555: 名無しさん 2014/05/25(日) 01:41:39.67 ID:/USNuKVAO
若葉「若葉だ、落葉ではない」 

雷「ちょっと若葉、自己紹介マネしないでよ!」 

若葉「自己紹介が短すぎると言われた」 

雷「だからって別に私のをマネしなくてもいいでしょ!」 

若葉「突っ込まれるというのは、痛かったり会話が弾んだりするのだな」 

雷「ちょっと! 人の話聞いてる!?」 

若葉「あぁ、しっかりと聞いている」 

雷「それならいいんだけど……」 

若葉「若葉だ、双葉ではない」 

雷「全然聞いてないじゃない!」 

若葉「双葉では不満か?」 

雷「マネをしないでって言ってるのよ!」 

若葉「若葉をかみなりとは間違えないぞ?」 

雷「昔の恨みなの? 衝突したのは悪かったけど、そんなのを気にするタイプだった?」 

若葉「いや、全く過去の事とは関係無い」 

雷「じゃあ何でマネするの?」 

若葉「容姿が似ているから、何となく似せてみようかと」 

雷「若葉は個性出したいの? 私に間違えられたいの?」 

若葉「自己紹介を長くしたい」 

雷「じゃあ型名言うとか、型番言うとか、色々あるじゃない」 

若葉「若葉は、若葉だ」 

雷「本当に長くする気、ある?」 

若葉「ある」 

雷「なら初春型三番艦って言えば、それで解決するじゃない」 

若葉「個性がない」 

雷「若葉はもう十分個性的だから、妥協してくれない?」 

若葉「……分かった、そこまで言うなら従おう」 

雷「じゃあ自己紹介してみて」 




若葉「初春型三番艦、若葉だ。雷ではない、そこのところよろしく頼む」 

雷「さっきの会話は何だったのよー!」 

若葉「参考にした」 




大鳳(……漫才?)


引用元: ・【艦これ】大鳳「一度入ったら抜け出せない鎮守府?」

556: 名無しさん 2014/05/25(日) 01:45:48.90 ID:/USNuKVAO
必要最低限しか話さない若葉の努力した結果でした

それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

未登場艦娘なら安価外でもランダムにネタを拾って書くかもです

557: 名無しさん 2014/05/25(日) 01:46:28.93 ID:STydXg0y0
響と8ちゃんとかどうでしょ

558: 名無しさん 2014/05/25(日) 01:48:28.56 ID:dUrmT4IGo
吹雪率いる個性薄めの艦娘の会

559: 名無しさん 2014/05/25(日) 01:51:55.70 ID:wPFA9C7N0
初風と妙高姐さん

560: 名無しさん 2014/05/25(日) 02:02:44.36 ID:/USNuKVAO
~次回~

・ドイツとロシア

・個性薄い(自称)艦娘の会

・首チョンパの恐怖

の、三本でお送りします

568: 名無しさん 2014/05/25(日) 13:37:56.10 ID:/USNuKVAO
大鳳「二人共、何食べてるの?」

響「パンだよ」

伊8「はっちゃんが焼きました」

大鳳「一つもらっていい?」

伊8「どうぞ、いっぱいありますから」

大鳳(何か私の知ってるパンとは少し違うわね……それに、少し重いわ)

大鳳「いただきます――うん、美味しいわね。ちょっと変わった味がするけど、コレはコレでありだわ」

響「それじゃあ飲み物は――」

ヴェールヌイ「ロシアンティーなんてどうだい?」

大鳳「えぇ、頂くわ」

伊8「大鳳さん、驚かないんだね」

大鳳「慣れって大事よ、ハチ」

ヴェールヌイ「ジャムは好きに使ってくれていいよ」

大鳳「じゃあ入れてみようかしら――うん、良い香りね。味もすっきりしてて美味しいわ」

ヴェールヌイ「スパシーバ。そう言ってもらえると嬉しいよ」

伊8「はっちゃんは舐めながら飲みます」

大鳳「そういう飲み方もあるの?」

ヴェールヌイ「うん、ジャムを舐めながら飲むのもありだよ」

大鳳(今度ご馳走になる時はそうしてみようかな)

伊8「……ヒック」

大鳳「――ハチ? どうかした?」

伊8「……はっちゃん、沈みます!」

大鳳(テーブルに頭を打ち付けた!?)

ヴェールヌイ「……? あっ、ハチに渡したの、隼鷹達に頼まれたウォッカ入りのジャムだ」

大鳳「ハチ!? 大丈夫!? ハチ!」

伊8「お空がぐるぐる回ってるし、大鳳さんは三人居るし、何だか良い気分です」

響「じゃあ私は今から暁達と遠征だから、大鳳、ハチをよろしく頼む」

大鳳「五十鈴のところに連れて行けばいいの? それとも明石さん!?」

伊8「うっ……揺らされたらお口からフォイヤーしそう……」

大鳳「お願いだから耐えて、誰か! ハチを運ぶの手伝ってー!」

伊8「アハト、いえ、五秒も耐えられません……」

大鳳「お願いだから背中で吐かない――きゃあぁぁぁぁっ!?」




――――酔った艦娘を無理に動かしてはいけません。明石さんに特製の薬をもらって飲ませてあげましょう。

瑞鳳「アレ? 何時もと服が違わない?」

大鳳「……気分転換よ」

571: 名無しさん 2014/05/25(日) 16:34:06.74 ID:/USNuKVAO
吹雪「ここに、第三十八回個性薄い艦娘の会を開きます!」

朧「まだ一度も名前呼ばれてない……多分」

三日月「姉妹艦の皆が個性的過ぎて、私だけ浮いてしまってます」

伊168「ゴーヤばっかりネタにされてて、最近影が薄くなった気がするの」

祥鳳「妹が人気で……服の面積も武蔵さんが……」

吹雪「皆、諦めちゃダメ! 諦めなければきっと今に人気が出るんだから!」

朧「吹雪に言われても……」

三日月「わた吹雪さん」

伊168「主人公カッコカリ」

祥鳳「パンチラ……」

吹雪「私自演なんてしてないし、ラブロマンスの主人公だし、パンチラはローアングルじゃないとしないもん!」

朧「蟹チラって需用あるかな……?」

三日月「私の名前の形のアクセサリーを睦月と如月以外皆付けてるし、いっそ全員からむしり取ればオンリーワン?」

伊168「語尾を付ければいいのかな? イムヤむや! とか?」

祥鳳「更に面積を減らせば……いえ、スカートをもっと短く……」

吹雪「み、皆……?」

朧「たらば蟹がいいかな……それともズワイガニが……」

三日月「いっそ暦ではなく全員月齢に改名を……」

伊168「わお、の方がいいかしら?」

祥鳳「でもあまり慎みが無いと、殿方に好かれない可能性も……」

吹雪(いけない、皆がどんどん危ない方向に……)

吹雪「皆! 目を覚まして! 自分を見失ったらダメ!」

朧「見失ってないよ……多分」

三日月「私も至って正常です」

伊168「見失ってるのは吹雪の方じゃない?」

吹雪「私が?」

祥鳳「だって――お姫様抱っこ、してもらったのでしょう?」

朧「個性薄い艦娘の会の主催者がそんなんじゃ、意味ない」

三日月「いっそ本当に個性を薄くしてみてはどうでしょう?」

伊168「とりあえず、パンチラは禁止ね」

吹雪「いや、ちょっと待って、皆落ち着いて――いやあぁぁぁぁっ!?」




――――皆個性的です。こんな会は最初から必要無かったのです。吹雪がその後、同型艦に間違われる事件が多発したのは、また別のお話。

吹雪「私は白雪でも初雪でも磯波でも深雪でも叢雲でもなくてふ・ぶ・き、です!」

574: 名無しさん 2014/05/25(日) 18:55:44.81 ID:/USNuKVAO
~大体の既出艦娘一覧更新版~

駆逐艦→夕立・漣・電・不知火・響(ヴェールヌイ)・菊月・暁・雷・島風・時雨・子日・曙・雪風・綾波・天津風・吹雪・Z1・五月雨・涼風・白露・敷波・磯波・白雪・初雪・深雪・叢雲・夕雲・巻雲・三日月・弥生・卯月・朧・若葉・朝潮・大潮・満潮・荒潮・霰・霞・初風

軽巡洋艦→北上・大井・酒匂・木曾・球磨・多摩・夕張・龍田・五十鈴・阿賀野・能代・矢矧・長良・名取・那珂・川内・阿武隈

重(航空)巡洋艦→古鷹・青葉・鈴谷・熊野・利根・足柄・三隈・愛宕・高雄・最上・筑摩・鳥海・妙高

軽空母→瑞鳳・龍驤・飛鷹・祥鳳・千歳・千代田

正規空母→大鳳・加賀・赤城・蒼龍・飛龍・翔鶴・瑞鶴

戦艦→金剛・比叡・霧島・榛名・長門・大和・武蔵・ビスマルク・扶桑・陸奥

潜水艦→19・58・401・8・168

揚陸艦→あきつ丸

特殊工作艦→明石

給糧艦→間宮

およそ100

575: 名無しさん 2014/05/25(日) 19:57:29.87 ID:/USNuKVAO
また分割です

~~~~

――――お昼時の廊下。

大鳳「あら? 初風、髪にゴミが――」

初風「首っ!? 首がどうかしたの!? 妙高姉さんが近くに居るの!?」

大鳳「いえ、あの、髪にゴミが……」

初風「……ゴミ? あぁ、そう、ありが――」

妙高「私がどうかしましたか?」

初風「ひっ!?」

妙高「そんなに怖がらないで初風、もうぶつかったりしないから……」

大鳳(プルプル震えてる、可愛いわね……)

初風「ど、どうして妙高姉さんがここに……?」

妙高「一緒にお昼を食べましょうって、約束していたでしょう?」

初風「え?――あっ! け、決して忘れてた訳じゃないのよ妙高姉さん!」

妙高「大丈夫、大丈夫だから落ち着いて、ね?」

大鳳(無言で首を縦に振り続けてるけど大丈夫なのかしら……)

妙高「それじゃあ一緒に食べましょうか、大鳳さんもご一緒にどうですか?」

大鳳「えぇ、ご一緒します」

~続く~

576: 名無しさん 2014/05/25(日) 19:58:17.73 ID:/USNuKVAO
初風「鯖の味噌煮定食美味しいですね、妙高姉さん」

妙高「そうね、とっても美味しいわ」

大鳳(こうしてると仲良さそうなんだけど、やっぱり過去のトラウマって強烈なものなのね……)

妙高「……あら? 初風、そのキュウリの漬け物食べないの?」

初風「あの、キュウリだけはどうも苦手で……」

妙高「好き嫌いはダメよ?」

初風「キュウリだけは――」

妙高「ダメよ?」

初風「あの――」

妙高「ダ・メ」

初風「……はい」

大鳳(プレッシャーが凄いわね……私も妙高の前では食事を残さないようにしないと)

初風「うぅ……」

妙高「ちゃんと食べたわね、偉いわ初風」

初風「ありがとうございます、妙高姉さん」

大鳳「初風、私のも食べる?」

初風「えっ!?」

大鳳「ふふ、冗談よ、安心して」

初風「質が悪い冗談はやめて下さい」

妙高「あまり初風をからかってはダメですよ? とても良い子なんですから」

大鳳「えぇ、やり過ぎないように気を付けるわね」

初風「最初からからかわないで!」




――――妙高と初風、過去のトラウマは抱えつつ、二人の関係は概ね良好です。

妙高「初風、首筋に虫が」

初風「首っ!? ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」



――――……良好です!

577: 名無しさん 2014/05/25(日) 20:00:45.80 ID:/USNuKVAO
大鳳の守備範囲は駆逐艦です

では安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

578: 名無しさん 2014/05/25(日) 20:01:35.98 ID:7l4UlwKh0
電「司令官、いつもお疲れなのです。肩を揉んであげるのです」

579: 名無しさん 2014/05/25(日) 20:03:15.69 ID:GJ9pfdVc0
豬ヲ鬚ィ

580: 名無しさん 2014/05/25(日) 20:03:56.01 ID:W6D2WN4g0
五月雨

583: 名無しさん 2014/05/25(日) 20:19:59.26 ID:/USNuKVAO
~次回~

・父と娘

・方言娘

・ドジっ娘、鎮守府を歩く

・狼の首輪

の、四本でお送りします

書いたら出てくれ浦風…

585: 名無しさん 2014/05/25(日) 22:26:33.18 ID:/USNuKVAO
電「司令官、肩をお揉みするのです!」

提督(そんなに凝ってはないんだが……まぁ、いいか)

提督「頼む」

電「頑張るのです!」

提督「加賀、ついでに休憩するからお茶くれ」

加賀「はい、電のも用意しておきますね」

電「ありがとうなのです。では、いくのです!」

提督「あんまり力まなくてもいいからぬぁっ!?」

電「よいしょ、よいしょ」

提督(予想以上にうまい……っていうかうますぎないか?)

提督「電、誰かに、教わっ、たのか?」

電「イクに教わったのです!」

提督(よりにもよってアイツか!)

電「司令官はここが凝りやすいと聞いたのです、えいっ!」

提督「いっ!?」

電「どうですか? 気持ち良いですか?」

提督「あ、あぁ、きもちいいゾ?」

提督(目の奥に痛みが突き抜けていった……声上げたら驚かせちまうし、堪えないと……)

電「良かったのです! もっと頑張るのです!」

提督「ア、アリガトウナ」

電「それじゃあ次はここをほぐすのです」

提督「っ!? くっ!? いぃっ!?」

加賀(提督の百面相、面白いわ……たまに電を呼んで肩を揉んでもらうようにしましょう)

電「ちょっと失礼するのです」

提督「あ、あまり無理はしなくていいからな……」

電「大丈夫なのです、えいっ」

提督「いぃっ!?」

提督(ひょっとしてコレ、まだまだ続くのか……?)

電「後ろからだとなかなか手が届かないのです……」

加賀(自然に後ろから椅子を挟んで抱き着く形に……他意は無さそうですし、大目に見ましょう)

電「次は腕なのです!」

提督「そうか……もう気の済むまでやってくれ……」

電「はいなのです。精一杯最後まで頑張るのです!」




――――後日、肩の凝りやすい愛宕が電にマッサージを頼んで、鎮守府に轟くほどに絶叫したのは、また別のお話。

電「司令官、また肩を揉んであげるのです!」

提督(一週間置きか……身体の調子は確かに良いし、あの笑顔を見たら断れんな……)

提督「――頼む」

電「はいなのです!」

596: 名無しさん 2014/05/26(月) 19:27:02.82 ID:sqvcV44AO
とりあえず、前半だけ出来ました

後半はもう少しお待ちください

~~~~

大鳳「んー良い風、こんな日は浜辺を少し散歩――?」

?「も……もう無理じゃ……ちぃとも動けん……」

大鳳(行き倒れ!? いえ、流れ着いたみたいだから……流れ倒れ?)

大鳳「ってそんなことはどうでもいいわ、大丈夫!?」

?「お腹……」

大鳳「お腹が痛いの?」

?「お腹……空いた……」

大鳳「間宮さーん!」




――――食堂。

?「いやーお腹空きすぎてもう一歩も動けんかったんじゃ。あんたぁ命の恩人じゃ」

大鳳「どうしてあんなところで倒れてたの? 見たところ、貴女も艦娘よね?」

大鳳(そういえば思わず連れてきちゃったけど、艦娘なら先に提督か加賀に相談した方が良かったかしら……)

浦風「おっとと、自己紹介が遅れてしもうた、うちは浦風じゃ。倒れてた原因はちぃとも分からん。気付いたら海の上におったんじゃ」

大鳳「海の上?」

浦風「そうじゃ。ふわふわーっと浮かぶような感じがして、気付いたら海の上で、遠くに見えとった艦影を追い掛けて、このちこぉまでは辿り着いたんじゃが……」

大鳳「お腹が空いて力尽きた、と」

浦風「いやー参った参った」

大鳳(嘘を付いているようには見えないけど……やっぱり提督達に相談しないといけないわね)

大鳳「浦風、ちょっとここの提督のところに案内するから、付いて来てもらえる?」

浦風「えぇよ。何処へなりと付いて行くけぇ案内してつかぁさい」

~続く~

597: 名無しさん 2014/05/26(月) 21:07:20.57 ID:sqvcV44AO
提督「うちの艦娘を追い掛けて、ここまで来た?」

大鳳「はい、本人はそう言っています」

加賀「……提督」

提督「あぁ、多分長波とかと同じパターンだろ」

浦風「うちが何でこがぁなことになったんか分かるんか?」

提督「深海棲艦を倒すとな、たまに怨念が浄化されたかの如く艦娘が光の中から現れるんだ」

加賀「そのタイミングがかなりズレていたのでしょう。浦風が現れたことに気付かず、艦隊が帰投してしまったようですね」

浦風「運が悪かったっちゅうことか」

提督「そういうことだ。――で、これからどうするんだ?」

浦風「どうするって、ここに居ちゃぁいけんのか?」

提督「別にこちらとしては構わんが、出撃や遠征にはきっちり行ってもらうからな?」

浦風「そがぁなことゆわれのぉても分かっとる」

提督「そうか、じゃあ浦風、これからよろしく頼む」

浦風「うちに任しとき!」

大鳳「良かったわね、浦風」

浦風「命の恩人の大鳳さんの為にも頑張るんじゃ、うちの活躍を見よぉってつかあさい!」

大鳳「うわっとっと」

大鳳(私に笑顔で抱き着いて来てくれるなんて……この子と一緒なら、レ級だって一人で沈められそう)

加賀「大鳳、顔が弛みきっていますよ?」

提督(大鳳は浦風とセットが最適か、艦隊編成の参考にしよう)

大鳳「浦風、私の部屋で一緒に暮らしましょう」

浦風「うちは構わんよ」

加賀(可愛い妹が出来たような感覚なのでしょうね。アレなら特に浦風に危険が及ぶことはないでしょう)




――――浦風、成り行きで鎮守府に居着く。同室の大鳳の尽力もあり、馴染むのにそう時間がかかることはなかった。

長門「大鳳だけ駆逐艦娘と同室とはズルいではないか!」

大鳳「浦風に近付いたら――縫いぐるみ全部燃やすわよ?」

601: 名無しさん 2014/05/26(月) 23:02:37.02 ID:sqvcV44AO
――――アイテム屋近く、取り扱い&操作注意物密集地域。

五月雨「ここには色んな物があるんだね」

涼風「色んな物があるっていうか、ヘンテコな物ばっかだねぇ」

五月雨「ねぇ涼風、あの部屋にあるの何だろう?」

涼風「あんまり五月雨は近付かない方がいい――ってあたいの話聞きなってば!」

五月雨「いっぱいボタンがある……えい!」

涼風「あっ、何で押しちゃうんだよ!?」

五月雨「えっ? これだけボタンがあったら何か押したくならない?」

涼風「押したくなったからって押していいわけないじゃん!」

五月雨「あぅっ、ごめんなさい……」

涼風「全く、何かとんでもないこと起きなきゃいいけど……」



――――五月雨がボタンを押した直後、ジェットコースターに乗っていた初春と初霜。

初春「とぉぉぉぉめぇぇぇぇるぅぅぅぅのぉぉぉぉじゃぁぁぁぁ!」

初霜「今は私を助けてぇぇぇぇ!?」

山城「えっ? 何? 何が起きてるの!? やっぱり私は不幸なの!?」

初春「めぇぇぇがぁぁぁまぁぁぁわぁぁぁるぅぅぅ!?」

初霜「もう……ダメ……」

山城「停止ボタン、停止ボタンはどこ!?」




明石(アレ、私鍵閉めずに出ちゃったかな?)

