悟空「オラの?」緑谷「ヒーローアカデミア!」八百万「No.3」(前編)

257: 名無しさん 2016/08/10(水) 23:04:12.72 ID:Rr6Q68Nf0
ブラドキング「………ああ……」 

ブラドキング「ああぁぁあ…」 

ドサッ… 

「先生!?」 






緑谷(……僕らに…帰る場所など無かった) 




ヒュゥゥ… 

パシャパシャ… 

「危ない!危ないから駄目だって!」 

「やめろ!100年…いや1000年に一度の特ダネスクープだ!邪魔すんな!!」 

切島「………何だよ…こりゃあ…」 

拳藤「校舎も…USJも…」 

拳藤「皆…っ!」 

轟「消え…た………?」 

飯田「そ…ん………な…」 

麗日「なんで…なんで…」 

麗日「なんでぇぇぇぇぇぇぇ 







緑谷(僕らが期待と憧れを胸に…始まった雄英生活は…) 

緑谷(たった4ヶ月で幕を閉じた) 






緑谷(それを僕が知らされたのはそれから2日後の話) 

緑谷(気絶と悶絶の繰り返し…) 

緑谷(警察などが訪ねてくれた様だけど…) 

緑谷(僕は何一つ覚えてない) 

緑谷(……起きた時はそんな事考えられる程頭が働いてなかった…) 

緑谷「……」チラッ… 

緑谷「お母さんの字…」 

メモ《起きたら食べて電話してください》 

緑谷「…」 



デクママ『出久…もうやだよ』 

デクママ『お母さん心臓もたないよ…』 




引用元: ・悟空「オラの?」緑谷「ヒーローアカデミア!」八百万「No.3」

259: 名無しさん 2016/08/11(木) 00:04:50.10 ID:7YVI8O/J0
緑谷(洸太君無事か…?) 

緑谷(クラスの皆は…) 

緑谷(……) 

AFO『雄英高校は消えて無くなった』 
緑谷「うわああああああああああああああ 

上鳴「緑谷!!」ガラッ!! 

緑谷「ああ…上…鳴君…?」 

上鳴「い、いきなり悲鳴聞こえたから…」 

飯田「どうしたんだ緑谷君!!」 

峰田「大丈夫か?」スタスタ… 

緑谷「飯田君…峰田君…皆…!」 

緑谷「よかった…皆無事…」 

飯田「……」 

緑谷「…れ…なんか…少なく…ない?」 

飯田「……緑谷君…」 

飯田「…実はな…」 

八百万「お待ち下さい」 

飯田「や、八百万君…」 

八百万「…今緑谷さんにあんな話をして何になるというのですの?」 

八百万「まだ意識を回復したばかりで朦朧としているのに…」 

八百万「いきなりそんな事を信じられると思いますか?」 

飯田「……すまない…」 

八百万「後で私が話しておきますわ」 

八百万「今はまず…あの後どうなったかを話しませんと…」 

緑谷「…」 

八百万「……皆は…揃ってません」 

八百万「耳郎さんと葉隠さんは毒ガスの影響で現在意識不明」 

八百万「ですから今ここにいるのは…16名…」 

轟「爆豪…取られちまったからな」 

芦戸「とっ轟!!」 

八百万「……そして、悟空先生も今…行方不明で捜索中…」 

八百万「以上が今の私達の状況ですわ」 

八百万「ご理解いただけましたか?」 

緑谷「ああ…大体…」 

緑谷「…そっか…拉致されちゃった…かぁ…」 

緑谷「……」 

緑谷「僕だ…全部…僕のせい…!」 

緑谷「あの時一緒に戻ってれば…こんな事には…!」 

飯田「…」 

緑谷「僕が…しっかりしていれば…!!」 

緑谷「護れた命だった…!!」 

切島「なら今度は救けよう」

260: 名無しさん 2016/08/11(木) 01:13:24.42 ID:7YVI8O/J0
緑谷「!?」 

八百万「…」 




~1日前~ 

八百万「敵の1人に発信機を取り付けました」 



八百万『泡瀬さん!隠れて…』ガシッ… 

泡瀬『は、はあ?』 

八百万『…』 

ズドッ… 

脳無『…』ズドッ…ズドッ… 

八百万(…脳無…なんで…) 

泡瀬『な、なんだよあれ…脳むき出しの…』 

八百万(…な、何をする…迎撃…いや…勝てるわけありませんわ…) 

八百万(逃げる…と言っても足音で分かってしまう) 

八百万『なら…』 

ゴォッ… 

八百万『くっ…!』ピュッ! 

ペチッ… 

脳無『…?』 

泡瀬『ばっばか何であいつに攻…』 
八百万『しっ』 

脳無『…』ズドッ…ズドッ… 




八百万「そしてこれがその信号を受信するデバイスです…」 

八百万「これを捜査にお使い下さい」 

オールマイト「…ありがとう。八百万少女」 

八百万「級友の危機に…この様な形でしか協力できず…悔しいです」 

オールマイト「その気持ちこそ君がヒーローたりうる証だ」 

オールマイト「後は私達に任せなさい!」 





261: 名無しさん 2016/08/11(木) 02:17:02.27 ID:7YVI8O/J0
緑谷「……つまり…そのデバイスを使って…」 

八百万「敵のアジトに侵入しますわ」 

切島「…ブラドキング先生にも言われたさ」 

切島「俺たちゃヒーロー殺しの時の事を学んじゃいねえ」 

切島「確かにこれがどれだけ危ねえ綱渡りすっ事かよく分かってる…」 

切島「けど…」 

切島「俺はダチが襲われてるって知ってて動けなかったんだ!」 

切島「戦えたのに戦わなかったんだ!!」 

切島「ここで動かなきゃ男でもヒーローでもなくなっちまう!」 

切島「なぁ緑谷!!」 

切島「まだ手は届くんだよ!!」 

緑谷「…!」 

切島「俺達に今戦闘って選択は許されていねえ」 

切島「でも戦闘を避けて救出するってんならギリギリ俺達のルールに触れねえんだよ!」 

轟「俺らは殺害対象だったが爆豪は殺さず攫った」 

轟「生かされようが殺される可能性は幾らでもある」 

轟「今の所俺、飯田、八百万、切島、そして麗日が行くつもりだ」 

飯田「…言っておくが俺はこれに賛成して行こうとしているじゃない…」 

飯田「寧ろ反対だから行く」 

飯田「戦闘許可も解除された今の俺達が出張る様な場面じゃない」 

飯田「少しでも戦闘の可能性を匂わせれば即座に引き返すぞ…!」 

八百万「行くなら即行…今晩ですわ」 

切島「重傷の今のおめえに行けるかどうかは分からねえ」 

切島「でも誘ってんのはお前が一番悔しいと思ったからだ…」 

「……」 

緑谷「切島君…」 

切島「…」 

緑谷「………」 






緑谷「ごめん。行かない」

267: 名無しさん 2016/08/11(木) 10:39:46.96 ID:7YVI8O/J0
八百万「…!」 

切島「えっ」 

緑谷「そりゃ…怪我の事もあるけど…」 

緑谷「何より…」 

緑谷「自分にはそこに行く権利はない」 

切島「おめえ…何を…」 

轟「…」 

緑谷「………」 

緑谷「兎に角…僕は行くのは嫌だ」 

緑谷「…でもかっちゃんは救ってほしい…」 

緑谷「切島君達に…託す」 

麗日「デク君…」 

切島「………っ…」 

切島「分かっ…た…」 





バタン… 

常闇「…あいつなら快く受けると思っていたが…」 

青山「やっぱり怖いんじゃないかな…」<敵うわけないよ☆ 

麗日「行く権利て…」 

飯田「何か思いつめているな…」 

障子「まぁ仕方ない。あいつにはあいつなりの事情があるんだろう」 

轟「…ともかく今夜が勝負だ」 

轟「後で八百万が帰ってきたら最後のミーティングだ」 

轟「今回応援は誰も呼べない」 

轟「俺達5人での戦いだ」 

轟「それなりの腹くくっとけ」 

飯田 麗日 切島「…」 





八百万「……」 

緑谷「…八百万さん…さっきの…話って…」 

ダキッ 

緑谷「えっ…ちょっ…八百万っ…///」 

ポタポタ… 

緑谷「……え……?」 

八百万「…ひっ……くっ…」 

八百万「良…かっ……たっ」 

八百万「無事………で……」 

八百万「ううっ…」 

緑谷「………」 


268: 名無しさん 2016/08/11(木) 12:55:02.27 ID:8TcQbOXGO
八百万「…すみません…取り乱して…しまって…」 

緑谷「いや…寧ろ嬉しい」 

緑谷「僕の事こんなに心配してくれたんだ」 

八百万「…」 

緑谷「……それで…さっき…後で話すって言ってたの…て」 

八百万「……落ち着いて聞いてください」 

八百万「雄英…高校は……」 

緑谷「…」 

八百万「…っ……」 

緑谷「……無くなった…かな?」 

八百万「!!」 

緑谷「…聞いたさ。敵の1人に」 

緑谷「最初はそりゃ信じられなかったさ」 

緑谷「ましてや学校にはあのオールマイトがいる」 

緑谷「…でも…今日の皆の顔は…」 

緑谷「何かがすっぽり抜けていた…」 

緑谷「そんな顔だった…」 

八百万「……」 

緑谷「…オールマイトも…皆も…」 

緑谷「殺されちゃったの?」 

八百万「…」 

八百万「オールマイトは…爆発の寸前まで校長と直談していた様ですわ」 

緑谷「直談?」 

八百万「ええ」 

八百万「先週、プレゼント・マイク先生が4日連続で休暇を取られた様です」 

八百万「体調を崩されたみたいですわ」 

八百万「合宿2日目…あの晩の前日」 

八百万「オールマイト先生は妙に感じ、思い切ってマイク先生のご自宅へ伺った様ですが…」 




八百万「中には誰もいませんでした」 

緑谷「!?」 

八百万「もしかしたら入院したかと思い病院にも駆けましたが…」 

八百万「やはりマイク先生の情報は掴めませんでした」 

緑谷「………」 

八百万「……それで翌日、校長先生へ相談しに行ったのですが…」 

八百万「午後0時49分頃…」 

八百万「爆破テロが起きたのです」 

緑谷「…!」 

八百万「オールマイト先生は状況の整理もできず…」 

八百万「目の前にいる校長先生と一緒に脱出することしかできませんでした…」 

緑谷「つまり…オールマイトと…校長先生…後は相澤先生以外は…」 

八百万「…」コクッ

269: 名無しさん 2016/08/11(木) 15:39:58.96 ID:8TcQbOXGO
緑谷「そんな…プロヒーロー達が…4人以外…」 

緑谷「それに爆発って事は…僕達以外の生徒も…!」 

八百万「ええ…1年はほぼいませんでしたが…」 

八百万「2年、3年の大半の方々は補習をしていましたので…」 

緑谷「………」 

緑谷「…まだ生存者がいるだけマシと考えるしかないのか…っ」 

緑谷「こんなのってないよ…」 

八百万「……」 

緑谷「それって…これから僕達はどうすればいいんだよっ!」 

緑谷「まだ雄英入ってようやく生活に慣れてきたばっかなのに…」 

緑谷「また…振り出しに戻るのか…!」 

プルル… 

緑谷「…え?」ゴソゴソ… 

ピッ… 

八百万「何方からですか…?」 

緑谷「お母さん…」 

八百万(お母様!!💦) 

緑谷「……電話…しなきゃ…」 

ピッピッ… 

緑谷「…」プルル… 

緑谷「…あ、お母さん?」 

緑谷「ん…あ、今日退院…かな?」 

緑谷「うん…うん。動けるようにはなったよ」<体怠いけど 

緑谷「かなり強めの治癒を施してもらったみたい…」 

緑谷「雄英…的には生徒は遠くに置きたくないっぽい」 

緑谷「後マスコミ対策みたいな事又聞きした」 

緑谷「…うん」 

緑谷「え?」 

八百万「…?」 

緑谷「い、今なんて…」 



デクママ<……出久… 

デクママ<ヒーローならなきゃ… 

デクママ<ダメ?

270: 名無しさん 2016/08/11(木) 20:07:33.13 ID:8TcQbOXGO
緑谷「は……?」 

デクママ<その…もう…十分でしょ? 

デクママ<出久は雄英入試合格したし… 

デクママ<雄英高校にも入学できたし… 

デクママ<……これで別の学校に行って…また同じ無茶続けるの? 

緑谷「だっ…だから…もうこんな事しないから大… 
デクママ<もう『大丈夫』は聞き飽きたよ!! 

緑谷「…っ…」 

デクママ<もう嫌なの! 

デクママ<入学してから何回怪我してると思ってるの!? 

デクママ<何回襲われてると思ってるの!? 

デクママ<もう出久がボロボロになるの見たくないよ… 

緑谷「……」 

八百万「……」 

緑谷「……今すぐ…決めるべき話じゃない」 

緑谷「将来にもかかってくる。また…後で話そう」 

ピッ… 

緑谷「はあ……」 

ドサッ… 

八百万「緑谷…さん?」 

緑谷(……) 


緑谷『僕も…なれるかなぁ…』 


デクママ『ヒーローにならなきゃ…駄目?』 


緑谷(あの質問に、疑問文で返すとは思わなかった…) 

緑谷(自業自得というか…なんというか…) 

緑谷(…) 



AFO『孫悟空を殺す事に成功した…』 



緑谷(……八百万さんに…話すべきなのか?) 

緑谷「…」 

緑谷「やっ…八百万さん…」 

八百万「…?」 

緑谷「……」 

緑谷「僕ってオールマイトになれると思う?」 

八百万「え」 

緑谷「……」 

緑谷(クソォォッ!言おうとしたけどやっぱ嫌だから誤魔化そうと思ったら何言ってるんだ自分~っ!!?) 

緑谷「ち、ちがっ!ちががうんんだ!ただオールマイトみたいな立派なヒーローに…」 

八百万「…」ジ~… 

緑谷「な、馴れるかぁあはははは…はは…」 

緑谷「なんつって…」

273: 名無しさん 2016/08/11(木) 23:11:34.38 ID:IFlGLjHp0
八百万「…緑谷さん…何か隠してますわね…?」 

緑谷「エイヤ!ケッシテ!!ナニモ!?」 

八百万「…なんで目をそらすんですの…」 

緑谷「……」 

八百万「…」 

緑谷「何でもないですっ!💧」 

八百万「白々しい真似はよしてください…」ゴゴゴ… 

緑谷「ひい!💦」 

緑谷「……」 


オールマイト『もし…嫌ならば誰かに渡してしまっても構わない…』 


緑谷(……) 

緑谷(自分1人で悩んでたって仕方ない) 

緑谷(ここは…八百万に話そう) 

緑谷「……分かった分かった」 

八百万「?」 

緑谷「話すよ。隠し事全部」 

緑谷「決してこれは口外しないで欲しい」 

緑谷「いい…?」 

八百万「……はい…」 






緑谷(八百万さんにOFAの事、AFOの事…) 

緑谷(そしてあの晩、何があったのか全て話した…) 




八百万「……そ…んな…」 

八百万「悟空先生は…?」 

緑谷「……」 

八百万「あの…悟空先生がやられてしまったのですか…?」 

緑谷「……ああ」 

八百万「お、オール・フォー・ワンとはそれ程強い敵なのですか…?」 

緑谷「うん…」 

緑谷「オールマイトも言っていた、正直今の状況じゃ勝てないって」 

八百万「っ!!」 

緑谷「実際…僕はあいつに歯が立たなかった…!」ググッ… 

八百万「まさか敵連合に…そんな恐ろしい敵が裏で糸を引いているなんて…」 

八百万「な、ならば今晩の救出はやめるべきのでは!?」 

緑谷「いや、100%来るとは限らない」 

八百万「!?」

274: 名無しさん 2016/08/12(金) 00:22:30.82 ID:HMjptMGC0
緑谷「今まで手を貸せば敵連合が勝てたケースは幾らでもあった」 

緑谷「奴は自分が行かないといけないという判断をしない限り姿を現さない…」 

緑谷「例えば…オールマイトが来た!とか…圧倒的不利な状況の場合…!」 

八百万「…!」 

緑谷「だから…尚更なんだ…」 

緑谷「今、雄英の奴らが爆豪を取り返しに来るわけないだろう」 

緑谷「そう思って油断している今こそ…千載一遇のチャンス…」 

八百万「なら…何故緑谷さんは…」 

緑谷「……」 

緑谷「嫌なんだ…」 

緑谷「また…失うのは…」 

八百万「…?」 

緑谷「もう何度も敵の襲撃に遭った」 

緑谷「だから心の中でいつしか『もう大丈夫』という気持ちができていた」 

緑谷「あの時…僕が自分勝手に行動して…敵に捕まったせいで…」 

緑谷「悟空さんは僕を庇ってやられてしまった…!」 

八百万「…」 

緑谷「今までだってそんな場面は幾らでもあった…!」 

緑谷「でもそれを乗り越えてきたのは偶然にも皆の助けを借りたからだ」 

緑谷「…これ以上皆に迷惑は掛けたくないんだよ…!」 

八百万「…」 

緑谷「……くそっ…」 

八百万(……迷惑なんて…掛けた事なかった癖に…) 

八百万(悟空先生は…無個性の緑谷さんに希望を与えてくださった方) 

八百万(1年間…自分には何も利点が無いのにも関わらず…) 

八百万(それどころか…快く稽古をつけてくれました) 

八百万(そんな恩師が亡くなってしまった事で自暴自棄担っている…) 

八百万(それと同時に雄英高校が消滅したり、爆豪さんが敵に攫われたり…) 

八百万(様々な衝撃が襲い掛かり精神的に彼を追い詰める…) 

八百万(…もし…他の仲間やオールマイトが殺されたら…) 

八百万(なら…自分はどうすればいいのか…) 

八百万(…何が正しい道なのか…分からなくなっている…) 

八百万(…私はどう助ければ…) 

緑谷「……八百万さん…」 

八百万「!は、はい!?」 

緑谷「この髪の毛…持っていてくれないか?」 

八百万「え…」 

緑谷「……しばらく……休みたい…」 

緑谷「もう…何も考えたくないんだ」 

緑谷「…駄目?」 

八百万「………」 

八百万「分かりました。預かりましょう」 



275: 名無しさん 2016/08/12(金) 00:49:38.61 ID:HMjptMGC0
~数時間後~ 

オールマイト「……」 

ガシッ… 

オールマイト「今見ても…」 

オールマイト「派手にやってくれたもんだ…」グシャッ 

ザッ… 

オールマイト「…お」 

相澤「……何ここで黄昏ているんですか」 

オールマイト「おー!病院以外で会うのは久しぶりだな!相澤君!」 

オールマイト「傷はもう治ったのか?」 

相澤「処置が大げさすぎなんですよ…2ヶ月も入院だなんて…」 

オールマイト「まぁ、笑えないわな」 

校長「やぁオールマイト」 

オールマイト「校長!それにブラドキングも…」 

ブラドキング「これから我らは爆破テロ等…諸々の謝罪会見がありますので…」 

オールマイト「そっか…」 

オールマイト「メディアは痛いところ突いてくるぞ。気をつけてな」 

校長「ああ」 

校長「オールマイトも…思う存分暴れてくるんだよ…」 

オールマイト「……ええ」 



オールマイト『敵連合のアジト!?』 

塚内『ああ。ブラドキングに調書を取っていたんだがな』 

塚内『思わぬ進展があった』 

塚内『2週間程前部下が聞き込み調査で』 

塚内『顔中ツギハギの男がテナントの入ってない筈のビルに入っていった』 

塚内『という情報を得た』 

塚内『20代位だと言うので過去の犯罪者を漁ってみたが目ぼしい者はおらず』 

塚内『又、ビルの所有者に確認した所』 

塚内『いわゆる隠れ家的なバーがちゃんと入ってるという話だった為』 

塚内『捜査に無関係だと流していたんだが…』 

塚内『今回生徒を攫った敵の1人と特徴が合致した!』 

塚内『事態が事態だ』 

塚内『裏が取れ次第すぐにカチ込む!』 

塚内『これは極秘事項。君だから話している!』 

塚内『今回の救出・掃討作戦、君の力も貸してくれ!』 

オールマイト『…』 

塚内『オールマイト?』 

オールマイト『私は…素晴らしい友を持った』グググ… 

塚内『?』 

オールマイト『奴らに会ったらこう言ってやるぜ…』シュゥゥ… 

オールマイト『私が反撃に来た!!!』ムキッ!!! 

オールマイト『ってね』

276: 名無しさん 2016/08/12(金) 02:33:32.01 ID:HMjptMGC0
八百万(長野から2時間) 

八百万(時刻は22:07) 




八百万「着きましたわ!神奈川県横浜市神野区!!」 

轟「ここに奴らが潜んでいるのか」<人多いな 

切島「さぁどこだ八百万!!」ダダッ 

八百万「お待ち下さい!」ガシッ 

切島「あぁ?」 

八百万「ここからは用心に用心を重ねませんと!」 

八百万「私達敵に顔を知られているんですのよ!」 

麗日「うん!オンミツ!」ババッ 

飯田「しかしそれだと偵察もままならんな」 

八百万「ええ。ですから私…」ゴォッ 

八百万「皆様の変装用の衣類を持ってきて参りました」 

八百万「好きな物を着用してください」 

轟「……」 

轟<とりあえずドンキ行こ、な? 

八百万<あ、そうですわね 




八百万「完了ですわ!」 

切島「オッラァ!コッラァ!?」 

轟「成る程。これならバレないな」 

飯田「パイオツカイデーチャンネーイルヨ!!」 

八百万「夜の繁華街。子どもがうろつくと目立ちますものね!」 

轟(ならもうちっと露出量増やして欲しかった…)ズーン… 

切島(…なんつーか…その…ドンマイ) 

八百万「では、早速…」 

「あ、雄英じゃん!」 

八百万「!?」クルッ 



<では、先程行われた雄英高校謝罪会見の一部をご覧ください 


飯田「何っ!」 

麗日「あ!相澤先生…」

277: 名無しさん 2016/08/12(金) 02:48:33.40 ID:HMjptMGC0
相澤「…この度…我々の不備から雄英生351名に被害が及んでしまった事…」 

相澤「ヒーロー育成の場でありながら敵意への防衛を怠り社会に不安を与えた事…」 

相澤「そして、多数の生徒・職員を死に追いやった爆破テロを許してしまった事…」 

相澤「謹んでお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」パシャパシャ… 



切島「あの…メディア嫌いの相澤先生が…」 


レポーター「NHAです。雄英高校は今年に入って4回生徒が敵と接触していますが」 

レポーター「今回生徒に被害が出るまで各ご家庭にはどのような説明をされていたのか」 

レポーター「又、具体的にどのような対策を行ってきたのかお聞かせください」 



八百万(体育祭開催の件から雄英の基本姿勢は把握してる筈…) 

八百万(…なのに言わせるの…?) 

八百万(悪物扱い…?) 



校長「周辺地域の警備強化」 

校長「構内の防犯システム再検討」 

校長「強い姿勢で生徒の安全を保障する」 

校長「と説明しておりました」 



「はぁ?」 

「守れてねーじゃん」 

「何言ってんだこいつら」ザワザワ… 




緑谷(結果が全て) 

緑谷(空気がよどんでいく) 

緑谷「……相澤先生…」

278: 名無しさん 2016/08/12(金) 03:14:44.21 ID:HMjptMGC0
死柄木「不思議なもんだよなぁ」 

死柄木「何故奴らが責められてる!?」 

死柄木「奴らは少ーーし対応がズレてただけだ」 

死柄木「守るのが仕事?」 

死柄木「誰にだってミスの1つや5つする」 

死柄木「『お前らは完璧でいろ』っだって?」 

死柄木「現代のヒーローってのは堅っ苦しい…」 

死柄木「なぁ爆豪くんよ!」 

爆豪「…」 

死柄木「人の命を金や自己顕示に変換する異様」 

死柄木「それをルールでギチギチと守る社会」 

死柄木「敗北者を励ますどころが攻め立てる国民」 

死柄木「俺達の戦いは『問い』」 

死柄木「ヒーローとは、正義とは何か!」 

死柄木「この社会が本当に正しいのか!」 

死柄木「一人一人に考えてもらう」 

死柄木「俺達は勝つつもりだ」 

死柄木「君も勝つのは好きだろ?」ニヤッ 

死柄木「荼毘、拘束外せ」 

荼毘「ん?」 

爆豪「!?」 

荼毘「…暴れるぞ?コイツ…」 

死柄木「いいんだよ対等に扱わなきゃな」 

死柄木「スカウトだもの」 

死柄木「それに…」チラッ 

死柄木「この状況で暴れて勝てるかどうか…」 

死柄木「分からねえ様な男じゃないだろ?雄英生」 

爆豪「…」

279: 名無しさん 2016/08/12(金) 03:46:58.68 ID:HMjptMGC0
荼毘「トゥワイス外せ」 

トゥワイス「はぁ俺!?嫌だし!」 

トゥワイス「」カチャカチャ… 
爆豪(意味わかんね) 

Mr.コンプレス「強引な手段だったのは謝るさ…」 

Mr.コンプレス「けどな」 

Mr.コンプレス「我々は悪事と呼ばれる行為にいそしむただの暴徒じゃねえのを分かってくれ」 

Mr.コンプレス「君を攫ったのは偶々じゃねえ」 

Mr.コンプレス「ここにいる者事情は違えど」 

Mr.コンプレス「人に」 

Mr.コンプレス「ルールに」 

Mr.コンプレス「ヒーローに縛られ…苦しんだ」 

死柄木「…」スタスタ… 

Mr.コンプレス「君ならそれ 
爆豪「よっと」ボオオンッッ!! 

死柄木「っ!?」 

トゥワイス「死柄木!」<ダイジョブ!? 

爆豪「黙って聞いてりゃダラッダラよぉ…!」 

爆豪「馬鹿は要約できねーから話長え」 

爆豪「要は『嫌がらせしてえから仲間になってください』だろ!?」 

爆豪「無駄だよ」 



爆豪『4対1!絶対負ける!って思っちゃうだろ!?』 


爆豪『こー避けてパンチ!と見せかけて…』 



爆豪『どんだけピンチでも…最後には絶対勝つんだよなあ!』 





爆豪「俺はオールマイトが勝つ姿に憧れた」 

爆豪「誰が何言ってこようがそこぁもう曲がらねえ」 

死柄木「…」 

プスプス… 

死柄木「お父さん…」

284: 名無しさん 2016/08/12(金) 13:08:52.70 ID:HMjptMGC0
レポーター「生徒の安全…と仰りましたが」 

レポーター「ブラドキングさん。事件の最中生徒に戦うよう促しましたね?」 

レポーター「意図をお聞かせください」 

ブラドキング「…私共が状況を把握できなかった為、最悪の事態を避けるべくそう判断しました」 

レポーター「最悪の事態とは?」 

レポーター「26名の被害者と1名の拉致は最悪と言えませんか?」 

ブラドキング「私があの場で想定した『最悪』とは生徒がなす術なく殺害されることでした」 

校長「被害の大半を占めたガス攻撃」 

校長「敵の個性から催眠ガスの類だと判明しております」 

校長「拳藤さん、鉄哲君の迅速な対応のお陰で全員命に別状はなく…」 

校長「また生徒らのメンタルケアを行っておりますが深刻な心的外傷は今の所見受けられません」 

レポーター「不幸中の幸いだとでも?」 

校長「未来を侵される事が『最悪』だと考えております」 

レポーター「攫われた爆豪君についても同じ事が言えますか?」 

レポーター「ヘドロ事件での抵抗等経歴こそタフなヒーロー性を感じさせますが」 

レポーター「反面体育祭で見せた粗暴さ…そして態度」 

レポーター「精神面の不安定さも散見されています」 

レポーター「もしそこで目をつけた上での拉致だとしたら?」 

レポーター「言葉巧みに彼を拐かし悪の道に染めてしまったら?」 

レポーター「未来があると言い切れる根拠をお聞かせください」 

ブラドキング「…」 

ブラドキング(くっ…分かっちゃいたが攻撃的!) 

ブラドキング(ストレス掛けて粗野な発言を引き出そうとしている…) 

相澤「…」ガタッ… 

ブラドキング(いかんぞ…!恐らくイレイザーのメディア嫌いを知っての挑発!) 