明石「――えっ!? 五月雨ちゃんと涼風ちゃん!?」

五月雨「あっ明石さん」

涼風「こんちはー」

明石「こんにちは二人共、そこのボタン触ったり……した?」

涼風「あたいは押してないけど――」

五月雨「ごめんなさい、何か押したくなっちゃってそのボタン押しちゃいました……」

明石(あのボタンは確か――ジェットコースターの加速耐久テスト用のだわ!)

明石「あっちゃーこんなのバレたら加賀さんと提督に怒られるよー……」

五月雨「えっと、私また何かしちゃいましたか?」

明石「あぁうん、今回は私の管理ミスだから気にしないで……それと、この辺は危ないから二度と来ちゃダメ、分かった?」

五月雨&涼風「はーい!」





――――結局、初春と初霜は一週間自室で療養。明石は管理を徹底するように厳重注意を受けましたとさ。

五月雨「あっアレ何だろう」

涼風「ちょっと待って五月雨、夕張さんの試作品は洒落にならないって!?」

603: 名無しさん 2014/05/27(火) 01:34:05.45 ID:p6UHSN3AO
――――妙高型四姉妹が着任して間もない頃。

那智「司令官、どうして足柄の突撃癖を諌めないのだ」

提督「俺が何かを言ってどうにかなるものでもないだろう。それに、アレがアイツの実力の発揮方法だ。活かしこそすれ、殺すような指揮をするわけにはいかん」

那智「それが原因で足柄が沈んだらどうする。勇猛と蛮勇の区別が付かぬ訳でも無いだろう」

提督「妙高型二番艦と三番艦。一番近しい存在であるお前が、妹を信じなくてどうする」

那智「私が足柄を信じれば大丈夫、とでも言うつもりか?」

提督「少なくとも、足柄はお前を心底信頼しているぞ。だからお前を足柄と必ず組ませて出撃させている」

那智(足柄が、私を……)

提督「お前が背中を守り、妙高が後から叱り、羽黒が宥める。良い姉妹関係じゃないか」

那智「当然だ。自慢の姉と妹だ」

提督「なら、信じてやれ」

那智「ふっ……口の上手い司令官だな、貴様は」

提督「腕っぷしがないからな、口でしかお前等に勝てん」

那智「鍛えてやろうか?」

提督「謹んで遠慮する」




――――出撃中。

足柄「――敵艦影発見! 行くわよっ!」

那智「待て、あしが――」

那智(……信じる、か)

那智「足柄!」

足柄「何!?」

那智「背中は任せろ!」

足柄「っ……お願いね、那智姉さん!」

那智(――“狼の首輪”、か。鎮守府にあの子を無事に帰らせてやるのが、私の役目だ)

那智「全艦最大船速! 足柄に続け!」




――――現在の鎮守府、妙高型四姉妹の部屋。

妙高「足柄、何時も言ってますよね?」

足柄「あの、妙高姉さん?」

妙高「何で、また突撃したの?」

足柄「ちゃ、ちゃんと那智姉さんが後ろに――」

妙高「言い訳、するの?」

足柄「んに゛ゃあ!? ごめんなさーい!」

羽黒「あ……あの……妙高姉さん、それぐらいに……」

那智「怒られるのもアイツの役目だ、暫くは放って置け」

妙高「那智、貴女もちょっとこっちに来なさい」

那智「私もか!?」



――――妙高型四姉妹。今日も仲良く元気に四人で過ごしています。

604: 名無しさん 2014/05/27(火) 01:41:33.34 ID:p6UHSN3AO
浦風は書いたからきっと出てくれるはず……

それでは安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです

未登場艦娘はランダムに安価外でも拾うかもです

605: 名無しさん 2014/05/27(火) 01:43:23.72 ID:8nQvqbHoo
神通 戦闘時と普段の違い

606: 名無しさん 2014/05/27(火) 01:44:01.38 ID:eXO/VGcKo
雪風

607: 名無しさん 2014/05/27(火) 01:47:45.46 ID:QeUazhTWo
夕立と大鳳がぽいぽい

609: 名無しさん 2014/05/27(火) 02:04:58.77 ID:p6UHSN3AO
~次回~

・心優しき二水戦の鬼

・幸運艦の日常

・ぽいぽい?ぽいぽい!

・艦隊のアイドル

の、四本でお送りします

今日はコレで寝ます

618: 名無しさん 2014/05/27(火) 15:36:29.40 ID:p6UHSN3AO
大鳳「神通、今日は貴女が旗艦なのね」

神通「はい、今日はよろしくお願いします。最近は遠征ばかりだったので、久しぶりの出撃は少し緊張します……」

大鳳「そんな心配しなくても大丈夫よ。神通の頼もしさは皆が知っているもの」

大鳳(道中は夜戦を前提とした作戦……敵主力部隊に接敵するまで、私達空母はお荷物にしかなれないわ)

神通「皆さんを無事に送り届けられるよう、精一杯頑張ります」




――――道中、夜戦。

神通「では皆さん、手筈通りに」

川内「夜戦は任せて!」

高雄「この高雄が勝利を提督に捧げます!」

大井「とっとと道を開けなさい!」

大鳳「ねぇ瑞鶴」

瑞鶴「何?」

大鳳「この編成だと敵が可哀想に思えて来たんだけど……」

瑞鶴「いいじゃない、楽できて」

大鳳「……それもそうね」

神通「敵はあそこです!――次はこちらに!」

大鳳(身軽な今だからこそ出来る技よね。探照灯を照射して敵位置を確認、即座に消灯。確認出来た位置への集中砲火で沈めた後、次の敵位置をまた照射して確認)

神通「私はここです! 当てられるものなら当ててみなさい!――油断しましたね、そこです!」

大鳳(探照灯で見付からない潜水艦を魚雷の発射位置から……夜戦での潜水艦は驚異と聞いていたのだけど)

神通「ふぅ……お二人共、怪我はありませんか?」

大鳳「全く」

瑞鶴「ボーっと突っ立っててもアレじゃ当たらないわよ」

神通「そうですか、では進撃しましょう」



――――その後、敵主力部隊を無事撃滅。艦隊は多少の被弾のみで帰投。

神通「提督、作戦が無事に終了――」

那珂「提督ー那珂ちゃんと一緒にスキャンダラスな夜を過ごそうよー」

提督「だから清純派はどうした。神通はお疲れ、ゆっくり休んでくれ」

神通「提督のお心遣い感謝致します。ですが、まだ仕事がありますので」

那珂「ねぇていときゅっ!?」

神通「那珂、少し向こうで話があります」

那珂「じんづ、ぐび、ぐびじばっでる……」

神通「アイドルなら五分ぐらい息を止めて下さい」

那珂「む゛ーり゛ー」

提督(余裕ありそうだし、ほっとくか)

神通「では提督、失礼します」

提督「あぁ、じゃあまたな」

那珂「でいどぐ、だずげ――」


――――普段はとても優しい神通。怒らせると……多少、怖い。

619: 名無しさん 2014/05/27(火) 16:59:38.41 ID:p6UHSN3AO
雪風「あっ大鳳さん」

大鳳「雪風、そんなに大量のお菓子抱えてどうしたの?」

雪風「商店街の福引きで当てたんです。大鳳さんも少し食べますか?」

大鳳「いえ、私は……あっ、やっぱり少しもらうわ」

大鳳(浦風、お菓子あげたら喜ぶかしら?)

雪風「はい、どうぞ!」

大鳳「ありがとう、雪風」

雪風「いえ、ただの幸運のお裾分けですから。ちょっと卑怯な気もしますが……皆さんが喜ぶなら、この力もいいものですね」

大鳳「別に福引きで景品を当てるぐらい、気にしなくてもいいんじゃない?」

雪風「願ってしまえば、当たっちゃいますから」

大鳳(特等でも一等でも望むまま、ってことね……)

大鳳「――でも、雪風は悪用しないでしょ?」

雪風「悪用、ですか?」

大鳳「景品の良し悪しだけじゃなくて、人に頼めば数字を選ぶタイプの宝くじを買って当てることも可能でしょうし、極端な話をすれば、暗証番号を入力する形式の金庫からお金を盗むことだって簡単に出来るわ」

雪風「そんなことしたら本当に卑怯者になっちゃいますし、犯罪は絶対にダメです! しれぇにも皆にも迷惑をかけますし、悲しませてしまいます……」

大鳳「なら、いいじゃない。たまにご褒美を貰うぐらい、ね?」

雪風「大鳳さん……」

大鳳「ほら、皆に配ってあげるんでしょう?」

雪風「はい! 行ってきます!」

大鳳(四等ぐらいの景品を当てるのに気兼ねしてる子を、誰も咎めたりしないわよ、雪風)




瑞鳳「大鳳ー今週も抽選の結果、貴女にお手洗いの掃除当番決まったからねー」

大鳳「もうコレで何週目!? たまには瑞鳳代わってよ」

瑞鳳「嫌よ、恨むんなら自分の不運を恨みなさい」

大鳳(雪風の豪運、少し分けてもらいたいわ……)

浦風「大鳳さん、このお菓子ぶち美味いね」

大鳳「そう、良かったわね」

大鳳(でも、運だけで全てが決まる訳じゃない。昔と今じゃ、何もかもが違うわ)

浦風「うちも掃除手伝う!」

大鳳「ありがとう、浦風」




――――幸運艦と不幸艦。両者の差など、今はお手洗いの掃除当番が当たるか当たらないか程度である。

622: 名無しさん 2014/05/27(火) 17:59:16.87 ID:p6UHSN3AO
っぽいもの探索、次話に続きます

~~~~

夕立「大鳳さん発見っぽい!」

大鳳「きゃっ!? 夕立、いきなりどうしたの?」

夕立「今日夕立暇っぽい! 遊んで欲しいっぽい!」

大鳳「私も今日は浦風が急に遠征に出ちゃって暇だけど……時雨達はどうしたの?」

夕立「あはは、夕立だけお昼寝してたら遠征寝過ごしちゃったっぽい……」

大鳳(なるほど、急に浦風が呼ばれたのはそういう理由だったのね)

大鳳「分かったわ。いいわよ、遊びましょう」

夕立「やったー! じゃあ今日は“ぽいもの”を探して遊ぶっぽい!」

大鳳「ぽいもの?」

夕立「例えば……大鳳さんは駆逐艦っぽ――痛い、痛いっぽい!?」

大鳳「ゆ・う・だ・ち?」

夕立「ごめんなさいっぽいー!」




――――提督執務室。

夕立「加賀さんは提督の秘書っぽい」

大鳳「いや、加賀は本当に秘書艦だから、ぽいじゃなくてそのものよ?」

加賀「夕立、貴女確か今日の遠征に寝過ごして――」

夕立「っ!? お説教は嫌っぽいー!」

大鳳「脱兎の勢いで逃げたわね……」

加賀「全く、戦場では頼りになる子なのだけど……」

大鳳「良くも悪くもまだ子供な部分が多いから、加賀も大目に見てあげて」

加賀「貴女は駆逐艦を甘やかし過ぎです」

大鳳「うっ、それじゃあ私は夕立を探さないといけないから失礼するわ」

加賀(最近大鳳もすっかりこの鎮守府に毒されてきたわね……まぁ、私も人の事は言えないのだけど)

提督「すぅ……すぅ……」

加賀「私も提督に甘過ぎるかもしれませんね。今更厳しくする気など毛頭ありませんが」

提督「……んぅ?……すぅ」

加賀(ちょっと頬でもつつきながら休憩にしましょうか。瑞鶴のお茶もそろそろでしょうし)

~続く~

623: 名無しさん 2014/05/27(火) 18:02:04.56 ID:p6UHSN3AO
夕立「妙高はこけしっぽい!」

大鳳(恐れを知らないわねこの子も……)

妙高「えぇ、よく言われます。日本の伝統文化に似ていると言われて光栄です」

大鳳(意外に好反応!?)




夕立「那珂はアイドルっぽい!」

那珂「ぽいじゃなくて那珂ちゃんはアイドルなの!」

大鳳(自称だから確かに“ぽいもの”ね)




夕立「脱力系っぽい!」

望月「んー? 何か用ー?」

大鳳「望月もぽいじゃなくて正にその通りじゃない」




夕立「熊と猫っぽい!」

球磨「クマ?」

多摩「にゃ?」

大鳳(……判断に困るわね、この二人)




夕立「履いてないっぽい!」

利根「アレからは数日に一回は履いておるぞ?」

大鳳「毎日履きなさい」




夕立「今日はいっぱい遊べて楽しかったっぽい!」

大鳳「良かったわね、夕立」

夕立「うん、また今度も一緒に遊んで欲しいっぽい! じゃあ夕立はそろそろ部屋に戻るっぽい」

大鳳「えぇ、またね」




――――“ぽいもの”探索。次はあの艦娘かもしれないし、あの施設かもしれない。何が標的になるかは、夕立の気分っぽい?

625: 名無しさん 2014/05/27(火) 19:02:29.81 ID:p6UHSN3AO
歌詞には突っ込まないで下さい、勢いだけで書きました

~~~~

那珂「今日の出撃の旗艦は那珂ちゃんだよー!」

大鳳「激しく不安なんだけど、大丈夫なの……?」

神通「あの子もあぁ見えてやる時はやりますから、大丈夫です」

霧島「私特製のマイクも持たせましたし、特に問題ないでしょう」

大鳳(マイク片手に出撃するのが問題ない……? そうね、ここはそういう場所だったわ……)

那珂「じゃあ皆ー那珂ちゃんのライブ会場に付いてきてー」

大鳳「ライブ? ねぇ今あの子ライブって言わなかった?」

神通「大丈夫です」

霧島「大丈夫よ」

大鳳(無事に今日帰れるかしら……)




――――海上、昼。

大鳳「――敵艦影確認! 前方、約50000。敵艦種、フラタ1、エリル2、エリヘ2、フライ1」

那珂「じゃあ那珂ちゃんは歌って踊って撃つから、皆は合いの手よろしくねー!」

大鳳「あ、合いの手!?」

神通「ようするに、援護射撃です」

霧島「変わった戦い方をするから、とても興味深いわよ?」

大鳳(普通に戦って欲しい……)

那珂「アナタにアナタに好きだってー」

神通「はい!」

霧島「そこね! 左舷斉射!」

那珂「伝えてハートを射抜くのよーだけども私に触れちゃダメーお触りする子にはお・仕・置き!」

大鳳(歌詞が支離滅裂で無茶苦茶ね……でも、何故か敵は倒せてるし、指揮も出来てて回避も完璧……やっぱり変人ばっかりね、この鎮守府)

那珂「ちょっと大鳳! 爆破の演出!」

大鳳「へっ? あぁ、艦爆隊、全機発艦!」

那珂「私が狙うのはアナタだけーおっきな大砲で狙い撃ちー祝福の雨も降り注ぐー」

霧島「敵旗艦へ向け、全門斉射!」

那珂「ごめんね私は一人だけー次の恋にトライしてー」

神通「あなた方の相手は私です!」

那珂「皆のアイドル那珂ちゃんはー今日も勝利のー女神ーなのー!」

霧島「戦艦三隻、全艦撃沈を確認」

神通「軽巡と駆逐艦も撃沈しました」

大鳳(どうしてコレで勝てたのかしら……謎だわ……)

那珂「艦隊のアイドル那珂ちゃんは無敵だよーきゃはっ!」




――――作詞はさておき、歌唱力とダンスには定評のある、自称艦隊のアイドル那珂ちゃん。その戦い方は、誰にも真似できない程、独特である。

627: 名無しさん 2014/05/27(火) 19:06:14.87 ID:p6UHSN3AO
那珂ちゃんはお気楽ご気楽無敵なアイドルです

それでは安価↓1~3で次の艦娘指定をよろしくお願いするっぽい、状況指定や組み合わせ指定もありっぽい

ランダムに未登場艦娘なら安価外でも拾うかもしれないっぽい

628: 名無しさん 2014/05/27(火) 19:08:59.95 ID:dXdFgDGLo
168

629: 名無しさん 2014/05/27(火) 19:09:15.71 ID:EcNvxKvAO
羽黒

630: 名無しさん 2014/05/27(火) 19:12:04.46 ID:j/wWBPnSO
白露

633: 名無しさん 2014/05/27(火) 19:25:57.86 ID:p6UHSN3AO
~次回~

・スマホで遊んでます

・中破してからが本番

・いっちばーん!

の、三本でお送りします

638: 名無しさん 2014/05/27(火) 21:12:06.29 ID:p6UHSN3AO
微妙に足りないので中途半端に二分割

~~~~

168「司令官、ちょっとこっち向いて」

提督「何か用か?」

168「えいっ」

提督「おい、今撮ったな? 勝手に人を撮るんじゃない」

168「大丈夫よ、悪用したりしないから」

提督「じゃあ何に使うか教えろ」

168「ちょっと待って、ここをこうして……出来た! コレよ」

提督「俺の顔だな」

168「コレをこうすると――」

提督(俺の顔が指で引っ張った方向に歪んでやがる……)

168「ねっ? 面白いでしょ?」

提督「悪用、しないんじゃなかったのか?」

168「悪用じゃないわ、私的に使うだけだもの」

提督「ほぅ……人の顔で遊ぶのがそんなに楽しいか?」

168「だって、司令官あんまり皆の前では笑わないから……」

168(寝顔は加賀さんが独占してるし)

提督「そんなに仏頂面をしているつもりはない」

168「してるの。だから、これぐらい許して、ね?」

提督「――そうか、じゃあ特別に許してやる」

168「言ったわね、絶対よ? 今更取り消しとかダメだからね?」

提督「あぁ、約束してやるぞ。ただし……」

168「し、司令官……? 何か物凄く悪い笑み浮かべてない……?」

提督「俺の顔で遊ぶなら、俺もイムヤの顔で遊んでいいよな?」

168「えっ、ちょっ!? ひへひはん!? ほっへはひっはっはひゃへ!」

提督(良く伸びる頬っぺただな、もちもちで感触もいい)

168「ひゃへへ、ほっへはほひはふ」

提督「んー? 何言ってるか分からんぞー」

168「っ!? ひへひはん! ふひほ!」

提督「だから分からんと――」

?「提督、何だかとても楽しそうですね。私も混ぜてください」

~続く~

639: 名無しさん 2014/05/27(火) 21:14:51.67 ID:p6UHSN3AO
提督「っ!? 加賀が何でここに……」

加賀「少し散歩してくると出ていったきり帰って来ないので、様子を見に来ました」

168「加賀さん、司令官が無理矢理私の頬っぺたを……」

提督「おまっ、何を!?」

加賀「嫌がる女の子の頬を、へぇ……」

提督(あっ、怒ってる時の笑顔だ)

168「私はこれからちょっとオリョールに行ってきます」

加賀「えぇ、行ってらっしゃい」

提督「イムヤ、頼むから誤解を解いてくれ!」

168「司令官、女の子の頬っぺた引っ張った事、ちょっと反省してね?」

加賀「私にも少し引っ張らせて下さい」

提督「やめろ、お前に前につねられつ黒くなりかけた脇腹もまだちょっと赤黒いんだぞ!?」
加賀「問答無用です」

提督「イムヤァァァァ!?」




――――今回の被害、おたふく風邪並みに腫れた提督の頬。

提督(物がまともに食えん……)

168「えいっ」

提督「ほふなー!」

644: 名無しさん 2014/05/27(火) 23:30:28.87 ID:p6UHSN3AO
大鳳「羽黒って、どんな子なの?」

那智「羽黒か? そうだな……妙高や私、足柄とは違った意味で強い子だ」

大鳳「どういうこと?」

那智「限定条件下においては、私達の中で一番火力を発揮する。今日の演習には羽黒も参加するから、詳しく知りたければ見ておくといい」

大鳳(限定条件下、どういうことなのかしら……)



――――艦隊演習準備中。

羽黒「あの、今日はよろしくお願いします……」

長門「このビッグセブンの胸を借りるつもりで来い」

陸奥「私の胸も貸してあげるわね」

ビス子「私も艦隊の練度を上げる為ならば、協力を惜しまないわ」

羽黒「ひっ!?」

大鳳(重巡一隻で戦艦三隻相手って、どんな演習なの……?)

――――艦隊演習、開始。

長門「ビッグセブンの力、見るがいい!」

陸奥「よく狙って……撃てー!」

ビス子「ファイヤー!」

羽黒「きゃあっ!」

大鳳(幾らなんでもアレは酷すぎないかしら……ん?)

羽黒「見ないで……見ないでぇぇぇぇ!」

長門「くっ!?」

陸奥「だ、第三砲塔が!?」

ビス子「まだ……まだやれるわ!」

大鳳「限定条件下って……中破したらってこと……?」

羽黒「見ないでって言ってるのにぃぃぃ!」

長門「ちょっ、待て羽黒!」

陸奥「爆発しちゃうー!」

ビス子「グート、やるわね羽黒……」



――――艦隊演習終了。

羽黒「うぅ……やっぱり恥ずかしいです……」

長門「び、ビッグセブンにこれだけの手傷を負わせたことを誇るといい……」

陸奥「また夕張達に治してもらわなきゃ……」

ビス子「何時でも呼べば付き合うわ、私はこのまま提督に会いに行くからコレで」

大鳳「凄いじゃない羽黒、戦艦三隻に引き分けるなんて」

羽黒「は、恥ずかしいから無我夢中で撃ってただけなんです……」

大鳳「中破じゃないと発揮出来ないのはちょっと残念だけど、十分活躍出来る力じゃない」

羽黒「でも、司令官に見られたら、司令官を撃っちゃいそうで……」

大鳳(提督と一緒に出撃は出来ないわね、この子……)



――――妙高型四姉妹、末っ子の羽黒。彼女の最大火力は、中破時に発揮される。

646: 名無しさん 2014/05/28(水) 01:20:09.55 ID:CSo+Xq/AO
白露「一番先に、お風呂入ります!」

村雨「わぷっ!? ちょっと白露、飛び込むからお湯が口に入ったじゃない!」

白露「そんなの気にしてないで早く入ろうよ、温かいよー」

村雨「もうっ、一番艦で一番お姉さんなんだから、もう少しちゃんとしてよね」

白露「村雨だって妹なんだから、夕立みたいに甘えていいんだよ?」

村雨「私まで二人みたいにはしゃいだら、時雨が大変じゃない」

白露「ふっふー、お姉さんぶってるけど、村雨だって膝枕して欲しいって思ってるの知ってるんだから」

村雨「べ、別にそんなこと思ってないわよ!」

白露「……やっぱり私って、頼り無い?」

村雨「急にどうしたの? そんなこと言うなんて白露らしくないじゃない」

白露「時雨も夕立も私より強いし、“一番”なのって長女ってことぐらいだし、あの時だって本当なら私が……」

村雨「はいはーい、そ・こ・ま・で!」

白露「村雨……」

村雨「“一番先に敵艦発見!” そう言いながら、敵に怯みもせずに立ち向かうのが白露でしょ? そんな弱気な顔してたら、時雨も夕立も……私だって、不安になるよ」

白露「でも、私は――」

村雨「あぁもう!」

白露「村……雨?」

村雨「あの時、時雨と夕立がどうして残ったと思う?」

白露「強かった、から?」

村雨「違うよ。白露なら二人を絶対に無事に連れて帰って、必ず救援を呼んでくれるって信じてたから」

白露「でも……でも!」

村雨「強いだけが、全部なの? 白露はね、元気に皆を引っ張っていってくれる、ちゃんとしたお姉さんだよ」

白露「私……ちゃんとお姉ちゃん出来てるの?」

村雨「うん、結構自慢の姉なのよ?」

白露「……そっか、ありがと、村雨」

村雨「ホント、手間のかかる長女を持っちゃったわね」

白露「――そういうこと言う子はーえいっ!」

村雨「ちょっ、まっ、そこはダメ!?」

白露「村雨が一番弱いとこ、知ってるんだから!」

村雨「いや、ちょっ、ホントにそこはダメだってば!」

白露「やめなーい」

村雨「く、くすぐるのはダメェェェ!」




――――長女の役割。それは別に強さに限ったものではなく、安心感を与えるのも立派な役割である。

白露「いっちばーん!」

647: 名無しさん 2014/05/28(水) 01:22:52.69 ID:CSo+Xq/AO
それでは改めて

安価↓1・2・5で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

ランダムに未登場艦娘なら安価外でも書けそうなら拾います

648: 名無しさん 2014/05/28(水) 01:23:58.87 ID:aV1G9jT/o
高翌雄

649: 名無しさん 2014/05/28(水) 01:24:12.84 ID:aF4op5ooo
長波と潮
隠れ巨乳的な意味で

652: 名無しさん 2014/05/28(水) 01:27:00.15 ID:5Kvox3Mzo
>>650

650: 名無しさん 2014/05/28(水) 01:25:46.09 ID:5Kvox3Mzo
加賀 ねんどろいど赤城購入

654: 名無しさん 2014/05/28(水) 01:34:48.11 ID:CSo+Xq/AO
~次回~

・高雄、妹と服を交換する

・……駆逐艦?

・加賀、秘書艦業務の間の暇つぶし

の、三本でお送りします

深夜なら普通に1~3で良かったかもしれませんね…

656: 名無しさん 2014/05/28(水) 03:13:00.85 ID:CSo+Xq/AO
高雄「服の交換?」

愛宕「ほら、私達って姉妹なのに服が違うじゃない? だからたまには交換するのもありじゃないかなーと思ったの」

鳥海「私は姉さん達に従います」

摩耶「アタシはちょっと動きにくそうで嫌だな……」

愛宕「摩耶、たまには印象を変えたら提督も見直してくれるんじゃないかしらー? 貴女、最初にやらかしちゃったみたいだし」

摩耶「そのことはもう忘れさせてくれ!」

高雄「私も特に異論は無いし、摩耶にも交換する利があるならやってみましょう」

愛宕「決まりね」

鳥海「では、私は高雄姉さんのを」

愛宕「摩耶は私と交換しましょ」

摩耶「交換してもちゃんと着れるのか?」

摩耶(主に胸……)

鳥海「ちょっと大きいですが、動けなくは無いですね」

高雄「少し胸と腰がキツイけど、何とか着れたわね」

愛宕「ぱ、パンパカパーン……私も胸と腰が……」

摩耶「二人共、アタシ達よりちょっと肉付きがいいからな」

高雄「摩耶は問題なく着れているわね。こうして見ると、何時もと違って少しおしとやかに見えるわ」

摩耶「そ、そうか……?」

鳥海「お二人は何というか……危ないです、色々」

愛宕「何となく鳥海の言いたいことは分かるわ、自覚もあるし大丈夫よー?」

高雄「ですが、せっかく着てみた訳ですし、少し提督のところにお見せしに行きたいと思います」

摩耶「ちょっと高雄姉ぇ、やめた方がいいって……」

高雄「三人はここで待っていて下さい、では」

鳥海「行ってしまいましたね」

愛宕「多分、提督の叫び声が聞こえてくるんじゃないかしら?」

摩耶「アタシは止めたからな……」




――――提督執務室。

高雄「失礼します」

提督「高雄か、ちょうど良かったこのしょる――ん?」

高雄「鳥海の服を着てみました。提督の感想をお聞かせ願えますか?」

提督「……別に着るなとは言わん。だがな――どっからどう見ても危ないコスプレしてるようにしか見えんわ! そんな格好で鎮守府を彷徨くな!」

高雄「お気に召しませんか?」

提督「別に服に興味はない、とっとと着替えてこい」

高雄「なら、中身には興味が――」

提督「いいから部屋に戻れぇぇぇぇぇ!」




――――姉妹間服交換デーは一日で強制終了。理由、下から色々見えそうで危ないから。

657: 名無しさん 2014/05/28(水) 08:48:41.00 ID:CSo+Xq/AO
大鳳(改めて見ると、この二人なかなか大きいわ……)

潮「あの、何か御用でしょうか?」

長波「じっと見つめられると、少し居心地が悪いな……」

大鳳「あっごめんなさい。ちょっと二人共発育がいいなと思っただけなの」

潮「っ!?」

長波「大鳳、まさかお前!」

大鳳「勘違いしないで、浦風と一緒に住んでるのに、私が変なことする訳無いでしょ?」

潮「そ、そうですよね……」

長波「それもそうか。あらぬ疑いをかけてすまない」

大鳳「いいのよ、無遠慮に胸を見ていた私も悪かったし」


潮「今は私以外にも大きい駆逐艦の子が増えてきて、ちょっと安心です」

長波「中破してもそのまま放置されたりするのは、かなり迷惑だ。ここでは直ぐに治せと怒られるがな」

潮「大きくても、何も良いことなんかありません……」

長波「服には気を使わなければいけないし、邪魔でしかない」

大鳳(この子達はこの子達で苦労してるのね……)

潮「下着を買いに行くのも、凄く恥ずかしいです……」

長波「夕雲が通販で買ってるから、便乗して買わせてもらっている。潮も一緒に買わないか?」

潮「あの、それはとても有り難いです。一緒に買わせて下さい」

大鳳「私にもそれ、使わせてもらえない? 浦風のを買いたいから」

長波「なら、夕雲に言うといい。……というか、浦風に直接見てもらえばいい話だろ」

大鳳「えっ!? そ、それはそうなんだけど……」

大鳳(可愛いのを選んで買ってあげたいのよね。あの子、そういうのかなり無頓着だから……)

提督「大鳳、話が――」

大鳳「か、可愛い下着を着けて欲しいの!」

長波「あっ」

潮「ひゃあ!?」

提督「……下着?」

大鳳「て、提督!?」

提督「あー……ん、また後にするわ」

長波「これはひょっとして、私達も色々あらぬ誤解を受けていやしないか?」

潮「えっ!? 提督に誤解されるのは、その、困ります……」

大鳳「すぐに誤解を――ってどう言えばいいの……?」

長波「そんなの知らないよ」

潮「いっそ大鳳さんが変態だって伝えれば……」

大鳳「潮!? 私変態じゃないわよ!?」

長波「胸を見ながら言われたことに……そうだな、これなら私達は完全に被害者だ」

大鳳「長波までやめて、常識人の貴女達に言われたら立ち直れなくなるから……」



――――提督一人だけとはいえ、男がいるのに廊下でこんな話をしてはいけない。

658: 名無しさん 2014/05/28(水) 10:27:20.48 ID:CSo+Xq/AO
加賀(艦娘に親しんでもらおうとPRの為に作られた、赤城さんねんどろいど。勢いで私も買ってはみましたが……コレ、どう使えばいいのでしょうか)

加賀「とりあえず、執務机に置いて眺めてみましょう」

加賀(――こうして良く見ると、うまくデフォルメされていますね。特徴は再現しつつ、可愛らしくなっています)

加賀「……“一航戦赤城、出ます!”」

加賀(――なんて、こんな声真似しなくても、私も一航戦でした)

加賀「“菱餅美味しいですね、加賀さん”」

加賀(雛祭り仕様というのも、なかなか面白いですね)

加賀「“一航戦赤城、寝ます!”」

加賀(ナイトキャップを被ったパジャマ姿の赤城さん、なかなか可愛らしいわ。提督も、赤城さんを可愛いとか綺麗だとか思っているのでしょうか……)

加賀「“烈風……? いえ、知らない子ですね……口元? コレはご飯粒です”」

加賀(私達は艦載機を食べたりしないというのに、大食いという皆のイメージから作られたのでしょうか? 今は確かに大食いで定着していますが、ちゃんとした原因があると知ったら、驚くでしょうね)

加賀「――これだけあると、流石に全種類集めたくなります」

提督「……加賀にもこういう可愛いところ、結構あるよな」

加賀「っ!?」

提督「加賀もねんどろいど、作ってもらうか?」

加賀「あの、全部、聞いて」

提督「声真似、結構上手かったぞ」

加賀「……ありがとう、ございます」

提督「息抜きになりそうなら、好きに買っていいからな。執務机も広いし、十分置けるだろ」

加賀「いえ、赤城さんのは私の部屋に飾りますので」

提督「そうか、別にここに置いても構わんのだが……」

加賀「――どうせ並べるなら、私のねんどろいどを並べて提督に可愛いと言って頂きたいです」

提督「……そうか」

加賀「はい」




――――後日、加賀のねんどろいどが作られ、提督の執務机を占領したのは言うまでもない。

瑞鶴(下手に爆撃して当てたら、加賀さんに死ぬほど怒られる……気合いを入れないと!)

加賀(やる気に満ちているわね瑞鶴、良い傾向だわ)

659: 名無しさん 2014/05/28(水) 10:32:03.66 ID:CSo+Xq/AO
加賀さん可愛い、浦風は書いたので着任

それでは安価↓1・2・5で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

660: 名無しさん 2014/05/28(水) 10:33:06.33 ID:EpFOW9VK0
>>476

661: 名無しさん 2014/05/28(水) 10:41:38.02 ID:Zi+Jzd2dO
巻雲 袖の短いシャツを着る

664: 名無しさん 2014/05/28(水) 10:50:46.19 ID:oM71remso
睦月型オールスター

667: 名無しさん 2014/05/28(水) 11:14:44.50 ID:CSo+Xq/AO
~次回~

・貧乳はステータス、巨乳はただの脂肪の塊である

・クールビズ

・睦月型だよ、全員集合!

の、三本でお送りします

671: 名無しさん 2014/05/28(水) 11:57:56.02 ID:CSo+Xq/AO
艦載機(※設定は蒼龍編参考)の飛行速度や精密さに関しては、練度が高ければ高いほど上がります

発着艦の速度に関しても同様です

元から大和型二隻相手に加賀が単身で勝つような無茶な設定してますし、戦闘面はこのSSでは細かく気にせず、「あり得ねぇだろこんなの」と思いながら見て頂けますと幸いです

675: 名無しさん 2014/05/28(水) 22:26:54.86 ID:CSo+Xq/AO
――――それは、一つの逆襲。“大は小を兼ねる”という言葉への反抗。希少価値があるにも関わらず、不当に扱われることへの反逆。コレは、まな板の、まな板による、まな板の為の戦いの記録である。




?「時は来た! 同士諸君、今こそうちらを蔑んできた世界に反逆するんや!」

?「貧乳だって色々まさぐられるのよ、需要はある! ついでに九九艦爆に愛の手を!」

?「浦風とお揃いのブラ買おうと思ったらサイズが無かったわ! AAサイズちゃんと用意しておいてよ!」

?「駆逐艦に大きさ負けてるのが何かヤダ」

?「四番艦の私からどうして胸が小さくなるんですか、五十鈴なんて改造で更に大きくなっているのに……」

?「皆の恨み辛み確かに聞いたで……さぁ、今こそうちらの時代をこの手に掴むんや!」




加賀「――そういう訳で、まない……いえ、龍驤が一部の艦娘を率い、貧乳に希少価値があることを認めろと暴動を起こしています」

提督「俺に報告されてもどうにもならん」

加賀「胸が豊満な艦娘の胸に次々とラードをぶつけ、“そんなんただの脂肪や”と言いながら回っています」

提督「なぁ加賀、それ俺がどうにかしなきゃならんのか?」

加賀「私にぶつけに来ません。流石に頭に来ました」

提督「単純に怖くてぶつけられないんだろ、アイツ等だって命は惜し――」

RJ「加賀、コレでも喰らえー! アンタも敵や!」

提督(あっ今わざと当たった)

RJ「そんな脂肪の塊で女の価値は決まらんのや! むしろ今は貧乳の方が少なくて貴重なんやで! そんなラードと同じもんを有り難がる男なんて皆アホなんや!」

加賀「こんなものと一緒にしないで下さい。私達の胸は指が沈むほど柔らかいマシュマロであったり、適度な弾力とハリを持っている魅惑の球体です」

RJ「小さいからこそ、そこに無限の可能性が詰め込めるんや! どうせ何時かは垂れるもんでしか誘惑出来ひん量産品のアンタ等なんかに、うちらは負けへん!」

加賀「――では、提督に決めてもらいましょう」

提督「明日の艦隊編成はっと……ん?」

RJ「キミはうちの胸がいいやんな!?」

加賀「当然、私の胸に決まっています」

提督「熱く語っていたところ悪いんだが――俺、胸より足派なんだ」

RJ&加賀「・・・・・・え?」




――――確かに大きい方が良いとは限りません。そもそも、男の趣味だって千差万別なのですから。

679: 名無しさん 2014/05/28(水) 22:45:12.31 ID:CSo+Xq/AO
~ラード被害一覧~

武蔵→さらしがベトベトで気持ち悪いので上半身半裸で風呂まで移動

大和→お仕置きしながら風呂へ

高雄姉妹→高雄と愛宕がベトベトで遊んでいるのを鳥海と摩耶が必死に止めている

五十鈴→潜水艦達とプールで待機し返り討ち、その後潜水艦にラードを投げてお遊び中

名取→部屋に籠ってベトベトを洗濯中

長門&陸奥→ラードが陸奥の第三砲塔に入り爆発。投げた本人も巻き込まれ、長門も一緒に大破

金剛型四姉妹→榛名が回収して料理に使用中、巫女服を脱いで久々の私服を満喫中

扶桑&山城→踏んで滑って気絶

赤城→流石に牛脂を直接食べる気にはならず間宮さんにすき焼きを依頼

蒼龍&飛龍→飛龍が全て蒼龍でガード

軽空母組→ベトベトを取るついでに温泉に入って酒盛り

一部駆逐艦→大鳳が後で全員連れて風呂に、浦風にはそういう祭だと説明

ビス子→提督執務室へ直行

大井→逆に北上に投げまくって一緒に風呂へ

誰か抜けてるかな…?

682: 名無しさん 2014/05/28(水) 23:16:38.33 ID:CSo+Xq/AO
翔鶴→長い髪についてベトベトになり瑞鶴に風呂で洗ってもらっている

鈴谷→ヌメヌメしてテンションが下がり動く気にならず、熊野に拭いてもらっている

筑摩→利根の“何で吾輩には投げんのじゃ”という不満を聞きながら二人で仲良く入浴

天龍→第六駆逐隊の面々に風呂に入れられ洗われる

伊勢&日向→瑞雲に塗ったら綺麗にならないかと投げられたラード使用中

阿賀野型→阿賀野を能代が、能代を矢矧が、矢矧を酒匂が拭いている

足柄→投げられたから投げ返していたら、物で遊ぶなと妙高から説教を受けるはめに

684: 名無しさん 2014/05/28(水) 23:28:01.79 ID:CSo+Xq/AO
龍田→天龍に投げた相手を真顔で追跡中

潜水艦娘は全員五十鈴とプールで遊んでます

689: 名無しさん 2014/05/29(木) 01:21:23.94 ID:7LdZX4VAO
夕雲「――あら? 巻雲、どうして袖が短くなっているの?」

巻雲「それじゃ暑いだろって、司令官さまが鳳翔さんに半袖への仕立て直しをお願いしてくれたんです」

夕雲(提督の善意だから気持ちをぶつける矛先が見付からない……!)

巻雲「暑さに弱い方は袖捲りしてますし、司令官さまも“鎮守府にもクールビズ導入”って張り紙を作ってらっしゃいました」

夕雲「ほら、でも肌が焼けてしまうじゃない?」

巻雲「イムヤちゃんや愛宕さん達から日焼け止めを譲って頂きました。夕雲姉さんも使いますか?」

夕雲「大丈夫よ、私も持ってるから」

夕雲(着せる理由が見付からない……夏の間はあの余った袖を振り回しながら可愛く走る姿が見られないというの……?)

巻雲「――でも、涼しくなる代わりに、袖が急に無くなって落ち着かないんです」

夕雲「ずっとあの長い袖だったものね、落ち着かなくても無理はないわ」

巻雲「早く慣れるようにしないといけないです」