ブラドキング(やめろ!質問は俺が…) 

相澤「…」 

ペコ… 

相澤「行動については私の不徳を致すばかりです」 

相澤「ただ…体育祭でのソレらは彼の『理想の強さ』に起因しています」 

相澤「誰よりも…『トップヒーロー』を追い求めもがいている」 

相澤「あれを見て『隙』と捉えたのなら敵は浅はかであると私は考えております」 

レポーター「………」 

レポーター「爆破テロの件を考慮しても…そう断言できますか?」 

相澤「!」 

レポーター「どうやら爆破テロは『偶然』1年ヒーロー科が合宿中に起こった事件の様ですね」 

レポーター「…では一体その爆弾を誰が設置したのか?」 

レポーター「私は不思議に思うのですよ」 

レポーター「生徒・職員全員殺すのなら…わざわざ終業日後にする必要はない」 

レポーター「5、6月…いっそ4月にやったってよかった」 

レポーター「ヒーロー科最高峰。簡単に侵入できる様なザルなシステムではない筈でしょう?」 

レポーター「…裏を返せば終業日後が都合がいい…」 

レポーター「そう考えた場合…1年ヒーロー科の誰かに敵連合の手先が潜んでいるのでは?」

285: 名無しさん 2016/08/12(金) 13:35:20.11 ID:HMjptMGC0
レポーター「もし今までの彼の行動が全て演技だとしたら?」 

レポーター「先程の精神面等の事も考慮しますと…」 

レポーター「爆豪君がある理由で敵連合に加入していたら…?」 

レポーター「例えばそう…雄英の教育体制に絶望したから…」 

レポーター「ヒーロー殺しの様に…」 



ザワザワ… 

「うわっマジかよ!」 

「でもあり得るよな」 

「待てよそもそもザルかどうかは4月のマスコミ事件見りゃ一目瞭然だろ?」 

「いや、あの後もマスコミがしつこく雄英んとこにインタビューしてたんだろ?」 

「何も騒がれてねえって事は何も問題なかったんじゃねえか?」 

飯田「あいつ…爆豪君を犯人に仕立て上げて…!」 

「バクゴーじゃなかったとしても1年ヒーロー科の奴の誰かが犯人だってのは濃厚だよなぁ…」 

「怖えな今の雄英高校…しかも1人に限った話じゃねえだろ?」 

「いやもしかして全員…」 

「オールマイトがいるのになぁ…」 

ザワザワ… 

八百万「…」 




爆豪「……」 

爆豪「バァカ…」 

爆豪「だったら今頃こんな反抗してねえだろ」 

死柄木「…」シュゥゥ… 

爆豪(あんだけ大掛かりな襲撃カチ込んで成果俺1人) 

爆豪(言質も取れてる!) 

爆豪(こいつらにとって俺は『利用価値のある重要人物』) 

爆豪(俺の心にとり入ろうとする以上本気で殺しに来るこたあねえ)バキバキ… 

爆豪(相手は5人か…こいつらの方針が変わらねー内に…) 

爆豪(2、3人ブッ殺して脱出したる!!) 

爆豪「言っとくが俺はまだ戦闘許可解けてねえぞ!!」<HAHAHA! 

トガ「刺しましょう!」 

荼毘「いや…馬鹿だろ」 

Mr.コンプレス「その気がねえなら懐柔されたフリでもしときゃいいものを…」 

Mr.コンプレス「やっちまったなぁ…」 

爆豪「したくねえもんは嘘でもしねんだよ俺は」 

爆豪「こんな辛気くせーとこ長居する気もねえ」 

死柄木「……」チラッ… 

シュゥゥ… 

黒霧(手が…!) 

黒霧「いけません死柄木弔!!」 

黒霧「落ち着いて…」

286: 名無しさん 2016/08/12(金) 13:56:30.56 ID:HMjptMGC0
死柄木「!」ギロッ! 

爆豪「っ!?」 

死柄木「手を出すなよ………お前ら…」 

ガシッ 

死柄木「こいつは…」スッ… 

死柄木「大切なコマだ」カチャ… 

黒霧「…」 

死柄木「…出来れば…少し耳を傾けて欲しかったな…」 

死柄木「君とは分かり合えると思ってた」 

爆豪「………」 

爆豪「ねえわ」 

死柄木「…」チラッ… 



校長<我々も手を拱いているワケではありません 

校長<現在警察と共に調査を進めております 

校長<我が校の生徒は必ず取り戻します 



死柄木「…」ボリボリ… 

死柄木「仕方ない。ヒーロー達も調査を進めていると言ってる」 

死柄木「悠長に説得してられない」 

死柄木「先生」クルッ 

死柄木「力を貸せ」 





ゴボゴボ… 

AFO「…良い……判断だよ死柄木弔」 







八百万「ここが発信機の示す場所ですわ」 

切島「これがアジト…いかにもだな!」 

八百万「それは分かりません。つけたのはあくまで脳無ですから…」 

八百万「ですが私が確認した限り敵は丸一日ここから動いていません」 

八百万「敵がいるからといって爆豪さんがいるとは限りません」 

八百万「私達がどれだけか細い情報でここに立っているか…」 

八百万「冷静に考えてみてください」 

飯田「耳郎君や葉隠君の様なユニーク活動に秀でた者はいない」 

飯田「危険だと判断したらすぐ止めるぞ」 

飯田「友であるからこそ…警察への通報も辞さんからな…!」 

轟「………ああ」 

轟「出来る範囲で出来る事…考えよう」

287: 名無しさん 2016/08/12(金) 14:30:42.57 ID:HMjptMGC0
エンデヴァー「ちっ…」 

エンデヴァー「何で俺が雄英の尻拭いを…」 

エンデヴァー「こちらも忙しいのだが」 



ジーニスト「まぁまぁ…そう言わずに」 

ジーニスト「OBでしょう…」 



塚内「今…雄英からヒーローは呼べない」 

塚内「大局を見てくれエンデヴァー」 

塚内「今回の事件はヒーロー社会崩壊の切っ掛けにもなり得る」 

塚内「総力をもって解決にあたらねば…!」 




ジーニスト「以前私の師が彼の素行を矯正すべく事務所に招いた」 

ジーニスト「彼女曰くあれ程に意固地な男はそうそういない」 

ジーニスト「今頃暴れているだろう。事態は急を要する」 

ギャングオルカ「ほほう?またトラウマを植え付けられた犠牲者が1人…」 

ジーニスト「まぁ…師匠は…見かけによらず恐ろしいからな」ガタガタ… 

Mt.レディ「震えてますよ」 

ジーニスト「…今回も本当は駆けつけてきて欲しかったものだがな…」 

ジーニスト「断られてしまった…」 

虎「我が同志ラグドールが奪われている!」 

虎「個人的にも看過出来ぬ!!」 




塚内「生徒の1人が仕掛けた発信機ではアジトは複数存在すると考えられる」 

塚内「我々の調べで拉致被害者が今いる場所は分かっている」 

塚内「主戦力をそこに投入し被害者の奪還を最優先とする」<オールマイトチームとジーニストチームだ 

塚内「同時にアジトと考えられる場所を制圧し完全に退路を断ち一網打尽にする」 

グラントリノ「俊典…」 

オールマイト「?」 

グラントリノ「俺なんぞまで駆り出すのはやはり…」 

オールマイト「『なんぞ』なんぞではありませんよグラントリノ!」 

オールマイト「ここまで大きく展開する事態…」 

オールマイト「奴も必ず動きます!」 

グラントリノ「…オール・フォー・ワン…!」 

塚内「今回はスピード勝負だ!!敵に何もさせるな!」 

塚内「先程の会見、敵を欺く様校長にのみ協力要請しておいた!」 

塚内「さも難航中かの様に装ってもらっている!」 

塚内「あの発言を受け…!」 

塚内「その日の内に突入されるとは思うまい!!」 

塚内「意趣返してやれ!!」 

塚内「さぁ…反撃の時だ!」 

塚内「流れを覆せ!!ヒーロー!!!」

288: 名無しさん 2016/08/12(金) 15:08:37.55 ID:HMjptMGC0
麗日「……うーん」 

麗日「電気も点いてないし中に人がいる感じもないね」 

飯田「木を隠すなら森の中」 

飯田「廃倉庫を装っているワケだな」 

轟(……正面のドア…下に雑草が茂ってる…) 

轟(他に出入り口があるのか?) 

轟(どうにか中の様子を確認できないものか) 

「おいおいおい!」 

切島「?」クルッ 

「ホステスー!何してんだよホステス~!俺たちとのみましょーー!」 

「やーめとけバカ!」 

切島「オッラァ!!」 

飯田「パッパパパイオツカイデーチャンネー」 

轟「一旦離れよ八百万」ガシッ 

八百万「えっ…」 

麗日「…」キョトン 




轟「多くはねえが人通りもある」 

八百万「目立つ動きは出来ませんわよ…どうされますの?」 

切島「…裏に回るしかねえな」 

切島「どれだけか細くても俺らにはここしか情報がねえ」 



モゾモゾ… 

八百万「くっ…狭いですわ…」 

八百万「つっかえそう」 

麗日(八百万さんのが大きいだけやと思う) 

轟(壁になりたい) 

飯田「安全を確信できない限り動けない…」 

飯田「ここなら人目もないし…」 

飯田「あっ」 

ポツン… 

飯田「あそこの窓からなら中の様子を見れるんじゃないか?」 

轟「だけどこの暗さで見えるのか?」 

八百万「なら私が暗視鏡を…」 

切島「いや、それが俺持ってきてんだな実は」スッ… 

飯田「ええすごい!なんで?」 

切島「アマゾンには何でもあってすぐ届くんだ」 

切島「1つしか買えなかったけど…」 

切島「やれる事考えた時に…要ると思ってよ」 

轟(それ軽く5万はしたぞ) 

八百万「では私と麗日さんが浮いて中の様子を拝見しましょう」 

飯田 切島 轟「……………は?」

289: 名無しさん 2016/08/12(金) 15:27:20.41 ID:HMjptMGC0
麗日「うーん…なんかごっちゃごちゃしてるなぁ…」 

八百万「何か発見しましたか?」 

麗日「ううん。汚いだけ」 

飯田「……///」 

八百万「そうですか…」 

轟「………///」 

切島「……お前ら何なの?」 

切島「上げたきゃ顔上げりゃいいだろ」 

飯田「ばっ馬鹿者!下着を覗くなど雄英生云々関係なく恥ずべき行為!!」※小さい声で言ってます 

切島(そもそも真下にいなけりゃ解決するだろ) 

轟(やばいムラムラしてきた) 

麗日「…やっぱり何も…」 

麗日「うわわっ!?」 

八百万「!?う、麗日さんどうなさいました!?」 

麗日「ひ、左奥…」 

麗日「八百万さん左奥見て…!」スッ… 

八百万「えっ…」 

八百万「…あ、あれは…」 

八百万「嘘でしょ…?あんな無造作に…アレ…全部…」 

八百万「脳無…!?」 

ゴボゴボ… 










爆豪「先生…?テメェがボスじゃねえのかよ…!」 

爆豪「白けんな!」 

死柄木「黒霧、コンプレス…また眠らせてしまっておけ」 

死柄木「ここまで人の話を聞かねーとは…逆に感心するぜ」 

爆豪(最大火力でぶっとばしてえがワープ野郎が邪魔すぎる…!) 

爆豪(考えろ…!) 

爆豪(どうにか隙を作って後ろのドアから…) 

爆豪「聞いて欲しけりゃ土下座して死ね!!」 

コンコン… 

爆豪 死柄木「ん?」 

「どーもぉ…ピザーラ神野店でぇぇす……」 










オールマイト「バクゴークン回収しに参りましたぁ…!!!」ドゴォォッッ!!! 

トゥワイス「何だぁ!?」

290: 名無しさん 2016/08/12(金) 16:02:36.79 ID:HMjptMGC0
死柄木「黒木!ゲー… 

シンリンカムイ「先制必縛…」 

シンリンカムイ「ウルシ鎖牢!!!」ゴオオッ!! 

ガシッッ! 

Mr.コンプレス「ぬおっ!?」 

荼毘「木ぃ?」 

荼毘「んなもん…」メラ… 

ダンッ… 

グラントリノ「逸んなよ」バギッ! 

荼毘「あ…」 

ガクッ 

グラントリノ「おとなしくしといた方が身の為だぜ?」 

オールマイト「流石若手実力派だシンリンカムイ!!」 

シンリンカムイ(き、緊張するよぉ…)ドキドキ… 

オールマイト「そして目にも止まらぬ古豪グラントリノ!!」 

オールマイト「もう逃げられんぞ敵連合!何故かって?…」 




オールマイト「我々が来た!!!」ザッ… 




Mr.コンプレス「オールマイト…!あの会見後に…」 

Mr.コンプレス「まさかタイミング示し合わせて…!」 

トゥワイス「木の人引っ張んなってば!押せよっ!!」 

トガ「や~!」 

「攻勢時程守りが疎かになるものだ…」ゴォ… 

エッジショット「ピザーラ神野店は俺達だけじゃない…」ドロン! 

エッジショット「外はあのエンデヴァーをはじめ手練のヒーローと警察が包囲している」 




エンデヴァー「おい塚内ぃ!!何故あのメリケン男が突入で俺は包囲なんだ!」 

塚内「万が一捕り漏らした場合君の方が視野が広い」 

エンデヴァー「シヤ!!!」 




爆豪「オール…マイト…」 

オールマイト「怖かったろうに…よく耐えた!」 

オールマイト「ごめんな…もう大丈夫だ少年!」 

爆豪「コッ怖くねーよ!!余裕だクソッ!」

292: 名無しさん 2016/08/12(金) 16:31:22.10 ID:HMjptMGC0
死柄木「折角色々こねくり回してたのに…」 

死柄木「何そっちから来てくれてんだよラスボス」 

オールマイト(全員押さえられた!) 

オールマイト(簡単には逃げられない筈…!) 

死柄木「…仕方がない」 

死柄木「俺達だけじゃない…そりゃあこっちもだ」 

死柄木「黒霧」 

死柄木「持ってこれるだけ持ってこい!!!」 

オールマイト(脳無だな?)ニヤッ 

死柄木「……………?」 

黒霧「す、すみません…死柄木弔」 

黒霧「所定の位置にある筈の濃霧が…」 

黒霧「ない…!!?」 

死柄木「!?」 

オールマイト「やはり君はまだまだ青二才だ!死柄木!!」 

死柄木「あ?」 

オールマイト「敵連合よ。君らは舐めすぎた」 

オールマイト「少年の魂を」 

オールマイト「警察のたゆまぬ捜査を…」 

オールマイト「そして…」 

オールマイト「我々の怒りを!!!」 






ドガァァッ!!! 

切島「な、なんだぁぁあ!?」ゴォッ… 

麗日「なんか破壊されてる!?」 




Mt.レディ<キモーイ… 

ジーニスト「脳無格納庫制圧完了」 

ザッ… 





オールマイト「おいたが過ぎたな!!」 

オールマイト「ここで終わりだ死柄木弔っ!」

293: 名無しさん 2016/08/12(金) 17:40:08.20 ID:HMjptMGC0
死柄木「終わりだと…?ふざけるな…!!」 

死柄木「始まったばかりだ!」 

死柄木「正義だの平和だの…あやふやなもんでフタされたこの掃き溜めを…」 

死柄木「ぶっ壊す…」 

死柄木「その為にオールマイトを取り除く!!」 

死柄木「仲間も集まり始めた…」 

死柄木「ふざけるな…ここからなんだよ…」 

死柄木「黒ぎっ」 

ザシュッ!! 

死柄木「……は?」 

黒霧「うっ!?」 

ガクッ… 

Mr.コンプレス「な、なんだ!?殺し…たのか?」 

エッジショット「中を少々いじり気絶させた」 

エッジショット「死にはしない」 

ムクムク… 

エッジショット「忍法千枚通し!!」ボンッ! 

エッジショット「この男は最も厄介…」 

エッジショット「眠っててもらう」 

グラントリノ「さっき言ったろ。おとなしくしといた方が身の為だって」 

グラントリノ「迫圧紘」 

グラントリノ「渡我被身子」 

グラントリノ「分倍河原仁」 

グラントリノ「少ない情報と時間の中おまわりさんが夜なべして素性をつきとめたそうだ」 

グラントリノ「わかるかね?」 

グラントリノ「もう逃げ場はねえってことよ」 

グラントリノ「なぁ…死柄木」 

グラントリノ「聞きてえんだがおまえさんのボスはどこにいる?」 

死柄木「………」 





『誰も…助けてくれなかったね』 

『辛かったね。転孤君』 

死柄木「ふざけるな…」 

死柄木「こんな…こんなぁ…」 

『「ヒーローが」「そのうちヒーローが」』 

『皆そうやって君を見ないフリしてたんだね』 

『一体誰がこんな世の中にしてしまったんだろう?』 

『君は悪くない』 

死柄木「こんな…あっけなく…」 

死柄木「ふざけるな…」 

死柄木「失せろ…消えろ…」

294: 名無しさん 2016/08/12(金) 18:36:57.94 ID:HMjptMGC0
オールマイト「奴は今どこにいる」 

オールマイト「死柄木!!!」 

死柄木「お前がっ」ギチギチ… 




『もう大丈夫』 

『僕がいる』 




死柄木「嫌いだっ!!!!!」 




ゴゴゴ… 

ゴォッ… 

脳無「~」 

シンリンカムイ「脳無!?」 

シンリンカムイ「あの黒い液体…例のか!」 

グラントリノ「エッジショット!黒霧は…」 

エッジショット「気絶している!こいつの仕業ではないぞ!!」 

オールマイト「シンリンカムイ!絶対に離すんじゃないぞ!!」 

爆豪「お゛!?」ゴボッ… 

オールマイト「爆豪少年!」 

オールマイト(口の中から…) 

爆豪「ま…たか…よ…!?」 

オールマイト「くっ!」ブンッ 

スカッ 

オールマイト「Noooooooo!!!」 

シンリンカムイ「エンデヴァー!!応援を…」クルッ… 

シンリンカムイ「何っ!?」 




ズドドドッ! 

「くそーーっ!!」ズドドドッ 

脳無「ッッッ!」 

エンデヴァー「塚内!避難区域広げろっ!!」ボオオッ!! 

塚内「アジトは2箇所と…捜査結果が出た筈だ…!」ピッ… 

塚内「ジーニスト!そっち制圧したんじゃないのか!?」 

塚内「…………ジーニスト?」 




グラントリノ「俊典…こいつぁ…」 

オールマイト「ワープなど…持ってはいなかった筈…!」 

オールマイト「対応も…早すぎる…!」 

オールマイト(まさか…この流れを…) 

死柄木「先………生」

295: 名無しさん 2016/08/12(金) 19:04:49.36 ID:HMjptMGC0
轟「何が起こってんだ…!」 

麗日「Mt.レディにギャングオルカ…」 

麗日「No.4のベストジーニストまで!?」 

八百万「虎さんもいますわ…」 



Mt.レディ「うぇぇ…これ本当に生きてんの?」 

Mt.レディ「こんな楽な仕事でいんですかね…ジーニストさん」 

Mt.レディ「オールマイトの方行くべきだったんじゃないですかね…」<メッチャ勢いよく突入しましたけど 

ジーニスト「難易度と重要性は切り離して考えろ新人」 

ジーニスト「機動隊!すぐに移動式牢を!」 

ジーニスト「まだいるかもしれない。ありったけ頼みます」 

虎「ラグドールよ!!返事をするのだ!」 

ギャングオルカ「チームメイトか!…息はあるのか」 

ギャングオルカ「良かったな!」 

虎「………しかし…様子が…」 

虎「何をされたのだ…ラグドール!!!」 

ラグドール「…」ボー… 



飯田「ヒーローは…俺達などよりもずっと早く動いていたんだ…!」 

切島「すっげえ…」 

飯田「さあ、すぐに去ろう!」 

飯田「俺達にもうすべき事はない!」 

八百万「…オールマイトの方に爆豪さんは…」 

轟「それなら尚更安心だ」 

轟「プロの邪魔をする訳にもいかねえ」 

轟「さっさと行くか」 

麗日「うん!」 

八百万(……プロヒーロー集結…オールマイト…) 

八百万(これほどまでな大規模な奇襲をかけてしまったら…!) 

八百万(奴が…!) 








「すまない虎…」 

八百万「!?」 

「前々から…いい個性だと…」 

「丁度いいから貰うことにしたんだ」 

ギャングオルカ「止まれ。動くな」スッ… 

ギャングオルカ「…連合の者か」 

虎「誰かライトを…」 

「こんな身体になってから…」 

「ストックも随分と減ってしまってね…」

298: 名無しさん 2016/08/12(金) 20:09:08.82 ID:HMjptMGC0
スタッ… 

ジーニスト「忠告した筈だ」ギュッ! 

ギチギチッ… 

「ぐあっ…」 

Mt.レディ「ちょっ…ジーニストさん!絞めてる絞めてる!!」 

Mt.レディ「もし民間人だったら…」 

ジーニスト「状況を考えろ」 

ジーニスト「その一瞬の迷いが現場を左右する」 

ジーニスト「敵には何もさせるな…!」ググッ… 

八百万「………」 




八百万「…え…」ゴォォッ… 

「折角弔が自身で考え」 

「自身で導き始めたんだ」 

「出来れば邪魔はよして欲しかったな…」 





緑谷「………!!!!」 

緑谷(振り向くことすら!) 

緑谷(一瞬の出来事…何が起こったのか…) 

緑谷(一瞬…1秒にも満たない!) 

緑谷(それでもその男の気迫は…) 

緑谷(僕らに死を錯覚させた…!) 

緑谷「何が起こった!何が…何が!!?」 

緑谷「い、一瞬で…たくさんの気が小さく…」 

緑谷「た…ただ1人が…」 

緑谷「やっぱり…僕の時は遊びだったのか…?」 

緑谷「あの時と比にならない位のデカさ…!」 





八百万(弔…死柄木の事…!?) 

八百万(何…嘘…オールマイト…) 

八百万(まさか…じゃあ…) 

八百万(あれが…) 



八百万(オール・フォー・ワン…!!) 

AFO「さて…やるか」

302: 名無しさん 2016/08/12(金) 23:54:02.91 ID:qYWPkcJnO
トガ「ぼえ!!」ドババ… 

シンリンカムイ「!!?」 

グラントリノ「マズイ全員持ってかれるぞ!!」ダンッ! 

オールマイト「おんのれ私も連れて行けええっ!!!」ダダッ… 

スカッ… 

バシャッ… 

シンリンカムイ「すみません皆様ぁ!!!」 

エッジショット「お前の手落ちじゃない!」 

エッジショット「俺達も干渉できなかった」 

エッジショット「黒霧の『空間に道を開く』ワープじゃなく…」 

エッジショット「『対象のみを転送する』系と見た!」 

脳無「~!」 

ガシッガシッ… 

オールマイト「ぬぅぅ…」 

シンリンカムイ「オールマイト!!」 

オールマイト「OKLAHOMA…」グルッ 

ギュルギュル… 

オールマイト「SMASHHHHH!!!!!」 

ズドォォッッ!!! 

オールマイト「っとと」シュタッ… 




「景気のいいぶっ壊しぶりだな…!」 

「事が事だからだ!敵に集中しろ!!」 

「こいつら…あっちから流れてきてるのか?」ズドドドッ… 

塚内「ジーニストらと連絡がつかない!」 

塚内「恐らくあっちが失敗した!!」 

エンデヴァー「グタグタじゃないか…」 

脳無「ッッッ!!」ダンッ! 

エンデヴァー「……ったく!!!」ボオオッ!! 

オールマイト「エンデヴァー!」 

エンデヴァー「?」クルッ 

オールマイト「大丈夫か?」 

エンデヴァー「どこを見たらそんな疑問が出る!?」 

エンデヴァー「流石のトップも老眼が始まったか!?」 

エンデヴァー「行くならとっとと行くがいい!」 

オールマイト「ああ…任せるね!」ダンッ! 

ゴオオッ! 



303: 名無しさん 2016/08/13(土) 00:22:57.20 ID:wvkK0MAQ0
ゴォォッ… 

ジーニスト「………」 

ジーニスト「…あ……あ?」ピクピク… 

パチパチ… 

AFO「流石No.4!!ベストジーニスト!」 

AFO「僕は全員消し飛ばしたつもりなんだ」 

AFO「皆の衣服を操り瞬時に端へ寄せた!」 

AFO「判断力・技術…並の神経じゃない!」 

ジーニスト「こ……こい…つ…」 


塚内『連合には恐らく…』 

塚内『いや、間違いなくブレーンが居る』 

塚内『そいつの強さはオールマイトに匹敵する』 

塚内『そのくせ狡猾で用心深い…』 

塚内『己の安全が保障されぬ限り表には姿を見せない』 

塚内『今回は死柄木らの確保から奴の捕捉までを可能な限り迅速に行いたい』 



ジーニスト(話が違う!) 

ジーニスト(…から何だ?) 

ジーニスト「!!」キッッ 

ジーニスト(一流は!そんなモノを失敗の理由 
ドッッ!!! 







ジーニスト「………か……かか…」 

AFO「……相当な練習量と実務経験故の強さだ」 

AFO「君のは…いらないなぁ」 

AFO「弔とは」 

ドサッ… 

八百万「っ!?」 

AFO「性の合わない個性だ…」 

ジーニスト「」 




轟(なんだあいつ…) 

轟(何が起きた?) 

切島(一瞬で全部かき消された…!!) 

麗日(逃げないと…分かっているのに…) 

飯田(恐怖で身体が…) 

八百万(身体が動かない…!)

306: 名無しさん 2016/08/13(土) 02:18:15.11 ID:wvkK0MAQ0
爆豪「ゲッホ!!くっせえ!!」 

八百万「!」 

ドバッ 

爆豪「はぁ…はぁ…」 

切島「爆豪…」 

切島(そうだ…そうだよ!) 

切島(あの時動けなかぅたから助けられなかったんじゃねえかよ!) 

切島(怖えから動けねえなんて…) 

切島(目の前にいるんだぞ!?) 

切島(俺らにはまだ気づいてない…よな!?) 

切島(爆豪のとこまで6、7…) 

切島(そんぐれえの距離なら3、4秒…) 

切島(逃げ切れるのか?でもどこへ…皆は?どうすりゃ…作戦…策…) 

切島(とにかく動かねえと…)ググッ… 

切島(ここで動かねえと!!!)クルッ 

ガシッ!! 

切島「!」 

飯田(俺が…) 

麗日(私が…) 

飯田 麗日(守るんだ…!!) 

ドバッドバッ… 

死柄木「せ、先せ…」 

AFO「……やはり来てるな」 

飯田「!?」 

死柄木「?」 



ゴォッ!! 

オールマイト「オール・フォー・ワンッッッ!!!」 


ガッッッ!!! 

オールマイト「全て…返してもらうぞ!!」 

AFO「また僕を殺すか」 

AFO「オールマイト」 


307: 名無しさん 2016/08/13(土) 02:35:44.87 ID:wvkK0MAQ0
AFO「随分遅かったじゃないか」 

ゴオオオッッッッーー! 

爆豪「うおおっ!?」 

トゥワイス「なんっつう衝撃だ…!」 

八百万「オールマイトまで…!」 

シュタッ… 

AFO「バーからここまで5km余り」 

AFO「僕が脳無を送り優に20秒経過しての到着」 

AFO「衰えたね…オールマイト」 

オールマイト「貴様こそ」 

オールマイト「何だ?その工業地帯の様なマスクは…」 

オールマイト「大分無理してるんじゃあないか!?」 

爆豪(オールマイトを素手ではじきやがった!) 

爆豪(これが敵のボス…) 

オールマイト「5年前と同じ過ちは犯さん。オール・フォー・ワン」 

オールマイト「爆豪少年を取り返す!」ダンッ!! 

オールマイト「そして貴様は今度こそ刑務所にブチ込む!!」ゴォッ… 

オールマイト「貴様の操る敵連合もろとも!」 

AFO「それは…大変だな」 

AFO「やる事が多くて」スッ… 

AFO「お互い」プクッ!! 

オールマイト(腕が大きく…?) 

ズッッッ!!! 



ヒュンッ! 

ズドドドッ!!! 

オールマイト「ぐっ…」ガガガガ… 

AFO「『空気を押し出す』+『筋骨発条化』+『瞬発力』×4+『膂力増強』+3」 

AFO「この組み合わせは楽しいな」 

AFO「増強系をもう少し足すか」 

爆豪「オールマイトォッ!」 


308: 名無しさん 2016/08/13(土) 02:48:42.29 ID:wvkK0MAQ0
AFO「心配しなくてもあの程度じゃ死なないよ」 

AFO「だから…」 

AFO「ここは逃げろ弔」 

AFO「この子を連れて」 

ペキペキ… 

ヒュッ 

黒霧「」ズドッ! 

AFO「黒霧。皆を逃がすんだ」 

Mr.コンプレス「貴方がワープを使えるのならそれで逃げるのが手っ取り早いのでは?」 

AFO「僕のはまだ出来立てでね、コンプレス」 

AFO「転送距離はひどく短い上…」 

AFO「彼の座標移動と違い、僕の元へ持ってくるか、僕の元から送り出すかしかできないんだ」 

AFO「ついでに…送り先は人」 

AFO「なじみ深い人物でないと機能しない」 

ゴオオオ…… 

AFO「『個性強制発動』…」 

AFO「さあ、行け」 

死柄木「先生は…」 

ズダンッ!!! 

死柄木「…!!」 

オールマイト「逃がさん!!」ダンッ!! 

AFO「常に考えろ弔」 

AFO「君はまだまだ成長できるんだ」 

ズドオオオッッ!!! 

死柄木「先生…」 

トゥワイス「行こう死柄木!!あのパイプ仮面がオールマイトを食い止めてくれてる間に!」 

トゥワイス「コマ持ってよ」 

爆豪「…」 

Mr.コンプレス「荼毘は小さくして連れて行こう…」シュン… 

オールマイト「爆豪少年!!」 

爆豪「面っ…ドクセー…」 

八百万「オールマイト…」 

八百万(AFOが邪魔して爆豪さんを助けられない…!) 

八百万(その隙に連合は爆豪さんを連れて逃げようとしている…) 

八百万(爆豪さんも囲まれて逃げられる状況じゃない…) 

爆豪「ちっ!」ボオオッ! 

爆豪(こいつらも緊急事態…) 

爆豪(さっきまでと違って強引にでも俺を連れてく気だ…) 

爆豪(4対1…行けるか?) 

爆豪(とりあえずこのクソ仮面に触られちゃいけねえー!)ボオオッ!!

309: 名無しさん 2016/08/13(土) 03:01:14.51 ID:wvkK0MAQ0
オールマイト「今行くぞ!!」ダンッ! 