夕雲「む、無理に慣れる必要は無いのよ?」

巻雲「走り方がおかしくなっちゃうから嫌なんですよー」

夕雲「走り方?」

巻雲「こんな風に袖があった時の癖で、腕をこうしちゃうんです」

夕雲(ペンギン走りになっちゃうのね。袖が無いなら無いで、ピンと伸ばした指が見えて可愛い……)

夕雲「巻雲、何もおかしくなんてないわよ」

巻雲「そうでしょうか……」

夕雲「えぇ、提督だってきっとそう言うわ。むしろ可愛いって言ってくれるはずよ」

巻雲「可愛い……司令官さまにそう言ってもらえるなら、別に治さなくてもいい気がしてきました」

夕雲(袖があってもなくても、やっぱり巻雲は可愛いわ……)

巻雲「夕雲姉さんもご一緒にこうやって走りませんか?」

夕雲「ごめんなさい。巻雲以外にその走り方は似合わないから、私は遠慮するわね」

巻雲「そうですか、ちょっと残念です……」




――――袖の有無を乗り越え、夕雲は更に巻雲の可愛いところを発見し、一年中癒されています。

695: 名無しさん 2014/05/29(木) 15:08:57.29 ID:7LdZX4VAO
睦月「張り切って参りましょー」

如月「久しぶりの出撃ね」

弥生「出撃、です」

卯月「強化型艦本式缶三つ積んじゃおーっと」

皐月「ちょっと卯月、一つはボクが積むヤツだから返してよ!」

三日月「二人共、出撃前に喧嘩しちゃダメですよ」

文月「キス島ってとこに行くのー?」

長月「そうだ、私達睦月型が真価を発揮する時が来たのだ」

望月「行きたくねー……」

菊月「出撃の時ぐらい気を引き締めろ、望月」

提督「保育士になった気になるな、この艦隊」



――――キス島撤退作戦二戦目。

睦月「みんな、準備はいいかにゃーん?」

如月「早く終わらせてシャワーを浴びたいわ」

弥生「ル級、います」

卯月「うーちゃんにお任せぴょん」

皐月「卯月は缶しか積んでないじゃんか」

三日月「こんな時にまで言い争いしないで下さい」

文月「文月、ル級きらーい」

長月「任せろ文月。あんな有象無象に、この長月が遅れを取ることはない」

望月「じゃあ長月任せた、あたし寝る」

菊月「敵地の真っ只中で寝る奴があるか、起きろ望月」

提督「ほら、ふざけてないで真面目にいくぞ」

睦月型一同「はーい!」

提督「卯月、文月、三日月、ル級の砲撃を惹き付けて避けてくれ」

卯月「任せるぴょん」

文月「がんばりまーす」

三日月「お任せ下さい」

提督「睦月、皐月、長月、菊月、リ級を撃沈、もしくは中破まで追い込んでくれ」

睦月「MVPは睦月が貰うのね!」

皐月「まっかせてよ!」

長月「私達を駆逐艦と侮ったことを後悔させてやる」

菊月「全力を尽くそう」

提督「如月、弥生、望月、ハ級を頼む」

如月「あまり砲撃は好きじゃないんだけど、司令官の頼みじゃ仕方ないわね」

弥生「頑張り、ます」

望月「あーい」

提督「よし、行ってこい!」

~続く~

696: 名無しさん 2014/05/29(木) 16:14:44.03 ID:7LdZX4VAO
卯月「こっちだぴょん!」

文月「あたしはこっちだよー」

三日月「島風だけが速い訳じゃありません」

――――ル級二隻、三人による撹乱により火力を活かせず、無駄に時間を費やす。

睦月「褒めてもらうのは睦月なのね!」

皐月「いっけぇー!」

長月「この長月が相手であったことを不運に思うがいい」

菊月「悪く思うな、これが戦だ」

――――リ級二隻、体格を活かして巧みに回避しつつ、的確に砲撃を当ててくる四人のコンビネーションに翻弄され、一隻撃沈、一隻中破。

如月「ちょっと、水飛沫が髪にかかったじゃない!」

弥生「沈んで、下さい」

望月「さっさと終わらせてあたしは帰りたいんだっての」

――――ハ級二隻、髪に海水がかかり怒った如月により一隻撃沈、残りの一隻も弥生と望月により撃沈。

提督(よし、頃合いだな)

提督「全艦魚雷発射準備! 目標ル級二隻、五人ずつに分かれて撃て!」

睦月型一同「はい!」

――――魚雷によりル級一隻大破、一隻撃沈。敵艦隊の無力化を確認後、全艦進撃を開始。




――――特に二戦目以降は何の問題もなく、作戦を終えて鎮守府に全員帰投。

提督「お疲れ皆、ゆっくり休め。間宮にアイス用意してもらってるから、手と体を洗ったら仲良く食べてこい」

睦月「MVP逃しちゃった……」

弥生「アイス、早く食べたい……」

卯月「うーちゃんが一番乗りして皆のを――弥生、冗談だからこっちに砲向けないで欲しいっぴょん! 実弾は洒落にならないっぴょん!」

皐月「ボクもちょっと疲れちゃったよ」

三日月「私もかなり激しく動いたので、早めに糖分を補給したいです」

文月「アイスアイスー」

菊月「文月、ちゃんと先に手と体を洗わないとダメだぞ?」

長月「MVPこそ逃しはしたが、私の活躍は司令官の目にもさぞ輝いて見えていたはずだ」

望月「あーはいはい、さっさと進んで、後ろ詰まってるって」

如月「司令官」

提督「何だ?」

如月「MVPを取ったご褒美に、一緒にお風呂に入ってくださらない?」

提督「断る」

如月「ふふ、冗談よ……髪、お風呂から上がったら梳いて下さる?」

提督「いいぞ、それぐらいならしてやる」

如月(即答で断られたのはちょっと悔しいし、バスタオルだけで抱き着いてあげようかしら)



――――睦月型の皆は、今日も賑やかです。

697: 名無しさん 2014/05/29(木) 16:21:05.58 ID:7LdZX4VAO
もし十隻で出撃できても大破する時はしますよね

それでは微妙な時間ですし、今回は安価↓1~3で艦娘指定よろしくお願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

未登場orまだ出番が少ない艦娘なら安価外からでも書けそうなら拾うかもしれません

698: 名無しさん 2014/05/29(木) 16:23:52.65 ID:6mpUmSVSO
赤城

699: 名無しさん 2014/05/29(木) 16:24:00.02 ID:bDdpuo7lO
舞風のダンス講座

700: 名無しさん 2014/05/29(木) 16:24:13.81 ID:/6Pfts9Io
大和と武蔵

702: 名無しさん 2014/05/29(木) 16:41:09.51 ID:7LdZX4VAO
~次回~

・一航戦の誇り

・ダンスレッスン

・しりとり

・元気一番白露、忠犬時雨、ぽいぽい夕立、では村雨は?

の四本でお送りします

703: 名無しさん 2014/05/29(木) 18:39:52.75 ID:7LdZX4VAO
大鳳「赤城って加賀と一緒にこの鎮守府へ来たの?」

赤城「いえ、私の方が少し後から来ました」

大鳳「そうなの? てっきり私は二人一緒に来たものだと思っていたわ」

赤城「加賀も私も元は別々の鎮守府に居たんです。加賀が少しそこで問題を起こしてここに着任したと聞いた時は、本当に驚きました」

大鳳(あの普段は提督を膝枕しながらずっと仕事をしている加賀が問題を起こすなんて、想像出来――てしまうわね……)

大鳳「それで、赤城は何故ここに?」

赤城「提督と加賀と青葉に数人まとめて拉致されました」

大鳳「……冗談、よね?」

赤城「半分冗談です、半分は本当ですが」

大鳳「何が、あったの?」

赤城「そうですね……食事でもしながら、お話します」




――――時は前の鎮守府に赤城が居た頃。赤城の一航戦としての誇りについての話。

赤城「艦隊、帰投しました」

前提督「そうか、補給を済ませたら食事をさっさと済ませてこい。明日も早朝より出撃してもらう」

赤城「――はい」




――――食堂。

赤城(パン一つと、野菜くずを入れただけのスープ……)

霞「何よ、こんなの足りるわけないじゃない!」

霰「文句言うと、また減らされる」

球磨「お肉食べたいクマー……」

多摩「魚食べたいにゃ……」

赤城「霞、霰、私のを食べていいですよ?」

霞「それじゃ赤城のが無くなっちゃうじゃない」

霰「空母は一番しっかり食べなきゃ、ダメだよ?」

赤城「いいんです、私はまだ少し部屋に食料の蓄えがありますから。球磨と多摩はごめんなさい、今は堪えて……」

球磨「大丈夫クマ、いざとなったら狩りに行くクマ」

多摩「心配にゃい、多摩には魚の骨スープがまだ残ってるにゃ」

赤城「では、私は先に部屋に戻っていますね」

霞「ちょ、ちょっと赤城!」

霰「……冷めるから食べよ、霞」

霞「……残す訳にもいかないし、言われなくても食べるわよ」

霰「……不味い」

霞「お腹に入るだけマシよ」



――――赤城、自室。

赤城(さて、早めに寝て空腹は誤魔化しましょう。明日も出撃ですし)

赤城「加賀は、元気にしているでしょうか……」

~続く~

705: 名無しさん 2014/05/29(木) 20:01:09.06 ID:7LdZX4VAO
――――所変わって、提督執務室に居る提督と加賀。

提督「赤城をうちに引き抜きたい?」

加賀「はい、この鎮守府にはまだ正規空母が私しか居ません。戦力の増強だけでなく、私との連携を密に取れる赤城さんの加入は、今後に大きく影響します」

提督「建前はそれでいいとして……本当の理由はなんだ?」

加賀「――ここに来てから一度だけ、彼女に会いに行ったんです。久しぶりに会った赤城さんは、酷くやつれていました」

提督(やつれていた? 一航戦の赤城といえば、それなりの待遇を受けて然るべき存在のはずだが……)

加賀「理由は簡単でした。少し調べてみたところ燃料や弾薬の補給、資源の備蓄などは問題ありませんでしたが……食料が、ほとんど見当たらなかったんです」

提督「コストカット、か」

加賀「恐らくは、その分の経費を資源の補充に当てているのでしょう」

提督「……無理だな。その話だけでは、他の鎮守府から艦娘を引き抜くようなことは出来ないし、その鎮守府のやり方を否定する事も出来ない」

加賀「やはり、そうですか……無理を言ってしまい、申し訳ありませんでした」

提督「――二つ、お前に言っておく」

加賀「何でしょうか?」

提督「一つ、俺に気を遣って堅苦しくしゃべるのはやめろ。来た時みたいに遠慮なんかしなくていい、今のままだと息が詰まる」

加賀「……」

提督「二つ、鎮守府運営用の食料の調達は主に外部委託で、定期的に各鎮守府に配給されている。各鎮守府にはその食料の金額を差し引いたものが、運営費として支給される。足りない分は各鎮守府で調達しなければならないにしても、やつれている艦娘まで居るってのに、配給された食料が食料庫に残って無いのはおかしい」

加賀(まさか、配給された食料を……)

提督「兵糧は戦の基本だ。大本営だってそれが分かっているから、各鎮守府に食料だけは必ず配給している。それを金に変えてると知れたら、流石に問題になるだろうな。資源を買ってるならまだいいが、私的流用の可能性だってある」

加賀「――証拠集め、ですか?」

提督「あぁ、うってつけのがうちには一人居るし、協力してもらうとしよう」

加賀「……提督は、お人好しですね」

提督「軍規違反は見過ごせないだろ、知っちまったからにはな」

加賀「そういうことにしておきます」




――――提督、青葉に命じて内偵調査を開始。

~続く~

708: 名無しさん 2014/05/29(木) 21:28:30.27 ID:7LdZX4VAO
青葉「全く、青葉は記事の為にカメラを持っているだけで、不正の証拠を抑えるためじゃないんですよ?」

提督「生き生きした目で向かったのはどこの誰だよ」

青葉「あははーそんなことより、ご希望の写真です」

提督(――やっぱり黒、か。出来れば資源だけの方が話をややこしくせずにすんだんだがな……)

青葉「今更ですけど提督、私がこんなことしなくても、軍司令部に内偵調査を依頼すれば良かったんじゃないですか?」

提督「上からはあんまり良い顔されてないし、ちょっと交渉材料にしたくてな……すまん、手間かけさせた」

青葉「気にしないで下さい。というか、ちょっと青葉もムカついてますからご一緒します」

提督「一緒に行くのはいいが、頼むから暴れるなよ?」




――――深夜、赤城の元居た鎮守府。

赤城(流石に三日食べていないと、動くのも辛いですね……)

霞「赤城大丈夫なの? 足元フラフラじゃない」

赤城「大丈夫です、それより夜間警備に集中しましょう」

霞「どうせ敵なんか来やしな――」

青葉「こんばんはーお邪魔しまーす」

霞「っ!?」

赤城「この鎮守府に何の用ですか? 脱走でもしてきたというのなら、今すぐ捕縛します」

青葉「いえいえ、私はちょっと護衛兼悪者退治に来ただけです」

赤城「何を考えているかは知りませんが、ここで一戦を交えようというなら容赦はしません」

霞「私だって居るわよ、観念なさい」

青葉「いやー赤城さんに霞を相手に大立ち回りは私には荷が重いです。なので――」

加賀「私がお相手します」

赤城「加賀、なの? 貴女が何故ここに……」

加賀「貴女を、迎えに来ました」

赤城「――誰であろうと、この鎮守府での無法は許しません」

加賀「……そうですか。そういう人でしたよね、貴女は」

青葉「あのー加賀さん? 提督を待っていればいいんじゃ――」

加賀「一航戦加賀、いきます!」

赤城「一航戦赤城、いきます!」

青葉「ちょっと、私の話を聞いてくださいよー!」

霞「アンタは戦わないの?」

青葉「すいませんが、青葉に弱った相手をいたぶる趣味は無いです」

霞「へー、良い度胸してるじゃない!」

青葉「しょうがない人ですね……正当防衛ですから、恨まないで下さいよ?」

~続く~

709: 名無しさん 2014/05/29(木) 22:21:39.98 ID:7LdZX4VAO
提督「……お前等、何やってんだ?」

加賀「再会の抱擁です」

青葉「抱っこしてます」

赤城「動けない……」

霞「離しなさいよ!」

提督「まぁちょうどいい、話は終わった。そのまま赤城連れて帰るぞー」

青葉「ついでにこの子もいいですか?」

霞「はーなーせー!」

提督「お前なぁ……捨て猫拾うんじゃあるまいし、離してやれ。後の事は話を通して改善させるから、ここもちょっとは住みやすくなるだろ」

加賀「前提督はどうしたんですか?」

提督「証拠突き付けたら放心して床に座り込んじまったからほっといた。コレに懲りて、心を入れ換えてくれりゃいいんだがな」

赤城「加賀、貴女みたいな人がどうしてこんなことを……」

加賀「私達の誇りを尊いと言ってくれた人の下で、共にまた肩を並べて出撃したいと思ったからです」

赤城「ですが、私が居なければここの皆が!」

霞「……行きなさいよ」

赤城「霞……」

霞「ちょっとは改善されるって言ってるんだし、それが嘘じゃなけりゃ赤城が居なくてもやっていけるわよ」

加賀「勝手な事をしてごめんなさい。でも、必ず貴女達の置かれている環境は提督が改善してくれます」

霞「いいのよ、あんなクズの下より、そっちの冴えなさそうな男の下の方が赤城にとってもマシだと思うから」

提督「何気に俺も貶されてないか?」

赤城「……分かりました、そちらにお世話になります。ですが、霞達がもしまた不当な扱いを受けていたら、私は直ぐにこちらへ戻ります」

提督「それで構わん、加賀もいいな?」

加賀「はい」

赤城「霰と球磨、多摩にもよろしく伝えておいて下さい」

霞「分かったわ、元気でね」

青葉「じー」

霞「だから私は行かないって言ってるでしょ!」

加賀「では提督、急いで帰りましょう」

提督「あぁ、早く帰らんと吹雪が目を回してそうだしな」




――――鎮守府に四人で帰還。

提督「ようこそ赤城、うちの鎮守府へ」

加賀「とりあえず、こちらへ来てください」

赤城「何かあるのですか?」

提督「細やかなプレゼントだ、受け取ってくれ」

加賀「気に入って貰えると思います」

赤城「こ、コレは……」

~続く~

次で赤城編は終わりです

710: 名無しさん 2014/05/29(木) 23:00:03.06 ID:7LdZX4VAO
赤城「その時に用意してくれていたご馳走が美味しくて、私は食に目覚めました」

大鳳「色々台無しね、本当に」

赤城「まぁ色々ありましたが、来て良かったと心底思っています」

大鳳「食事を我慢しなくていいから?」

赤城「食べるのは好きですが、別にそれだけの為に私は生きていませんよ?」

大鳳「――誇り」

赤城「はい、一航戦として恥ずかしくない戦いを、加賀や二航戦の二人と共に幾つもこなすことが出来ました」

大鳳「過去を、乗り越えられたのね」

赤城「今ならば魔の五分など簡単に乗り越えてみせます。慢心など微塵もありません」

大鳳「……そう。そういえば、話に出てきた霞達って、うちに今居る艦娘達?」

赤城「何でも、提督が問題を起こしたということで、そこに所属していた艦娘に異動する権利と異動先の指定権利が与えられたそうです」

大鳳「それで、全員ここに?」

赤城「えぇ、結局全員また同じ鎮守府に集まりました」

大鳳(よく許可が降りたわね……)

赤城「提督曰く、事実を世間や他の鎮守府には隠蔽したいから、うちに全員押し込めて済ませられるなら好都合と判断されたのだろうということでした」

大鳳「あまりバラけて広められては困る、ということかしら」

赤城「最後にクソオヤジの策略だ、とも言っていたのが少々気になりますが……」

大鳳(クソオヤジ……?)

赤城「何はともあれ――間宮さん、今日のメニューを端から端までお願いします」

大鳳「今大盛りのカツ丼食べてなかった?」

赤城「コレは夕食の前の軽食です」

大鳳「やっぱり、赤城は大食いキャラが一番似合ってるんじゃないかしら」

赤城「そんな、誉めないで下さい」

大鳳「誉めてないわよ?」

赤城「むぐ?」

大鳳「食べながら首を傾げて誤魔化さないで」

赤城「だって、ここの食事は美味しいんです! それに食べねば戦えません!」

大鳳「もう分かったから食べるのに集中して」




――――一航戦赤城、過去には仲間の為に食事を断ち、今は仲間の為に食事を食べる、誇り高い空母。少し食事量が多いかもしれないが、大した問題ではない。

赤城「間宮さん、もう一度端から端までお願いします」

714: 名無しさん 2014/05/30(金) 01:50:49.75 ID:y1BKpcoAO
舞風「大鳳さーん、一緒に舞風と踊らなーい?」

大鳳「誘ってくれるのは嬉しいんだけど、回りながら廊下を歩くと危ないわ」

舞風「大丈夫だよ、慣れてるから」

大鳳「確かに慣れている感じだったわね。それに比べて私は踊った経験なんて一度も無いし、どんな動きするか全く知らないわよ?」

舞風「そっかそっかー……ではでは、大鳳さんをこの舞風さんのダンスレッスンに招待しちゃうねー」

大鳳「ダンスレッスンなんてしてるの?」

舞風「うん、一応ちゃんと定期的に通ってくる人もいるよ」

大鳳「……じゃあ、一回だけ試しに教えてもらおうかしら」

舞風「オッケーそれじゃあレッツゴー!」




――――舞風のダンスレッスン場。

舞風「じゃあ今日も始めるよー」

那珂「よろしくね」

愛宕「お願いするわー」

熊野「すぐに始めてよろしくってよ」

大鳳(ある意味凄いメンバーに教えているのね……)

舞風「じゃあ今日は大鳳さんにも来てもらったから、アレのおさらいをします」

大鳳「アレって何なの?」

舞風「実戦用ダンスだよ」

大鳳「社交界とかで踊るようなものをするんじゃないの?」

舞風「それも出来るけど、まずはコレを教えた方が有益だから」

大鳳(ひょっとして、あの那珂の動きはこの子が……)

舞風「じゃあまずは弾を華麗に避けて反撃する動きの練習から、みーぎ、ひだり、みーぎ、ひだり、みーぎで回って撃つ!」

那珂「曲の振り付けの一部だから、那珂ちゃんコレは完璧に出来るよ」

舞風「次は流れるような砲撃をする為の動き、みーぎで撃って、ひだりで撃って、バク宙からの全門斉射!」

愛宕「未だに私はコレが出来ないのよねー」

大鳳「愛宕が艤装を着けてコレが出来たら怖いわよ。というかむしろ何で出来るのよ舞風」

舞風「最後の動き、みーぎみーぎで撃って回って、ひだりで撃って回って、スピンジャンプで全方位に斉射」

熊野「この動きが出来るようにになるのに三ヶ月かかりましたわ」

大鳳「だから熊野も出来る方がおかしいことに気付きなさい」

舞風「大鳳さんもレッツトライ!」

大鳳「無理!」




――――ダンスが好きな艦娘舞風。多種多様な躍りに精通しているが、その中には変わったものも少なからず含まれている。

舞風「今日は猫ダンスの練習だよー」

多摩「よろしくにゃー」

715: 名無しさん 2014/05/30(金) 03:00:55.30 ID:y1BKpcoAO
武蔵「卯月」

大和「木曾」

武蔵「蒼龍」

大和「浦風」

武蔵「全艦一斉射撃」

大和「近代化改修」

武蔵「運河」

大鳳「――ねぇ」

大和「あら大鳳、一緒にしりとりしない?」

武蔵「二人になってしまうと味気無くてな、三人なら少しは楽しめるかもしれん」

大鳳「そんな物騒なしりとりに私は混ざりたくないわ」

大和「楽しいですよ、演習しりとり」

武蔵「難点は参加者の脱落が早すぎることだな」

大鳳「二人に砲撃されたら、大抵皆一撃で脱落するわよ」

大和「長門とビスマルクは三巡目まで耐えましたよ?」

武蔵「島風はあまりしりとりをしたがらないし、利根と木曾は馬鹿らしいと付き合おうとせん」

大鳳(暇過ぎるのって人をおかしくさせるのかしら……)

大和「何か新しい暇潰しを探さないといけませんね……」

武蔵「大鳳、何か時間を潰せる良い遊びを知らないか?」

大鳳「将棋やチェスは?」

大和「二千回程」

大鳳「テレビゲーム」

武蔵「飽きる程やった」

大鳳「花札やトランプ」

大和「五光とロイヤルストレートフラッシュを出してしまう程にやりました」

大鳳「明石さんの手伝い」

武蔵「仕事を奪うなと言われた」

大鳳「もういっそ二人で鎮守府近くの深海棲艦を全滅させて来たらどう?」

大和「――今なら、資源は潤沢ですよね?」

武蔵「そうだな、近海なら有事の際にも直ぐに出れて一石二鳥だ」

大鳳「いや、あの、冗談――」

大和「早速、加賀に許可してもらいに行きましょう」

武蔵「あぁ、善は急げだ」

大鳳(本気だこの二人……)



――――その後、二人が飽きるまで鎮守府近海には、はぐれ駆逐艦一隻すら現れなかったという……。

提督「一週間で燃料と弾薬十万!?」

加賀「大和型の二人が暇を持て余していたので、近海を完全に掃除してもらいました」

提督「……やり過ぎだろ」

加賀「ここまで鬱憤が溜まっていたとは思いませんでした」

提督(他の鎮守府に定期的に演習要請してやるか……問題は、まだうちとやってくれるところ残ってっかなぁ……)

718: 名無しさん 2014/05/30(金) 14:18:33.47 ID:y1BKpcoAO
大胆な村雨さんです