AFO「させないさ」ガシッ 

オールマイト「くっ…」 

AFO「その為に僕がいる」 

ズザザザザザッ… 

オールマイト「くそっ…」 

爆豪(オールマイト…!) 

八百万(こんなピンチ…なのに…) 

八百万(私達は戦う事が許されない…!) 

八百万(せめて…隙が…どこでも…一瞬でいい!) 

八百万(爆豪さんを救け出せる策を…!) 

八百万(それができればオールマイトも存分に力を…) 

八百万(オールマイト…) 

八百万「っ!」 

八百万「飯田さん…皆さん!」 

飯田「駄目だぞ…八百万君…」 

八百万「違いますわ!あるんですの!」 

八百万「決して戦闘行為にはなりません!」 

八百万「私たちもこの場から去れる!」 

八百万「それでも爆豪さんを救出できる方法が…!」 

轟「……言ってみてくれ」 

八百万「ただし…これは爆豪さん次第なんですが…」 

八百万「…恐らく私がやりますと…成功しない…」 

八百万「ですから切島さん。貴方が成功率を上げる鍵です」 




八百万「……爆豪さんは相手を警戒して距離を置いて戦っていますわ」 

八百万「タイミングは爆豪さんと敵達が二歩以上離れた瞬間…」 

麗日「飯田君…」 

飯田「…バクチではあるが…状況を考えれば俺達のリスクは少ない」 

飯田「何より成功すれば全てが好転する…!」 

飯田「……やろう」

310: 名無しさん 2016/08/13(土) 03:12:24.80 ID:wvkK0MAQ0
八百万(まず飯田さんのレシプロで推進力…) 

DRRR…. 

八百万(次に切島さんの硬化で壁を破り…) 

ドゴォォッッ!! 

八百万(麗日さんの個性でなるべく高く飛びますわ!) 

ぴと… 

ゴォォッ!! 

死柄木「あ?」 

八百万(敵は私達に気づいていない!) 

八百万(これまで敵に散々出し抜かれてきましたが…) 

八百万(今私達が出来る立場にあります!) 

八百万(手の届かない高さから…戦場を横断する!!) 

AFO「ほう…」スッ… 

八百万(敵のボスはオールマイトを食い止めていますわ…) 

八百万(これはつまり…) 

八百万(逆もまた然り!!) 

ドゴオォッ!! 

オールマイト「させるかよ」 

八百万(そうなれば切島さんですわ) 

八百万(私じゃ駄目。轟さんでも飯田さんでも麗日さんでも…) 

八百万(入学してから今まで対等な関係を築いてきた…) 

八百万(貴方の呼びかけなら!!!) 





切島「来いっ!!!」 






爆豪「……」 



ダンッ 

死柄木「やめっ…」 

ボボボボッッッ!! 

爆豪「馬鹿かよ」ニッ 

ガシッ

315: 名無しさん 2016/08/13(土) 12:17:40.70 ID:wvkK0MAQ0
最近分かってスッキリした事 

緑谷=9代目 × 

緑谷=9人目の後継者(10代目) ○ 

やたら中途半端で不思議に思ってたんだよね 

…この解釈で合ってるよな? 

ほんじゃ始めるぞい

316: 名無しさん 2016/08/13(土) 13:00:05.37 ID:wvkK0MAQ0
八百万(オールマイトを見てから……) 


爆豪(俺がこの場にいるからオールマイトが戦い辛え…) 

麗日(私の無重力なら逃げられる!そうすればオールマイトが必ず…) 

飯田(爆豪君なら分かってる筈…) 


八百万(不思議と体の萎縮は治まっていた) 

八百万(今どう動くのが最善か…) 



ボオオンッッ!! 

Mr.コンプレス「な、何ぃぃっ!?」 

轟「思った通りだ!皆あっちに釘付け…」 

八百万「私達も行きましょう!」 

死柄木「どこにでもっ…現れやがる…!」 

オールマイト「マジかよ…」 

オールマイト「全く!」 

飯田「よし!このまま逃げ切るぞ!!」DRRR… 

トゥワイス「そう簡単に逃がすかよ!!」 

トガ「シューティングゲームは久々だー!」 

ボボボッ!! 

切島「うっへええ!?あいつら光線撃ってきやがった!!」 

麗日「あんな量…避けられる訳が…」 

麗日「!!」 

ドオオオンッ!! 

トゥワイス「やったか!!」 




Mt.レディ「……タイタン…クリフ…!!!」シュゥゥ… 

Mr.コンプレス「ちっ!邪魔すんなこのデカ女!!」 

飯田「Mt.レディ!?」ゴォォッ… 

Mt.レディ「救出…優先…」フラ… 

Mt.レディ「行って…バカガキ…!」 

ドサッ!! 

トゥワイス「まだ届く!!」 

トガ「撃ち落と… 

ダダダンッ!! 

トゥワイス「!?」 

ガガガッ!!! 

トガ「わっ…」 

トゥワイス「なっ…」 

Mr.コンプレス「嘘っ…」 

ドサッ… 

オールマイト「グラントリノ!!」 

グラントリノ「間に合ったか…!」

317: 名無しさん 2016/08/13(土) 13:25:31.06 ID:wvkK0MAQ0
死柄木「3人共…やられた!?」 

オールマイト「遅いですよ!」 

グラントリノ「お前が速すぎんだよ」 

AFO(志村の友人か…) 

グラントリノ「……緑谷来てないな」 

オールマイト「こういう時は颯爽と現れるんですがね…」 

オールマイト「しかし…情けない事に…」 

オールマイト「これで…」 

AFO「あっちゃ…」 

オールマイト「心置きなくお前を倒せる!!!」ダダッ!! 

グラントリノ「あっとはテメェだけだ!」ダンッ! 

グラントリノ「死柄木ぃぃっ!!」 

死柄木「くっ…」 

AFO「とりあえず退け」 

オールマイト「ぬっ!?」 

バキッッ!!! 

オールマイト「ぐっ…」 

オールマイト(しまった…正面が…) 

AFO「サイコキネシス…」 

死柄木「うおっ…」ゴッッ!! 

トガ「っ…」ゴッッ! 

グラントリノ「なっ…」 

ダンッ! 

グラントリノ「逃がすかよっ!!」 

AFO「邪魔するな老ぼれ」 

ゴオオッッ!!! 

グラントリノ「ぐおおっ…」 

ヒュゥゥ… 

ズドオオオッッ!!! 

オールマイト「グラントリノ!!」 

グラントリノ「ってえ…」 

グラントリノ(念力て…マジモンの超能力者だろありゃ…) 

死柄木「待て…駄目だ先生…!」ゴッッ… 

オールマイト「こなくそ…」 

グラントリノ「逃げられる…!」 

死柄木「その身体じゃあんた…駄目だ!!」 

死柄木「俺まだ 
ゴォォッ… 


シュンッ… 





AFO「弔」 

AFO「君は戦いを続けろ」

318: 名無しさん 2016/08/13(土) 13:49:55.48 ID:wvkK0MAQ0
ダンッ!! 

AFO「ん?」 

オールマイト「貴っ様ぁぁぁあっ!!」ゴォォッ… 

オールマイト「喰らえ…!」ブンッ… 

AFO(『転送』) 

グラントリノ「ぼっ!」ドバッ… 

ズズッ… 

グラントリノ(またワープか!) 

オールマイト(いけない…咄嗟にグラントリノを盾に…!?) 

AFO「+」 

バチッ!!! 

オールマイト「ぐあっ!?」 

オールマイト(腕が…)ズキズキ… 

グラントリノ「がっ…」 

AFO(『衝撃反転』) 

AFO「僕はただ弔を助けに来ただけだが」 

AFO「戦うというなら受けて立つよ」 

オールマイト「すっ…すみません!」 

グラントリノ「くっそ…」 

AFO「何せ僕はお前が憎い」 

AFO「かつてその拳で僕の仲間を次々と潰し回り」 

AFO「お前は『平和の象徴』と謳われた」 

AFO「僕らの犠牲の上に立つその景色」 

ブクッ… 

オールマイト(またかよ!?) 

AFO「さぞやいい眺めだろう?」ブォッ… 

オールマイト「DETROIT SMASH!!!」ブォッ! 

ズドオオオッッ… 

ゴオオッッ… 

AFO(強引に打ち消したな…) 

AFO「心置きなく…戦わせないよ」 

AFO「ヒーローは多いよなぁ…」 

AFO「守る物が」 







オールマイト「黙れ」 

AFO「っ!?」 

ガシッ

319: 名無しさん 2016/08/13(土) 14:12:52.25 ID:wvkK0MAQ0
オールマイト「貴様はそうやって…」ググッ… 

オールマイト「人を弄ぶ!!」ゴキッ! 

AFO「だっ…」 

オールマイト「壊し」 

オールマイト「奪い」 

オールマイト「つけ入り支配する!」 

AFO(マズイ!『転送』を…) 

オールマイト「日々暮らす方々を!」 

オールマイト「理不尽が嘲り嗤う!」グッ… 

オールマイト「私は!それが!!」 






オールマイト「許せないっ!!!」ズドオオオッッ!! 

メキメキ… 

パリンッ! 

グラントリノ「俊典…」シュタッ 



AFO「いやに感情的じゃないか」 

オールマイト「!」 

AFO「同じような台詞を前にも聞いたな」 

ブニ… 

AFO「ワン・フォー・オール先代継承者」 

AFO「志村菜奈から」 

320: 名無しさん 2016/08/13(土) 20:31:02.52 ID:wvkK0MAQ0
ピッ… 

轟「飯田、そっち無事か?」ダダッ… 

飯田<ああ!轟君の方は逃げ切れたのか? 

轟「多分な…」クルッ… 

轟「奴の背面方向に逃げてる」 

轟「プロ達が避難誘導してくれている」 

飯田<良かった! 



飯田「こっちは駅前!」 

飯田「あの衝撃波も圏外だったみたいだ!」 

飯田「奪還成功だ!!」 

爆豪「いいか!?俺は助けられた訳じゃねえ!」 

爆豪「一番良い脱出経路がテメェらだっただけだ!」 

切島「ナイス判断!」 

爆豪「オールマイトの足引っ張んのは嫌だったからな」 

飯田(…そうだ。足を引っ張る…) 

飯田(これが今できる最善の筈だ) 

飯田(……他のプロの方もいた…) 

飯田(僕らはこれで…良かったんですよね?) 

飯田(大丈夫…ですよね?) 

飯田(オールマイト…) 

プルプルプル… 






オールマイト「貴様の…穢れた口で…」 

オールマイト「お師匠の名を出すな!!」 


志村『誇れ俊典!』 

志村『ハナから持ってる奴とじゃ本質が違う』 

志村『お前は「力」を勝ち取ったんだ!!』 


AFO「理想ばかりが先行し、まるで実力の伴わない女だった…!」 

AFO「OFA生みの親として恥ずかしくなったよ」 

AFO「実にみっともない死に様だった…」 

AFO<どこから話そうか 
オールマイト「Enough!!!」ブンッ! 

AFO「バカが」 

ズドオオオッッ!!! 

オールマイト「ごはっ!!」 

ヒュゥゥ… 

グラントリノ「っのバカ何度も食らって…」 

オールマイト「っ…」ゴォッ… 

321: 名無しさん 2016/08/14(日) 00:28:41.14 ID:AfZTcGYI0
プルプルプル… 

オールマイト(マスコミ…こんな所までっ…) 

グラントリノ「俊典!!」ダンッ! 

オールマイト「なっ」ガシッ 

グラントリノ「6年前と同じだ!」 

グラントリノ「落ち着け!!そうやって挑発に乗って!」 

グラントリノ「奴を捕り損ねた!」 

グラントリノ「腹に穴を開けられた!!」 

ゴォッ 

ズダンッッッッ!! 

AFO(距離をとったか…) 

グラントリノ「お前のダメなとこだ!奴と言葉を交わすな!」 

オールマイト「…はい…」 

グラントリノ「前とは戦法も使う個性もまるで違うぞ」 

グラントリノ「正面からはまず有効打にならん!」 

グラントリノ「虚をつくしかねえ…」 

グラントリノ「ホーリーシットまで後何分だ!」 

オールマイト「……」 

オールマイト「…30分は…」 

グラントリノ「なら十分だ!限界超えろ!正念場だ!!」 

オールマイト「はい!」 

プルプルプル… 

ポニレポ「悪夢の様な光景!!」 

ポニレポ「突如として神野区が半壊滅状態となってしまいました!」 

ポニレポ「現在オールマイト氏が元凶と思われる敵と交戦中です!」 

ポニレポ「信じられません!敵はたった1人!」 

ポニレポ「街を壊し!平和の象徴と互角以上に渡り合って…」 




ブラドキング「オールマイト!?」 

相澤「…」 

校長(潰された…!塚内君…オールマイト!) 




「うっおお…すげえ戦い…」 

「オールマイトこんなボッロボロになんのって滅多にねえよ…」 

「いや初めてじゃね?」 

「やめてください!街がぁぁぁ!街そのものがぁぁっ!」 

轟「流石は敵の親玉…オールマイトとタメ張ってやがる…」 

轟「しかも個性複数ってなんだあいつ…脳無かなんかか?」 

八百万「何にせよピンチに変わりないですわ…」 

轟「……」 

八百万「……」 

轟(心配する八百万も可愛い)

322: 名無しさん 2016/08/14(日) 01:34:20.59 ID:AfZTcGYI0
轟(待てよ…そうだ。今2人っきりじゃん) 

轟(何オールマイトとか言ってんだろ自分) 

轟(これはつまり今すぐフラグを立てろという事だなぁぁぁ!?) 

轟「や、やや八百万!!」 

八百万「…」 

轟「……?八百万……?」 

八百万「……轟さん…」 

八百万「…私…少しやらなければならない事を思い出しました」 

轟「?」 

八百万「今から緑谷さんの病院へ戻りますわ」 

轟「っ!?」 

轟「お前…何言ってるんだ…」 

轟「なんでわざわざ今すぐ帰らなきゃいけないんだよ…」 

轟「そんな用事これが終わってからでも…」 

八百万「いえ…」 

八百万「これが終わってからでは…」 

八百万「遅いのです…」 

轟「……」 

轟「そうか」 

轟「だけど新幹線でも2時間かかる距離だぞ?どうやって…」 

八百万「ここでは使えませんが…」 

八百万「それよりもうんと早く行ける手段はありますわ」 

轟「…お前まさか…」 

八百万「では行ってまいります!!」ダンッ… 

ゴォッ… 

<うわー飛んでったぞ誰か! 

轟「…」 

轟「……緑谷…」 

轟「お前に…言う必要はなかったよな?」 

轟「……別れの挨拶なんて…」 





八百万「…よし。ここならば人目もなさそうですわ」 

シュタッ… 

八百万「では移動中に作っていた物を…」ゴゴオオ… 

ズドンッ!! 

八百万「…」 

ガチャ… 

八百万(ようやく分かりましたわ…緑谷さん…)スチャッ… 

八百万(あの時…言うべきだった言葉…)ガシッ… 

八百万「待ってて下さい…オールマイト、緑谷さん」 

八百万「今、助けに行きますわ!!」 

ゴオオッッ!!

323: 名無しさん 2016/08/14(日) 02:21:05.27 ID:AfZTcGYI0


緑谷「……」 

ポニレポ<なんという事でしょう! 

ポニレポ<かれこれ30分が経過しますが両者一歩も退かず! 

ポニレポ<これまでにオールマイトが苦戦した敵など存在したでしょうか!? 

ポニレポ<戦いが長引けば長引くほど街への被害も大きくなります! 

ポニレポ<周辺地域の住人は… 

緑谷(……何が…一歩も退かずだ…) 




オールマイト「うおおっ!!!」ブォッ… 

AFO「ふんっ」ブンッ… 

ズドオオオッッ!!! 

オールマイト「ぐっ…」ズキズキ… 

オールマイト(腕が…ダメージが大きい…!) 




緑谷(オールマイトの気は徐々に減ってきている…!) 

緑谷(ただでさえ制限時間があるんだ…) 

緑谷(あんな激しい戦いを長時間行えばすぐにガタが来る…) 

緑谷(それに…相手は個性を奪う奴だぞ?) 

緑谷(どんな個性を持ってるかなんてオールマイトは把握していない!) 

緑谷(圧倒的に不利なんだ!!) 

緑谷(…なんでだよ…) 



オールマイト「ぬおおおおっ…」ダンッ! 

ドオオオンッ… 



緑谷(なんでそれなのにオールマイトは立ち向かう…) 

緑谷(なんで笑う?) 

緑谷(逃げてくれよ…そんな勝ち目のない戦いなんて…) 


オールマイト『今の私ではとてもじゃないが太刀打ちできん…』 


緑谷「なんで…戦うんだよ…」 

緑谷「もう嫌なんだよ!これ以上皆がいなくなるのを見るのは…」 

緑谷「オールマイトが居なくなったら誰が皆を守るんだよ…?」 

緑谷「本当は怖いんだろ?敵と戦うのも!皆からの期待も!!」 

緑谷「それは偽りの笑顔なんだろ!?」 

緑谷「だったらっ…」 

緑谷「もう…これ以上…は…」 

ポタポタ… 

緑谷「やめっ…てくれっ……!」

325: 名無しさん 2016/08/14(日) 02:36:26.65 ID:AfZTcGYI0
ガンガンッ! 

緑谷「?」 

八百万「緑谷さん!開けてください緑谷さん!!」 

ガラッ… 

緑谷「や、八百万さん…?」 

緑谷「なんで窓から…かっちゃんは?」 

八百万「奪還は無事成功しました!」 

緑谷「そっか…それは良かっ 
八百万「今はそんな場合じゃありませんの!!」 

緑谷「?」 

八百万「この…髪」スッ… 

緑谷「……」 

八百万「…オールマイトの今の状況…」 

八百万「あなたが最も理解している筈です」 

八百万「……今なら…まだ間に合 
ベチンッ! 

八百万「っ…」 

緑谷「………嫌だよ」 

緑谷「さっきも言ったよね?これは『なんとなく』で決めてもいいような話じゃないって!」 

緑谷「オールマイトがピンチだから飲む!?そもそも今飲んだ所で僕はコントロールできない!」 

緑谷「いいか!?これは数十年…いや下手すれば何世紀もの皆の願いと想いの結晶!!」 

緑谷「こんな大それた物を緊急事態だからなんて理由で僕が貰うわけにはいかないだろ!?」 

八百万「今そんな事を考えてる暇はありませんわ!」 

八百万「一刻も早く…オールマイトを助けないと…」 

緑谷「…無理に決まってるだろ…」 

八百万「?」 

緑谷「オールマイトも…他の人も…」 

緑谷「背負いきれなかったこの使命を全員分僕が受け取るなんて!」 

緑谷「オールマイトは手の届く範囲は全員助けたんだ!」 

緑谷「僕は手の届く範囲の仲間や家族すら守れなかった!!」 

緑谷「こんな奴が後継者に相応しいわけないだろ!!」 

八百万「それはっ!」 

緑谷「そんなに助けに行きたいなら八百万さんが飲めばいいだろ!?」 

緑谷「本当は君だって行くのが怖いから僕に押し付けるんだろ!?」 

緑谷「僕なんかよりよっぽど優秀… 





バチッッッ!!! 

緑谷「……」 

八百万「………」 

八百万「……怖いから…押し付ける…ですって…?」 

ガシッ 

緑谷「!」 

八百万「自分より優秀…ですって!?」

327: 名無しさん 2016/08/14(日) 02:54:33.03 ID:AfZTcGYI0
八百万「貴方はっ!私を信じたからあの場を託したんじゃないの!?」 


緑谷『君が好きな様に考えてみて!多分こういう作戦練りは僕より八百万さんが得意だと思うんだ!』 

八百万『…で、でも…』 

緑谷【きっと八百万さんならできる!自分を信じろ!】 


八百万「貴方はっ!私を信じたからクラス委員に推薦してくれたんじゃないの!?」 


轟『前学級委員決めたろ』 

轟『お前のもう一人は…』 

轟『緑谷なんだよっ!!』 


八百万「あれは!全部違ったの!?」 

八百万「私を信頼してくれたからじゃないの!?」 

八百万「自信を無くした私を…」 

八百万「助けてくれたんじゃないの!!?」 

緑谷「………」 

八百万「……」バッ… 

緑谷「っ」ドサッ 

八百万「…うっ…」 

八百万「私…だって… 

八百万「私だって…っ!」 

緑谷「…」 

ポタポタ… 

緑谷「……!」 

八百万「何をすればいいかなんて…良く分からないもの…!」ポタポタ… 

八百万「悟空さんが消えて…雄英が消えて…今度はオールマイトまで消えてしまう…」 

八百万「そんなの嫌だよっ…」 

八百万「でも…私には力が無いからっ…」 

八百万「だからっ…」 

八百万「っ……ぃっ…」 

緑谷「……」 

緑谷(八百万……さん…) 

緑谷(……) 

緑谷(……な…んだろ…う…) 

緑谷(これ…どこかで……) 


328: 名無しさん 2016/08/14(日) 03:03:03.94 ID:AfZTcGYI0








緑谷「………」 

「うわああああっ」 

「貴方!起きてよ!貴方ぁッ!」 

「出久…待ってたんだよ…?」 

「なんで…なんで…」 

緑谷「……………」 



緑谷(今となってはもう忘れてしまっていた記憶…) 

緑谷(なんでマスキュラーが許せなかったのか…) 

緑谷(…そうだった…僕もだった…) 

緑谷(………) 

緑谷(……そうだ) 

緑谷(僕がヒーロー目指したいって言ったのはこの日だっけ…) 

緑谷(……なんで?オールマイトに憧れたから?) 

緑谷(ただ悪い奴をやっつけたいからか?) 

緑谷(それもあるかもしれない) 

緑谷(……) 

緑谷(でも少し違う…) 





緑谷「…泣かないで…」 

緑谷「今度は…僕が守るから…!」 





緑谷(もう皆が…悲しむ姿を見たくなかったからじゃないか)

329: 名無しさん 2016/08/14(日) 03:12:50.05 ID:AfZTcGYI0
緑谷「……」 

八百万「うっ…ひっ…」 

緑谷「……」 

ダキッ 

八百万「?」 

緑谷「………ごめんね、八百万さん」 

緑谷「おかげで…覚めた気がする」 

緑谷「目」 

八百万「……」 

緑谷「…」パシッ… 

緑谷「……オールマイト…」 

緑谷(…不安?恐怖?) 

緑谷(そんなの捨ておけ!) 

パクッ 

八百万「!?」 

緑谷(今は…) 

緑谷(オールマイトを救けないと!) 

ゴクッ… 







オールマイト「…」 

ミシミシ… 

AFO「そろそろかな…」 

オールマイト「くっ…」 

オールマイト(岩盤にめり込んだ!しかも抑えられた!) 

オールマイト(身動きが…) 

AFO「楽しかったけどもう終わり…」 

AFO「君の死はありとあらゆるヒーローの心を粉々にするだろう」 

AFO「僕らはその瞬間を…」スッ… 

グラントリノ(零距離であの技をっ!?) 

グラントリノ「やめろっ!!」ダンッ! 

AFO「遅い」 








ボオオッ!!」 

AFO「ぐおおっ…」 

ヒュゥゥ… 

ズドオオオッッ!!! 

オールマイト「炎!?」 

グラントリノ「まさか…」

330: 名無しさん 2016/08/14(日) 03:31:25.91 ID:AfZTcGYI0
「なんだ貴様…」 





エンデヴァー「その姿はなんだオールマイトォッ!!」 

オールマイト「エンデヴァー…」 

AFO「全て中位とはいえ…」 

AFO「あの脳無達をもう制圧したか…」 

AFO「流石No.2にまでのぼりつめた男」 

エンデヴァー「…」ギリッ! 

エンデヴァー「オールマイト…」 

オールマイト「はぁ…はぁ…」シュゥゥ… 

エンデヴァー(貴様を超えようと研鑽を重ねてきた!) 

エンデヴァー(重ねる度に痛感する…!) 

エンデヴァー(貴様との差が…) 

エンデヴァー(貴様の背中がっ!)グッ… 

エンデヴァー(絶望が…俺をっ…!!) 

エンデヴァー「なんだその…情けない背中はっ!!」 

オールマイト「ハァはぁ…」シュゥゥ… 

AFO「応援しに来ただけなら…」 

AFO「観客らしく大人しくしてく 
ゴォッ! 

AFO「おっと」ヒョイッ 

エッジショット「抜かせ破壊者」 

エッジショット「俺達は助けに来たんだ」 

ニョキニョキ… 

グラントリノ「植物?まさか…」 

シンリンカムイ「皆っ!!」ガシッ! 

グオッ… 

Mt.レディ「……シン…リン…カムイ…」 

シンリンカムイ「よく頑張った…Mt.レディ!」 

Mt.レディ「ば、バァカ…遅い…わよ」ガクッ… 

シンリンカムイ「…すまないっ!」ギリッ… 

「我々には…これくらいの…ことしか…出来ぬ」 

オールマイト「!?」クルッ 

虎「あなたの…背負う物を少しでも…!」ニュル… 

オールマイト(市民!逃げ遅れた人が…) 

オールマイト「虎…」 

AFO「お、いいとこ発見」ブクッ!! 

虎「!?」 

ズドオオオッッ… 

オールマイト「衝撃波!!!」 

エッジショット「オールマイト避けろ!!」 

オールマイト(ばっか…避けたら虎にラグドール…市民が…)

332: 名無しさん 2016/08/14(日) 03:49:39.32 ID:AfZTcGYI0
AFO「まずは怪我をおし通し続けたその矜持…」 

AFO「惨めな姿を世間に晒せ…」 

ゴオオッッ… 

シュゥゥ… 




オールマイト「はぁ…はぁ…」 


AFO「平和の象徴」 






ザワザワ… 

爆豪「………は?」 

飯田「え…」 

「お、おい…なんだあのガイコツ…」 

ポニレポ<え、えっと…何が…えー皆さん見えますでしょうか? 

ポニレポ<オールマイトがしぼんでしまってます… 

轟「どういう事だよおい…」 




AFO「頬はこけ目は窪み!!」 

AFO「貧相なトップヒーローだな」 

AFO「恥じるなよ…それがトゥルーフォームなんだろ?」 

シンリンカムイ「オールマイト…!」 

オールマイト「……」 

ギロッ! 

AFO「……そっか」 

オールマイト「身体が朽ち…衰えようとも…」 

オールマイト「その姿を晒されようとも…!」 

オールマイト「私の心は依然平和の象徴!!」 

オールマイト「一欠片とて奪えるものじゃあない!」グッ! 

AFO「素晴らしい!」 

AFO「まいった。強情で聞かん坊な事忘れてた」 

AFO「じゃあこれも…君の心に支障ないかな…」 

AFO「あのね…」 







AFO「死柄木弔は志村菜奈の孫だよ」 

336: 名無しさん 2016/08/14(日) 12:42:16.09 ID:AfZTcGYI0





オールマイト「……………」 

AFO「君が嫌がる事をずぅっと考えてた」 

AFO「さっき君は弔を下したね」 

AFO「何も知らず勝ち誇った笑顔で」 

オールマイト「………ウソを………」 

AFO「事実さ」 

AFO「分かってるだろ?」 

AFO「僕のやりそうな事だ」 

AFO「あれ?」 

AFO「おかしいなオールマイト」クイックイッ… 

AFO「笑顔はどうした?」 

オールマイト「……………」 




志村『人を助けるってつまりその人は怖い思いをしたって事だ』 

志村『命だけじゃなく心を助けてこそ真のヒーローだと…私は思う』 

志村『どんだけ怖くても「自分は大丈夫だ」っつって笑うんだ』 

志村『世の中笑ってる奴が1番強いからな』ニコッ 





オールマイト「き………さ…ま………!」 

AFO「やはり楽しいな!」 

AFO「一欠片でも奪えただろうか!」 

オールマイト(お師匠のご家族…) 

オールマイト(彼が!!) 

オールマイト「……ぉぉぉおおおおおお………!!!」 

オールマイト(私はなんという事を…) 








「負けないで……」 

オールマイト「…………」 

「オールマイト…お願い…」 

「救けて」 




オールマイト「……」

337: 名無しさん 2016/08/14(日) 13:18:27.70 ID:AfZTcGYI0
「なんか…やばくない!?」 

「そんな…いやだ…オールマイト…」 

「あんたが勝てなきゃ…あんなの誰が勝てんだよ…?」 

「姿は変わってもオールマイトはオールマイトでしょ!?」 

「いつだって何とかしてきてくれたじゃんか!」 

「オールマイト…頑張れ」 

「まっ負けるなオールマイト!!」 

「頑張れえええっ!!!」 







AFO「……」 

<オールマイト!オールマイト!! 

AFO「……耳障りだなぁ…騒がしい」 

AFO「まずはあそこから…」 

エッジショット「余所見してる場合か!!」ゴォッ… 

エンデヴァー「隙だらけだぞっ!!」ボオオッ… 

オールマイト「…皆…」 

虎「あの…邪悪な輩を止めてくれ…オールマイト…!」 

虎「皆貴方の勝利を願っている」 

虎「どんな姿でも…貴方は皆のNo.1ヒーローなんだ!」 

グラントリノ「…俊典…」 



グラントリノ『八木俊典?』 

志村『面白い奴だよ。イかれてる』 

志村『いわく……犯罪が減らないのは国民に心の拠り所がないからだと』 

志村『この国には今「柱」がないんだって』 

志村『だから自分がその「柱」になるんだって』 





虎「皆…貴方の勝利を願っている…!」 






「頑張れええっ!」 

「負けるなぁぁっ!!」 

爆豪「…っ…」 





爆豪「勝てや!!オールマイトォッ!!!」 





338: 名無しさん 2016/08/14(日) 13:40:31.06 ID:AfZTcGYI0
AFO「煩わしい」 

ズドオオオオッッッ!!! 

エッジショット「ぐあっ!!」 

エンデヴァー「ぬっ…」 

AFO「精神の話はよして」 

AFO「現実の話をしよう」 

AFO「……」 

AFO「?」 

バリバリッ… 

オールマイト「………」 

オールマイト「お嬢さん。もちろんさ」 

オールマイト「ああ…!多いんだよ…ヒーローは!」 

オールマイト「守るものが多いんだよオール・フォー・ワン!!」 

オールマイト「だから…」ムキムキッ… 

ゴオオオッ… 

AFO「ぐっ…」 




オールマイト「負けないんだよ」ニッ 





シュゥゥ… 

ゴオオオッ!!! 

AFO「……」 

シンリンカムイ「またマッスルフォームに!!」 

グラントリノ「……」 

グラントリノ(ホーリーシットの状態でのマッスルフォーム…) 

グラントリノ(それがどれだけ命に関わってくるのか分かるのか?) 

グラントリノ(ただでさえ敵が敵だぞ!?) 

グラントリノ(もうヒーロー活動が出来なくなってもいいのか!?) 

オールマイト「はぁ…はぁ……」シュゥゥ… 

AFO「…まだ抗うか…」 

AFO「ただでさえ君の体力は今限界に達している」 

AFO「そんな姿……何秒もつ?」 

オールマイト「…」 

AFO「10…20秒…」 

AFO「……手負いのヒーローが最も恐ろしい」 

AFO「1分ほどは動けると考えた方がいいかな?」 


339: 名無しさん 2016/08/14(日) 20:24:01.91 ID:AfZTcGYI0
オールマイト(確かにもう時間は1分とない…) 

オールマイト(この反動がどれだけ私に影響を及ぼすか分からない!) 

AFO「さぁフィナーレだ」ダンッ! 

オールマイト(しかし…やらねばなるまい…!) 

オールマイト(なぜなら私は…) 

オールマイト(平和の象徴なのだからっ!!!) 

ダンッ! 

オールマイト「うおおおっ!!!」ブンッ! 

AFO「っ!!」ブンッ! 

ズドッッッッ!!! 

AFO(重い…!) 

オールマイト「ぬうっ!!」ブンッ! 

ズドッ!!ズドッ!!ズドォッ!! 

AFO「まだ懲りないか!?」 

ドガガガガガッッッ!!! 

オールマイト「まだまだあああっっ!!!」 

ドガガガガガガガガッッ… 

虎「ぐぅっ…」ゴオオッッ… 

エンデヴァー「真正面から殴り合い!?」 

グラントリノ「俊典っ!!!」 

オールマイト「だあああああっ…」 

ドガガガガガッッッ… 

AFO(なっ…だんだん押され…) 

AFO(こいつのどこにそんな力が…) 

AFO「!?」ドガッッ!! 

オールマイト「……」 

AFO(両手が弾かれ…) 





オールマイト「オオオオオオオオッッッ!!!」 

ズドドドドドドドォォッッッ!!! 

AFO「がぁぁぁあああ…」 

オールマイト「私の100%を…200%を耐えるなら…」 

オールマイト「更に上からねじふせよう!!」 

ズドドドドドドドッ……

340: 名無しさん 2016/08/14(日) 23:12:24.57 ID:AfZTcGYI0
オールマイト「ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの…!」 

オールマイト「敵よ」 

オールマイト「こんな言葉を…」ゴォッ… 

AFO(『筋骨発条化』『瞬発力』×4『膂力増強』×3)ゴリゴリッ… 

オールマイト「知ってるか!?」ギュッ! 

AFO(『増殖』『肥大化』『鋲』『エアウォーク』『槍骨』)ブクッ… 

AFO(これが今の僕に掛け合わせられる最高・最適の個性…)ググッ… 

オールマイト「更に向こうへ!!」 

オールマイト「Plus……」ブンッッ… 

AFO(これで…君を殴る……!) 

ゴォッ! 

オールマイト「Ultraaaaaa!!!」 

ズドォッッッッ!!! 

……ゴオオオオオオッッ… 

ポニレポ「うわっ!!」グラッ… 

バリィッ! 

ポニレポ「え、エキショオオオッ!?」 

「だ、駄目です!墜落する!」 

ポニレポ「ええええ!?」 

エンデヴァー「くっ…」ゴオオッッ… 

シンリンカムイ「大丈夫か皆…!」 

グラントリノ「俊典…!?」 



シュゥゥ… 

虎「…ぬっ…」 

虎「煙幕のせいで何も見えん」 

シンリンカムイ「大丈夫ですか?」グオッ… 

ポニレポ「ほねへょ…」グルグル… 

エンデヴァー「…」 




オールマイト「…」 

シュゥゥ… 

グラントリノ「俊典!無事…」 








「弔がせっせと崩してきたヒーローへの信頼」 

「決定打を僕が打ってしまって良かったのだろうか…」 





AFO「お疲れ様、トップヒーロー」 

オールマイト「……あ………」

341: 名無しさん 2016/08/14(日) 23:40:09.03 ID:AfZTcGYI0
AFO「…」グイッ 

オールマイト「がっ」 

AFO「いやはや…実に素晴らしい」 

AFO「他人の為なら己の犠牲を伴わない…」 

AFO「流石『平和の象徴』…」 

AFO「その精神…賞賛に値する」 

AFO「…だが…」ブンッ 

ドガァァアッッ!! 

オールマイト「がばっ…」ドバッ! 

グイッ! 

AFO「正義は勝つ…」 

AFO「どうやら今回は君が『悪』だった様だ」 

オールマイト「……う…」 

エンデヴァー「オールマイトォッ!!」 

エッジショット「貴様っ!!」 

AFO「…」 

ゴオオオッッ!! 

エンデヴァー エッジショット「ぐあっ…!!」 

ドサッドサッ… 

エンデヴァー「なんだ…あいつ…」 

エッジショット「まだ…あんな余力が…」 

グラントリノ「うそ…だろ…?」 

シンリンカムイ「…」チラッ… 

シンリンカムイ(…幸いカメラは壊れている…) 

シンリンカムイ(この状況はまだ我々しか知らない…) 

ポニレポ「うへは~」グルグル… 

AFO「さぁ…ようやく…これでようやくハッピーエンドだ…」 

AFO「さてと…エンディングが始まる」バッ… 

オールマイト「…」 

AFO「ラスボスはいい加減おとなしく…」グッ 

AFO「眠ってろ」ブンッ… 

ドゴォォッッ! 

ヒュゥゥ… 

ズドオオオッッッ… 







ザーー… 

「ど、どうなった!?」 

「中継…流されねえ…!」 

「でも今衝撃音…」 

「まだ戦ってる!どうなってんだ今!!」 

爆豪「……」

342: 名無しさん 2016/08/14(日) 23:51:15.40 ID:AfZTcGYI0
オールマイト「……」 

ザッ… 

AFO「…」 

オールマイト「…ぁ……ぁあ…」 

AFO「まだ息はあるか…」 

AFO「丁度いい」 

AFO「君はまだ後継者を作ってなかっただろう?」 

ブチッ… 

AFO「……そろそろ…返してもらおうかこれ」 

ガシッ! 

AFO「…?」 

オールマイト「……せ……」 

オールマイト「かぇせ………かぇせ………」 

オールマイト「…ぇ 
バキッッッ! 

オールマイト「うおおあ゛あ゛あ゛っ!!?」 

グラントリノ「ヤメロォォッッッ!!」 

AFO「ああ…とてつもなく心地良い叫びだ…」 

AFO「もう少し楽しみたい所だがそれだと死んでしまう」 

AFO「…」 

ガシ… 

オールマイト「ばっ」 

AFO「最後のお仕事だ八木俊典君」 

AFO「これを…僕に返せ…いいな」 

グラントリノ「何だと…?」 

オールマイト「……」 

AFO「いいな?」 

オールマイト「」コクッ 

AFO(…瀕死の状態。催眠を使えばこの程度容易い) 

スッ… 

グラントリノ「止めろっつってんだろうがアアアッッッ!!?」ダンッ!! 

パクッ… 

AFO「…」ゴクッ 

グラントリノ「…………」 

AFO(…消化時間?) 

AFO(身体機能を向上する個性なりなんなり使えばいいだろ) 

AFO「…」 

AFO「はぁぁぁぁ…」 

ブクッ! 

ボコッ! 

AFO「……ぁぁぁ…」 

ググッ… 


343: 名無しさん 2016/08/15(月) 00:13:56.57 ID:3dyuH5vi0
AFO「…!」 

カッッッ!! 

AFO「遂に…遂に…」 

AFO「成し遂げたぞ!」 

AFO「この溢れるパワー!」 

AFO「孤高!!」 

AFO「遂に手に入れたぞ!ワン・フォー・オール!!」 

AFO「全ての個性を操るオール・フォー・ワン!」 

AFO「数々のヒーローが培ってきた力の力の結晶ワン・フォー・オール!」 

AFO「やりましたよ先生!これで僕は…」 

AFO「僕は最強だぁっ!!」 

エッジショット「…な…なに…」 

エンデヴァー「そんな…奴の個性が…!」 

AFO「ははは…」 

AFO「はははははははっ!」 

AFO「……いやぁ…」 

AFO「本当、弔には感謝しないとね」 

AFO「なんせ…オールマイトを始末する機会を与えてくれたんだ…」スッ… 

ギュルルッ… 

グラントリノ「俊典ぃぃいっっ!」ダンッ! 

ゴオッ… 

グラントリノ「待ってろ!今助けて…」 

AFO「さようなら、負け犬さん」 

ボオオオオッッ!! 

ゴオオッッ… 

グラントリノ「ぐぅっ…!」ヒュゥゥ… 

ズザザッ! 

グラントリノ「オールマイトォォォッ!!!」 





シュゥゥ… 

AFO「チリも残らず…」 

AFO「粉々に…」 

AFO「……ははっ」 

AFO「あーいい気分」 

グラントリノ「……」 

エンデヴァー「………オ……オール…マイ…ト」 

エッジショット「…ま…さか…」 

シンリンカムイ「そんな…そんな馬鹿なことがあってたまるか!」 

シンリンカムイ「平和の象徴が…崩れた…なんて…」 


344: 名無しさん 2016/08/15(月) 03:21:32.21 ID:3dyuH5vi0
グラントリノ「……」 

グラントリノ「テメェ…」 

AFO「?」 

グラントリノ「……志村は…」 

グラントリノ「志村は…どんな時でも笑顔を絶やさない女だった…!」 

グラントリノ「どんな辛い目にあっても…悲しい事があっても…」 

グラントリノ「あいつは…常に笑い続けた…!」 


志村『誰かが泣いたら、感化して周りも泣くだろ?』 

志村『逆に誰かが笑えば、皆明るくなるんだよ』 


グラントリノ「だが…あいつが泣いた所をたった一度だけ…俺は見た事がある…!!」 

グラントリノ「あいつは死に際、死に恐怖も悲しみもこれっぽっち感じちゃいなかった!」 

グラントリノ「ただ一つ…残った悔いは…」 




志村『ごめんね…俊典…』ポタポタ… 




グラントリノ「最後の最後に俊典を泣かせちまったことだよっ!!」 

グラントリノ「お前はあいつを泣かせた!!俊典を泣かせた!」 

グラントリノ「そして殺したっ!!二人共!!」 

グラントリノ「もう我慢の限界だっ!」 

グラントリノ「テメェ今すぐブッ殺すっ!!!」 

ダダダンッ!! 

エンデヴァー「ご老人!!」 

AFO「やれやれ…なんでもかんでも人のせいにするのは良くないなぁ…」 

AFO「とりあえず頭冷やしなよ」 

ドバァッ! 

グラントリノ(また空間転移か!今度は…出すか!) 

ズズッ… 

グラントリノ(一体なに 
ドゴォォッッ!! 

グラントリノ「ごはっ……?」 

ヒュゥゥ… 

ドガァァアッッッ!! 

エッジショット「グラントリノ!!」 

グラントリノ「…がほっ…」 

グラントリノ(な…なんだ今のパワー…) 

グラントリノ(今までの奴と桁違いのパワー持ってやがる…) 

グラントリノ(改良版か!?) 

シンリンカムイ「あれは…」 


脳無「~ッッッ!」 

AFO「出血大サービス…」 

AFO「特別にUSJ襲撃時のプロトタイプをお呼びした」

346: 名無しさん 2016/08/15(月) 03:32:08.04 ID:3dyuH5vi0
エッジショット「あいつっ…」 

AFO「おっと。折角ここまで付き合ってくれたんだ」 

ズズッ… 

エンデヴァー「!?」クルッ… 

ズドッ 

脳無「~!!」 

脳無「~!!」 

シンリンカムイ「そ…そんな…」 

AFO「最後まで楽しんでいってくれ」 

AFO「やれ」クイッ 

脳無「ッ!!」ダダッ! 

エンデヴァー「速い!?」 

ドゴォォッッ!! 

エンデヴァー「がはっ!?」 

脳無「ーーッ!!」ブンッ! 

エッジショット「ふんっ!」 

ニョル… 

ゴオッ! 

ズドオオッ!! 

脳無「?」 

エッジショット「馬鹿め。そんな攻撃じゃ…」ムクッ 

AFO「全然ダメージ与えられないよね…君薄くなるもん」ビリビリッ… 

エッジショット「なっ…?」 

AFO「『放電』」 

バヂィッッ!!! 




エッジショット「う…おお…」 

シンリンカムイ「がっ…」 

ドサッ… 

エッジショット「はぁ…はぁ…」 

ガシッ 

エッジショット「うっ!?」 

脳無「」ググッ… 

ドガァッ!! 

エッジショット「ぶっ…」 

脳無「」ドガァッ!ドガァッ!ドガァッ! 





347: 名無しさん 2016/08/15(月) 03:44:19.17 ID:3dyuH5vi0
エンデヴァー「くそったれがああっ!」 

ボオオオオッッ! 

エンデヴァー「!?」 

ダンッ!! 

脳無「ッッッ!!」 

バキィッッ!! 

エンデヴァー「ぐぅぅっ…」ズザザッ… 

エンデヴァー「炎が…効かない?」 

AFO「当然だ。こいつらはオールマイトの100%をも耐えうる代物だ」 

AFO「No.2如きじゃ相手にならないねぇ」 

エンデヴァー「貴っ様…!!」 

エンデヴァー「うおおおっ!!」 

ボオオオオッッ! 

虎「ぐふっ…」 

脳無「ッッ!」ドボッッ!! 

虎「うがっっ!?」 

メキメキ… 

虎「ぶぼっ!!」ドバッ! 

ピクピク… 

脳無「…」ガシッ 

ブンッ 

ドサッ! 

脳無「…!」ズドッ… 

「え…」 

ズドッ… 

「止めて…お願い…やめて…!」 

グラントリノ「ヤバイ!市民が!」ダンッ! 

ズドォッ!! 

グラントリノ「ぐっ…」ガッ! 

グラントリノ「邪魔すんなってんだろ…!」 

脳無「~」 

「誰か…助けて…」ズドッ… 

シンリンカムイ「ウルシ鎖牢!!」グオッ!! 

脳無「?」ギチギチ… 

バキッッッ! 

シンリンカムイ「くそっ…足止めすら出来ん…!」 

シンリンカムイ(ただでさえこっちは怪我人がいるってのに…) 

「いや…やだ…やだぁっ!」ズドッ… 

エンデヴァー「ぬおおおっ!」ボオオッ! 

エッジショット「がああっ!」ゴオオッ… 



脳無「…ッッッ!!!」ブオッ… 

「いやあああああああっ!!!」

348: 名無しさん 2016/08/15(月) 03:48:28.84 ID:3dyuH5vi0








































ドガッ!! 

AFO「ん?」 

脳無「………!!?」グラッ… 

ドサッ… 

グラントリノ「……の、脳無が倒れた…?」 

シンリンカムイ「誰だ!?」 

エンデヴァー「…………あ…あの小僧は…」 

AFO「!?お、お前は…!」 






緑谷「……もう大丈夫」 

緑谷「僕が来たっ!!!」

350: 名無しさん 2016/08/15(月) 13:39:04.15 ID:3dyuH5vi0
グラントリノ「緑谷…」 

グラントリノ「なんでこんな所に…」 

緑谷「…」 

緑谷「お前…」 

AFO「こいつは驚いた」 

AFO「早くても全治2週間ほどの怪我を負わせたはずだ」 

AFO「結構早く回復したね」 

緑谷「お前には関係ないだろ」 

グラントリノ(仙豆を使ったのか!?) 

緑谷「……気が大分膨れ上がった」 

緑谷「まさか…OFAを…?」 

AFO「ご名答。ご覧の通りオールマイトは消させてもらった…」 

緑谷「……」 

AFO「残念。間に合わなかったね」 

AFO「恨むなら僕を恨むなよ?」 

AFO「仕方ない」 

AFO「彼が僕を憎んだように」 

AFO「僕も彼が憎かったんだぜ?」 

AFO「僕も彼と彼の師を殺したが」 

AFO「彼も僕の築き上げたモノを奪ってきたんだ」 

AFO「可能な限り憎たらしい死を迎えて欲しかったのさ」 

緑谷「貴様…!」スッ… 

AFO「おっと闘る気か?ならその前に…」 

脳無「…」ゴキッゴキッ… 

AFO「肩慣らし程度に脳無を4、5体を倒してみなよ」 

AFO「最も…USJで手も足も出せなかった雑魚が敵うわけがないけど」 

緑谷「USJの時のか…」 

緑谷「虎さん!その方を連れて早く!」 

虎「あ…あ…ああ…」 

AFO「そう簡単に逃がすか」 

シャッ 

シンリンカムイ「逃げろ!そんな化物を子供が…」

351: 名無しさん 2016/08/15(月) 13:55:45.85 ID:3dyuH5vi0
緑谷「!」 

脳無「ッッッ!」ブンッ! 

緑谷「だりゃああっ!!」バキッッ!! 

脳無「~!?」 

ドサッ… 

脳無「」ブシュゥゥ… 

脳無「ーーッッ!」ゴオッ! 

脳無「~!!!」ブオッ… 

緑谷「だあっ!」ドゴオッ! 

緑谷「はぁっ!!」ズドォッ!! 

脳無 脳無「~……ー」ヒュゥゥ 

ズドオオッ! 

ドガァァッ!! 

緑谷「…」クルッ 

脳無「!?」 

緑谷「だあっ!」ダンッ! 

ドボォオッッ! 

脳無「ッッッー…」 

メキメキ… 

緑谷「……ああっ!」 

ゴオッッ! 

ヒュゥゥ… 

ズザザッ… 

シュタッ… 

緑谷「……」 

緑谷「終わったな」 

AFO「……へえ」 

脳無「」 

脳無「…」ピクピク… 

グラントリノ「オイオイマジか…」 

エッジショット「あんな奴らをたった一撃で…」 

エンデヴァー「10秒足らずでケリをつけやがった…」 

AFO「…なるほどねぇ」 

AFO「君も…食べたんだね、髪」 

グラントリノ「!?」 

緑谷「…ああ…」 

AFO「へぇ…道理でこうもあっさり脳無がやられた訳だ」 

AFO「そして何よりここまで来る時の速さ」 

AFO「ジェット機の並の速さじゃあここまで10分では来られない」 

緑谷「病院の位置まで知ってたのか…」 

AFO「君の気を探ってただけさ」 




355: 名無しさん 2016/08/15(月) 23:02:54.39 ID:3dyuH5vi0
AFO「どうやら脳無程度じゃ満足なさらない様だ…」 

AFO「なら次は僕が相手しよう」 

緑谷「…」スッ… 

AFO「安心しなよ。最初から思い切りやるわけじゃないからさ」 

AFO「簡単にくたばるのはつまらない」 

AFO「折角新しい力を手に入れたんだ」 

AFO「試運転ぐらいさせてくれ」 

グラントリノ(あいつ…舐めきってやがる…) 

グラントリノ(たかが15…) 

グラントリノ(奴だってあの数の脳無を一掃する位わけねえってのか…) 

シャッ! 

緑谷「!?」 

エッジショット「消えたっ!」 

ドゴォォッ! 

シンリンカムイ「殴られた…!」 

AFO「おっとと…勢いが強すぎたかな?」 

AFO「…ん?」 

ピタッ… 

AFO(微動だにしない…) 

AFO「くっ…」ブンッ 

ガシッ 

AFO「なっ…」 

緑谷「はりゃあああっ!」ブンッ! 

AFO「おっ…!?」 

ゴオッ! 

ドガァァッ!! 

エンデヴァー「あ…ああ…?」 

グラントリノ「AFOを投げ飛ばした…」 

グラッ… 

AFO「…くっ…」 

緑谷「軽くちゃこんなものかな?」 

AFO「餓鬼が」 

ボボボボボボオオッ!! 

グラントリノ「なんちゅう数の気弾だありゃ!」 

ゴオッ… 

緑谷「!!」 

シャッ…シャッ… 

AFO(何…全部かわして…) 

シャッ… 

AFO「なっ…」 

緑谷「お前は僕の大切な物をたくさん奪ってしまった…」 

ギュッ 

緑谷「絶対に許さない…!」

357: 名無しさん 2016/08/16(火) 02:42:09.96 ID:MOs+EZtt0
緑谷「だあっ!」 

ドガァァッ!! 

AFO「ごあっ!?」 

ヒュゥゥ… 

ズドオオオッッ!! 

ズドッ… 

緑谷「っしと…」 

パラパラ… 

エンデヴァー「…な…なんだ…あの小僧のパワーは…」 

グラントリノ「轟!さっさとここは撤退するぞ!」ダンッ! 

エンデヴァー「な、何っ…?」 

グラントリノ「これ以上俺達がいても邪魔だ!見たろ今の!」 

グラントリノ「ビルやら何まで全てぶっ壊れる!」 

グラントリノ「瓦礫に埋もれる前に!」 

エッジショット「しかし彼は…」 

グラントリノ(……) 

グラントリノ(……緑谷…お前は分かってんだろうな?) 

グラントリノ(この戦いに勝つにしろ負けるにしろ…) 

グラントリノ(お前に未来はねえって…) 

緑谷「…」 


ガラッ… 

緑谷「?」 

ゴオッ! 

シュタッ… 

AFO「…っ」ペッ 

緑谷「まだ全然ダメージ受けてないな…」 

AFO「…面白い」 

ダンッ! 

緑谷「このっ!」ダンッ! 

ドガガガッ! 

緑谷「だだだっ!」ドガガガッ… 

AFO「はっはっ!」ドガガガッ… 

緑谷「はあっ!!」バキィッッ!! 

AFO「がっ!?」 

ヒュゥゥ… 

緑谷「はっ!」ダンッ! 

AFO「…」ヒュゥゥ… 

ザザッ! 

緑谷「!」 

AFO「かっ!」ブンッ!! 

スカッ 

AFO「避けたか!」

359: 名無しさん 2016/08/16(火) 03:34:16.57 ID:MOs+EZtt0
AFO「上に…!」チラッ… 

AFO「上にいない!?」 

AFO「という事は…」 

タタタタッ… 

AFO(足音は聞こえた…!) 

AFO「……」タタタタ… 

AFO「……」タタタタ… 

AFO(駄目だ!気を探っても速く動いてるから捉えられん…!) 

緑谷「だぁぁっ!!」 

ダンッ! 

ズドオオッ!!! 

AFO「が…」 

シュタッ… 

緑谷「っと…」 

AFO「あ…あ…」 

AFO「…」 

AFO「ははは…」 

AFO「中々手の内を見せてくれないね」 

緑谷「当たり前だろ。お前だって本気を出してないじゃないか」 

AFO「やっぱり?」 

AFO「でも僕はちゃんと徐々に見せていってる筈なんだけどなぁ…」 

AFO「個性」 

「!!」ブオッ!! 

緑谷「…」ヒョイッ 

ダンッ… 

緑谷「そういう…?」シュタッ… 

「あっちゃ…残念。避けられたか」 

「驚いた?」 

AFO 分身「忍法分身の術…なんつって」 

緑谷「だるいなっ…増殖系か!」 

AFO「2人だけじゃ物足りなさそうだね…」 

ズズッ… 

緑谷「……え……」 

ザッ… 

AFO「……ざっと100人…」 

AFO「これ位負かしてくれなきゃ本気の僕には到底敵わないよ?」 

緑谷「…や…やばっ…」 

AFO「行くぞ」 

ダンッ! 

緑谷「いいっ!?」 

ズドドドドドッ!!! 

緑谷「があああっ!?」 

ドドドドッ…

360: 名無しさん 2016/08/16(火) 03:47:33.95 ID:MOs+EZtt0

AFO「…ふふふ…」 

AFO「流石に数で押されちゃ…」 

緑谷「…」ズドドドッ… 

緑谷「OKLAHOMA」 

AFO「!?」 

グルッ 

ギュルギュル… 

分身「!?」 

緑谷「SMASHHHHHH!!!」 

ドガアアアッッッーー!! 

ゴォォッ… 

分身「ぐおっ…」 

シュンッ… 

分身「…」シュンッ… 

緑谷「……」 

緑谷「アリが100匹集まった所で恐竜に勝てると思うのか?」 

AFO「……WOW…」 

AFO「あの数の僕を一瞬で…」 

AFO「挙句そんな台詞を吐かれちゃった」 

AFO「その理論だと僕がアリになっちゃうけどなぁ」 

緑谷「…」 

AFO「う~む…今ので僕結構傷付いたぞ?」 

AFO「僕のプライドがズタズタだ」 

AFO「これ以上遊ぶともっと調子乗りそうだなぁ」 

緑谷「…出せよ本気を」 

緑谷「まだ気を開放してない」 

AFO「………そうだな」 

AFO「そろそろ…ワン・フォー・オールも出すか…」 

AFO「後悔するなよ?君が言ったんだぜ?開放しろって」 

AFO「今度は容赦なく殺してあげる…」 

AFO「全力でっ!!」ボオオッ! 

ボボボボ……… 

緑谷「…」 

AFO「カァァァァ…」 

ビキビキ… 

AFO「ァァァァ…」 






ゴゴゴ… 

飯田「なんと激しい揺れ!!」 

切島「ま、まだ長引いてんのかよぉっ!?」 

爆豪「っ…」

361: 名無しさん 2016/08/16(火) 03:55:57.92 ID:MOs+EZtt0
AFO「…ァァァ…」 

ブゥゥン… 

AFO「……」 

バチバチッ… 

AFO「待たせたな…覚悟はいいかっ!?」 

緑谷「……」 

ニッ… 

AFO「……何故だ…?何故笑う…」 

緑谷「…お前には感謝している…」 

緑谷「これで…本気で…」 

ググッ… 

緑谷「お前を殺せる!!」ボボォッ!! 

AFO「……」ボボボボ… 

AFO「…そういえば…」 

AFO「君この場に立っている時点でゲームオーバーだよね」 

緑谷「…」 

AFO「ヒーロー殺しの時も散々言われたろ?」 

AFO「資格も持ってない奴が敵退治しちゃいけないって」 

AFO「僕を倒した後どうするのさ?」 

AFO「結局捕まってお終い」 

AFO「それじゃワン・フォー・オールを引き継げないじゃないか」 

緑谷「……お前を倒す為の力なんだ…」 

緑谷「それだったら…いっそ僕も一緒に死んでやる」 

AFO「…究極の阿呆としか言いようがないね」 

AFO「後先の事を考えず行動しようとする」 

緑谷「……」 

緑谷「今を乗り越えなきゃ…」 

ゴオオッ…… 








緑谷「明日は来ないだろ?」バチバチッ 

AFO「論外」バチバチッ… 




364: 名無しさん 2016/08/17(水) 00:10:33.54 ID:5cyEYRxA0
緑谷「…」ゴキッゴキッ… 

AFO「…」グッ… 

緑谷 AFO「……」 

ダンッ! 

緑谷「だあああっ!」 

AFO「でやあああっ!」 


ガッッッ!! 






ゴォォッ… 

轟「…っ…凄え風…!?」 

轟(やっぱり緑谷…!) 





緑谷「……っ…」 

AFO「……」 

緑谷「はっ!」ガッ! 

AFO「っと」ガッ! 

緑谷 AFO「……」 

ドガガガガッッ… 

緑谷「だだだだ…」 

AFO「………」 

AFO「ッッ!!」ブオッ! 

緑谷「すっ」ヒョイ 

緑谷「きあり!!」ブンッ! 

ガシッ 

緑谷「くっ…」 

AFO「そう何度も殴れると思ったら大間違いだ」グイッ 

ブンッ! 

緑谷「うおっ…!?」 

ヒュゥゥ… 

AFO「『腕骨発達』+『筋肉活性化』×2+『密度増加』」 

ダンッ!! 

緑谷(個性多っ!?) 

緑谷(あんなんで殴られたら…)ヒュゥゥ… 

緑谷「ふんっ!」キキーッ 

AFO「何?」 

シャッ 

AFO「また消えた!」 

緑谷「上だああっ!」ブンッ! 

シャッ! 

緑谷「くそっ…速い!」スカッ

365: 名無しさん 2016/08/17(水) 02:10:17.78 ID:5cyEYRxA0
緑谷「…」 

緑谷(何処だ…気を消したか…) 

緑谷「………」 

クルッ 

緑谷「そこだぁっ…」 

ゴオオッ… 

緑谷(瓦礫!?) 