~~~~

提督「村雨」

村雨「はいはーい」

提督「ここ、風呂だよな?」

村雨「そうよ? 執務室に見える?」

提督「じゃあ何で居るんだよ」

村雨「村雨が頑張ってイイトコ見せたのに、提督が食事に連れてってくれるって約束忘れたからじゃないかしらー?」

提督(……あっ、急ぎの書類書いてて完全に忘れてた!)

提督「あー、いや、悪い、すまん。埋め合わせはちゃんとするから、今は大人しく出ていってくれないか? 主に俺の威厳の為に」

村雨「元から無いもの気にする必要ないでしょ」

提督「それ聞いて物凄く悲しい気持ちになったからやっぱり出てけ」

村雨「頑張った村雨を放置したんだから、今ここで構ってもらうわよ? でなきゃこのまま飛び出して加賀さん呼んじゃうから」

提督「提督として終わるか人生終わるか風呂で選べって斬新だな」

村雨「ちゃんとバスタオル巻いてるしいいじゃない。それとも……私のイイトコ、見・た・い?」

提督「魅力的な提案だが今回は縁がなかったということで」

村雨「えいっ」

提督「って本当に見せる奴が――水着?」

村雨「そんな簡単に見せたりしないってば、提督のハートをゲッツするまで――提督?」

提督「……」

村雨「んー? なになに、水着でも直視するのは恥ずかしいのかしらー?」

提督「寄るな、見せるな、さっさと出ろ」

村雨「村雨との約束忘れたのは、どこの誰?」

提督「埋め合わせはするって言ってるだろ」

村雨「……じゃあ、こっち向いて感想を言ってくれたら、許してあげてもいいよ?」

提督「それで水に流すんだな?」

村雨「うん」

提督「……全く、水着の感想なんて俺には荷がおも――い?」

村雨「引っ掛かったね、時には大胆にだって女の子はなれ――って提督!? ちょっ、まっ、抱き着いたりその先は流石にまだ私も心の準備が……アレ?」

村雨(気絶してる!?)

村雨「ちょっと、提督しっかりして! 誰か運ぶの手伝ってー! 提督がお風呂でのぼせたー!」




――――その後、提督と村雨が加賀に説教を喰らったのは言うまでもない。

加賀「駆逐艦の裸を見て倒れるなんて修行が足りません。私のを見て免疫を付けて下さい」

提督「そんな修行しないし脱ぐな!」

719: 名無しさん 2014/05/30(金) 14:21:58.27 ID:y1BKpcoAO
改だと四人共かなり成長してるように見える

それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

今回は由良のも一つ書きます

720: 名無しさん 2014/05/30(金) 14:22:14.07 ID:lBNKci9ko
電ちゃんが提督に耳かき

721: 名無しさん 2014/05/30(金) 14:22:49.83 ID:QkMWe/4N0
長門
我慢限界!理性崩壊!ながもん大暴走!!

722: 名無しさん 2014/05/30(金) 14:23:13.96 ID:IeT/1Y0Ro
やましろ

725: 名無しさん 2014/05/30(金) 14:44:16.47 ID:y1BKpcoAO
~次回~

・耳掻きをするのです!

・ながもんVS天龍

・扶桑姉様の美しさを語り続ける妹

・由良の単装砲(夕張印)

の、四本でお送りします

727: 名無しさん 2014/05/30(金) 16:06:05.30 ID:y1BKpcoAO
電「司令官、耳掻きをしてあげるのです」

加賀「電、提督に膝枕をして耳掻きをする役目は譲れません」

電「加賀さんは何時も司令官を独占しているのです。この前も寝ている司令官に――」

加賀「今回だけ特別に許してあげます」

提督「おい待て加賀、今の反応明らかにおかしいだろ。寝てる俺に何した?」

加賀「気になさらなくて結構です。早く年端もいかぬ少女の膝枕で耳掻きをしてもらいながら興奮してきて下さい」

提督「話逸らすのはまだいいが言い掛かりで人を変態にするのはやめろ」

電「二人で話をしないで欲しいのです! 司令官は早くこっちに来るのです!」

提督「分かった分かった、そんなに怒るなよ」

提督(加賀以外の膝枕って久々だな)

電「じゃあ、いきます」

提督(……手慣れた感じだな、また誰かに教えてもらったのかもしれんな)

電「キレイであまりやりがいが無いのです……」

提督「加賀が何時もしてくれてるからな」

電「じゃあ次は反対を向いて欲しいのです」

提督「あぁ」

電「では続きを――司令官、息がお腹にかかってちょっとくすぐったいのです」

提督「いや、息を止めろと言われても無理だからな?」

電「もう少し顔の角度をズラしてもらえないですか?」

提督「こうか?」

電「はにゃあっ!? スカートに顔を埋めないで欲しいのです!」

提督「待て電、誤解を招くような言い方するな。耳掻きをやりやすいように顔を下に向けただけだ」

電「そこに顔を埋められると……その……物凄く恥ずかしいのです……」

加賀(この前の村雨の件といい、今回の件といい、やはり提督は駆逐艦が好き……? 空母から駆逐艦へ改造というのはしてもらえるのでしょうか……)

提督「他意は無かった。確かにちょっと改めて考えると危ない行為だったかもしれんが、俺は顔を埋めて喜んだりしてないからな?」

電「電じゃ、魅力が足りないですか……?」

加賀「年頃の女の子を泣かすとは最低ですね」

提督「い、電は可愛い女の子だぞ? 将来はきっと良いお嫁さんになるはずだ」

電「はわわ、嬉しいのです。司令官のお嫁さんになれるようにまだまだ頑張るのです!」

提督(あっ、言い方間違えた……)

加賀(現状では電が一番強力なライバルかもしれませんね、この子に対する認識を改めなくては……)




――――日々色々なスキルを身に付けていく電。司令官の隣を射止める日は近いかも?

730: 名無しさん 2014/05/30(金) 18:02:10.67 ID:y1BKpcoAO
嫌われてはいません、迷惑がられているだけです

~~~~

長門(今日は大鳳も龍田も出撃で居ない。大和も買い物に出掛けている)

長門「――つまり、今が好機! 今日こそ駆逐艦娘達と楽しい時間を過ごす!」




――――待機中の駆逐艦娘、庭で鬼ごっこ中。

浦風「待つんじゃー!」

三日月「簡単には捕まりません」

陽炎「陽炎って名前は伊達じゃないわ!」

子日「子日は、可愛いだけじゃないんだよー」

長門「皆、この長門も混ぜてくれ!」

陽炎「長門っ!? ちょっと、龍田さんか大和さんは!?」

三日月「出撃と買い物です」

陽炎「大鳳さんは?」

浦風「大鳳姉さんも出撃中じゃ」

陽炎(困ったなぁ……長門って出撃中は頼りになるんだけど、陸上だとスキンシップ過剰過ぎるのよね……)

長門「そぉれ捕まえた!」

子日「きゃっ!?」

三日月「子日!」

長門「自分で言うだけあって可愛いぞ、子日」

子日「ねの、ひ、は、かわ……」

長門「ん? このビッグセブンである長門に抱き締められて感激のあまり気を失ったか。では次の子を抱き締めてあげるとするか」

陽炎「来るなぁぁぁぁ!」

長門「恥ずかしがらなくてもいいぞ、このビッグセブンが全力で愛を籠めて抱き締めよう!」

三日月「全力で遠慮します!」

浦風「あの長門ってそがぁに危ないんか?」

陽炎「浦風、いいからアンタも早く逃げなさい!」

長門「何時もは大鳳が邪魔で話したことすらなかったが、浦風もその青い髪がとても似合っていて可愛いな」

浦風「そうか? ぶち嬉しいんじゃ」

陽炎「褒められて嬉しがってる場合じゃないわよ!」

長門「よし、捕まえ――」




?「おぅ、俺様が居るってのを忘れてねぇか?」

~続く~

735: 名無しさん 2014/05/30(金) 19:20:37.62 ID:y1BKpcoAO
長門「天龍、邪魔をするならまたアイテム屋横の倉庫に閉じ込めるぞ」

天龍「あの時はいきなり後ろから不意打ちしやがったんだろうが、ビッグセブンが聞いて呆れるぜ」

長門「ならば、正々堂々と打ち負かしてやろう」

陽炎「怖い天龍ちゃん頑張れー」

三日月「怖い天龍さん頑張ってください」

浦風「何かよく分からんが怖い人頑張れー」

天龍「おぅ、任せとけ!」

長門「たかが軽巡洋艦に負ける程、この長門は甘くないぞ!」

天龍「龍田に怯えてる奴が何言ってやがる」

長門「怯えてなどいない! 戦略的撤退をしていただけだ!」

天龍「次はこの俺様にも怯えるようになっちまいな!」

長門「行くぞ天龍!」

天龍「かかってこい長門!」




――――十分後。

長門「――やるな、天龍」

天龍「アイツ等をずっと遠征で守ってんだ。弱かったら意味無いだろ」

長門「お前も、駆逐艦を愛しているのだな」

天龍「勘違いすんなよ、何故だか慕ってきやがるチビ達を危ない目に合わせたくないだけだ」

長門「ふっ……私が守らずとも、あの子達は大丈夫のようだ」

天龍「お前だって出撃中は盾になって守ってんだろ? 誇っていいと思うぜ、陸では度が過ぎてるがな」

長門「駆逐艦娘達への愛が溢れてしまうのだ、コレばかりは止められん」

天龍「やっぱり根っから危ないんじゃないかお前」

長門「可愛らしいものを愛でたいという気持ちのどこがいけないのだ!」

?「いけなくはないけど、天龍ちゃんに手を出したのは頂けないかなぁ?」

?「浦風に近付いたらしいわね、覚悟はいい?」

?「懲りないですね、貴女も」

長門「っ!? 待てお前達、私はただあの子達と楽しく遊ぼうと――」

龍田大鳳大和「問答無用!」




――――何事も、節度を弁えないと痛い目を見ます。長門だって節度を弁えられれば良いお姉さんです。弁えられれば、ですが……。

長門「今日は皆の為にドーナツを買ってきたぞ!」

天龍「おらチビ共、一列に並べ」

駆逐艦娘達「わーい!」

大鳳「監視付きならちょっとは安心ね」

龍田「何かあれ以来、天龍ちゃんと意気投合して二人で居るようになったのよね……刺しちゃダメかしら?」

大和「やめてあげましょう、せっかく大人しくなったんですから」

743: 名無しさん 2014/05/30(金) 23:03:40.61 ID:y1BKpcoAO
山城「扶桑姉様はね、とにかく髪が綺麗なの」

提督「そうか」

山城「儚げな顔で空を見上げているのも、見る人に姉様の美しさを再確認させるわ」

提督「そうか」

山城「少し不幸なところも、皆に姉様の存在を忘れられないようにするのよ」

提督「そうか」

山城「巫女服だって、一番似合っているのは姉様だわ」

提督「そうか」

山城「白磁のような肌も、男共の視線を惹き付けて離さない」

提督「そうか」

山城「伊勢や日向への対抗心も、姉様の力強さを感じさせて魅力を増しているの」

提督「そうか」

山城「それから――」

提督「なぁ山城、後何百回聞いたらその話言わなくなるんだ?」

山城「提督が姉様と結婚するって言うまで永久に」

提督「お前それリアル過ぎて怖い」

山城「だって、姉様には幸せになってもらいたいのよ」

提督「扶桑も同じこと言ってたぞ、“山城には幸せになってもらいたい”って」

山城「扶桑姉様が……?」

提督「似た者同士だよな、流石姉妹だ」

山城(私の幸せは扶桑姉様の幸せ……姉様も、同じように考えてくれてるのね……)

提督「お前はお前なりの幸せを探すのが、扶桑にとっても嬉しいんじゃないか?」

山城「そう……そうね、それが一番かもしれないわね」

提督「じゃあ俺に扶桑の良いところをエンドレスで言い続けるのはやめ――」

山城「ないわよ」

提督「何でだよ!?」

山城「扶桑姉様と提督が結婚するのが、やっぱり私の幸せだから」

提督「さっきの話は無視か!」

山城「無視してないわよ?」

提督「どういうことだよ……」

山城「ふふ、内緒。じゃあ大人しくこれからも聞き続けてもらうわね」

提督「勘弁してくれっ!」




――――姉の良いところを提督に熱弁し続ける山城。その様子は、とても楽しそうである。

扶桑「山城、貴女提督とずっとお話していたのね、羨ましいわ……」

山城「姉様!? 違うのよ、それは二人で幸せになるためなの!」

扶桑「妹に想い人までとられるなんて、やっぱり不幸ね……」

山城「私の話を聞いて姉様ー!」

745: 名無しさん 2014/05/31(土) 00:56:02.82 ID:2fkHHgMAO
妖精さんが張り切りました

~~~~

大鳳「由良、貴女ずっと単装砲装備してるけど、連装砲に変えないの?」

由良「単装砲、好きなの」

大鳳「火力不足だって感じない?」

由良「火力? コレ、凄いよ?」

大鳳「単装砲が?」

由良「夕張が作ってくれたの。何か最初に出来たのは危ないからって、火力抑える為に改造したらしいけど」

大鳳(それ、本当に単装砲なのかしら……)

由良「試し撃ち、見たい?」

大鳳「えぇ、是非」

由良「じゃあ、行こう」




――――鎮守府近海。

由良「居たよ」

大鳳「はぐれみたいだし、私は近くで見学してるわね」

由良「分かった。砲雷撃戦、始めます!」

大鳳(イ級一隻だと良く分からないかもしれないけど、簡単な比較ぐらいは出来るはずだわ)

由良「よく狙って……てーぇ!」

大鳳(っ!? 単装砲一発で巨大な水柱!?)