緑谷「そんな物壊せば…」ググッ… 

ビキッ… 

緑谷「!?」 

ドゴオォッ!! 

緑谷「つっ…」 

緑谷(バラバラになった瓦礫のせいで前が…) 

AFO「捉えた」 

緑谷「!?」 

ズトドドドドッッ!!! 

緑谷「ぐあっ…」ズドドドッ… 

AFO「痛いか?痛いだろう?」 

AFO「当たり前だ!本気で殴ってるんだから!」ズドドドッ… 

緑谷「がっ」 

AFO「DETROIT…」ブォッ 

緑谷「っ!」 

AFO「SMASH!!!」ズドォォォッ!! 

緑谷「……」 

緑谷「ガハッ!」ドバッ 

AFO「…ははは」 

AFO「少しは効いたみたいだね」 

緑谷「………」 

緑谷「パンチの打ち方を知ってるか?」 

AFO「っ!?」 

ゴキッ… 

緑谷「TEXAS SMASH!」ドゴオオオッッッ!!! 

AFO「ごっ…」 

ゴォッ!! 

緑谷「…」 

ズザザッ… 

AFO「が…あ…」 

ドサッ 

AFO(膝をついてしまった…) 

AFO「はぁ…」 

AFO「何故だ…何故お前は…!?」 

366: 名無しさん 2016/08/17(水) 02:29:56.82 ID:5cyEYRxA0




グラントリノ「……」 

グラントリノ「AFO…お前さんはなんか勘違いしてねえか?」 

グラントリノ「OFAは誰もが手にできる個性じゃあねえんだよ 

グラントリノ「普通、OFAってのは持ち主が認めた者にしか受け継げねえ」 

グラントリノ「お前みてえなのはあくまで例外ってだけだ」 

グラントリノ「あの個性は運よく手に入れたものと認められ譲渡されたものとではその本質が違う」 

グラントリノ「お前と緑谷の以前までの強さの比を10:1としよう」 

グラントリノ「テメェは1、あいつは11増えたんだ」 

グラントリノ「11:12」 

グラントリノ「緑谷は……デクは…お前みてえに奪ったんじゃねえ」 

グラントリノ「自分の実力で…勝ち取ったんだ!」 






緑谷「……」 

AFO「げほっ…げほっ…」 

緑谷「…なんで他の個性を使わない…」 

AFO「…?」 

緑谷「さっきみたいに複数使って打てばこうはならなかった…」 

AFO「………ははっ」 

AFO「何。君と同じ理由さ、界王拳を使わないね」 

緑谷「…」 

AFO「…OFAは強力な個性だ」 

AFO「だがその分反動が激しい」 

AFO「長年これを熟練し、極めた者ならまだしも…」 

AFO「僕らはついさっきOFAを手に入れた」 

AFO「これ以上負担をかければ体が壊れるぐらいじゃ済まない」 

緑谷「…」スッ… 

AFO「…って言ってる場合でもないか…」 

AFO「後残ってるのはそこら辺に散らばったモブ共のみ」 

AFO「要は短時間で君を殺せば解決する話だ」 

AFO「…やむを得ないな」 

ググッ… 

AFO「…あああ…」ゴゴゴ… 

ズズッ… 

緑谷「!?」 

AFO「アアア…!」ズッ… 

ズオオオッ… 

ズドッ… 

緑谷「こ…これって…」 


367: 名無しさん 2016/08/17(水) 02:51:31.37 ID:5cyEYRxA0
AFO「何…驚くことはない…」 

AFO「二足歩行のライオンだ、今時珍しくもない」ザッ… 

緑谷(いやいや待てよ…ライオンあんな爪長くないし尻尾も長くないぞ…?) 

緑谷「え」ヒュンッ 

ズドォォォッ!! 

緑谷「……」 

シュゥゥ… 

緑谷(尻尾…硬) 

AFO「君はやたらすばしっこいからね」 

AFO「パワーで押すのはやめた」 

AFO「加えて『密度減少』」 

シャッ 

緑谷「!?」 

AFO「体軽い軽い」 

緑谷「やばっ…」 

ブンッ! 






ビキビキ… 

「え?」 

ズズッ… 

ドオオオンッ!! 

「ぎゃあああああ!?建物真っ二つ!?」 

「綺麗に切れてまんな…」 

「おいこれ俺達にも被害くるよ!?」 




緑谷「……」ドサッ 

緑谷(か、かすった…!) 

AFO「…」 ペロッ 

AFO「次は当てる」 

緑谷「!」ダンッ! 

AFO「懲りないなぁ」シャッ 

ダダッ… 

シュタッ 

緑谷「くっ!?」キキーッ! 

AFO「逃がさないよ?」 

緑谷(速い!回り込まれた!) 

緑谷「にゃろっ…」シャッ! 

AFO「遅い」シャッ! 

緑谷「い!?」ダダッ… 

AFO「ふん!」ブンッ 

ズバァッ!

368: 名無しさん 2016/08/17(水) 03:01:50.43 ID:5cyEYRxA0
緑谷「いった…」 

ズザザッ… 

緑谷「くっ…そ…」ポタポタ… 

AFO「結構血出てるなぁ」 

緑谷(とにかくバック…)ダンッ 

AFO「逃がさないと言ったはずだ」 

ヒュンッ! 

緑谷「しまっ…」 

ズギュッ!! 





緑谷「……」 

ポタポタ… 

AFO「あらま…」 

AFO「もう終わったか…意外と呆気なかったな」 

AFO「うっ…」 

ドクドク… 

AFO(早く…体力を回復しないとな…傷も…) 

緑谷「」ピクピク… 

AFO「…一応まだ気は感じる…微かに生きてる…か」 

AFO「なら最後はみじんに…」ブンッ! 

緑谷「……」 

緑谷「へへ」 

AFO「ん?」 





ズバァッ! 

緑谷「がっ…!」 

AFO(こいつ…!尻尾と爪を…) 

AFO(体育祭の時の技か…!) 

緑谷「っ…」ズザザッ… 

AFO「まだくたばらないのかい。いい加減疲れてきたよ」 

緑谷「お前が十刀流なら…」 

ボボボ… 

緑谷「こっちはニ刀流で相手してやる…!」 

AFO「……」 

AFO「言っとくがこっちは十本じゃないぞ?」 

緑谷「え」 

ヒュンヒュンッ! 

緑谷「はっ!?」 

シャッ… 

ドゴオォッ!! 


369: 名無しさん 2016/08/17(水) 03:18:47.06 ID:5cyEYRxA0
AFO「軽く三十本は超える」ギラッ… 

シュン… 

緑谷「……歯ってありなの…?」 

緑谷「触手みたいに自在に操る…」 

AFO「ある意味爪より攻撃力高いね」 

AFO「これ以上出血したらやばくなるんじゃない」 

緑谷「…」 

ビリッ 

グルグルッ 

緑谷「……っと」キュッ 

緑谷「…」スッ 

AFO「やる気か…いいだろう」 

ズッ… 

緑谷(すぐ治るなぁ爪…) 

AFO「この無数の刃を避けてみろ!!」 

ゴォォッ! 

ズオオッ… 

緑谷「避けずとも…」ダンッ! 

ヒュンッヒュンッ… 

緑谷「全部斬れば…」ズバババッ… 

緑谷「いいだろがぁっ!!」ザンッッ!! 

AFO「……」 

AFO「あがっ…!?」ブシュゥ… 

緑谷「よっと」シュタッ… 

AFO「うがあああああああ…」ブシュゥ… 

AFO「なんつって」スゥゥ… 

緑谷「……」 

緑谷「やっぱり厄介だな…超再生…」 

AFO「体力は随分減るんだけどさ」 

AFO「そのせいでこっちはもうクタクタだ」 

AFO「気も段々落ちてる…」シュンッ 

緑谷「……なら何故元に戻る」 

AFO「…できれば…こういうチート技使いたくなかったんだよねえ」 

AFO「でもこれ以上長引かれると困るしさ…」 

AFO「とりあえず…」 

AFO「気弾撃て」 

ボオオッ! 

緑谷「がっ……?」 

AFO「そうそうその調子」 

AFO「倒れるまで撃ち続けろ」 

ボオオッ!ボボォッ!! 

緑谷「ぐあっ!?」 

緑谷(こ…これは…まさか心操君の!?)

370: 名無しさん 2016/08/17(水) 03:29:10.85 ID:5cyEYRxA0
緑谷「っ前!!心っ…!君にっ…した!?」ボォッ!ボボォッ!! 

AFO「いやはや体育祭で見てみたけど実にいい個性でねえ…」 

AFO「少し借りただけさ…一時的にね」 

緑谷「っ!!」ボォッ!! 

AFO「彼も凄く喜んでいたよ!自分が役に立つって!」 

AFO「僕に泣いてしがみついてたんだ!」 

AFO「よっぽど嬉しいに違いない!」 

緑谷「お前ええっ!!」 

ボボボボオオオッッッ!! 

緑谷「うわあああっ!?」 

ドサッ… 

緑谷「はぁ…はぁ…」 

AFO「うーん…そうだなぁ…」 

AFO「次は…」 

AFO「よし!全力で腹にデトロイトスマッシュぶつけろ!」 

緑谷「なっ…」 

ググッ… 

緑谷(に、握るな僕の手…) 

AFO「さあほらほら立って立って!」 

スタ… 

緑谷「く…そっ…!?」 

AFO「本当にこれは便利だねぇ…弱点もないし」 

AFO「さて…緑谷君はこれをどう攻略するのかなっ…」 

AFO「て遅いか」 

ブンッ 

緑谷「いっ…」 

ズドオオオッッッ!!! 

ヒュゥゥ… 

ドガァアッ!! 

ズドッ…ズドッ… 

AFO「おっと…ビルまで壊させてしまった…」 

AFO「やりすぎたかな」 

AFO「ま、とりあえず追うか」 

シャッ!

371: 名無しさん 2016/08/17(水) 03:40:19.66 ID:5cyEYRxA0
緑谷「……う…」 

緑谷(瓦礫にうもれて動けな…) 

ガラッ… 

ズドッ 

緑谷「…つ…」 

AFO「……」 

ガシッ 

緑谷「ああっ!」グイッ 

AFO「ふはは。ほんっと不様だねえ」 

AFO「どうだい?自分で自分を殺す気分は…」 

緑谷「ちっ……くしょ…」 

プンッ 

ドサッ 

緑谷「はぁ…はぁ…」 

AFO「さあ、最後の命令だ」 

AFO「気で自分の首斬れ」 

緑谷「なっ…」 

ボボッ! 

緑谷「…ぐあっ…」チャキ… 

ググッ… 

緑谷「う…あ…ああ…」 

AFO「抵抗しても無駄だ」 

AFO「洗脳にかかったら最後僕が解くまではずっと君は僕の下僕」 

AFO「残念。ここまでだ」 

緑谷「おお…お…ああ…」ググ… 

プスッ… 

緑谷(だ、駄目だ…もう刃が…) 

緑谷(お…終わっ…) 





ブゥゥン… 

緑谷(な…なんだ…あ、頭が痛…) 

緑谷「!」 

ゴォォ… 

「……」 

緑谷(こ…れ…って…何…) 

緑谷(貴方達は…?) 



372: 名無しさん 2016/08/17(水) 03:51:11.57 ID:5cyEYRxA0
AFO「今度こそ…!」 

プルプル… 

緑谷「……」 

ガブッ… 






ピタッ… 

AFO「…」 

AFO「止まっ…た………?」 

AFO「なっ…」 

緑谷「たぁっ…」 

ポタポタ… 

AFO「…こ…こいつ…まさか…」 

AFO「手を噛んで…」 

AFO「痛みで洗脳を解いたというのか!?」 

緑谷「はぁ…はぁ…」 

緑谷(な…なんだ…無意識に体が…) 

AFO「あ…あり得ない…あり得ない…」 

AFO「何故どの個性でも太刀打ち出来ないんだ…!」 

緑谷「お前は人の力に頼りすぎなんだよ…!」 

緑谷「そうやって利用できるだけ利用する!」 

緑谷「だけど…力は拒んだ…!」 

緑谷「お前は全ての個性を使いこなせてないんだよ!」 

AFO「う…嘘だろ…そんな…」 

緑谷「どうやら今ので策は尽きたみたいだな…」 

緑谷「気もかなり減った」 

緑谷「だが…それはこっちも同じ…」 

緑谷「はぁ…はぁ…正直もう3分ともたないだろう…」 

緑谷「お前が死ぬか…僕が死ぬか…」 

緑谷「どちらにせよそんな体じゃエンデヴァー達からは逃げられない…!」 

緑谷「そろそろ…ケリがつきそうだな…」ポタポタ… 

AFO「くっ…」

375: 名無しさん 2016/08/17(水) 13:43:03.82 ID:5cyEYRxA0
AFO「…こんな事…こんな事あってたまるか…」 

AFO「何故だ…何故皆そうやって僕の邪魔をする…!」 

AFO「退け…退け…」 

緑谷「…」 

AFO「退けぇぇえええっ!!」ダンッ 

ダダダッ… 

緑谷「…」 

AFO「うおおっ…」ブンッ 

緑谷「っ!」 

ガッ! 

AFO(弾かれ…) 

緑谷「だりゃあっ!」ズドオッ!! 

AFO「がっ…」 

緑谷「はっ!!」 

バキッ、 

AFO「ぐあっ…」 

緑谷「だああっ!!」 

ドボオオオッッッ!!! 

AFO「……うっ…」 

ドババッ… 

AFO「がぼっ…」 

ガクッ… 

AFO「!?」ガシッ… 

緑谷「まだ倒れるなよ」グッ… 

ドガアアッッッ!! 

AFO「ぶっ!」ドバッ… 

ヒュゥゥ… 

シャッ… 

緑谷「落っち…」 

AFO「!?」 

緑谷「ろっっ!!!」 

ドゴオオオッッッ!! 

AFO「う…おおお…」メキメキ… 

ボキボキ… 

緑谷「く…く…くく…」 

緑谷「でりゃあっ!」ゴォォッ!! 

ヒュゥゥ… 

AFO「ぐ…はっ…」 

シュタッ… 

緑谷「…」 

スッ… 

AFO「や…やめ…やめ…」

376: 名無しさん 2016/08/17(水) 15:01:08.40 ID:5cyEYRxA0
ガッッッッ!!! 

バキバキッッ… 

AFO「ううっ…」 

ドバババ… 

緑谷「…」ポタポタ… 

緑谷「ふぅ…」ブンッ 

ドサッ! 

AFO「お…おぼ…」ドバッ… 

緑谷「…」 

AFO「もう…いい…分かっだ…ボグの…」 

ダンッ! 

AFO「!?」 

ヒュゥゥ… 

緑谷「…」ゴオッ… 

緑谷「かぁぁ…めぇぇ!!」 

AFO「や、やべぼ…」 

緑谷「はぁぁ…めぇぇ…!!!」 

ギュルルッ… 

緑谷「波ぁぁあああっっ!!!」 

ボオオオッッ!! 

AFO「うごああああっっ!?」 






ドオオオオオオオンッッッ… 

飯田「ぐおおっ…」ゴオオオッ… 

「うわあああっ…」ドサッドサッ… 

切島「なななななんだよおいぃぃ!?」ズザザッ… 

爆豪「オールマイトォォォッ!?」 





緑谷「……」 

クルクルッ…… 

緑谷「…」シュタッ… 

AFO「……………」ピクピク… 

ガクッ… 

緑谷「…」 

緑谷「はぁ…はぁ…」 

ドサッ… 

緑谷「くっ…血の量が…半端…ない…」ポタポタ… 

緑谷「早く止血…しないと…」スタスタ… 

ガッ… 

緑谷「!?」クルッ

377: 名無しさん 2016/08/17(水) 15:20:32.56 ID:5cyEYRxA0
AFO「ふ…ふざけるな…ふざけるな…」 

緑谷「まだ…動けるのかよ…!?」 

AFO「こんな終わり方があってたまるか…!」 

AFO「これから…弔の…新たな時代が始まるんだ…」 

AFO「邪魔者は…排除…しなイト…」 

AFO「ンンンッッ!」 

ビリビリッ! 

緑谷「ふ、服が…」 

ゴリゴリッ… 

AFO「『肥大化』×4+『腕骨発達』×6+『脚骨発達』×5」 

AFO「『筋肉活性化』『筋骨発条化』…」 

ミシミシ… 

緑谷「………は…はは…」 

AFO「『歯牙ハッタツ』…『ビョウ』…『ソウコツ』!!」 

AFO「『シュンパツリョク……」 

AFO「グオオオオオオッッッ!!」 

ゴオオオオッッ!!! 

緑谷「ぐあああっ…」 

バリィッッ 

緑谷「…な、なんちゅう雄叫び…」ビリビリッ 

AFO「フシュ…」シュゥゥ… 

緑谷(個性を使い過ぎて自我が保てなくなったのか…) 

緑谷(完全にモンスターだぞこりゃ…) 

ポタポタ… 

緑谷「……これ…死ぬかも…」 

AFO「っ!!」ブオッ! 

緑谷「え」 






ズドオオオオオッッ!!! 

エッジショット「ぐああっ!?」ドサッ 

ゴオオオッ… 

エンデヴァー「先程の…いや…それ以上の衝撃だ…!!」ズザザッ… 

グラントリノ(緑谷…!大丈夫なのか!?) 

グラントリノ(かなり長い戦いだが…) 





386: 名無しさん 2016/08/18(木) 00:38:40.09 ID:jGMUNfVv0
デクママ「…」 

カキカキ… 

デクママ「……」 

デクママ「ひゅああ…」バタッ 

デクママ「ダメ…全然まとまらない」 

デクママ「転校かぁ…またすぐこんな悩む事になるなんて思わなかった…」トントン… 

デクママ「…こればっかりは出久と相談よねぇ…」 

デクママ「よし!もう遅いから考えるのやめ!」 

デクママ「明日ぐらいに退院するだろうから母さん腕によりをかけちゃうぞ~」ブンブンッ… 

デクママ「ケーキは明日買うとして…今日中にできる事…」 

デクママ「………」 

デクママ「出久…どうしてるのかな…」 





ダンッ! 

ドゴオォッ! 

クルクルッ… 

緑谷(冗談じゃない!あんなの1発でも食らったら…) 

ズザザッ… 

ブゥゥン… 

緑谷「気円斬!!」 

ブオッ! 

ギュルッ!! 

AFO「?」 

ガギイッ! 

緑谷「なっ!?」 

ギュルッ! 

緑谷「ちっ!」ヒョィッ! 

ゴォッ… 

緑谷(そんな…あれまで弾きやがった…!) 

緑谷(とにかくこのまま長期戦になるのはまずい…) 

緑谷(早く仙豆を…)ガサゴソ… 

緑谷「仙豆を…」ガサゴソ… 

緑谷「せん…」 

緑谷「………」 

パラパラ… 

緑谷「……」 

緑谷「仙豆の衝撃考えてなかった」 

ズドオオオッッッ!! 





389: 名無しさん 2016/08/18(木) 01:01:00.09 ID:jGMUNfVv0
緑谷「不意打ちなんて卑怯だぞぉぉっ!?」シュタッ 

AFO「グオオ…」 

緑谷「ど…どうしよう…」 

緑谷(これで回復手段はなくなった…!) 

緑谷(グラントリノに頼んで仙豆を…いやもうそんな時間ない!) 

緑谷(どうする…考えろ…この状況を打破する策は…) 

緑谷「くそおっ!当たって砕けろだ!!」ガッ 

AFO「?」 

緑谷「かぁぁぁあ!」 

緑谷「めぇぇぇ!!」ボボッ! 

AFO「!」 

緑谷(100%じゃ敵わない!でもまだ200%も力を発揮できない!) 

緑谷(ならせめて…150%の力を…!) 

緑谷「はぁぁぁ…めぇぇぇ…」 

ギュルル… 

AFO「…」クパァ… 

緑谷(口を開け…) 

AFO「オオオオオオオッッッ!!!」ボボボオオオッッ!!! 

緑谷(…なっ…なんてビーム…!) 

緑谷「波ぁああああっっ!!!」 

ボオオオオッッッ!!! 






ズドオオオッッッ!!! 

ゴゴゴゴオッッ… 

飯田「ま…まずい…ここも…」 

ビキビキ… 

切島「ぐ、ぐああっ!地割れDAAAA!?」 

飯田「離れるぞ!!」ダダッ! 

「キャァァーー!」 

「この世の終わりだぁぁあ!!」 




ボボボボボ… 

AFO「オオオオ……ッ」ボボボボボ… 

緑谷「ぐ…あああ…!!!」ズキズキ… 

ズザッ… 

緑谷(くっ…力が…!) 

緑谷(頭もなんか…くらくら…) 

ボボボボボッッ! 

緑谷(って…押されてたまるかぁぁあああっ!!) 

緑谷「ああああああっ!」ズズッ… 

390: 名無しさん 2016/08/18(木) 01:08:58.26 ID:jGMUNfVv0
バキバキッ… 

緑谷「…」メキメキッ… 

ゴキィッ! 

緑谷(……あ…もげた) 

ボオオオオッッ!!! 

ドオオオオオオオンッッッ……!! 






バリィッ! 

デクママ「…ん?」クルッ… 

デクママ「あ…写真立て落っこっちゃった…」スタスタ… 

デクママ「ガラスが…」 

デクママ「…出久…」 

デクママ「……っ!?」 




緑谷『お母さん!写真のガラス割れちゃった…』 

デクママ『え!?大丈夫?出久!』 

緑谷『うん』 

デクママ『ああ…破片飛び散っちゃった…』 

緑谷『これ昔のお父さんの?』 

デクママ『うん。母さんとのツーショット!』 

緑谷『へ~…』 

緑谷『そういえばお父さん遅いね』 

デクママ『確かにねえ…』 

デクママ『パトロール長引いちゃってるのかな?』 










デクママ「…」 

デクママ「い…い…」 

デクママ「出久っっっ!!!???」 






392: 名無しさん 2016/08/18(木) 02:49:59.12 ID:jGMUNfVv0
緑谷「」 

「グオオオ…」 

緑谷(……) 

緑谷(腕も…足も…) 

緑谷(全部…動かないや…) 

ドロ…. 

緑谷(…血も出しすぎた…) 

緑谷(なんか…ぼーとする…) 

緑谷(あはは…これって…死ぬ…のかな…?) 

緑谷(ダメだ…何も考え…) 

緑谷(なんで…ここに来たん…だっけ…?) 

緑谷(もう…意…識……) 






八百万『…私には力が無いからっ…』 

八百万【だからっ…』 






緑谷「…!」 

ガッ… 

緑谷「…う…ガハッ…」ドバッ… 

緑谷「はぁ…はぁ…」 

AFO「……?」 

ググッ… 

緑谷「まだ…倒れる訳には…いかない…んだよ…!」 

緑谷「お前は…敵は…」 

緑谷「人を悲しませる…」 

皆を「人の幸せを奪う…」 

皆の「…そうやって人が悲哀に心が侵されるのを見るのはもうたくさんなんだ…!」 

緑谷「だからっ!」 

緑谷「1人でも多くの人が笑って…喜んで…明るい世界を創りたいから…っ!」 

緑谷「今!この場で!お前を倒さなきゃならないっ!!」 

AFO「…オオオオオオオッッ!!」ブンッ!! 

ドゴオォッ! 

AFO「…!?」ググッ… 

緑谷「そう…何度も…同じ手が通じると…思うなよっ…!!」 

緑谷(な…なんだ…さっきから妙に力が湧いてくる…なんなんだ…!) 

AFO「ガアアアアッッ!!」 

ズドオオッ!! 

緑谷「ぐああっ」ヒュゥゥ… 

キキーッ… 

緑谷「……効かないね」ニッ

393: 名無しさん 2016/08/18(木) 03:01:42.51 ID:jGMUNfVv0
AFO「…グオオオオオオッッ!!」 

ブオッッ!! 

緑谷「だああっ!?」ガシッ 

緑谷「僕がやらなきゃ…」ググッ… 

ゴォッ! 

シュタッ… 

緑谷「僕がやらなきゃ…」 

AFO「コオオオッッ!!」 

ビリビリッ… 

緑谷「…僕がやらなきゃ…っ…」 

AFO「グオオッッ!!」 

ブンッ!! 

緑谷「…誰が…」ゴォッ… 

緑谷「お前をやる!!!」 

ダンッ! 

AFO「!?」 

緑谷(見切った!) 

ズドオオッ!! 

AFO「っ!!」 

緑谷「DRAGON……」ゴォッ… 

緑谷(僕の全てを…) 

緑谷(この拳にかける…!!)ボボボッッ… 

AFO(……リュウ…?) 

緑谷「SMASHHHHHH!!!!!」 

AFO「ぐおおおおおっっっ…」 

カッッッッ… 










AFO「………あ…あ……」ゴオオオッ… 

龍「ッッッー!」ギュゥゥ… 

AFO「ァァァァァアァァァァ…」ミシッ… 

AFO「お、オゥルマイトォォォォォッッッ!!!」 

ドオオオオオオオンッッッ!! 





シンリンカムイ「爆発!?」 

エンデヴァー「何が起こった!!」 

グラントリノ「…………」 

グラントリノ「……デク………!」ポタポタ… 



394: 名無しさん 2016/08/18(木) 03:03:32.58 ID:jGMUNfVv0













緑谷「……くっ…」 

緑谷「か…勝った……」 

緑谷「勝ったぞおおおおおおっ!!!」 













八百万「……」 

ポロポロ… 

八百万「緑谷さん…!」

397: 名無しさん 2016/08/18(木) 11:16:21.07 ID:jGMUNfVv0
緑谷(………オールマイト…) 

緑谷(…悟空さん…) 

緑谷(皆…!) 

緑谷(仇は取ったぞ…!) 

ヒュゥゥ… 

緑谷(あ) 

ゴオオオオ… 

緑谷(やば…落っこちる) 

緑谷(い、いやいや!オールマイト並の力を手に入れたんだ!) 

緑谷(着地ぐらいおちゃのこさいさいさいさいさいさいさいさ…) 

緑谷「砕?」プラプラ… 

緑谷「いでええええええっ!治らなかったああああっ!!」 

ヒュゥゥ… 

緑谷「おちるぅぅぅぅっ!???」 






シュタッ 

「あぶないあぶない…ギリギリまにあった…」 

「ん?」 

緑谷「」ピクピク… 

「…あ、きぜつした」 

「だいじょうぶ?おーい」ペチペチ… 

ダダダンッ! 

「?」 

グラントリノ「っと…」ズザザッ 

「お、グラちゃんじゃん!よっ」 

グラントリノ「…いい加減その呼び方やめてくれよ…」 

「え、なんで!?なんか馴染むじゃんグラちゃん!」 

グラントリノ「馴染むとかそういう問題じゃなくてだな…」 

グラントリノ「…俺をそんな風に呼べるのは世界中探してもお前くれえだなもう…」 

グラントリノ「チャイルドティーチャー」 

「むむ。バカにしたねいま!」 

グラントリノ「してねえ」 

「ふぇ?あ、そうなの?」 

グラントリノ「…」 

グラントリノ「思っていたより傷が深いな…」 

「…よくここまでもちこたえたわね」 

グラントリノ「仙豆ももう3粒も使っちまったのかよ…」 

グラントリノ「念を押して乱用すんなっつったのに…」 

「グラちゃんのいえにいってせんずもってくれば?」 

グラントリノ「いや、その必要はねえ」ゴソゴソ 

グラントリノ「もう持ってきてるからな」 

398: 名無しさん 2016/08/18(木) 11:45:34.28 ID:jGMUNfVv0
「えらい!いつもけいたいしてるんだね~」 

グラントリノ「……」 

グラントリノ「…まぁ食べさせるのはこの後なんだがな」 

グラントリノ「こいつが寝てる間に聞いておこうか」 

「?」 

グラントリノ「分かってんだろ」 

グラントリノ「結果聞かせてもらおうか」 

「……」 

「だめ…だったわ…はは」 

「やっぱりつくれないってさ…いやまぁ…わかってはいたオチだけど」 

グラントリノ「…前回ならまだしも今回は何百人もの人間が犠牲になっている…」 

グラントリノ「こんな緊急時でも使っちゃいけねえってのかあらは…」ググッ 

「んま…しょうがないよ…」 

「あたしらはたかが100ねんちかくいきてきたただのガキ」 

「にんげんのこといちばんよくしっててりかいしてるのはあのひとなんだよ…」 

「……ぜんかもあるしね」 

グラントリノ「……」 

グラントリノ「だからって…」 

ダダダッ… 

グラントリノ「おっ。そろそろやばいな」 

グラントリノ<ほら食え!口開け(グイグイ… 

<あたしもてつだおか 

緑谷「」カリコリ… 

ゴクン… 

緑谷「…ん……」 

<じゃまになるいけないんであたしはこれで 

フッ 

グラントリノ「おう」 

緑谷「……グラン…トリノ…?」 

グラントリノ「起きたか小僧…」 

グラントリノ「ったく…お前はとんだ馬鹿野郎だよ…」 

緑谷「…」 

グラントリノ「ほんっと俊典と似てきてるよ、悪い方向にだが」 

グラントリノ「…てめえにゃいろいろ叱るべきなんだろーが…」 

ダキッ 

緑谷「…え…」 

グラントリノ「今は……褒めるべきかな…」 

グラントリノ「……よくやった……!」 

緑谷「グラントリノ………」 

グラントリノ「……」 

グラントリノ「お迎えが来たぞ」 

緑谷「え…」 

ファンファン…

399: 名無しさん 2016/08/18(木) 13:48:38.51 ID:jGMUNfVv0
緑谷「パトカー…?」 

キキーッ 

ガチャ… 

塚内「……緑谷…君…」 

グラントリノ「…」 

緑谷「塚内……さん…」 

塚内「…………」 

塚内「……っ…」 

グラントリノ「早くしろ塚内…」 

グラントリノ「どの道こいつに逃げ場はねえ」 

グラントリノ「捜査を続ければ確実に緑谷が殺った犯人って辿り着く」 

緑谷「…」 

グラントリノ「本人はもとよりその覚悟でここに来てんだからな」 

塚内「………だからって…こんな…」, 

グラントリノ「……」 

塚内「……」 

緑谷(……あ…そっか…) 




緑谷(僕…人を殺したんだ) 

塚内「殺人…及び個性法違反…」 

塚内「現行犯により…逮捕するっ…!!」 

ガチャリ… 





緑谷(それから数時間後…) 

緑谷(事の大きさから特例中の特例として) 

緑谷(刑の確定を待たずに特殊拘置所に入れられた…) 



ギィィ… 

バタン… 

緑谷「……」 

緑谷「……ははっ…」 

緑谷「終わっちゃった…なぁ…」 

緑谷「…まだ公表されてないっぽいけど…」 

緑谷「知ったら母さん…どう思うのかなぁ…」 

緑谷「…喜ぶ…かな…」 

緑谷「いや…でも…」 

緑谷「やっぱり悲しむだけ…かな…」 

緑谷「…結局果たせなかったじゃねえか…」 

緑谷「バカヤロ…」 

緑谷「クラスの皆も…かっちゃんも…多分」 

緑谷(…いや…これで良かった…のかな…)

400: 名無しさん 2016/08/18(木) 14:50:33.57 ID:jGMUNfVv0
緑谷「…世界中の人は…AFOの恐怖から解放されたんだ…」 

緑谷「これが…僕の出来た最善…」 

緑谷「…そう…これで…」 

緑谷「…良かったんだ…」 







緑谷『よし…行くか…』 

ガシッ 

緑谷(勢いつけて~…)ググッ 

八百万『…』 

緑谷『………』 

緑谷『八百万…さん…』 

八百万『…はい…』 

緑谷『……っ……』 

緑谷『行って…きます』 

ダンッ!! 

八百万『…』 






ポタポタ… 

緑谷「誰にも…さよならの一言も言えなかった…!」ポタポタ… 

緑谷「自分では…分かってたのに…」 

緑谷「怖かったから…!」 

緑谷「ごめん…ごめんね…」 

緑谷「ごめんなさいっ…」ギュッ… 

緑谷「ううっ…」 




「……ここでまた…会うことになるとは」 

緑谷「!?」 

緑谷(部屋には…誰もいないはず…) 

緑谷(まさか…隣…っ!?) 

「これも何かの縁……」 

「運命というべきか…」 

緑谷「やっぱり…ここにいたのか…」 

緑谷「ステイン…!」ギロッ 

ステイン「まぁそう睨むな」 

緑谷(壁越しでもこっちが何やってんのか分かるのかよ!)<いやまぁ僕も分かるけど 

緑谷「というか…声が聞こえるってどんだけ薄いんまよ壁…」 

ステイン「大きさでは小といえど密度が高い」 

ステイン「簡単には破られん」 

ステイン「もっとも拘束されているから動くこともままならんが」

406: 名無しさん 2016/08/18(木) 19:49:04.39 ID:jGMUNfVv0
ステイン「…何故貴様がここにいる?」 

ステイン「ここは子どもが来るような場所ではない…」 

緑谷「……」 

緑谷「オールマイトを殺した犯人を殺っただけさ」 

ステイン「!?」 

緑谷「こうなるのは分かってた」 

緑谷「最初は悩んださ…」 

緑谷「でも今やらないと…」 

緑谷「そう身体が言う事を聞かなくなった…」 

ステイン「……」 

ギロッ 

ステイン「…見損なったな。期待外れの塵だったか」 

ステイン「貴様は復讐の為だけに力を振るったのか」 

ステイン「それは結局敵のやっているそれとなんら変わりない行為なのだから」 

ステイン「俺の見当違いだった…」 

緑谷「……」 

緑谷「…ああ…そうさ」 

緑谷「僕の師…達の仇」 

緑谷「心のどこかで確実に復讐心は潜んでいたと思う」 

ステイン「…」 

緑谷「でも…それより…強い思いはあった…」 

緑谷「…彼はいつも笑っていた…」 

緑谷「だから…皆笑ってたんだ…」 

緑谷「…でも…オールマイトが居なかったら?」 

緑谷「誰が笑うんだ?」 

緑谷「…敵が微笑むんだ…あざ笑う」 

緑谷「そして人々は不安で…苦しみ…怯える…」 

緑谷「一部の人が笑って一部の人は悲しむなんて社会…」 

緑谷「嫌だから」 

ステイン「…矛盾が生じてるぞ」 

ステイン「オールマイトがいるから悲しむ敵がいるんじゃあないのか」 

緑谷「それをオールマイトは目指していた…誰1人悲しまないその社会を…」 

緑谷「その道を途絶えさせる訳にはいかなかった」 

ステイン「……」 

緑谷「…でも…僕には無理だった…」 

緑谷「間に合わなかった…!」プルプル… 

緑谷「もっと早く…身体が動いていれば…!」 

ステイン「………………」 

ステイン「ハッ…ハハッ…」 

ステイン「ハハハハハハハハッッ!!」 

緑谷「なんで笑う!?」 

ステイン「……」 

ステイン「いい」

407: 名無しさん 2016/08/18(木) 20:05:15.76 ID:jGMUNfVv0
ステイン「お前は…欠片だ」 

緑谷「…欠…片…?」 

ステイン「そうだ。新たな柱のな」 

ステイン「柱が崩れた」 

ステイン「もう支えてくれるものはなくなった」 

ステイン「ならば、新しく立て直せばいい」 

ステイン「道が途絶えたのなら、また照らせばいい」 

ステイン「…今度はお前がだ」 

緑谷「…僕…が?」 

ステイン「お前はオールマイトと同じ素質を持っている…」 

ステイン「お前は…近い未来…必ずそれを開花させる…!」 

ステイン「そういう男だ」 

緑谷「何…言ってるんだよ…僕はもう捕まった…」 

緑谷「この問題は少年云々の話じゃない…」 

緑谷「死刑は無いにしろ…おそらく無期懲役か…数十年の懲役は…」 

ステイン「お前はまだ死なない」 

ステイン「俺が保証してやる」 

緑谷「!?」 

ステイン「…最後にお前と会えて良かった…」 

ステイン「俺は…これで安心して終を迎えられる…」 

緑谷「な…話がさっぱり…」 

ガチャ… 

「……」 

緑谷「え、ええ!?」 

ステイン「…来たな」ニッ 

「…少し…付き合ってもらおう…」 

緑谷(…へ?) 





スタスタ… 

緑谷(うう…目隠ししてるから状況が…) 

緑谷(何やら人の気配は幾らかするけど…) 

ガチャ… 

スタスタ… 

緑谷「おう」グイッ 

ストンッ… 

緑谷(椅子…?) 

シュルッ… 

緑谷「うっ……ん…」 

緑谷「え…」パチパチッ 

「……よく来てくれたな」 

緑谷(…あれ…この人って…テレビ…) 

緑谷(…総理大臣……だよな?)パチパチッ

408: 名無しさん 2016/08/18(木) 21:08:59.32 ID:jGMUNfVv0
総理大臣「…」 

緑谷「……」ジィィ… 

緑谷「…」キョロキョロ… 

緑谷(…あれ…他の人も見た事あるぞ…) 

緑谷(…あの方は…アメリカの…インドの…) 

緑谷(こっちの方は…フランス…ブラジル…) 

緑谷(…大…統………領?首…相……?) 

緑谷(えええええええええっ!?) 

緑谷(なっなんで!?なんで世界各国のトップの人達が集まってるの!?) 

緑谷(え!?何!?何!?何がどうなってそうなってこうなって…)グルグル… 

緑谷「えとこの…その…あの…どの!?」アセアセ… 

総理大臣「…これはもはや国際レベルの問題という事だ」 

緑谷「ん?」 

某大統領「全く…まさか何十年も捕まらず野放しにしていた極悪党が…」 

某大統領「たった15歳の少年が殺すと誰が思った?」 

某首相「この様な事態は…前例に一切無い」 

某首相「少なくとも超常以降では…世界が揺らぐ最大の事件だろう」 

総理大臣「という訳だ。緑谷出久君」 

総理大臣「君自身、OFAについての情報は得ているから…」 

総理大臣「これがどれだけ深刻な状況かは想像できるだろう」 

緑谷「…」 

総理大臣「単刀直入に言おう」 

総理大臣「君に逃げ場はない」 

緑谷「!」 

総理大臣「OFAを持った人間だ」 

総理大臣「平和の象徴がいなくなった今…」 

総理大臣「世界は崩壊への道を歩むだろう」 

総理大臣「抑止力となっていたそれらは消え…」 

総理大臣「悪が再び動き出す…」 

総理大臣「もしくは…正義に絶望し、敵連合に加入…なんてのもあり得る」 

総理大臣「それを打破する唯一の希望…」 

総理大臣「それは君なんだ…ワン・フォーオール」 

緑谷「…!」 

総理大臣「…だが…だからといってこのまま目を瞑る訳にも行くまい」 

総理大臣「君には前科があるのだ」 

総理大臣「ステインの時の…」 

緑谷「…」 

総理大臣「君を悪くなど思っていない。寧ろ感謝したいほどなんだ」 

総理大臣「だが…あまりにも力が強大すぎる」 

総理大臣「もしこの様な者が暴れ出したりでもしたら?」 

総理大臣「前科がある以上…そんな危険分子は放ってはおけない」

409: 名無しさん 2016/08/18(木) 23:59:54.14 ID:jGMUNfVv0
総理大臣「…何故こんな事をしでかした…?」 

総理大臣「君は…まだ戦う必要も…守る必要もなかったはずだ」 

総理大臣「出しゃ張らなくて良かったんだ…」 

総理大臣「その力は…オールマイトが未来に託したものだろう?」 

緑谷「…」ギュッ 

総理大臣「それを…その思いをこんな形で踏みにじりたかったのか?」 

緑谷「………」 

緑谷「…未来を…守らないと…」 

緑谷「オールマイトが僕にそれを委ねた…」 

緑谷「だったら…僕もオールマイトに応えないといけない…」 

緑谷「こんな馬鹿げた事…」 

緑谷「どんなに勇気があってもしませんよね…普通」 

「……」 

緑谷「…でも…」 



緑谷『今を乗り越えなきゃ…』 

緑谷『明日は来ないだろ?』 



緑谷「考えてる間に…思ったんです」 

緑谷「今があるから…明日はできるんだって」 

緑谷「現在も守れない人に未来なんか守れないって」 

総理大臣「…」 

ザワザワ… 

総理大臣「君の答え…とくと聞かせてもらった」 

総理大臣「…今の発言を聞き…」 

総理大臣「先程の案に反対のある者はいらっしゃいますか…?」 

……… 

総理大臣「…決まりだな」 

総理大臣「では…私達がまとめた意見を言おう…」 

緑谷「っ…」 

総理大臣「…殺人…建物損害等…」 

総理大臣「多数の罪を君は犯してしまった…」 

総理大臣「よって…」 

緑谷「…」ゴクッ 





総理大臣「無期懲役…」 

緑谷(………) 

緑谷(…もしかしたら…一瞬でもそう思い上がった自分がバカだった…) 

緑谷(僕は人殺しなんだ!街を粉々にしたんだ!) 

緑谷(タダで済むわけ…ないだろ…!)

410: 名無しさん 2016/08/19(金) 00:28:53.75 ID:drNOKIyH0
総理大臣「……というのが…」 

総理大臣「日本の最高裁判所での評議の結論だ」 

緑谷「…?」 

総理大臣「……」 

総理大臣「この数ヶ月…予想が確信になった事がある」 

緑谷「?」 

総理大臣「6年前…オールマイトが遂にAFOを破った」 

総理大臣「が…惜しくも逃げられた…」 

総理大臣「オールマイト自体も深傷を負ってしまったからな…」 

総理大臣「隙を見て退却したんだろう…」 

総理大臣「問題はその後だ…」 

総理大臣「何故奴は復活したのか…」 

緑谷「…?」 

総理大臣「…オールマイトによると、彼は心肺停止の重体で…」 

総理大臣「もう意識がなくなっている状態だった…」 

緑谷「え…」 

総理大臣「…にも関わらず逃げられた…」 

総理大臣「そして数年後…復活を果たし我々の前に姿を現した…」 

総理大臣「何故逃げられたのか?何故あれ程の重傷を全て治せたのか?」 

総理大臣「…奴にはそんな力など残っていなかった…」 

総理大臣「早い話言いたいのはAFOはあくまで表のボスという事だ」 

緑谷「表の…?」 

総理大臣「ああ。裏で誰かが暗躍し、AFOと敵連合を操っていた…」 

総理大臣「瀕死のAFOを逃がして…治療し…そして…奴に協力した」 

総理大臣「そして決め手となったのは脳無だ」 

緑谷「脳無が…どうしたんですか?」 

総理大臣「脳無は…どうやら現代の科学では到底作る事の出来ない技術で作られているらしく…」 

総理大臣「宇宙人でもない限りあれ程の科学力を身につける科学者はいないと言われたほど」 

総理大臣「つまり…」 

緑谷「…その科学者が…元凶?」 

総理大臣「捜査を進めれば超常の原因も突き止められるかもしれない」 

総理大臣「その黒幕ならば…或いは個性誕生の何かしらを知っている可能性が高い」 

総理大臣「…話を戻すが…」 

総理大臣「君には選択肢が2つある」 

緑谷「!?」 

総理大臣「無期懲役で…そのままのんびり刑務所で暮らすか…」 

総理大臣「……黒幕を探す日本のエージェントになるか…」 

緑谷「…え、えーじぇん…」 

総理大臣「何、これは成功すれば様々な功労が得れる」 

総理大臣「個性の創造法…消去法…」 

総理大臣「ありとあらゆる事実が判明される」 

総理大臣「『人類を救う』…それ以上の使命が懸かっている」 

総理大臣「よっぽど無期懲役より大変なお仕事になると思うが?」

412: 名無しさん 2016/08/19(金) 00:39:57.80 ID:drNOKIyH0
緑谷「でも…もう世間には…」 

総理大臣「いいや…もう公表はしたが…」 

総理大臣「オールマイトとAFOが相打ち……」 

総理大臣「そういう形で報道してもらった…」 

緑谷「えええ!?」 

総理大臣「勿論真実を一時的に揉み消しただけで、報道したいのならば今すぐにでもテロップを流す事は可能だ」 

緑谷「えいやややや!ちょ、ちょっと…」 

総理大臣「冗談だ。お望みならばの話さ」 

総理大臣「勿論、捜査するからといって自由にさせる訳にもいかん」 

総理大臣「予め監視はつける」 

緑谷「……」 

総理大臣「……どうだ?君はどちらを選ぶ?」 

総理大臣「何せ世界を救ったヒーローの卵だ」 

総理大臣「わがままの1つや2つは聞いてあげよう」 

某大統領<フタツハオオスギネ 

緑谷「……」 

緑谷(…くそっ…なんだよ畜生!) 

ステイン『お前はまだ死なない』 

緑谷(ビビって損しちまったじゃねえか…っくそ!)グスッ… 

ゴシゴシ… 

総理大臣「…決めた…かな?」 

緑谷「喜んで……」 






緑谷「喜んでご協力させていただきます!!」 









413: 名無しさん 2016/08/19(金) 01:27:08.98 ID:drNOKIyH0
グラントリノ「よぉ小僧ぉ…」 

緑谷「……」フラフラ… 

グラントリノ「無事釈放お疲れさん!」トントン 

緑谷「なんか…頭の中がごちゃごちゃしてます…」 

グラントリノ「その様子だとやっぱDrの話を聞かされたのか」 

グラントリノ「まぁ薄々そうなるなぁとは思ってたんだがよ…」 

緑谷「え?」 

グラントリノ「政府はその存在を大分前から認識していてオールマイトにもその捜査に協力してもらってる」 

グラントリノ「だがオールマイトが死んだ今頼りになる奴なんざいねえ」 

グラントリノ「恐らく…無期懲役でも釈放された後駆り出されるってのがオチだろうな!」 

グラントリノ「遅かれ早かれお前は戦う以外選択肢ねーってこった」 

グラントリノ「ま!とりあえず無事に帰ってこれたから良しとしよう!」<HAHAHA! 

緑谷「うう…なんか色々ありすぎて昨晩起こったような出来事じゃなくなってきた…」ヨロヨロ… 

グラントリノ「いかにも死にそうな顔してるもんな」 

グラントリノ「まぁ一段楽してえところであれだけど…」 

緑谷「?」 

グラントリノ「…少し…ある場所に行く…」 

緑谷「ある場所…?」 

緑谷「あ…まさか…!」 

グラントリノ「そのまさかだよ」ニッ 







ゴオオッッ… 

緑谷「グラントリノ…は行かないんですよね?」 

グラントリノ「ん?」 

緑谷「わ…わざ…わざ…直前まで付いてくることないと思うんですけど…」ゴオオッッ! 

グラントリノ「るっせえ!説明する為に俺も行くんだよ!」 

緑谷(ジェットで行けばすぐ着くと思うんだけどなぁ…)<重っ 






シュタッ… 

緑谷「…天界見えませんねえ」 

グラントリノ「遥か彼方にあるからな」 

緑谷「それに…この塔…誰も住んでないんですね」 

グラントリノ「数十年前までは喋る猫が住んでた」 

緑谷「ええ!?」 

グラントリノ「寿命で死んだがな…」 

緑谷「は、はぁ…」 

グラントリノ「多分お前なら普通に行けるはずだろ」ゴソゴソ… 

グラントリノ「はいコレ」スッ… 

緑谷「ふぇ?」

415: 名無しさん 2016/08/19(金) 02:13:15.04 ID:drNOKIyH0
緑谷「……」 

緑谷「…これ…おもちゃだったりしませんよね?」 

グラントリノ「早よ言え」 

緑谷「……」 

緑谷「の、伸びろ如意棒…!!」 

ズオオッ… 

緑谷「うわわわっ!?」 

グラントリノ「そのまま上がれ!その内着く!」 

グラントリノ「行けたら神に会え!!」 

緑谷「これ飛んだ方がいいんじゃないのおぉぉ!?」ズオオッ… 







緑谷「あれから結構経つけど…かなり高いなぁ…」 

ズオオッ… 

緑谷「……あ!」 

緑谷「あれか!?」ズオオッ… 

ガッ!! 

緑谷「お、如意棒が丁度はまった」 

緑谷「って事は…」 

緑谷「戻れ如意棒ー」 

ゴオッ… 

緑谷「凄い…縮んだ…」 

ギュッ… 

緑谷「如意棒は背中にかけて…」 

緑谷「ほっと」ダンッ! 

シュタッ… 

緑谷「…うわ…広い…」 

緑谷「あのー…何方かいらっしゃいま…」キョロキョロ… 

「…」ギロッ 

緑谷「ひっ!?」 

ドサッ… 

「……」 

緑谷「な…ナメクジの化け物…!?」 

「……………」 

緑谷「………」 

「………………………………zzz」 

緑谷「ん?」 

416: 名無しさん 2016/08/19(金) 02:19:44.00 ID:drNOKIyH0

「zzzzzzz」 

緑谷「…まさか…」 

スタスタ… 

緑谷「…」 

「zzzzzzz」 

緑谷「」チョンチョン… 

「zzzzzzz」 

緑谷「寝とる!!!」 

緑谷「あの…すみません…」 

「zzzzzzz」 

緑谷「神様に少しお話しがあって…」 

「zzzzzzz」 

緑谷「…………」 

緑谷「あの!!僕!!神様と!!お話!!したくて!!」 

パンッ 

「はっ…」 

緑谷(あ、起きた) 

「………」 

「zzzzzzz」 

緑谷「寝るなぁぁぁああああっ!」 

「……とりあえず下がれ」 

緑谷「え?」 

「神様、起きろ」ブンッ 

バシャァァッッ!! 

「ぶぼっ!?ぶぶぶっ!」ブルブルッ… 

「ちょっ…だ、誰だ!私の睡眠を妨げる者は!」<バケツに水て!! 

「神様、もう10時間は寝てる」 

「うう…後2時間は寝かせてくれ…」ゴシゴシ… 

「お客様、来てる」 

「ん?」 

緑谷「…」 

「………誰だ君は!?」 

緑谷(またこのパターンかよ!!)

417: 名無しさん 2016/08/19(金) 02:33:24.15 ID:drNOKIyH0
緑谷「緑谷…出久です」 

「ほう!みどりあいずくか!」 

緑谷「あの…みどりやです」 

「?そうか!ドドリヤモズク君か!!」 

緑谷(グラントリノより重症だ…) 

「とりあえずここに来た用件を教えてもらおうか…もずく君」 

緑谷「…ええっとその…」 

「あ、ドラゴンボールについてか!よし話してやろう!」 

緑谷(勝手に作られた!!) 

緑谷(……?ドラゴン…ボール?) 

「神様、その話はしちゃダメ…」 

「ふお!?いかん!この言葉は厳禁だった!!」 

「今のは忘れてくれもずく君!!」 

「無理がある…」 

緑谷「あの…」 

緑谷「なんでドラゴンボールを知っているんですか?」 

「……え?」 

「…やはりか…」ニッ 

「いいだろう。君には全て話そう…」 

「我々の事も…ドラゴンボールの事も…」 

緑谷「え?」 

「話す前に自己紹介をしておこう…」 

デンデ「私はデンデ。一応、この地球の神となっている」 

デンデ「そして私の後ろにいるのがミスター・ポポ」 

緑谷「……」 






デンデ「…成る程。そういう経緯で…」 

緑谷「はい…」 

デンデ「悟空さんは…死んでしまったか…やはり…」 

緑谷「…」 

デンデ「…いや本来は…もう悟空さんはとうの昔に亡くなられた方だったのじゃがな…」 

緑谷「え…?」 

デンデ「君の話では悟空さんは別の世界から来てると言っているが…」 

デンデ「違うな…ここは正真正銘ドラゴンボールの世界」 

緑谷「ど、どういう事ですか!?」 

緑谷「それに…それってもしかしてドラゴンボールが…!?」 

デンデ「まぁまぁ、順を追って話すからよく聞いとれ…」 


418: 名無しさん 2016/08/19(金) 03:11:18.29 ID:drNOKIyH0
緑谷(悟空さんから聞いた事がある…) 

緑谷(7つ集めればどんな願いでも叶えてくれる…) 

緑谷(それがドラゴンボール…) 

デンデ「…1000年ほど前の事じゃった…」 

デンデ「ある日…悟空さんは神龍と共に何処かへ飛び去った…」 

デンデ「それから1度も帰ってこなかった…」 

緑谷「はぁ…」 

デンデ「昔はドラゴンボールを乱用しててな…」 

デンデ「本来ドラゴンボールというのは100年に1回しか使えん」 

デンデ「1つ願いを叶える毎にドラゴンボールにマイナスエネルギーが蓄積されていき…」 

デンデ「それが限界を超え…マイナスエネルギーが具現化し、7体の化物を生み出した…」 

デンデ「何とか、悟空さん達はその化物を倒し、ドラゴンボールを復活させるが…」 

デンデ「神龍は自ら消える事を決めたんじゃ」 

デンデ「これ以上ドラゴンボールを使わせる訳にはいかない…」 

デンデ「だから…人々を試した…」 

デンデ「自分達の力で生きていけるのか…困難を乗り越えていけるのか…」 

デンデ「そして100年後…遂にドラゴンボールは復活した」 

デンデ「人間の力を認め…受け入れたんじゃ」 

デンデ「…………」 

デンデ「だがそれも束の間」 

デンデ「それから100年後…人間はドラゴンボールの存在を知り…」 

デンデ「第三次世界大戦を行った」 

緑谷「…え…」 

デンデ「皮肉な事よ…結局の所…ドラゴンボールは災しか呼び起こさん…」 

デンデ「争い続け人口は約数万人までと減ってしまった…」 

緑谷「ちょ、ちょっと待ってください!」 

緑谷「だ、第三次世界大戦!?」 

緑谷「そんなの…教科書なんかには…」 

デンデ「君らの世界では今西暦はどうなっている」 

緑谷「せ…1690年…ですけど…」 

デンデ「…違うな」 

デンデ「悟空さんが亡くなったのは…エイ…790年」 

デンデ「本来なら今は西暦1790年なんじゃ」 

緑谷「え…」 

緑谷「それってどういう…」 

デンデ「…消されたのさ…その大戦のあった100年は…」 

緑谷「!?」 

デンデ「当たり前だろう。そんな大それた記録残す訳にはいかん」 

デンデ「全て証拠も隠滅しておる」 

デンデ「今や私とポポぐらいしか知らん事実じゃがな」 

緑谷「え……」 


420: 名無しさん 2016/08/19(金) 03:27:00.33 ID:drNOKIyH0
デンデ「…その後…私達はすぐにドラゴンボールと神龍を消した…」 

緑谷「そ、そんな…!?」 

デンデ「仕方あるまい。またこのような戦争が起き綴れれば…」 

デンデ「人類どころか地球が破滅してしまう…」 

デンデ「だから…もう2度と使われないよう消滅させた…」 

緑谷「嘘…」 

緑谷「い、今から作る事はできないんですか!?」 

デンデ「…」 

デンデ「もう…記憶に残っていない…」 

緑谷「え…」 

デンデ「元々ドラゴンボールは代々神が作ってきた代物じゃ…」 

デンデ「要は私達しか創る方法は知らん」 

デンデ「……だが…もう忘れてしまった…」 

緑谷「そん……な…」 

デンデ「…それに…死んだ仲間達の体は残っているのか?」 

緑谷「え…」 

デンデ「生き返らせるといってもその死体に再び魂を宿す話…」 

デンデ「ドラゴンボールが使えるにしろ使えないにしろ…」 

デンデ「肉体が動ける状態でなければ復活できん」 

緑谷「…………」 

デンデ「残念じゃが…」 

緑谷「…く……そ……!!」 

デンデ「………」 

デンデ「話せる事は…話せた…」 

デンデ「さぁ…下界に戻れ…待っている人がいるのだろう…?」 

緑谷「………」 

スタッ… 

緑谷「…立ち止まったって…仕方ない…ですよね…」 

緑谷「前…進まないと…」 

ポポ「……」 

緑谷「…」スタスタ… 

デンデ「すまん」 

ピタッ 

緑谷「…?」 

デンデ「何も…協力できなくて…」 

デンデ「私達は…もう力が殆ど残されていない…」 

デンデ「修行もロクにしてなかったからかなりさびついてる…」 

デンデ「…邪悪な者が…まだ下界には潜んでいる…」 

デンデ「もし…立ち止まったなら…ここに来なさい」 

デンデ「…鍛えるなら…あるいは…」 

緑谷「……」 

ニッ 

緑谷「ありがとう…ございます」

424: 名無しさん 2016/08/19(金) 10:30:07.44 ID:drNOKIyH0
緑谷「…」ゴオッ! 

グラントリノ「お、戻ってきたか」 

シュタッ… 

緑谷「はぁ…」 

グラントリノ「…全部話してたか?」 

緑谷「…グラントリノは…知ってたんですか?」 

グラントリノ「若え頃に…カリン塔の噂を聞きつけてここに来たんだ」 

グラントリノ「そこでカリン様に会ったのさ」 

緑谷(喋る猫=かりんとう…) 

グラントリノ「修行をつけてもらってからその後天界へ行かせてくれてな」 

グラントリノ「そこで神様と出会ったんだ」 

グラントリノ「色々話してもらったぞ?故郷の惑星が爆発した話とか地球が数回壊れた話とか」 

緑谷(何それ…) 

グラントリノ「ついでに気の感知だけ教えてもらったってこった」 

グラントリノ「結局かめはめ波とかは話で聞いただけだけどな」 

緑谷「そうですか…」 

グラントリノ「…本来なら蘇らせたかったがな…」 

グラントリノ「ドラゴンボールがない以上何も出来やしねえ…」 

緑谷「……」 

グラントリノ「めそめそしてる場合じゃねえぞ小僧」 

グラントリノ「これからAFO以上の相手と戦わにゃならんのだ」 

グラントリノ「とにかく今は進むしかねえんだ…前へ」 

グラントリノ「後ろ振り向くのは…それが終わった後だ」 

緑谷「…はい」 

グラントリノ「とりあえずこれで俺の用事は済んだ」 

グラントリノ「早く帰っとけよ、お前の家族も心配してる」 

緑谷「あ、はい!」 

グラントリノ「……そういやお前勝手に病院から出たけどいいのか?」 

緑谷「……………」 

緑谷「考えてなかった」 

グラントリノ「馬鹿野郎…」 

緑谷「ま、まぁ…行く前にや、八百万と話していましたし…だだ、大丈夫でしょう!」 

緑谷「多分説明してくれています!」 

グラントリノ「行き当たりばったりだなオイ」 

グラントリノ「まぁいい。んじゃ、俺もこの後やる事あっからな」 

緑谷「え?」 

グラントリノ「盟友に会いに行くんだよ」 

グラントリノ「現ヒーローさ。俺と同じ世代のな」 

緑谷「ええ!?」 

グラントリノ「もしかしたらその内会う事になるかもしれねえな」 

グラントリノ「ほんじゃま…」グッ… 

グラントリノ「オゲンキデーーー!」ダダダンッ!! 