由良「やった。提督さんに火力いっぱい強化してもらったし、手元がぶれなくなった」

大鳳「本当に由良のそれは単装砲なの? 手元がぶれなくなったってどういうこと?」

由良「単装砲だよ。最初手渡されて試射した時は反動で転けたけど」

大鳳「それ別物よ絶対、連装砲だってそうはならないもの」

由良「夕張が最初に試射した時はイ級が蒸発したらしいから、これぐらいなら普通なんじゃない?」

大鳳「蒸発っ!?」

由良「そういえば、提督さんがコレを上手く扱えるようになったら、褒めてくれるって言ってたの。ちょっと行ってくる」

大鳳「そ、そうなの? 行ってらっしゃい……」

大鳳(そういえば由良が出撃してるのあまり見かけなかったけど、ずっとアレを誤射したりしないように演習してたのね……)




――――提督執務室。

由良「提督さん。コレ、上手く扱えるようになったよ」

提督「おぉ、やったな由良。それならまた次から出撃に加えるし、よろしく頼むぞ」

由良「うん、でもまだまだ火力欲しいし、いっぱい強化してね。ねっ!」

提督「分かった。何処まで改修の余地があるか分からんが、頼んでおく」

由良「うん、ありがとう、提督さん」



――――夕張印の単装砲片手に、今日も由良は海を駆けています。

大鳳「きゃあっ!? 敵が爆発した!?」

由良「少しまた火力上げてもらったけど、やっぱりちょっと危ないかな?」

747: 名無しさん 2014/05/31(土) 01:00:44.09 ID:2fkHHgMAO
ちょっと幸せそうな不幸姉妹とちょっと天然な由良さんでした

それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

748: 名無しさん 2014/05/31(土) 01:00:51.29 ID:OP+Y+QG/o
朝潮
ケッコン台詞のその後、みたいな話を

749: 名無しさん 2014/05/31(土) 01:01:25.87 ID:cvtT0BBho
夕張

750: 名無しさん 2014/05/31(土) 01:01:26.78 ID:Eh62jhWLo
皐月時雨最上Z1のボクっ娘たち

753: 名無しさん 2014/05/31(土) 01:12:27.12 ID:2fkHHgMAO
~次回~

・確かに今後の作戦会議です

・楽しい兵装実験

・ボクっ娘大集合

・ほっとけない子の一日

の、四本でお送りします

755: 名無しさん 2014/05/31(土) 03:10:41.11 ID:2fkHHgMAO
提督「朝潮」

朝潮「はい」

提督「コレ、何に見える?」

朝潮「指輪です」

提督「コレは?」

朝潮「書類です」

提督「今から俺が何を言うと思う?」

朝潮「次の作戦内容についてですよね?」

提督(俺がこの状況でどう切り出せばいいか、頭の中で作戦会議はしたい)

朝潮「それとも、何か私が気付かないうちに大きな失敗をしていて、そのお叱りのためとか……」

提督「断じてそれはないから安心しろ、頼むからこれ以上切り出しにくくしないでくれ」

朝潮「そんなに重要な作戦会議を、こんな鎮守府の片隅で私達だけでやってよいのですか? せめて加賀さんだけでも交えた方がよいのでは……」

提督「いや、朝潮にとって大事な話だから二人だけの方がいいんだ」

朝潮「極秘作戦、ということなんですね」

提督「あー……うん、もう考えるだけ無駄な気がしてきた。朝潮、この書類読んでしてもいいと思ったなら、この指輪填めとけ。嫌なら海に投げ捨てろ」

朝潮「作戦指令書と作戦に必要な物品ですね、拝見します。……ケッコンカッコカリ……練度上昇……受理以降の異動禁止……現在の司令官と一生を共にしたいと願うならば、ここに記入されたし……?」

提督(真面目過ぎるからな朝潮は、頭から湯気が出そうな程顔が赤くなってやがる)

朝潮「あの、司令官、こ、コレ、書類を間違えているのでは……」

提督「指輪も渡したろ、間違えてないぞ」

朝潮「でも、司令官には加賀さんが……」

提督「本当に結婚する訳じゃないし、加賀もお前も大事なうちの艦娘だ。そこに明確な差は無い」

朝潮「……本当に、この指輪も頂いてよろしいのですか?」

提督「突き返されても困るし、売るなり何なり好きにしろ」

朝潮「――駆逐艦、朝潮型一番艦、朝潮。敬愛する司令官の為、これまで以上に力の限り戦わせて頂きます!」

提督「こんな時まで堅苦しくなくていいんだぞ?」

朝潮「……あの、出来れば一つだけお願いが……」

提督「何だ?」

朝潮「頭を、撫でて頂けませんか?」

提督「……あぁ、何時でも撫でて欲しくなったら言いに来い、たまにはリラックスしろ」

朝潮「何だかこうしていると、とても心が満たされる気がします」

提督「息抜きは大事だ。朝潮もこの機会に肩の力を抜くことを覚えろ」

朝潮「――はい」




――――その時生真面目な少女の見せた笑顔は、赤い夕陽を背に、とても輝いていた。

756: 名無しさん 2014/05/31(土) 12:57:04.52 ID:2fkHHgMAO
五月雨ちゃんが来るとうっかり鎮守府が消えるかもしれません

~~~~

夕張「妖精さーん、私に何か作ってもらえない?――うん、ちょっと変わった兵装でもいいわ」

――――妖精さん、作成中。

夕張「……ねぇ、変わったのでもいいとは言ったけど、この杖は何?――私が見てたアニメの主人公が持ってた? 全力全開だと分子分解ビームが撃てる? ごめん、危なすぎて使えない」

――――妖精さん、再び作成中。

夕張「今度は追加装甲作ってみたのね。――胸に貼り付けて使うの? ついでに豊胸も可能ですって?……あの子が泣いて喜びそうね、コレ」

――――妖精さん、張り切って作成中。

夕張「次は普通の砲ね、試し撃ちしてもいい?――撃ってもいいけど、着弾点から半径数百メートルが消し飛ぶ? 即廃棄!」

――――妖精さん、控えめに作成中。

夕張「今度は大丈夫そうね、対空砲かしら。――自動追尾と弾速の向上……うん、それなら使えるわね、ありがとう妖精さん」

――――妖精さん、最後に何か作成中。

夕張「妖精さん、布なんてかけてどうしたの?――何を作っても付き合ってくれるお礼? そりゃ危ないものを作られて困ることはあるけど、優秀な妖精さんには変わり無いもの」

――――妖精さん、照れて何かを夕張に渡して逃走。

夕張「あっちょっと妖精さん!――コレ、コントローラーか何かかしら? とりあえず、布を取って何か確認しないと……えっ!? コレって――」

~続く~

757: 名無しさん 2014/05/31(土) 13:03:27.38 ID:2fkHHgMAO
――――提督執務室。

夕張「提督ー!」

提督「ん? 夕張がここに来るなんていつ以来だ? 何かまた爆発でもしたか?」

夕張「ちょっと見てもらいたいものがあるんです、腰抜かさないで下さいね?」

提督「変なものをここへは持ってくるなって何時も言って――」

?「テイトクサン、コンニチハ。イロイロタメシテミテモ、イイカシラ?」

提督「うおわっ!? な、何だ、ソイツは」

夕張「妖精さん作、メカ夕張です。どうです? 凄いでしょ!」

提督「大丈夫なのかソイツ、急に爆発したりしないよな?」

夕張「その辺は大丈夫です。私のサポート用の為に作ってくれたみたいなので、変な機能は一切付いてませんでした」

提督「そ、そうか……にしても、良く出来てるな」

メカ夕張「オチャクミ、スイジ、センタク、ソウジ、ナンデモヤリマス」

夕張「これで益々開発がはかどりそうです」

提督「ほ、程々にな……」




――――妖精さん作、メカ夕張。工廠に籠りがちな夕張の良きパートナーとして、今日も身の回りの世話をしています。

夕張「提督、戦闘も出来るようにメカ夕張を改造しちゃダメですか?」

提督「絶対にダメ!」

メカ夕張「イロイロ、ツンデミタイデス」

761: 名無しさん 2014/05/31(土) 18:53:26.47 ID:2fkHHgMAO
大鳳「皆、自分のことを何て言ってる?」

皐月「ボク」

最上「ぼく」

時雨「僕」

Z1「僕」

大鳳「何でボクなの?」

皐月「その方が何だか強そうだから」

最上「三隈がお嬢様っぽいから、個性を出そうと意識してたらこうなったのさ」

時雨「何でだろう……自分には一番合ってると思ったからかな?」

Z1「こっちに来た時、小さい男の子が“僕は〇〇っていいます”って自己紹介しているのを聞いて、それがてっきり日本の一人称なんだと……向こうじゃIchだけだし、複数あるなんて知らなかったんだ」

大鳳「なるほどね。皐月、試しに“私”って言って自己紹介してみてくれない」

皐月「ボ、じゃなかった、わたしが皐月だよ!――何か変な感じ」

大鳳「最上は、熊野みたいに」

最上「わた、わたくしゅが航空巡洋艦最上だ、ですわ。――物凄く言いにくいし、絶対ぼくには真似できないや」

大鳳「時雨は、涼風なんてどう?」

時雨「涼風? えっと、ちわ、時雨だよ、私が居れば百人力さ。――あんな風に元気に言わないと、違和感が出てしまうね」

大鳳「最後はレーベ、マックスでいいかしら」

Z1「マックスか……わたしが駆逐艦レーベリヒトマースよ。レーベでもいいけど、よろしく。――かなり棒読みになっちゃった」

大鳳「やっぱり聞き慣れてるのもあって、皆が急にボクから一人称を変えると変な感じになるわね」

皐月「じゃあ次は大鳳さんだね!」

最上「ぼく達だけやるのは不公平ってもんだ」

時雨「大鳳には僕って言ってもらおうかな」

Z1「うん、それでいいと思うよ」

大鳳「ねぇ、どうしてもやらないと、ダメ?」

ボクっ娘達「ダメ」

大鳳「そうね、言い出しっぺだものね……僕は装甲空母大鳳、よろしくね!」

ボクっ娘達「――あまり違和感が無い」

大鳳「嘘!? 何で!?」




――――たまに開かれることとなったボクっ娘の集い。その中に何故か大鳳が混ざることとなった理由は、四人しか知らない秘密である。

時雨「この集いの間は、大鳳にも僕って言ってもらうからね」

大鳳「本当に違和感が無いの……?」

ボクっ娘達「無い」

大鳳「何でなのよー!」

765: 名無しさん 2014/05/31(土) 21:04:14.87 ID:2fkHHgMAO
まるゆ「木曾さん、おはようございます」

木曾「おはよう、まるゆ」

まるゆ「木曾さんが私の演習に付き合ってくれるなんて、嬉しいです」

木曾「どうせ暇だし気にするな、普段は使わない爆雷の練習にもなる」

まるゆ「はい、精一杯頑張ります!」

――――演習は五秒で終了。

木曾「その、何だ、うまく潜水出来るようにはなったじゃないか」

まるゆ「すぐに水死体みたいに浮いちゃいましたけどね……」

木曾「――そうだ、昨日作ったカレーがあるから、一緒に食うか?」

まるゆ「ホントですか!? 木曾さんの作ったカレー、美味しいから食べたいです!」

木曾「鈴谷や五十鈴、間宮みたいには作れないがな」

まるゆ「そんなことないです、まるゆは木曾さんのカレー大好きですよ」

木曾「そうか、いっぱいあるからしっかり食えよ?」

まるゆ「はい!」

――――山のように盛られたカレーに、まるゆ沈没。

まるゆ「うぅ……半分も食べられませんでした……」

168「まるゆーちょっと泳ぎに行かない?」

まるゆ「あっイムヤ、いいですよ、お付き合いします」

168「じゃあ早速行きましょうか」

――――二人でオリョクルへ出発。

まるゆ「こうして二人で出撃すると、鎮守府に来た頃を思い出します」

168「最初は手を掴んで一緒に潜水してあげてたのよね、今は一人でちゃんと潜水出来るようになって安心だわ」

まるゆ「皆さんが優しく迎え入れてくれて、本当に良かったです。潜水艦なのに潜水が下手って、致命的でしたし……」

168「仕方無いわよ。私達とは全く違う設計の元に作られたんだから」

まるゆ「イムヤだけじゃなくて後から来たゴーヤやハチ、イクにシオイも泳ぎ方を教えてくれて、立派に潜水艦として働けるようになりました。まるゆなんかに付き合ってくれて、本当に嬉しかったです」

168「最初潜水出来ないって聞いた時は驚いたけど、司令官や木曾さん、五十鈴さんからも面倒見てあげてねって言われたし、真面目に頑張る良い子だってすぐに分かったもの」

まるゆ「これからもよろしくね、イムヤ」

168「えぇ、こちらこそよろしくね――じゃあ、避けながら行くわよ!」

まるゆ「はい!」




――――まるゆ、潜水航行能力の向上ではなく、浮沈の高速化に成功。爆雷と砲撃を独特な回避方法で切り抜けるスタイルを確立。

~続く~

768: 名無しさん 2014/05/31(土) 22:09:55.97 ID:2fkHHgMAO
微妙にはみ出したので更に分割、次で終わり

~~~~

――――イムヤ・まるゆ、二人共無傷で帰投。

168「じゃあ私は回収した資源置いてくるから、先にシャワー浴びてきていいわよ」

まるゆ「えっ? まるゆがやっておくからイムヤが先に――」

168「いいのいいの、先輩の言うことは聞くものよ?」

まるゆ「……うん、ありがとう、イムヤ」

168「じゃあまたね」

まるゆ「うん、またね」

――――シャワーを浴びて夕食。

まるゆ「間宮さん、月見うどんお願いします」

間宮「はーい、すぐに作りますからね。席に座って待ってて」

まるゆ「分かりました」

五十鈴「まるゆ、ここが空いてるからここに座りなさい」

まるゆ「えっ、あの、空席はいっぱい……」

五十鈴「ここ、空いてるから、座りなさい」

まるゆ「はい、分かりました、ご一緒します」

まるゆ(うぅ……ちょっと今怖かったよぉ……)

五十鈴「貴女、シャンプー変えたのね」

まるゆ「あっはい、分かりますか?」

五十鈴「パン〇ーンね、ヴィダ〇サスーンよりもまるゆの髪質に合っていると思うわよ」

まるゆ「そうなんですか? 変えてみて良かったです」

まるゆ(――アレ? でも私、前のシャンプーの銘柄言ったかな?)

間宮「はい、お待ち遠様」

まるゆ「ありがとうございます間宮さん、いただきます」

まるゆ(七味――)

五十鈴「七味一振り、よね?」

まるゆ「はい、いつもすいません」

五十鈴「いいのよ、ゆっくり食べなさい。私はそろそろ警備交代の時間だから行くわね」

まるゆ「お気を付けて」

まるゆ(いつも夕飯食べに来たら居るけど、偶然って凄いなぁ……)

~続く~

769: 名無しさん 2014/05/31(土) 22:11:38.44 ID:2fkHHgMAO
――――潜水艦娘部屋。

まるゆ「7のトリプルです」

401「えっと、パス」

まるゆ「8のトリプルで流して、4のダブルでおしまいです」

401「うわーまた負けたー!」

58「シオイはトランプ弱いでち」

168「大富豪、ブラックジャック、ポーカー、カブ、何やっても大抵最下位よね」

8「シオイの戦略は読みやすいです」

19「今日はもう遅いから、そろそろ皆寝ようなのね」

401「明日もやろ! 絶対!」

まるゆ「うん、いいよ」

58「じゃあ電気消すでち」

168「スマホの充電しとかないと……」

8「グーテナハト」

19「魚雷冷たくて抱いて寝るには最高なのね」

まるゆ(今日も一日、楽しかったなぁ……お休みなさい)



――――潜水艦まるゆ。多少のトラブルはありつつも、楽しい毎日を過ごしてます。

770: 名無しさん 2014/05/31(土) 22:15:50.67 ID:2fkHHgMAO
燕尾服とか大鳳似合う気がします

それでは今回は時間を考慮して安価↓1・2・5で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

安価外でもランダムに未登場or出番が少ない艦娘なら書けそうなら拾います

771: 名無しさん 2014/05/31(土) 22:16:21.55 ID:cO1UyGO5o
>>751

772: 名無しさん 2014/05/31(土) 22:16:38.88 ID:fJj4vC1O0
おにおこ鬼怒

775: 名無しさん 2014/05/31(土) 22:18:35.90 ID:N1kZYdwSo
初霜 護衛のプロ

777: 名無しさん 2014/05/31(土) 22:29:37.62 ID:2fkHHgMAO
~次回~

・レディー講座

・おにおこじゃなくて鬼・怒!(き・ぬ!)