ゴオオオッ…

425: 名無しさん 2016/08/19(金) 11:00:07.33 ID:drNOKIyH0
緑谷「…」スタスタ… 

緑谷(…街が静まり返っている…) 

緑谷(そりゃ無理もないか…オールマイトが殉職したんだ…) 

緑谷(大騒ぎ云々以前にデタラメ、ホラなんじゃないかって疑うよ普通…) 

緑谷(おまけに雄英もなくなった…) 

緑谷(これからヒーロー社会がどういう進展を見せるのか…) 

緑谷(とても見当がつかない…) 

緑谷「そろそろ家かぁ…」 

緑谷「母さんにどう誤魔化そうかなぁ…」 

緑谷「傷も完治しちゃったし…」 

緑谷「……OFAは…まぁ…うん」 

緑谷「よし。後で考えよう。今はもう休みたい」 

緑谷「頭の中身を整理したいしね」 

スタスタ… 

ピタッ… 

緑谷(……) 

緑谷(待った…) 

緑谷(な、何故か知らないけど…) 

緑谷(家に何人かクラスの人がいるんだけど…?) 

緑谷(な、なんか10人以上いるんですけど…?) 

緑谷(え…どゆ事…) 

緑谷(ま、まさか!!) 

緑谷(あれから一向に戻る気配がないから死んだと思い込んでるのか!!?) 

八百万『緑谷さぁぁぁん…』ドババッ… 

切島『うおおおお…』ドババッ… 

飯田『緑谷君…なんて事を…!!』ドババッ 

麗日『デク君ーーー!!』ドババッ 

『うえええええんっ!』 

緑谷(……) 

緑谷(いや、無いな)<洪水起きるわそんな泣いたら 

緑谷(じゃあ…一体なんで皆いるんだ…?) 

緑谷「とりあえず…行ってみるしかないか…」 

スタスタ… 


435: 名無しさん 2016/08/19(金) 22:33:07.43 ID:drNOKIyH0
緑谷「着いた…」 

スッ… 

緑谷「」プルプル… 

緑谷「えいっ」ポチッ 

ピンポーンッ 

緑谷「……」 

ガチャ… 

緑谷「母さ~ん…?」 

緑谷「皆~?」 

バタン… 

緑谷「おーい…」 

緑谷「皆どこ…」スタスタ… 

緑谷(リビングにいる!) 

緑谷(皆なんか隠れてる…のかな?) 

緑谷(なんで隠れる必要が…) 

ガチャ… 

緑谷「ただ…」 

ババッ 

緑谷「ん?」 

ジャキ… 

緑谷「……」キョロキョロ… 

緑谷「拳……銃………?」 

八百万「…」 

緑谷「ちょ、え!?や、八百万さん!?」 

緑谷「皆!?や、やめやめめめめめっ…」アセアセ… 

パァンッ! 

緑谷「ぎゃあああああ……」 

緑谷「……す…?」 

パパパパパァンパパァン! 

緑谷「………え?」 

緑谷(くらっかぁ?) 

葉隠「ハッピーバースデー………」 

「緑谷ぁぁああああっっ!!!」ダンッ 

緑谷「え?うん?ハッピーバースデー?」<<ヒューヒュー!! 

切島「おめえ自分の誕生日も忘れたのかぁ?」ポン… 

麗日「先週…デク君の誕生日だった…でしょ?」 

緑谷「え…ああっ!」 

緑谷「ほんとだ…15日…色々ありすぎてすっかり忘れてた!!」 

緑谷「びっくりした…いきなり銃構えたから…」チラッ… 

八百万(私だってここにいるのがバレている事位想定済みですわ) 

八百万(こっちの方が面白いと思いましたし…)ニヘラァ… 

緑谷(八百万さんの仕業か!!!) 


436: 名無しさん 2016/08/20(土) 00:44:01.86 ID:iKFs5KYo0
峰田「早く座れよ緑谷あ!」 

轟「お前待ちなんだからな」 

緑谷「皆…僕の為に…?」 

葉隠「あったり前田さんよ!私達一丸になって準備してきたんだがほっ」 

緑谷「は、葉隠さん…あんまり無茶しなくても…」 

葉隠「しゅ、主催者が休む訳にもいくまい…!ゲホホホ」 

緑谷(すごい咳のしかた…) 

緑谷(……という事は…)キョロキョロ… 

緑谷(上鳴君……) 

飯田「緑谷君…」 

緑谷「あ、飯田…君…」 

飯田「…こんな遅く帰ってくるという事は君もあの現場にいたという事だな?」 

緑谷「……」 

飯田「取り締まり…受けてたんだな?」 

芦戸「ちょっ…飯田!別に今じゃなくても…」 

飯田「大事な事だ。今言うべきなんだ」 

「…」 

飯田「あの後…1人でオールマイトを救けに行ったんだな?」 

緑谷「………」 

飯田「…ウォッチマンの役割として行った為とはいえ…」 

飯田「同じ様に出しゃばった僕が言える事ではない…」 

飯田「が…君はまた自ら危険を冒した…」 

緑谷「…ああ」 

飯田「……」 

飯田「君は…そうやっていつも無茶をする…!」グッ 

飯田「体育祭の時も!ヒーロー殺しの時も!林間合宿の時も!」 

緑谷「っ…」 

飯田「……………」 

飯田「だから嬉しかった」 

緑谷「?」 

飯田「君がこうして…無事に帰ってきて…」 

飯田「俺達のルールも破らず…守り切って…」 

飯田「……君が救けに行った事が正しかったのか間違いだったのか…」 

飯田「今になってはそんな事、考える事など出来ないが…」 

飯田「本当に…よかった………!」プルプル… 

緑谷「飯田君…」 

八百万「…」 

緑谷 飯田「うおっ」ガッ 

切島「何しんみりしてんだよ!今日は宴だ!」 

切島「一学期最後を飾るな!」 

切島「パーっと盛り上がっていこうじゃねえか!!」 

緑谷「皆…」<オォォォ!! 

緑谷「ありがとう……!」

437: 名無しさん 2016/08/20(土) 02:59:02.82 ID:iKFs5KYo0
瀬呂「じゃっじゃじゃーん!」 

ガシュッ… 

瀬呂「我ら特製ウルトラビッグケーキだ!!」 

緑谷「う、うわぁぁ…僕の身長と同じくらいの高さ…」 

尾白「といっても僕達の分もあるから1人ずつに分けたらそんな多くもないよ」 

八百万「ですが緑谷さんメインのケーキです」 

八百万「残った分を私達が等分しますので、お気になさらず食べてください」 

緑谷「…美味しそう…」 

緑谷「いただきます!」 






切島「~」ガツガツ… 

麗日「米米米米米米」モグモグ… 

常闇「美味」 

緑谷「美味ァァァァ…」ガツガツ… 

飯田「すみません…お食事までさせてもらって…」 

デクママ「いいのよ、皆出久の為にこんなパーティー開いてくれたんだから…」 

デクママ「じゃんじゃん食べてって」 

「はーい!」 

デクママ(悟空さんがいる時よりよっぽど楽だわ…) 

デクママ(………何処行ったのかなぁ) 




切島「やっぱ誕生日パーティーと言ったらあれっしょ!」 

切島「王様ゲーム!」 

緑谷「いや、あまり関係ないよ…」 

切島「折角のレクリエーションだ!たまにゃいいだろこういうのも!」 

切島「な?轟…お前にもチャンスあるんだぞ」 

轟(ヤオヨロッパイヤオヨロッパイヤオヨロッパイ) 

切島「んじゃ皆どんどんくじ引いてけ!」 




切島「皆引いたか!?」 

八百万「ええ」 

切島「じゃ、王様の奴の誰だ!!」 

芦戸「あたしー!」 

蛙吹「一応…可能な範囲の命令頼むわよ三奈ちゃん…」 

芦戸「だいじょぶだいじょぶ…そっち系はシないから…」ジュルリ… 

(狙ってやがる…) 

芦戸「じゃあそうだな…」 

芦戸「>>438!」

438: 名無しさん 2016/08/20(土) 03:47:50.76 ID:QbBuD319O
デクと葉隠のポッキーゲーム

441: 名無しさん 2016/08/20(土) 22:03:54.61 ID:iKFs5KYo0
芦戸「7番と11番の人ポッキーゲーム!」 

「……」 

砂藤「だ、誰だ…?」 

障子「俺は違う」 

峰田「オイラもヤオゲハ」ベシッ! 
蛙吹「おとなしく殺されていれば痛い目に合わずにすんだものを…」 

葉隠「あ、私11!」 

瀬呂「っつうと後7番だが…」 

緑谷「……僕だ」 

「……」 

「え?」 




緑谷「…」 

<やれええ緑谷ァァァ 

葉隠「…」 

<落とせええ葉隠ええ 

緑谷(マジかよ) 

緑谷(当たる事なんてそうそうないと思った矢先にこれだよ!) 

緑谷(チクショォォォ…皆フィルターついてて見てないからいいけどさ!) 

緑谷(僕はもう外れて見えちゃってんだよぉぉ…///) 

葉隠(三奈ちゃん…わざとやりやがった…) 

葉隠(畜生ぉぉ…運良く当たったとはいえこんな公開処刑を…) 

緑谷「い、行くよ…葉隠さん…」 

葉隠「うん…緑谷君…」 

麗日「」 

八百万「」 

ポリポリ… 

緑谷「んん…」ポリポリ… 

葉隠「んっ…ん…」ポリポリ… 

ピタッ 

緑谷「……」 

葉隠「……」 

緑谷 葉隠(これ以上先は無理ぃぃぃ…///) 

切島「行ったれええ緑谷!」 

蛙吹「透ちゃんファイトよ」 

緑谷(こ、こうなったら…) 

葉隠(ヤケクソじゃぁぁ…) 

ポリポリポリポリ… 

緑谷(いつ唇当たってもおかしくない!) 

葉隠(さらば私の処女ぉぉぉ…)*キス歴的なアレ 

ピピーッ 

芦戸「はーいそこまで制限時間終了ー!」 

緑谷 葉隠「………え?」

443: 名無しさん 2016/08/20(土) 22:46:09.45 ID:iKFs5KYo0
芦戸「えっ?じゃない!誰もキスするまでやれなんて言ってないじゃん!」 

芦戸「10秒間。10秒ポッキーゲームしたらok」 

葉隠「そ、そんな唐突に」 

芦戸「だってさっき決めたもん」 

葉隠「なんと自分勝手な!?」 

芦戸「王様の辞書に自分勝手なんて言葉はないぞ」 

緑谷「は…はは…死ぬかと思った」ドサッ 

峰田「ちぇっ…つまんねえな」 

峰田「どうせだったら舌入れりゃ良かったのに!」 

飯田「そういうのは俺達にはまだ早い」 

切島「そんな事言うなよぉ~?本当はおめえも当たりたかったんだろ?」 

飯田「なっ…そんな根拠もない事を!!」 

切島「だってこないだ麗日のパn 
飯田「それ以上言うなぁぁぁっ!?///」 

八百万(ナイス判断ですわ芦戸さん!) 

麗日(ファースト危うく奪取されるとこやったよ) 

葉隠「うう…どうせだったら…したかったよう…」 

芦戸「ん?キスしたかったの?」 

葉隠「ち、違うよっ!!」 






緑谷「…これは…」 

八百万「私達、緑谷さんが寝てる間に…」 

八百万「話し合って作る事に決めたのですわ」 

切島「……雄英も…オールマイトも…」 

切島「俺達の憧れは全部ぶっ壊されちまった」 

切島「でもよ…その人達が残してった意志は…俺達が継がなきゃいけねえ」 

切島「そういう意味じゃこれは一生モンの思い出」 

切島「決して消しちゃいけねえ過去だ」 

切島「だから…これに刻んだ」 

切島「俺達は恐らく皆顔を揃えるのは今日が最後だと思う」 

切島「2学期以降は皆バラバラの学校行っちまう」 

切島「でも俺達の心は1つだ」 

切島「何が壊されても何を失っても俺達のやる事は変わんねえ」 

切島「ただひたすら前に進む…Plus Ultraだ」 

切島「1学期にあったモン全てこの雄英のリストバンドに詰めた」 

切島「この記憶を、常に心に留めておこうってな」 

ギュッ 

緑谷「…似合う…かな?」 

「普通にかっけー…」 

デクママ「…出久……」 

デクママ「なれた……ね」 

緑谷「………うんっ」

444: 名無しさん 2016/08/21(日) 01:52:36.00 ID:bTeEmMuc0
上鳴「…」 

耳郎「………………」 

上鳴「…早く起きろよ」 

上鳴「皆待ってんだからな」 

上鳴「ちゃんとお前の分のケーキも飯も残してんだぞ」 

上鳴「冷めたら不味くなるだろ」 

耳郎「………………」 

上鳴「………まだ起きねえ…か」 

上鳴「……………」 

上鳴「俺も肝試し楽しみにしてたんだ」 

上鳴「お前をどう驚かせようとかどう泣かせようとかさどうさりげなく追い剥ぎして逃走できるかとか」 

上鳴「…最後のは嘘な」 

上鳴「……でも…俺がバカやっちまったせいでお前は何も悪いことしてねえのに楽しい事出来ねえでいてやがる」 

上鳴「………俺が…バカだから…」 

上鳴「…救けてやれたかも…しれねえのに…」 

上鳴「すまねえ…すまねえ…」 

上鳴「すまねえ………!」 


445: 名無しさん 2016/08/21(日) 03:30:48.07 ID:bTeEmMuc0
「zzzzz…」 

緑谷「皆…寝ちゃった…」 

八百万「昨晩が昨晩でしたからね…」 

八百万「皆不安で眠れなかったのでしょう…」 

緑谷「……」 

緑谷「…2人になっちゃったね」 

八百万「ええ」 

八百万「……」 

八百万(ええええ!?) 

八百万(な、なんでいきなりこんな状況に!?) 

八百万(皆さん空気読んで下さらなくても…)アセアセ 

ギュッ… 

八百万「ひゃいっ!?」 

八百万「み、緑谷さんっ!?///な、何故手を握って…」 

緑谷「え、ああ…ごめん…嫌だったよn 
八百万「い、いえ!別に構いませんのよ!?た、ただ驚いただけですわ!!」 

緑谷「あ、そうなの?」 

八百万「は、ははははい…」プルプル… 

緑谷「……悟空さんも…オールマイトも…」 

緑谷「頼れる人は皆いなくなっちゃった」 

八百万「?」 

緑谷「これからは僕の手で敵から世界を守っていかないといけない…」 

緑谷「もう既に腹もくくっていた」 

緑谷「…でもいざやろうとすると怖いんだ」 

緑谷「最初の一歩を踏み出す勇気が出ない」 

緑谷「必ず僕なんかに出来るのか、その疑問にぶち当たる」 

緑谷「………まだ、今すぐには…歩けない」 

緑谷「だから…今だけ…」 

緑谷「僕を安らいでくれないか?」 

八百万「……」 

八百万「はい。勿論、ご協力しますとも」 


446: 名無しさん 2016/08/21(日) 03:45:17.37 ID:bTeEmMuc0
八百万「あ、そうだ。緑谷さんに誕生日プレゼントを渡していませんでしたわ」ゴソゴソ… 

緑谷「え?リストバンドがそうじゃないの?」 

八百万「あれはいわゆる……祈念品ですか」スッ 

八百万「ちゃんと貴方のは貴方ので用意してましてよ?」パカッ 

緑谷「…あ、ネクタイた!」 

緑谷「しかもオールマイトが着けていた物とそっくり…」 

緑谷「柄も生地も…全部…!」 

八百万「皆で作りましたの…緑谷さんの為に」 

緑谷「うわああっ…嬉しいな!」 

八百万(……) 

八百万(夜眠らずに作ったなんて言えませんわ) 

緑谷「ありがとう八百万さん!」 

キュッ… 

緑谷「どうかな?」 

八百万「もう少しネクタイを上げた方が…」グッ 

緑谷「…」 

八百万「…」キュッ 

緑谷 八百万(顔近ぁぁぁぁ///) 

緑谷「…///」 

八百万「…///」 

八百万「と、とりあえず着け終わりましたわ!」 

緑谷「ど、どう?」 

八百万「え…ええ!とても似合ってますわよ!」 

緑谷「そ、そうかなぁ…///」 

八百万「そ、それでは早速外しま…」 

ズコッ 

八百万「あら」 

緑谷「あ」 

ドサッ 

緑谷「………」 

八百万(お、押し倒してしまった…) 

緑谷(押し倒されてしまった…) 

八百万(ど、どうしよう顔がもう1cmも離れていませんわよ!?) 

八百万(不可抗力という事でキスしてもバレないかしら…) 

八百万(って何考えているの私!) 

緑谷(な、なんとかして態勢を戻さないと…) 

緑谷(顔今頃真っ赤だよぉ…///とりあえず落ち着け自分!) 

緑谷(………胸大きいなぁ) 

緑谷 八百万「……」 

緑谷 八百万「………」 

緑谷(…ちゅぅぅぅぅぅ…) 

八百万(ちゅぅぅぅぅぅ…) 

悟空「何ちゅーしようとしてんだ?おめえら」

447: 名無しさん 2016/08/21(日) 03:55:46.30 ID:bTeEmMuc0
緑谷 八百万「………え」 

緑谷 八百万「えええええええええ!?」 

緑谷「な、なんで悟空さんが…!?」 

八百万「死んだんじゃ…」 

悟空「おいおい勝手に殺すなよ…」 

悟空「オラはただAFOに封印されてただけだ」 

悟空「おめえが倒したおかげで今はもう解けたけどなぁ」 

緑谷「ご、悟空さん…生きてたんです…ね?」 

悟空「ああ、オラがそんな簡単に死ぬようなタマに見えっか?」 

緑谷「…良かった…良かった…」 

緑谷「本当によかっだぁぁぁあああ…!」ポタポタ… 

ダキッ 

緑谷「悟空ざぁぁん……よがっ……」 

緑谷「もうあ゛えないがど…」 

緑谷「う…うう…」 

悟空「ったく…もぉ…おめえはいつまでも泣き虫だなぁ…」 

八百万「…緑谷さん…」 

悟空「よくやった2人共。無事にAFOを倒せたみてえだな」 

悟空「何か更に強え敵が現れるらしいんだろ!?」 

悟空「そりゃオラもワクワクしてきたぞ!」 

緑谷「…という事は悟空さんと…またこれからも一緒に修行出来るって事ですよね!?」 

緑谷「また…一緒に暮らせるんですよね!?」 

悟空「…………………」 

















悟空「………緑谷…すまねえが…」 

悟空「それは…もう無理かもしれねえ」 

緑谷「…………………………は?」 

悟空「オラの足見てみろ…」 

八百万「っ!?」 

八百万「す、透けてる…!?」 

悟空「………どうやら…オラはここでどの道お終えみてえだな」

448: 名無しさん 2016/08/21(日) 04:09:11.75 ID:bTeEmMuc0
緑谷「う、嘘だ…なんで!?なんでこんなのが…」 

悟空「………オラは別に病気にかかってるわけでもなんでもねえ…」 

悟空「って事はあと残されている可能性は…」 

八百万「……ここでの役目を…もう果たした?」 

悟空「…だろうな。もうオラの出番はねえみてえだな」 

緑谷「そんな!?なんで!?まだ敵連合も倒してない!」 

緑谷「何にも進展しちゃいない!!」 

緑谷「なのになんで!?」 

悟空「……………」 

悟空「オラは…おめえに手を差し伸べた」 

緑谷「……!」 

悟空「1年以上前…おめえがヒーローの道諦めてた時だった…」 

悟空「……今まで不思議に思ってた…」 

悟空「なんでオラが…こんな所に来たんだろうって」 

悟空「…分かった気がするよ」 

悟空「オラに…確かめさせてくれたんだ」 

悟空「あの後の世界を」 

緑谷「!!」 

八百万「え…」 

悟空「あれから1000年…ドラゴンボールがどうなっているのか…) 

悟空「地球の皆が支え合って生きているか…」 

悟空「オラには確かめる義務がある…」 

悟空「…でももうこの世でもあの世でもない人間になっちまった…」 

悟空「2度と…そんな事出来やしねえと思ってた…」 

悟空「………神龍は…オラを安心させるためにここに連れてきてくれたんだ」 

悟空「おめえ達みてえな強え奴がいて…もう地球も十分守れる力を手に入れた…」 

悟空「オラは満足しちまったのさ…ああ…これならもう大丈夫…って」 

緑谷「そんな…まだ…まだですよ!」 

緑谷「まだ僕は未熟者です!」 

緑谷「OFAも使いこなせた訳じゃない!」 

緑谷「まだこれから教えてもらいたい事が山程あるんです!」 

緑谷「だから…」 

悟空「………いや」 

悟空「お前はもう一人前だ」 

緑谷「…」 

悟空「……何故だか分かるか?」 

悟空「確かにおめえはまだとびっきりの強さを身につけたわけじゃねえ」 

悟空「弱虫みたいなその性格も直してえ」 

悟空「…でも…もうオラの手はいらねえって思ったんだ」 

緑谷「……分かりません」 

悟空「…それはな…」 

悟空「戦う理由が持てたからなんだよ」

449: 名無しさん 2016/08/21(日) 04:21:21.74 ID:bTeEmMuc0
悟空「おめえは今まで単に憧れたからそれに向かう為に戦ってきたわけだ」 

悟空「信念がなかったのさ」 

悟空「どんな困難があろうとも、曲がらない強い信念があるから人は負けねえんだ」 

悟空「じゃなきゃ戦う意味がなくなっちまうからな」 

悟空「おめえがおめえなりの信念があるってのはよくわかった」 

悟空「どんな危機でも諦めず乗り越えられる力がある…」 

悟空「オラはそう確信したのさ」 

緑谷「…………」 

悟空「おめえだけに言えた事じゃねえ…」 

悟空「八百万…他の皆にも同じ気持ちがあった…」 

悟空「この世代なら…オラは地球を必ず守ってくれる…」 

悟空「そう信じたんだ」 

緑谷「………」 

シュゥゥ… 

悟空「……どんどん透けてっちまってんな…」 

悟空「もうすぐ消えちまう…」 

緑谷「………」 

緑谷「悟空さん…」 

悟空「?」 

緑谷「最後に聞かせてください…」 

緑谷「これは…ずっと…悩んでいた事なんです…」 

緑谷「皆に否定され続けられた…でも自分では諦めきれなかった…」 

緑谷「………僕も………」 

緑谷「僕もオールマイトの様に立派なヒーローになれますかっ!?」 

緑谷「こんな小心者の僕でも!?」 

緑谷「出来ますか!?」 

悟空「………」 

八百万「…緑谷さん…」 

悟空「…」ニッ 

悟空「なれる。なれるさ」 

悟空「おめえならどデケエヒーローになれる!」 

悟空「自分を信じろ緑谷!もうおめえは小心者じゃねえ」 

悟空「一人前の戦士だよ」 

緑谷「…………悟空……さん」 

悟空「……」シュゥゥ… 

悟空「……ここまで…みてえだな…」 

悟空「緑谷…おめえの母ちゃんに世話んなったつっといてくれ…」 

悟空「他の皆にも…そう伝えてくれ…」 

悟空「……いいな?」 

緑谷「……はい………!!!」 

悟空「………」 



悟空「ありがとう、緑谷」

450: 名無しさん 2016/08/22(月) 00:27:49.43 ID:O71pKpZr0
緑谷「………ご…」 

緑谷「悟空…さ……ん…」 

フッ…… 

緑谷「………」 

緑谷「悟空さんっっっ!!!」 

八百万「……」 

緑谷「……そんな…」 

緑谷「まだ…色々話したかった事もあったのに…」 

緑谷「まだ…やりたい事はいくらでもあったのに…」 

緑谷「折角…また会えたのに…!」グッ… 

緑谷「どうして…どうしてだよっ!」ガッ! 

緑谷「くそっ……くそっ…」 

緑谷「くそぉぉぉぉ……………」 

ポタポタ… 

八百万「……」 

緑谷「僕は…僕は…僕は……っ!」 

ギュッ… 

緑谷「!」 

八百万「……悲しまないで…」 

緑谷「…八百万さん…」 

八百万「………もう悟空さんも…オールマイトも…遠い所から見守る事しかできなくなった…」 

八百万「ならば…私達はそれに応えなければなりません」 

八百万「……悲しむ人を助ける人が泣いてどうするのです…」 

八百万「今だけじゃなくてもいい…人はそうすぐに立ち直れるものではありません」 

八百万「でも…守るのは貴方1人じゃない…」 

八百万「私達だって…いるんです」 

八百万「だから…泣かないで…」 

緑谷「…………」 

緑谷「ごめん…昨日から…迷惑ばっかりかけちゃって…」グスッ 

八百万「…無理もありませんわ」 

緑谷「そうだよね…自分も笑顔にならないと…」 

緑谷「皆笑ってくれないよ、ね」ニコッ 

八百万「………」 

ドサッ 

緑谷「や、八百万さ…」 

八百万「すみません…少し疲れただけ…ですわ」 

緑谷「大丈夫?」 

八百万「………私もなんだか眠く…」 

緑谷「……」 

緑谷「寝る?一緒に」 

八百万「ひぇっ!///?で、でも…」 

緑谷「でも…ぼ、僕だけ起きてたって仕方ないじゃないか///」 

八百万「い、いえ…で!ですが…!///」

451: 名無しさん 2016/08/22(月) 00:45:52.02 ID:O71pKpZr0
ドガァアッ!! 

緑谷「え」 

八百万「ドアが…!?」 

上鳴「ウェ…うぇーい…」 

爆豪「離せや耳女!殺すぞ!!」ボオオッ! 

耳郎「はぁ…はぁ…」 

緑谷「耳郎さん!?」 

耳郎「ごめん…遅れて…」 

耳郎「どっかの誰かさんがセクハラしてくれたお陰で目が覚めたわ」 

上鳴「だ、だって病院で2人きりってこりゃやれって言ってるようなもんしょ…」 

耳郎「言わんわ!!」 

上鳴「なんだよ~後ちょっとで薄い本できたn 
キィィィ… 

上鳴「すみません!痛い!耳がイカになっちまうじゃなイカ!!いやタコか!!」 

耳郎(ったく…あんな事言っといて何してんだか…) 

耳郎(…そういうの早いし) 

八百万「それに…何故爆豪さんまで…?」 

耳郎「ついでに連れてきた」 

爆豪「ついでってなんだ!モブ扱いすんの止めろクソが!!」 

切島「ん…ったくうるせえ…」スク… 

切島「ってうわっ!爆豪じゃねえか!」 

麗日「耳郎さんも…起きたんね」ゴシゴシ… 

緑谷「あ、皆起きちゃったか」 

轟「…」ゴゴゴ… 

緑谷「?どうしたの?轟(ガシッ 

轟「お前八百万とナニしてやがった」 

緑谷「え、い、いや何も…」 

轟「何かしたよな?ラッキースケベ的な何かをやらかしたよな?」 

轟「それとも添い寝でもしてたのか?」 

轟<なぁなぁなぁ(ユサユサ 
緑谷<ちょやめ轟く… 

飯田「何にせよこれで1-A完全集結だな!」 

瀬呂「だなー」 

葉隠「折角集まったんだからさ!」 

葉隠「集合写真、撮ろ、皆の!」 

芦戸「だーいさんせーい!」 

緑谷「………」 

切島「ほら、緑谷早くしろ!」 

峰田「今日はお前主役だからな!センター来いよ!」 

緑谷「……うん!」スタスタ… 

八百万「…」

452: 名無しさん 2016/08/22(月) 01:05:30.38 ID:O71pKpZr0
青山「僕はどの位置でもいいさ」 

青山「どこで撮ろうが僕は美しいから関係ないのさ☆」 

芦戸「梅雨ちゃん!一緒に撮ろーー!」 

蛙吹「ええ。構わないわ」 

飯田「僕は背が高いから後ろだな」 

麗日「私は背が低いから飯田君の前だー!」 

飯田「」 

尾白「僕は尻尾が邪魔になるから前に出ない方がいいなぁ」 

上鳴「んじゃ俺は何となく耳郎の隣で」 

切島「爆豪押さえつけねえとな」 

口田(僕が空気なのはどうなのだろう) 

砂藤「とりあえず端にいよう」 

障子「写真撮られるのは苦手だな」 

耳郎「なんであんたくっついてくんのよ…」 

瀬呂「爆豪の口塞いどこう」 

常闇「フラッシュは黒影が怯えてしまうからなるべく避けてくれ」 

轟(よし。八百万の隣に行けたぞ) 

葉隠「緑谷君早く早く!」 

爆豪「~!」ジタバタ… 

峰田「くそっ轟め抜け駆けしやがって…」 

八百万「緑谷さん!…多分スタンバイOKです!」 

緑谷「はーい!」 

緑谷「じゃあ撮るよ皆!!」 

緑谷「1+1は!?」 

「Plus……」 

ポチッ… 

ダダッ… 

<あいだ!?(ドサッ 

<ちょ…早くしろ緑谷! 

<ごめんちょっと退いて! 

<皆で一斉に言いますわよ 

「Ultra!!!」 

パシャッ…… 









453: 名無しさん 2016/08/22(月) 01:14:56.13 ID:O71pKpZr0










ドクター「……」 

ドクター「ふははは…」 

ビリビリッ 

ドクター「よくもまぁこんな茶番をやってる余裕があるものだ」 

「馬鹿ですからね」 

ドクター「貴様も疲れるだろう?こんな奴らと共に日々生活するのは…」 

「ええ」 

ドクター「そうか……」 

ドクター「AFOはやられてしまったか…」 

ドクター「……私は最初からこの結末は予測していたがな」 

「と言いますと?」 

ドクター「奴は欲張りすぎた…」 

ドクター「力を沢山手に入れすぎた…」 

ドクター「塵も積もれば山となる…だって?」 

ドクター「笑わせるな」 

ドクター「1が100人いようが100には敵わないんだよ」 

ドクター「そういう所、そこは詰めが甘かった」 

「…成る程」 

ドクター「………力は…最強の力1つあればいいのだ」 

ドクター「…そう。孫悟空の様にな」 

ドクター「貴様への復讐は果たした」 

ドクター「今度はこちらの番だ、孫悟空よ」 









Dr.ウィロー「我々のバイオテクノロジーに…どこまで抗えるか…」 

Dr.ウィロー「卵に試させてもらおうか…」 







454: 名無しさん 2016/08/22(月) 01:46:30.52 ID:O71pKpZr0
これでNo.3はひとまずお終いです 

大変長くお待たせしてしまいすみませんでした。 
終わる終わる詐欺は怖いね 

前述の通りNo.4からは原作とは全く別のストーリーになるので予めご了承ください。 
後設定も滅茶苦茶になるよ 

最後まで読んでくれた人ありがとう!よければ次回以降も見てね! 
多分9月以降になると思う 

ほんじゃそゆ事で 































発目「フフフフフ。久々の登場で凄く興奮している私ですよフフフフフ」 

発目「ひとまずお終いって所が怪しいですね」 

発目「明日も来たら何かあるのかな?」 

発目「ま、私には関係ない事ですのでフフフフフ」 

発目「皆さん次第ですけどね…おっとそろそろ時間だ」 

発目「ではご機嫌よう」 


459: 名無しさん 2016/08/22(月) 19:59:45.80 ID:C+vLW3x90
オールマイト「ここからはいわゆるおまけってヤツだ!」 

オールマイト「興味ないって人は無視って結構!」 

オールマイト「ただ中には気になる人もいるっちゃいるであろう…」 

オールマイト「夏休みの様子をちょこっと覗いてみよう!」<てか私もしたい! 

オールマイト「今回も例によって3人限定だ!」 

オールマイト「さぁ早いもん勝ちだ!見たい奴の名前挙げてけ!」 

オールマイト「今の内にやって欲しいイベントあるなら書いてもいいぞ!」 

オールマイト「ではどうぞ!」 


462: 名無しさん 2016/08/22(月) 20:14:21.84 ID:T6hYxBSe0
これは……発目に新しいヒーロー道具を作ってもらうデクとそれを隠れて見ているお茶子ですね。わかります

465: 名無しさん 2016/08/22(月) 20:57:27.53 ID:C+vLW3x90
オールマイト「……」 

オールマイト「マジかよ1レスで3人来やがった」 

オールマイト「オーマイグッド…あ、o多かった…」 

オールマイト「何やら>>462からリクエストも来てるな!」 

オールマイト「だが1つのイベントで3人とカウントするのはどうか…」 

オールマイト「まぁそこは終わった後に残りの2人を決めるとしよう!」 

オールマイト「ほんじゃまVTRスタート!!」

466: 名無しさん 2016/08/22(月) 21:58:58.01 ID:C+vLW3x90
麗日「オッモチモチモチモッチモチー…」スタスタ… 

麗日「つやつや綺麗なモッチモチー」 

麗日「何でも合うよモッチモチー」 

麗日「喉に…」スタスタ… 

麗日「つまったらあかんな」 

麗日「はぁ…憂鬱…」 

麗日「ここ最近デク君と会ってないからなぁ」 

麗日「夏休みだったら…」 

麗日<デク君勉強教えて! 
緑谷<イーヨ! 

麗日「なんて事も出来たけどなぁ…」 

麗日「……皆宿題どうするんやろ…」 

麗日「やった所で誰に渡すの…?」 

麗日「……」 

麗日「ん?」 

緑谷「んー」 

緑谷「ここをこう曲がるから…」 

緑谷「こっちだな」 

テクテク… 

麗日「……またデク君や」 

麗日「そういえばこの間……」 

緑谷<イチャイチャ 
拳藤<イチャイチャ 

麗日(なんて事が…)プシュゥゥ… 

麗日(……尾行しよ)スタスタ… 




ピンポーン 

麗日<モチッ(ヒョコッ 

緑谷「緑谷出久ですー」 

緑谷「発目明さんいらっしゃいますかー?」 

麗日(発目さん?) 

麗日(その名前どこかで…) 

ダダダダ… 

ガチャ! 

発目「私が来ました!!」ガバッ 

緑谷「わぁぁ!?」 

麗日(あ、あれは体育祭の時のーー!) 

発目「今日はどのベイビーですか!?貴方の走りをサポートしてくれるジェットレッグですか!?それとも100馬力までパワーを増幅させるアームモジュールですか!?それとも…」ペラペラ… 
緑谷「あ、うん。ここで立ち話ってのもアレなんだけど…」 

緑谷「よかったら入っていいかな中」 

発目「勿論!!」 

麗日(はぁぁぁぁ!?) 

467: 名無しさん 2016/08/22(月) 22:46:21.51 ID:C+vLW3x90
発目「ささ、どうぞどうぞ」ガチャ 

緑谷「お、お邪魔します…」 

フワフワ… 

麗日「窓から見れそうやな」 

麗日(にしても…メカメカしい…) 

麗日(サポートツールがこれでもかってほど並んどる…) 

発目「で!今日はどのベイビーをお望みで!?」 

発目「どんな希望も必ず叶えてみましょう!」 

緑谷「そうだね…」 

緑谷「今日はコスチュームの改良施して欲しいんだ」 

発目「なるほどなるほどフフフフフ」 

緑谷「救助訓練とかやってて思ってだんだけど」 

緑谷「僕、個性単純な増強系だったからさ、あまり凝った部品とかはつけてなかったんだけど」 

緑谷「やっぱりいつどこで敵と対峙するか分からないし救助の場合は安定な足場での活動なんてあり得ない」 

緑谷「だからどんな環境でも対応できるような…そういう感じの改良をして欲しいんだ」 

発目「ふむふむ…という事はおおよそフットパーツの変更になりますか」 

緑谷「後は少しでも衝撃を和らげる為のプロテクターとか…」 

緑谷「あ、それでデザインはあまり変えずにそれでいてできるだけ軽量なパーツで」 

緑谷「どうかな?」 

発目「そうですね~…」 

発目「大体構想はできました!」 

緑谷「早」 

発目「後はどれだけイカすデザインにできるかですねフフフフフ」 

発目「まぁ早ければ明日には完成できるでしょう」 

緑谷「ほんと!?」 

発目「ええ!」 

発目「それでですね!改良にあたってこういうのをつけるのもいいと思うんですよ!」ペラペラ 

緑谷「なるほど…!で…ここが……こうなったら完璧だね!」ペラペラ… 

麗日(気合っとる) 

麗日(うう…デク君は女子の港すぐ仲良くなるからなぁ!) 

麗日(優しすぎるというかなんというか…) 

麗日(……仲いいなぁ)

468: 名無しさん 2016/08/22(月) 23:16:23.19 ID:C+vLW3x90
緑谷「ごめんね…時間削らせちゃって」 

発目「いいんですよ!」 

発目「寧ろ私も嬉しいんですよフフフ」 

発目「私のドッ可愛いベイビーが活躍する場を貰えるのですから!」 

発目「デビュー時に恥をかかないよう作成に精進しなければ!」 

麗日(そっか…サポート科ってヒーローのサポートアイテムを作る人達の集まりだもんね…) 

麗日(別に手伝う事にデメリットしかないってわけでもないのか) 

発目「それに緑谷君は学校での成績はトップクラスですからねえ!」 

発目「貴方なら私のベイビーを1番有効活用出来ると踏んだだけです!」 

緑谷「そんなおだて上げなくても…」 

発目「いえいえこれは事実ですよ!」 

発目「貴方は将来ビッグになる!そしたら私もビッグになれるのです!」 

発目「そちらの学校でのご活躍、期待してますから!!」 

緑谷「ありがとう発目さん…」 

麗日(……) 

麗日(皆…ちゃんと考えとる…) 

麗日(あれから数日しか経ってない…でも皆動き始めてる) 

麗日(スーツの改良なんてコレッポチも考えてなかった) 

麗日(皆着々と二学期への準備しとるんやな…) 

麗日(……デク君はすごいなぁ…) 

麗日(後ろ見ずに歩いてる…) 

麗日「…ウチは……」 

トントン 

麗日「ひえ!?」 

緑谷「さっきからどうしたの?麗日さん」 

麗日「い、いやいやいや別に!?」 

緑谷「別にって…僕の後ろついてきたじゃないか…」 

緑谷「気になってさ」 

麗日「ち、違っ…その…これは…」 

緑谷「何か困ったのかい?力になれる事なら手を貸すよ?」 

麗日「………」 

麗日(なんでそう接するんかなぁ…) 

麗日(……そんな優しくするから…) 

麗日「…///」 

緑谷「?」 

麗日「……その…」 

麗日「勉強で…分からない所ある…から…」 

麗日「この後教え 
緑谷「あ、ご、ごめん!母さんにおつかい頼まれてるんだった…」 

緑谷「また後日でもいい?」 

麗日「え…あ、はい」 

緑谷「それじゃあね麗日さん!!」ゴオオッッ! 


麗日「デク君の馬鹿ぁぁ…」

469: 名無しさん 2016/08/22(月) 23:23:39.90 ID:C+vLW3x90
オールマイト「………」 

オールマイト「緑谷少年は天然なのか鈍感なのか…」 

オールマイト「八百万少女の時はちゃんと顔赤くしていたんだがなぁ」 

八百万「ヒロイン補正ですわ」 

オールマイト「八百万少女、ここあの世」 

オールマイト「そんじゃ残りの2人…」 

オールマイト「というか一気に3人で1イベント来るとは予想していなかった…」 

オールマイト「今の3人以外の人で残り2つ希望聞こう!」 

緑谷「ええええ!?ま、まさか僕達もう退場!?」 

オールマイト「だから君達来るなと…」 

オールマイト「しょうがないじゃないか。ここの3人でやりくりしてたら誰かが3つのイベント全部持ってっちゃう事になるぞ?」 

緑谷「でも僕主人公ですよ」 

オールマイト「…………………」 

オールマイト「やむを得ない事情で緑谷少年を出すのなら許可しよう」 

発目 麗日「ええええええええ!?」 

オールマイト「もうグタグタなのは最初から見え見えだろ!?今更驚く事はない!」 

オールマイト(それにあのハーレム状態じゃあ出る可能性大なんだよなぁ緑谷少年) 

オールマイト「さぁ、次は誰メインのイベントだ!?」 

オールマイト「イベントリクエストしてもいいぜ!」 

オールマイト「どんと来い!」

470: 名無しさん 2016/08/22(月) 23:27:42.80 ID:IuSLEWTP0
かっちゃん

472: 名無しさん 2016/08/22(月) 23:37:27.89 ID:C+vLW3x90
オールマイト「ほほう!爆豪少年か!」 

オールマイト「夏休みはどの様に過ごしているのかな?」 

オールマイト「私もキニナル!!」 

オールマイト「それじゃVTRスタート!!」

473: 名無しさん 2016/08/23(火) 00:10:26.80 ID:zMvbP/8Z0
ばくごうのいちにち~ 

7:00起床 

ピリリリ… 

爆豪「…ん…」 

<かっちゃん朝だよ!かっちゃん朝だよ!かっ 
爆豪「クソが」ボォッ! 

7:30朝食 

勝パパ「うんうん。今日もママの料理は絶品だ」 

勝ママ「んな事言う暇あるならさっさと食って仕事しな」 

勝パパ「ええ!?今褒めたんだよ!?」 

勝ママ「365日朝昼晩聞いてたらなんも感じなくなるわ」 

爆豪(眠ぃ…)モグモグ… 

8:00勉強時間 

爆豪「ここはこうだな。これは…ったくだりい応用だ」 

爆豪「もう少し簡易に説明できねえのか」 

爆豪「だりい」カリカリ… 

12:00昼食 

爆豪「」ガツガツ… 

勝ママ「あ、勝己。飯食べ終わったらおつかい行ってくんない?」 

爆豪「は?自分で行けよクソBB 
ドガアアア!! 

勝ママ「おつかい行って欲しいなぁ~?」ニコッ 

爆豪「はい!喜んで行ってまいります!!」 

勝ママ「ありがと♥」 

爆豪<キモッ 

勝ママ<なんつった今 






爆豪「ったく買いもんぐらい自分でやれよな…」 

爆豪「なるほどなるほど…この時間にセールやってんな…」ピラッ… 

爆豪「とすると先にこいつを買ったほうが…」 

爆豪「醤油醤油」 

スタスタ… 

爆豪「げっ…」 

爆豪「テメェは…」 

>>474「?」

475: 名無しさん 2016/08/23(火) 00:43:22.91 ID:zMvbP/8Z0
蛙吹「あ、爆豪ちゃんじゃない」 

爆豪「ちゃん付けすんなこのクソカエル」 

蛙吹「相変わらず口悪いわねぇ」 

蛙吹「あら、もしかして貴方もおつかい?」 

爆豪「ああ!?んなわけねえだろ!」 

爆豪「俺はただ単に菓子買いに来ただけだ」 

蛙吹(さっきセールがどうのこうのって言ってなかったかしら…) 

蛙吹「まぁ、そうよね。頼まれたら貴方きっと 
蛙吹<は?自分でで行けよクソBBA! 
蛙吹「って言って断るのがオチでしょうし」 

爆豪(……) 

爆豪(こいつ2つ目の個性隠し持ってんじゃねえのか?) 




スタスタ… 

爆豪「後は肉と…」 

スタスタ… 

蛙吹「…」 

爆豪「卵とパン……………」 
爆豪「ってなんでテメェ付いてきてんだ殺すぞ!!」ボボォッ! 

蛙吹「いや、偉いなぁって」ニィィィ… 

爆豪「テメェ絶対違えだろ!!」 

蛙吹「冗談よ」 

蛙吹「面白そうだからついてきただけ」ニィィィ… 

爆豪「今すぐ死ね!!」 

「……」 




ピッピッ… 

爆豪「なんでよりによってセルフなんだよ…」ピッ… 

蛙吹「今時スーパーでバイトしてる人なんてそうそういないわ」 

蛙吹「人手不足を補う為には仕方ないわよ」<カ○○ズも大変ねえ 

爆豪「……なんでテメェさりげなく一緒にいるんだよ」 

蛙吹「いいじゃない、悪い?」 

爆豪「悪い」 

蛙吹「なんで?」 

爆豪「目障りだから」 

蛙吹「なんで?」 

爆豪「クソカエルだから」 

蛙吹「なんで?」 

爆豪「💢」 

蛙吹(ぷぷ…反応がたまらない…) 

爆豪「これ以上いじったらチリにするぞっっ!」ボォッ! 

蛙吹「なんでww?」 

爆豪「殺す!!!」

476: 名無しさん 2016/08/23(火) 01:00:42.77 ID:zMvbP/8Z0
ウィィ… 

爆豪「なんで最後の最後まで一緒に買い物しなきゃならねえんだよ…」 

蛙吹「何よ…私だって手伝ったじゃない」 

爆豪「俺は1人で自分のペースでやりてえんだよ!」 

蛙吹「なんでえwww」 

爆豪「………」 

蛙吹「私の勝ちね」 

爆豪「クソカエルが…」ブチブチ… 

爆豪(チッ…女って奴はどいつもこいつもあしらいやがって…) 

爆豪(オヤジが相手できねえのも理解できるぜ…) 

爆豪(ああだりいだりい) 

蛙吹「……それにしても入学した時から大分丸くなったわよね爆豪ちゃん」 

爆豪「ああん?」 

蛙吹「前は無視していたのに今はちゃんと相手してくれるじゃない」 

爆豪「プロヒーローなら公務執行妨害で17回は捕まえてる」 

蛙吹「ひどい!!」 

蛙吹「……」 

蛙吹「まぁなんだかんだい優しいけどね」 

爆豪「はあ!?」クルッ 

蛙吹「だってちゃんとお母さんの頼み聞いてるし使うお金も最小限抑えてるじゃない」 

蛙吹「本当に嫌なら適当に済ませてるわよ?」 

爆豪「ハッ!どうだか…」 

爆豪「金もったいねえだろ無駄に使ったら」 

爆豪「こいつは俺にくれた金だ。余ったら俺のもんだ」 

蛙吹「………」 

爆豪「ケッ。あばよクソカエル」 

爆豪「二度と面出すな」 





蛙吹「…」プクゥゥ… 

蛙吹「わざわざあんな言い方しなくたっていいじゃない」 

蛙吹「折角褒めてやったのに」 

蛙吹「…まぁ、いじりは楽しかったからよしとしますか」キラーン 

蛙吹「さてと…暗くなる前にすぐに帰りましょうか…」 

「おっと」 

ザッ… 

蛙吹「!?」 

蛙吹「だ、誰貴方達…!!」 

チンピラα「何…通りすがりの一般人さぁ…!」 

チンピラβ「結構小さい割には発育いいじゃないの~」 

チンピラγ「ねえねえ君、おじさん達と一緒に来てよ…」 

蛙吹「丁重にお断りするわ」スッ 



478: 名無しさん 2016/08/23(火) 01:36:13.06 ID:zMvbP/8Z0
蛙吹(すぐに助けを…)ピッピッ 

チンピラβ「させねえよ?」バキィッ! 

蛙吹「つっ…」バッ 

バリィッ! 

蛙吹(しまった…携帯…) 

蛙吹「ケロッ!」 

ギュオッ 

チンピラγ「っと」ガシッ! 

蛙吹「嘘っ…」 

チンピラα「ふふふふふ」 

チンピラα「可愛いねえ可愛いねえ…」 

チンピラα「危機に直面しても尚足掻く…」 

チンピラα「もっと苦しめたくなるだろぉっ!?」ギュオッ! 

蛙吹(腕が伸びっ…) 

ガシッ 

蛙吹「かっ…」 

ギュオッ… 

チンピラα「ヒヒヒヒヒ」 

ギリギリ… 

蛙吹「あっ…」 

チンピラα「丁度最近ムラムラしててよぉ…ほんっとラッキーだったわ」 

チンピラα「じっくり抜かせてもらおぜ?」 

チンピラα「最初はあのヘドロん時のガキと一緒だったから突けられなかったからなぁ?」 

チンピラα「後つかせてもらったぜ…」ギリッ… 

蛙吹「だ…れか……!」 

チンピラβ「呼んでも無駄だよん」 

チンピラγ「こんな路地裏じゃ叫ぼうにしても助け来るのに数分はかかる」 

チンピラγ「それまでにお前を気絶させるなんてワケねえよ」 

チンピラα「まぁもっとも?叫べる余裕があればの話だがなぁぁ!!?」 

ギュゥゥ… 

蛙吹「ぐああああぁぁぁぁ……」 











爆豪「何やってんの?お前ら」 

チンピラ「!!??」 

蛙吹「…く…う…ちゃん……」 

爆豪「こっちが出ようとしたらいきなり切るからなぁ」 

爆豪「一瞬、いたずらかと思ったぜ」 

チンピラα「ヒヒヒヒヒ、ボーイフレンドのお出ましか…」 

チンピラα「ヘドロん時の…あのイカレヤロー」

479: 名無しさん 2016/08/23(火) 01:53:34.34 ID:zMvbP/8Z0
爆豪「今すぐ放しゃ殺す程度で許すぜ?」 

爆豪「放さなかったら殺す」 

チンピラα「ヒヒッ。舐められたもんだ。ガキによぉ~」 

チンピラα「見て分からねえか?人質いんだぞ?ヒトジチ!!」ギュゥゥ… 

蛙吹「かっ……は…」 

チンピラα「一瞬でも身体動かしてみろよ!?こいつ堕としてやるからよ!」 

チンピラα「ついでに…骨も砕いてなぁ?」 

爆豪「……」 

チンピラα「ヒヒヒヒヒフフフフフ」 

チンピラα「ほらどうした!?」 

チンピラα「さっきまでの威勢はどうした!?」 

チンピラα「雄英生なんだろぉ!?」ボォッ! 

チンピラα「Ultraしてみろよぉ!?ウルトラァ!?」 

チンピラβ「………」 

チンピラγ「お、おい…」 

チンピラα「あ?ああ…足…」シュゥゥ… 

チンピラα「ああああああしぃぃぃぃぃ!?」 

ドサッ 

チンピラα「足!足!あじぃぃぃぃぃ!!!」ゴロゴロ… 

バッ 

蛙吹「ゴホッゴホッ…」 

爆豪「哀れだなぁ…ほんとに哀れ」 

爆豪「モブ共がなに脅迫しただげで何粋がってんの?」 

爆豪「そんなに仲良く敵ごっこしてえなら表出て堂々とやれよ」 

チンピラβ「テメェよくもダチをぉぉ!」ダダッ 

チンピラγ「ヤロウブッコロシテヤルゥゥゥ!!」 

爆豪「やんの?」ボオオッ 

チンピラ「ひいい!?」 

爆豪「そりゃやれねえよなぁ?俺雄英生だもんなぁ?」ニコッ 

爆豪「たかがカス共が敵何回も相手してる奴に勝てるワケないよなぁ?」 

チンピラα「て、テテテテメェぶぶぶ…」ジャキッ 

爆豪「今度は腕焼かれてえようだな」 

チンピラα「テメェ!こんな事してタダで済むと思うのか!?」 

爆豪「ん?ああサツ?」 

爆豪「テメェらが大声出したとしてくるのは数分後だよなぁ?」 

爆豪「て事はそれまでに証拠を隠滅するぐらいワケねえって事なんだよなぁ!?」ゴキッゴキッ 

爆豪「灰になって精々通行の邪魔にならない様な場所まで飛んで行ってくれ」ボオオッ! 

チンピラ「お、お、おおおおお」 

チンピラ「お助けええええ!!!」ダダダダダ… 


480: 名無しさん 2016/08/23(火) 02:08:34.43 ID:zMvbP/8Z0
蛙吹「げほっ…げこっ…」 

爆豪「はぁ…面倒かかる女だなぁテメェは」 

蛙吹「…あり…がとう…」 

爆豪「お陰で一走りしてきたから卵割れちまったじゃねえか…」 

蛙吹「!?」 

爆豪「後で説教食らうなこりゃ」 

蛙吹「ごめんなさい…私が…付きまとったせいで…」 

蛙吹「ごめんなさい…」 

爆豪「…」 

爆豪「そうだな。お前のせいで俺はここに来た」 

爆豪「必死に抵抗したせいでな」 

蛙吹「?」 

爆豪「電話が来たっつっても詳しい場所までは分からなかったからな」 

爆豪「とにかくお前が来た方向に駆けて行った…」 

爆豪「そしたらさっきのモブの声がしたんでな」 

蛙吹「…」 

爆豪「はぁ…」 

爆豪「要は耐えたモン勝ちだって事だよクソ」 

爆豪「ああ時間無駄にした」 

爆豪「じゃ、俺は帰るからな」 

爆豪「今度こそその面出すなよ」 

スタスタ… 

蛙吹「……………」 

蛙吹「…素直じゃないわねぇ」 

蛙吹「心配したならそう言ってくれればいいのに」 






爆豪「誰が蛙の心配なんかするかよバァカ」 





蛙吹「……」 

蛙吹「蛙吹ちゃんと呼んで」 

爆豪「呼ぶか阿保」

481: 名無しさん 2016/08/23(火) 02:12:03.43 ID:zMvbP/8Z0
オールマイト「んん~!いいねえいいねえ!」 

オールマイト「こういう甘いの好きだよ私!」 

蛙吹「意外オッパイは…俺の物だ…」 

蛙吹「勝手に手を出すn 
オールマイト「SMASH!」ドゴオォッ! 

蛙吹「ふぉぉ!」 

ズドオオッ… 

オールマイト「……」 

オールマイト「時間も押してるんでね、3つ目行ってみよう!」

483: 名無しさん 2016/08/23(火) 02:14:57.27 ID:jYCeKtA50
>>463

487: 名無しさん 2016/08/23(火) 02:24:17.99 ID:zMvbP/8Z0
蛙吹「あ、峰田ちゃんの台詞が…」 

峰田「そりゃねえよ…」 

オールマイト「最後は緑谷少年と青山少年のビーム対決だ!」 

オールマイト「勝負の行方はいかに!?」 

オールマイト「ではVTRスタート!!」

488: 名無しさん 2016/08/23(火) 02:41:06.84 ID:zMvbP/8Z0
緑谷「……」ザッ 

青山「……」ザッ 

「………」 

切島「………」 

切島「どうしてこうなった」 

瀬呂「さ、さぁ…」 

麗日「さぁ始まりました1年A組ビーム対決」 

麗日「司会を務めさせていただきます。麗日です」 

麗日「さて、今回この戦いどちらが有利だと思いますか?解説の飯田さん」 

飯田「そうですね。青山君の個性は弱点がありますからね」 

飯田「緑谷君の方が有利ではありますか…」 

麗日「なるほど…」 

青山「……」 

青山「緑谷君…」 

緑谷「?」 

青山「僕はこの日を待ち望んでいた…」 

青山「君に復讐する日を心から楽しみにしていた!」 

緑谷「ええええっ!僕なんかした!?」 

青山「君がさ!僕の個性とダダ被りのせいで影が薄くなったのに加え!」 

青山「あまつさえ体育祭のトーナメントは台詞なし!」 

青山「更にはタダでさえ活躍もしなかった林間合宿で敵から隠れて逃げるあのシーンも!どこぞのお馬鹿さんが忘れたせいでやらなかったから完全に空気になったじゃないか!」 

緑谷「それ以上いけない」 

青山「全ては君のせいだ!緑谷出久!」 

青山「僕は君に挑戦する!」 

青山「そして勝ったら僕に主人公の座を明け渡せ!」 

緑谷「いや、無理でしょ」 

<いいんじゃね? 

緑谷「よくないよ」 

青山「ただし、この戦いに君にとってのメリットが無いのはフェアじゃない…」 

青山「もし、僕に勝てたら…」 

青山「>>489」 

490: 名無しさん 2016/08/23(火) 03:03:24.99 ID:zMvbP/8Z0
緑谷「ok。やろうやろう」 

青山「え、ちょ…」 

緑谷「ちょ、じゃないよ。約束は果たしてもらわなきゃ…」 

青山「た、タンマ!お、お腹が…」 

緑谷「お腹はこれから痛くなるんじゃ無いか?」 

青山「10秒!10秒だけ待って!」 

緑谷「知るかぁぁぁあああっ!!」ボオオオオッッ!! 

青山(も、もうダメだ…!) 

青山(…いや!違う!) 

青山(ここで僕は立たないと…) 

青山「一生成長できない!!」 

青山「ネビルレーザーー!」ボォッ! 

ズオオッ! 

ボボボボ… 

麗日「激しい!なんという衝撃でしょう!」 

飯田「これが最強の男達の戦いか!」 

緑谷「くおおおおおらあああああっ!」 

青山「うおおおおおおおお…」 

青山「い、イケメンは…」 

緑谷「!?」 

飯田「緑谷君が押されてる!」 

青山「ヒーローは最後に絶対…」 

青山「勝つのさ☆」 

ボボボオッッ!! 

緑谷(かき消さっ…) 

ゴオオオオッッ… 





シュゥゥ… 

緑谷「う…う…」 

ドサッ 

青山「……やった…やった…」 

青山「やったあああああっ!」ピョンピョン 

麗日「なんと!勝者は青山君!青山君です!」 

飯田「諦めない…強い心が青山君を勝利の道へと導いてくれたのです…!」ポタポタ… 

麗日「いい…試合でした!」ポタポタ… 

切島「青山ーー!」 

青山「皆!」 

切島「すげえじゃねえかおめえ!」 

芦戸「よく勝てたよー!」 

八百万「流石ですわ青山さん、結婚してください」 

耳郎「あんたに惚れたよ」 

青山「えへ…えへへへ…」

491: 名無しさん 2016/08/23(火) 03:05:25.39 ID:zMvbP/8Z0













































































ガバッ 

青山「……」 

青山「………」ボケーッ 

青山「ナンテコッタ☆」

492: 名無しさん 2016/08/23(火) 03:11:53.57 ID:zMvbP/8Z0
オールマイト「………」 

オールマイト「まぁその…」 

オールマイト「どーんまい」 

「…………」 

緑谷「どういうシメ方ですかオールマイト…」 








オールマイト「というわけでこれにてNo.3は終了だ!」 

オールマイト「ここまで見てくださった方本当にありがとうございました」 

オールマイト「次回からは新たな学校で新たなストーリーが展開されるぞ!」 

オールマイト「これからは『オラのヒーローアカデミア』という作品を読むつもりで見に来てくれ!」 

オールマイト「設定も何もかも『僕のヒーローアカデミア』とは違ってくるからな!」 

オールマイト「では皆さん最後にいつもの1発いってみよー!」 

オールマイト「せーの!」 





<Plus! 
オールマイト「お疲れ様でした!!!」<Plu… 
<Ult… 







オールマイト「…………?」 

緑谷「オールマイト……」 

オールマイト「何かした?私」