・護衛特化型駆逐艦初霜

・毒気が抜けた(はずの)大井

の、四本でお送りします

電大人気

779: 名無しさん 2014/05/31(土) 23:41:47.55 ID:2fkHHgMAO
六人から七人に増えるかもしれません

~~~~

熊野「熊野と」

暁「暁の」

熊野&暁「レディー講座!」

電「今日はよろしくお願いするのです」

熊野「向上心があるのはとてもいいことですわ」

暁「この一人前のレディーである暁に任せれば、何の心配もいらないわ」

電「熊野さん、どうすれば一人前のレディーになれますか?」

暁「ちょっと電、暁も居るんだから私にも聞きなさいよ!」

熊野「日本には“立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”、という女性の美しさを表した言葉がありますの」

電「どういう意味なのですか?」

熊野「諸説ありますけれど、どんな時にも優雅で清楚で気品ある立ち居振舞いをする女性は真のレディーである、という意味なのだと私は考えていますわ」

電「優雅で清楚で気品ある立ち居振舞い……」

暁「暁みたいになればいいってことよね」

熊野「私達艦娘が一人前のレディーである事を証明する為には、戦いの中でもそれを常に忘れないことが必要ですの」

電「熊野さん、何となくだけど分かったのです! 早速実践してみるのです!」

熊野「えぇ、電が真の淑女となれるよう、私も一人のレディーとして協力は惜しみませんわ」

暁「ねぇ、ちょっと! 一人前のレディーである暁を二人共無視しないでよー!」




――――電、出撃中。

電(優雅で清楚で気品ある立ち居振舞い……とにかく、やってみるのです)

大鳳「電、ヘ級の相手をお願い!」

電「了解なのです」

電(立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花、なのです!)

大鳳「――よし、こっちは片付いたから電の援護を……あら?」

電「終わったのです」

大鳳(いつの間に!? 砲撃音もしなかったし、良く考えれば航行する時に水を切る音もしてなかったはず……)

電「電もコレで一人前のレディーなのです」




――――今回、電が獲得したもの。消音射撃用夕張砲、無音航行術、揺芯回避航行術の三つ。

電「いつかは加賀さんに挑むのです!」

加賀(少し気を引き締め直さなければいけませんね……)

786: 名無しさん 2014/06/01(日) 00:44:35.72 ID:EGzsVykAO
大鳳「おにおこー」

鬼怒「だから私は鬼怒だってば!」

大鳳「こう呼ぶと絶対に見付かるから便利なのよ」

鬼怒「ちゃんと名前で呼んで欲しいのに、皆酷いよ……」

大鳳「愛称みたいなものだから、そんなに嫌がらなくてもいいんじゃない?」

鬼怒「コロンビアも愛称?」

大鳳「……一応、そうだと思う、多分」

鬼怒「パナイ島マジパナイとか寒いダジャレ言ったのが悪かったのかなぁ……」

大鳳「でも、結構駆逐艦の子達とは仲良いわよね? やっぱり嫌われてる訳じゃないわよ」

鬼怒「何か両腕を上げてたらぶら下がって来て、それが案外楽しかったのか毎回引っ付いてくるようになったんだよね。お陰で、凄い力こぶ出来るようになったよ」

大鳳(二の腕ムキムキね、なかなか良い筋肉だわ)

鬼怒「提督だけはちゃんと名前で呼んでくれるから、地味にそれだけでも嬉しいんだー……」

大鳳「わ、私も今度からちゃんと鬼怒って呼ぶわね」

鬼怒「ありがと、そう言ってくれると嬉しいよ」




――――節分。

鬼怒「がおーっ!」

雷「おにおこちゃんに豆を食べさせるわよ!」

響「ピスタチオ(殻付き)を食べさせてあげよう」

卯月「うーちゃんは納豆ぴょん」

長月「天豆って響きがかっこいいから食べさせてやろう」

鬼怒「ちょっと、豆を当てるんであって食べさせるんじゃない――納豆混ぜたの誰!? 後ピスタチオは殻剥いてくれなきゃ噛み砕けないって!」

電「豆乳ジュースを作ってみたのです」

如月「おからパック、試してみる?」

満潮「揚げ出し豆腐作ったから食べなさいよ」

鬼怒「趣旨変わってない!? あぁもう食べるから、まずはこの恥ずかしい鬼娘のコスプレ脱がせてよ」

駆逐艦娘一同「可愛いからダメ」

鬼怒「晒し者にされてる気分だよー……あっ、揚げ出し豆腐美味しい」




大鳳「皆に好かれてますよね、鬼怒」

提督「流されやすいし強く拒否しないから皆でからかってはいるが、アレを見て羨ましがる奴は居ても、嫌う奴なんてここには居ないさ」

大鳳(字面が可愛くないから親しみを籠めて“おにおこ”って呼ばれてるって知ったら、どんな顔するかしら?)




――――軽巡鬼怒、今日も明日も駆逐艦を両腕にぶら下げて頑張ってます。

790: 名無しさん 2014/06/01(日) 03:30:32.22 ID:EGzsVykAO
大鳳「初霜って護衛任務が得意なの?」

初霜「はい、護衛任務ならお任せください」

大鳳「どういう風にいつも護衛しているの?」

初霜「敵を発見したら、まずは最適な護衛対象艦の航路を割り出します。それから、敵の一番攻撃しにくい陣形を取り、飛んでくるあらゆる攻撃を防ぎます」

大鳳「戦艦の砲撃なんかは無理じゃないかしら」

初霜「追加装甲を応用した盾で受け流します」

大鳳「そんなので受け流せるものなの?」

初霜「着弾の瞬間に軌道を逸らせば可能です」

大鳳(どう考えても物理的に無理な気が……)

初霜「多少の無茶は承知で、戦艦だろうと空母だろうと、私が護衛している限りは何もさせません」

大鳳「どうして初霜は、そこまでして護衛を?」

初霜「私が艦娘になる前に行った救助活動や護衛任務、そのどれもを誇りに思っているからです」

大鳳「幾ら練度が高いとはいえ、駆逐艦が戦艦の砲撃をまともに喰らえば只では済まないのよ? それでも、率先して護衛任務を引き受け続けるの?」

初霜「“お前が仲間を守れば、必ず仲間がお前を守る。守りたいなら守らせてやるから守られろ”、そんな風に提督から言われました。だから、引き受け続けます」

大鳳「守るがゲシュタルト崩壊しそう……無茶をするなと言う割に、無茶を容認するわよね、あの人」

初霜「そんなことをしているから、月に一週間しか起きていられない程に気を張り詰めて作戦を立てて、糸が切れたように眠り続けてしまうんです」

大鳳「でも、そんな提督だから守るのよね?」

初霜「レ級百隻相手でも守りきります、例え身体の大半を失ったとしても」

大鳳「あら、そんなことになる前に私が守るから大丈夫じゃないかしら」

初霜「全く……お人好しが多すぎて、私も常に気が休まりません」

大鳳「あはは――ごめんなさい」

初霜「出撃数回に一回、狙い済ましたかのように大破するのは心臓に悪いですのでやめてください」

大鳳「好きで大破している訳じゃないのよ?」

初霜「次からは私の後ろで動かないで下さい、動いたら撃ちます」

大鳳「それ本末転倒よ!?」

初霜「勝手に動いて大破されるよりはマシです」




――――護衛に特化した駆逐艦初霜。頑ななまでのその護衛意識は、彼女の優しさに基づいている。

初霜「どうしてまた大破するんですか!」

大鳳「私が聞きたいわよ!」

791: 名無しさん 2014/06/01(日) 05:14:28.37 ID:EGzsVykAO
眠い……続きは起きたら書きます

~~~~

大井「提督、魚雷触ってみます?」

提督「遠慮する。っていうかそれ以上スカート上げたら見えるぞ」

大井「触らないと撃ちますよ?」

提督「お前はアレか? セクハラを理由に俺を訴えたいのか?」

大井「チッ、この純情童貞チキン提督」

提督「毒が抜けて優しくなったのか、毒は増したけど優しくなったのか、元々毒しかないのか、どれが正解だ?」

大井「提督のこと、北上さんと同じぐらい愛してますよ? 今すぐ何処かへ三人で逃避行したいぐらいに」

提督「受け取るのすら怖い気もするが、その気持ちは受け取っておく」

大井「受け取ったなら今日から私と北上さんと三人で一緒に寝てください」

提督「よし、クーリングオフしてやる」

大井「チキン提督、私の気持ちがいらないなんて言うと、魚雷四十発ぶちこみますよ?」

提督「生憎だが満面の笑みでそれ言われて、素直に気持ちを受けとるような鉄のハートは持ち合わせてねぇよ」

大井「――だって冗談でも交えないと、貴方すぐに逃げちゃうじゃない」

~続く~

792: 名無しさん 2014/06/01(日) 13:27:07.12 ID:EGzsVykAO
提督「……すまん」

大井「謝るぐらいなら、さっさと誰か選んでくれない? 私? 北上さん? 加賀さん? それとも他の誰か? 艦娘じゃない人? さっさと選びなさいよ!」

提督「今は、無理だ」

大井「ほら、やっぱりチキンじゃない」

提督「分かってんなら、俺にそんな感情を抱くのはやめとけ」

大井「ケッコンカッコカリしちゃったもの、地獄までだって付きまとうわよ?」

提督「……悪い」

大井「何? 私としたのは間違いだったとでも言うつもり?」

提督「そんなことは――」

大井「なら謝らないで!」

提督「……」

大井「大方、誰かと特別な関係になったら作戦に支障をきたすとか、自分の考えた作戦にその相手を参加させる時に私情を挟む余地が生まれるかもしれないとか、私達が解体されてしまったらその時に自分が堪えられないとか、そんなこと考えてるんでしょ」

提督「っ……エスパーかよ……」

大井「愛してるって言ったでしょ? それぐらい分かるわ」

提督「それも冗談の一部だと思ってたんだがな」

大井「冗談で愛してるなんて言葉使わないわよ、このニブチン提督」

提督「最後の一言があると冗談にしか聞こえん」

大井「――本当に好きだと分かってもらえるように言葉を重ねれば、アナタは私だけを見てくれる?」

~続く~

793: 名無しさん 2014/06/01(日) 14:00:12.59 ID:EGzsVykAO
提督「俺はチキンなんでな、誰かと見つめ合うのが怖いんだ。それに、そこまで慕われる理由にも心当たりが無い」

大井「北上さんの幸せそうな笑顔を見せてくれました。私が何かにつけて罵倒しても、笑って最後まで付き合ってくれました。作戦指揮が悪いと言ったら、寝る間も惜しんで戦術書を読み漁ってたのも知ってます。誰かが一発でも被弾して帰ってくると、その日の作戦に何か見落としが無かったか必ずチェックしているのも知ってます。このぐらいあればいいですか?」

提督「……吹雪と加賀にしか見せたこと無いんだがな、それを書き留めてるノート」

大井「私はエスパーなんでしょ? それぐらい分かるわよ」

大井(ホントは盗聴機のお陰だけど)

提督「提督として当然の仕事をしているだけだ」

大井「それなら部下のメンタルケアも兼ねて、今ここで職務として誰か決めて下さい」

提督「そんな職務があってたまるか」

大井「選ばれなかったからって誰も恨まないし、その相手を恨んだりもしない。むしろ今みたいに中途半端な方が、皆ストレス抱えてるの分かりませんか?」

提督「……それでも、俺は戦いが終わるまでは誰も選ばないって決めたんだ」

大井「――はぁ、ついつい背中から魚雷ぶちこんでも文句言わないで下さいね」

提督「こうして皆を気遣って憎まれ役を買って出るお前が、そんなことするわけないだろ」

大井「そういうこと平然と言うから、百人以上参加してる壮絶な争奪戦の賞品になるんですよ?」

提督「肝に銘じておく」

大井「……提督、愛してます」

提督「毒は吐かないのか?」

大井「裏切ったら提督殺して、私も死にます」

提督「やっぱり毒は無しでいいわ」

大井「少し良い雰囲気作ろうとしたらぶち壊すとか、男として終わってるわね」

提督「無しでいいって言ってんだろ!」

大井「この純情チキン童貞意気地無し提督」

提督「更に増やしてんじゃねぇ!」




――――本音と毒を織り交ぜながら、“愛してます”と伝え続ける大井のアプローチは、今日も明日も続きます。

大井「提督にチョコを作ってみたの、食べて下さいね」

提督「“チキン提督”なんてチョコで良く作れたな、提督の部分だけもらっとく」

大井「じゃあ提督じゃなくてチキンになりますね、チキン」

提督「お前やっぱり俺の事嫌いだろ!」

大井「――ちゃんと愛してますよ、提督」

794: 名無しさん 2014/06/01(日) 14:07:29.41 ID:EGzsVykAO
室温38℃

それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

ランダムに未登場or出番が少ない艦娘なら安価外でも書けそうなら拾います

795: 名無しさん 2014/06/01(日) 14:07:38.18 ID:ndFnT+DUo
重巡洋艦達の酒盛り

796: 名無しさん 2014/06/01(日) 14:08:39.79 ID:NMWXqCOAO
青葉

797: 名無しさん 2014/06/01(日) 14:10:04.17 ID:4VLzFtGo0
暁、甘くないカレーに挑戦

799: 名無しさん 2014/06/01(日) 14:22:23.47 ID:EGzsVykAO
~次回~

・〇〇上戸大集合

・青葉、見られてます

・甘くないカレー(甘口じゃないとは言っていない)

の、三本でお送りします

800: 名無しさん 2014/06/01(日) 14:38:54.73 ID:EGzsVykAO
※スレの終了時期について

~未登場(一応既出)艦娘一覧~

(伊勢)・日向・(初春)・(陽炎)・黒潮・秋雲・浜風・谷風・Z3・衣笠・加古・(隼鷹)

このうち三人は次の更新で出番あり

一応、現在実装されている全艦娘を書いたらエピローグ的なもの書いて一旦終わらせる予定です

まだ俺の嫁の出番が少ないから続けろやって方が居れば、その後も一日一話程度のペースで良ければ書くつもりです(他に安価無しのスレ建てる予定なので)

ただ安価投げてただ書いてるだけのスレですが、最後までお付き合い頂けますと幸いです

801: 名無しさん 2014/06/01(日) 15:37:00.95 ID:EGzsVykAO
特殊な酒飲んでるので大半のキャラがぶっこわれてます

~~~~

古鷹「かぁこぉ? 加古はねぇ、もうちょおっと真面目にしてくれたらぁ、お姉ちゃん嬉しいなぁーって思うの」

加古「アタシらって、アタシらって頑張ってるもん! 人の顔見る度、説教……しなくたって……いいじゃんかぁ……」

鈴谷「あーっ! 古鷹が加古泣かせてるー! いーけないんだーいけないんだー!」

古鷹「加古は根は良い子なのよぉ、泣かせたら承知……しない……すぅ」

加古「説教やだよぉ……怒らないでよぉ……」

熊野「しゅじゅや、わらくしのちゅいらお酒をおいれどこへいくんですにょ!」

鈴谷「あはははは! 熊野全然呂律回ってないじゃん! 超面白ーい!」

最上「こら三隈! 衝突禁止だっていつもいつも言ってるだろ! 何べん言えば分かるのさ! 」

三隈「くまりん、こっ! くまりん、こっ! くまりん、こっ!」

最上「頭突きも禁止! くまりんこも禁止! 禁止禁止禁止ー!」

衣笠「だからね、私がその時撃った弾がね、敵の主力艦を撃ち抜いたの。どう、凄い? 凄いでしょ!?」

青葉「青葉なんかが新聞書いちゃっててごめんなさい分を弁えなくてごめんなさいお酒飲んでごめんなさい……」

衣笠「だから何が凄いかっていうとね、私の撃った弾がね、倒したの!」

愛宕「パンパカパーン! 暑いから脱ぎまーす!」

高雄「何時かは提督と二人綺麗な浜辺で二人寄り添い合いながら愛を語らう甘い一時を過ごしたいのよ摩耶分かるわよね摩耶聞いてるの摩耶」

摩耶「うっ……揺らさないでくれ……吐く……」

鳥海「私のデータ分析によると三秒後に寝ます、いち、に……すぅ……」

愛宕「パンパカパーン、解放されるのって良い気持ちねー」

利根「ちくまぁ、わがはいがおねえさんなのだぞ、わかっとるのか?」

筑摩「えぇ、姉さんは世界で一番可愛らしいです」

利根「わかっとるならだっこするのをやめんかちくま」

筑摩「嫌です、可愛いから離しません」

~続く~

802: 名無しさん 2014/06/01(日) 15:49:51.61 ID:EGzsVykAO
妙高「足柄、ケガはない? 無茶はダメよ? 悩みはない? 何でも私に相談するのよ? 初風を抱き締めると落ち着くから、貴女も抱き締めてみない?」

那智「妙高姉さん、私は那智だ。後、今抱いているのは信楽焼だ」

足柄「なちねぇちゃーん、おさけついでー」

那智「お前みたいな大きい幼児は面倒見切れん。さっさと潰れて寝ろ」

羽黒「那智姉さん、ぎゅー」

那智「羽黒、抱き着くのは構わないが、力が、絞まって――」

羽黒「んー、抱き着いたら暑いです、脱ぎます!」

那智「ふぅ……っておい、脱ぐな。何時もなら恥ずかしいといってそんなことはしないだろ」

羽黒「何だか今は恥ずかしくないもん!」

那智(明石と間宮に頼んで酔えるような酒を作ってもらったが、流石にここまで酷いと飲む気になれんな)

鈴谷「あはははは! 那智さんにダーイブ!」

那智「おっと、鈴谷、飛び掛かるのは危ないからよせ」

羽黒「ズルい、私も!」

那智「ぐっ!? こら、離せ二人共」

三隈「くまりん、こっ!」

那智「ごふっ!?」

足柄「なーちー」

妙高「羽黒も初風抱いてみない?」

那智(――二度と酒盛りにこの酒は使わん!)




――――はっきり意識を一人だけ保っていると、結構辛い。そんな酒盛りのお話。

提督「那智が寝込んだ?」

加賀「酒盛りで疲れたそうです」

提督(はしゃぐようなタイプではなかったはずだが、ハメを外しすぎたのかもしれんな……今日ぐらいは休ませてやろう)

803: 名無しさん 2014/06/01(日) 17:56:45.85 ID:EGzsVykAO
青葉「さて、今日も早速ネタを――おや?」

青葉(誰かの視線を感じますね、前みたいに嫌がられるようなネタを書いた覚えはありませんが……)

青葉「まっ、気にせず誰か掴まえて取材をしちゃいましょう」


――――食堂。

青葉「いやー今日も朝から良いネタが拾えました。お昼食べたら早速新聞にしちゃいましょう」

間宮「クリームシチューお待ち――」

?(今だ!)

間宮「きゃっ!?」

青葉「大丈――って熱っ!? 水! 水ー!」

?(よし、今のでしっかり青葉に白いネバネバした物がかかったイラストが描ける)



――――シャワー中の青葉。

青葉「頭からクリームシチュー浴びるなんてついてないですよー全く」

青葉(あの時何かが間宮さんの足下に転がって来た気もしましたが……多分、不慮の事故ですよね)

?(結構スタイルいいねぇ、取材で一日走り回ってるからスリムなのかも)



――――髪をドライヤーで乾かし中。

青葉(癖っ毛で時間かかるから、一日に二回もセットするのかなり面倒なんですよねー……)

?(意外に髪の手入れはしっかりしてるんだ。下ろすと雰囲気変わるし、コレはコレで絵になるねぇ)



――――私服着用中。

青葉(今日が出撃じゃなくて助かっちゃいました。昨日洗濯したばかりだから制服の替えがありませんし……)

?(Tシャツにデニムのショートパンツか。あんまり何時もと変わらない気もするけど、スケッチスケッチーっと)



――――青葉、気付いちゃいました。

?「よし、これぐらい描けば次の原稿には十分――」

青葉「なるほどなるほど。今日一日こうやってコソコソと無断で青葉のあんな姿やこんな姿を描いていたんですね」

?「うわっ!?」

青葉「誰かを被写体にするならちゃんと許可を取らないといけないのは知ってますよね? ねぇ、秋雲」

秋雲「あ、後からちゃんと話にいこうかと……」

青葉「――クリームシチュー、熱かったんですよ?」

秋雲「っ!?……バレてたの?」

青葉「カマかけちゃいました」

秋雲「悪い、用事を思い出した!」

青葉「逃がさないよ、しっかり今回の事は記事にするからね」

秋雲「今度何かやらかしたら同人誌書くの禁止って言われてんだよー! だから許してー!」

青葉「許さない。青葉の胸こんなにちっちゃくないよ」



――――ちゃんと許可は取りましょう。でないと青葉、皆の隠し事暴いちゃうよ!

805: 名無しさん 2014/06/01(日) 18:31:30.30 ID:EGzsVykAO
暁(今日こそ皆にお子様って言われない為に特製甘口カレーからステップアップするんだから!)

電「暁、頑張るのです」

雷「辛かったらいつでもやめていいのよ?」

響「カレーがダメならボルシチを食べればいいんだよ」

暁「いくわよ!」

暁(――うっ、やっぱり辛い……)

電「一口目から既に涙目なのです……」

雷「水をコップ一杯飲んだわね」

響「ピロシキも美味しいよ」

暁「全然、平気なんだから!」

暁(急いで食べればちょっとは辛さがマシに――ダメ、そんなの一人前のレディーじゃないわ!)

暁「一口一口、しっかりと……」

電「一口一口、悶えながら食べてるのです」

雷「レディーならあんな風に悶えたりしないと思うんだけど」

響「そういえば、牛乳を飲めば辛さが緩和されると聞いたことがある。隼鷹、その牛乳をくれないか?」

隼鷹「ん? カルーアミルク、いるかい?」

電「絶対飲ませちゃダメなのです!」

暁(そんなものに、頼らなくたって、食べられるんだから!)

暁「――完食、したわ」

電「おめでとうなのです」

雷「良く頑張ったわ」

響「ハラショー、その涙目からは並々ならぬ努力を感じる」

暁「一人前のレディーならこのぐらい当然よ! 中辛や辛口だってこの調子で制覇してみせるんだから!」



――――提督の夕食。

暁「司令官、特製甘口カレー以外も食べれるようになったわ!」

提督「そうか、頑張ったな暁」

暁「今司令官が食べてるカレーだって食べられるんだから!」

提督「あっ待てコレは――」

暁「……っ!? うぅーーーーーーー!!」

提督「言わんこっちゃない! ほら、牛乳飲め、ちょっとマシになるから!」

暁「んぐ……んぐ……ふぅ……じぇ、じぇんじぇんへいきなんだかりゃ!」

提督「無理すんな、黒カレーは結構辛いから」

暁「舌と唇、痛いよぉ……」

提督「ほれ、元気出せ、辛いのなんか食えなくても一人前のレディーにはなれるさ」

暁「子供扱いしないでよ、もう!」

提督「撫でなくていいのか?」

暁「い、一人前のレディーだって頭を撫でられるのは嬉しいわよ!」

提督「はいはい、そうかもな」



――――暁の一人前のレディーへの道は遠い。頑張れ暁! 負けるな暁! きっといつかはなれるかもしれない!

806: 名無しさん 2014/06/01(日) 18:36:46.74 ID:EGzsVykAO
参考までに、今回暁が完食したカレーは星の王〇様カレーです

それでは安価↓1・2・4で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

ランダムに安価外でも未登場or出番が少ない艦娘なら拾うかもしれません

807: 名無しさん 2014/06/01(日) 18:37:22.55 ID:bYSOvxdHo
朝潮と鎮守府の大掃除

808: 名無しさん 2014/06/01(日) 18:37:29.41 ID:ujSJawodo
白雪

810: 名無しさん 2014/06/01(日) 18:39:23.63 ID:ddDMwqlSO
浜風・谷風・浦風が雪風にスカートを履かせようとする

812: 名無しさん 2014/06/01(日) 18:48:07.17 ID:EGzsVykAO
~次回~

・鎮守府一斉清掃

・街のゴミ拾い

・でも、履きませんから!

の、三本でお送りします

前々から白雪は清掃ネタと考えてたので、二本清掃ネタ続くけど堪忍してつかぁさい…

816: 名無しさん 2014/06/01(日) 20:36:59.45 ID:EGzsVykAO
朝潮「司令官、鎮守府の一斉清掃をしましょう」

提督「急にどうした」

朝潮「掃除当番を決めて掃除は欠かさずしていますが、あまりに施設などが増えすぎて、細かいところまでは手が回っていません。ですから、思い立ったが吉日、今日やりましょう」

提督「やるのはいいが、今日ってのは急過ぎないか?」

朝潮「今日出来ることは今日のうちにやるべきです」

提督「……分かった、急ぎの指令も無いし、全員総出で大掃除するか」

朝潮「はい、許可を頂きありがとうございます」

提督「やるからには徹底してやるぞ、発案者のお前が陣頭指揮を取れ」

朝潮「了解しました!」




――――廊下の窓拭き。

提督「届くか?」

朝潮「はい、肩車して頂きありがとうございます」

提督「脚立が出払っちまったからな、これぐらい構わんさ」




――――工廠の掃除。

朝潮「きゃあっ!?」

提督「どうした!?」

朝潮「ひ、人の腕が落ちてます……」

夕張「あっ、それメカ夕張用の保護シートの試作品。肌色にしてみたら微妙で結局使わなかったの」

提督「そんなもんはさっさと廃棄しとけ!」



――――明石管理エリアの掃除。

提督「漏電でもしようものなら大変な事になるからな、ここは特に念入りにやるぞ」

朝潮「あの、司令官、ネズミらしき生き物が……」

提督「ネズミ? コードかじられたらマズイし、退治――ってデカっ!?」

雪風「あっこんなところにいた! ごめんなさいしれぇ、その子、私が飼ってるんです」

朝潮「雪風、ペットを飼うなら逃がさないように気を付けてね」

雪風「はい、気を付けます」

提督(アレ、ネズミなのか……?)

~続く~

821: 名無しさん 2014/06/01(日) 21:58:49.40 ID:EGzsVykAO
――――とある艦娘姉妹の私室。

提督「意外に綺麗だな」

朝潮「酒瓶が転がっているものだとばかり思っていました」

提督「俺もそんなイメージがあった。まぁ酒瓶はしっかり並べてあるがな」

朝潮「――っ!? 次に行きましょう、司令官!」

提督「ん? あぁ、掃除の必要も無いしそうするか」

朝潮(畳んで綺麗に置いてても下着はダメです!)




――――朝潮型私室前。

朝潮「必要ないので次です」

提督「少し確認をするぐらいは――」

朝潮「次です!」

提督(何か見られたくないものでもあるのか……?)




――――陽炎型(一部)の私室。

提督「陽炎は結構年相応って感じだな」

朝潮(何故ハリセンが黒潮の机の上に……)

提督「不知火は――努力してるんだな、アイツ」

朝潮「忘れないようにメモだらけですね、却って逆効果な気もしますが……」

提督「部屋自体はここも綺麗だし、次に行くか」



――――体育館。

長良「うおぉぉぉぉぉぉっ!」

島風「とりゃあぁぁぁぁっ!」

提督「雑巾掛けか」

朝潮「あの二人を組ませて正解だったようですね」



――――食堂。

提督「おい赤城」

赤城「むぐっ!?」

朝潮「赤城さんには手の届かない場所の掃除を艦載機でするようお願いしたはずですが?」

提督「ここでなーにやってんだー?」

赤城「ほっへはほひっはははひへふははひ」(訳:頬っぺたを引っ張らないで下さい)

朝潮「赤城さん、真面目にやらないと夕食抜きです」

赤城「一航戦赤城、鎮守府を光輝かせてみせます!」

提督「全くアイツという奴は……」

~続く~

822: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:01:00.60 ID:EGzsVykAO
――――遊技場。

長門「さぁ皆! 私と掃除に励もうではないか!」

天龍「チビ共、危ない場所は長門が全部やるから手の届く安全な場所だけでいいからな?」

駆逐艦娘達「はーい!」

龍田「じゃあ私達はこっちねぇー」

長門「別行動だと!?」

提督「概ね問題ないな」

朝潮「そうですね」



――――全行程終了。

朝潮「お疲れ様です、司令官」

提督「コーヒーか、ありがとうな朝潮」

朝潮「いえ、今日は無理を聞いて頂けましたから」

提督「――楽しかったか?」

朝潮「……見抜かれていたのですね」

提督「この三日ほど結構忙しくて疲れてたからな、皆一緒に楽しみながらわいわい掃除やるってのも、気分転換にはいいかもしれん」

朝潮「また、いつかしたいですね」

提督「……あぁ」

824: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:04:40.20 ID:EGzsVykAO
特に明言はしませんが、雪風の飼っているのは雪風のコラ画像に使われている動物とだけ

ちょっと休憩しますので、掃除風景見たい箇所や艦娘いれば書きますのでご指定下さい

825: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:05:12.74 ID:vj3ZB7jSo
では電ちゃん

827: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:07:18.07 ID:QS+td2+SO
加賀

828: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:07:37.78 ID:mNoi5yL9o
お風呂

829: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:08:03.52 ID:NMWXqCOAO
青葉

830: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:10:22.85 ID:z+d6tYato
長門

831: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:13:13.34 ID:flfm0k6w0
島風&天津風

833: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:30:25.16 ID:EGzsVykAO
――――電の掃除。

電「コレはアルコール拭きなのです。コレはクレンザーなのです。コレは靴下で擦るのです」

雷「どこでそんなの教わったの?」

電「間宮さんと鳳翔さんが教えてくれたのです」

雷「最近毎日誰かに何か教わってない?」

電「良いお嫁さんになる為なのです!」

――――電に掃除スキルが追加されました。




――――加賀の掃除。

加賀「これだけ広いと手間ね」

瑞鶴「加賀さーん! あそこやってー!」

加賀「何? 自分じゃ出来ないなんて言うつもりじゃ――分かりました。手出し無用です」

加賀(鳥の巣なんてあったのね、壊さないように周囲だけ綺麗にして終わりにしましょう)

瑞鶴(優しい顔してる加賀さんレアだなぁ……)




――――お風呂掃除。

五十鈴「イムヤは浴槽を、ハチは桶、ゴーヤは壁、シオイは天井、イクは床、まるゆは私と小物の整理ね」

168「水着ってこういう時に便利よね」

8「綺麗に磨きます」

58「古い水着で拭くでち」

401「晴嵐さん、お願ーい」

19「ピッカピカに磨くのね」

まるゆ「シャワーノズルなんかも綺麗にしないといけませんね」

五十鈴(泡まみれのこの子達も可愛いわね)




とりあえず半分です

834: 名無しさん 2014/06/01(日) 22:48:49.89 ID:EGzsVykAO
――――青葉の掃除。

青葉「出版所の掃除なんてあまりしませんからねー埃が大量で――ゲホッゲホッ! マスク着けなきゃ無理ですねコレは……」

衣笠「付き合ってあげるんだから感謝してよね」

青葉「神様仏様衣笠様! コレでいいですか?」

衣笠「適当にも程があるわね……まぁいいわ。で、どこから始めるの?」

青葉「まずは……足の踏み場を作ることからですかね?」

衣笠「……でしょうね」




――――長門の掃除。

長門「お前等ー! ビッグセブンだからって何でも出来ると思うなー!」

天龍「何だ!? よく聞こえねぇから早く掃除して降りてこい!」

長門「落ちたら流石に私も無事では済まんぞ! どうして手作業でジェットコースターのレーンを拭かねばならんのだ!」

天龍「仕方ねぇだろ! 明石が他で手一杯なんだから!」

長門「せめて終わったら駆逐艦娘達と一緒に寝ていいという褒美をくれえぇぇぇぇっ!」




――――島風&天津風の掃除。

島風「連装砲ちゃん、あそこ届く?」

天津風「連装砲くん、お願いね」

島風「――よし、終わったよー天津風ー!」

天津風「こっちも終わったわよ」

島風「さっきは長良と雑巾掛け競争したから、次は天津風とやりたい!」

天津風「そうね……まだ床で拭くところは残ってるし、いいわよ」

島風「やったー! 行こう、天津風!」

天津風「島風、ここの床は拭いたばかりだから危ないから走っちゃダメよ?――って言ってるそばから転けちゃダメよ島風ー!」




掃除ネタ終了。

835: 名無しさん 2014/06/02(月) 00:02:20.36 ID:1B5pnv5AO
――――街中。

?「大鳳さん、こんにちは」

大鳳「えぇ、こんにちは……って白雪!?」

白雪「何をそんなに驚かれているのですか?」

大鳳「いえ、あまりにも清掃員として街に溶け込んでいたから……」

白雪「何時もの格好で清掃していると、やっぱり軍というのを意識させてしまいますから」

大鳳「ボランティア清掃してる艦娘って白雪のことだったのね」

白雪「はい、元々掃除するのは好きでしたので」

大鳳「一人で大丈夫なの?」

白雪「初雪と深雪も手伝ってくれていますので」

大鳳「そう……危なくは、ないの?」

白雪「石を投げられたこともありましたし、もうここへ来るなと怒鳴られたりもしました。一般の方達からすれば、私達も深海棲艦と同じ“何だかよく分からない生き物”に変わりありません」

大鳳「どうして、そんな状態で続けられたの?」

白雪「司令官や皆も時間のある時は一緒に来てくれましたし、良いこともありましたから」

大鳳「良いこと?」

白雪「ある時、飴をくれた小さな男の子が居たんです。“お姉ちゃん、いつも掃除しててえらいからあげる”って……だから、続けられました」


大鳳「――そういえば、私も小さい女の子から貴女宛に言伝てを預かってるわ。“お姉ちゃん、いつもお掃除してくれてありがとう”って」

白雪「そう、ですか」

大鳳「私からもありがとう、白雪。貴女が頑張ったから、街の人達全員とはいかなくても、私達を受け入れてくれる人が確実に増えたのよ」

白雪「私はただ、守るべき人達の顔を身近で見ていたいだけです」

大鳳「そうね……私達が敵と戦っている理由の一つだものね……」

白雪「これからも、清掃は続けていきます。私の大事な仕事の一つになりましたから」

大鳳「えぇ、頑張ってね白雪」

白雪「――ところで、何処かへお出かけだったのでは?」

大鳳「……あっ! 浦風を待たせてるんだった! またね、白雪!」

白雪「はい、お気をつけて……よし、初雪達と合流して一旦私も休憩にしましょう」




――――小さな日々の積み重ね。それは時に、大局を動かす力となる。例えそれが、街の空き缶を拾うだけだったとしても……。

845: 名無しさん 2014/06/02(月) 13:12:13.50 ID:1B5pnv5AO
雪風「雪風は履きません!」

谷風「ダーメ、今日という今日は履いてもらうからね」

浜風「見ているこちらが恥ずかしくなります」

浦風「ほれ、こっち来てコレを履くんじゃ」

雪風「でも……履きませんから!」

谷風「あっ、待ちな雪風!」

浜風「谷風、浦風、回り込んで捕まえましょう」

谷風「分かった!」

浦風「うちはあっちから回り込む」

浜風「では、私はこちらに」




――――雪風、逃走中。

谷風「待てぇーい!」

雪風「履きませーん!」

谷風「捕まえ――うわっ、わわわわわ……ぎゃわっ!?」

――――谷風、雪風の飼う謎のペットにフライングボディプレスされ脱落。




浜風「見付けました、逃がしませんよ」

雪風「雪風は絶対に履いたりしません!」

浜風「階段を上るときに恥ずかしがるぐらいなら履きなさい」

雪風「それでも嫌なんです!」

浜風「追い付きまし――っ!? 何故上からタライがっ!? よし、避けてしまえばどうということは……」

RJ「何や雪風、鬼ごっこしてんならぶつからんようにな」

瑞鳳「毎日元気だよね、あの子達」

浜風(しまった、前方への注意が散漫に!?)

RJ「うわっ!」

瑞鳳「きゃっ!」

浜風「くっ……すいません、急いでいますので謝罪は後ほどしっかりと――あの、手を離して頂けませんか?」

RJ「まぁまぁちょい待ち浜風、ぶつかった慰謝料もらおか」

瑞鳳「うんうん、たっぷりもらわないとね、主に御利益的な意味で」

浜風「あの、お二人共、目が怖いです……誰か助け――」

――――浜風、胸部装甲へ必要に攻撃を受け脱落。

~続く~

849: 名無しさん 2014/06/02(月) 14:11:15.31 ID:1B5pnv5AO
浦風「追い詰めたで雪風、このスカート履いたらぶち可愛いなるけぇ」

雪風「それでも履きません!」

浦風「げに頑固な子じゃ……でも、履いてはもらうけぇ」

雪風「嫌です!」

浦風「何でそがぁに嫌がるんじゃ? 何か理由があるんか?」
雪風「……皆が揃うように、願掛けしてるんです」

浦風「皆って、陽炎型の皆のことか?」

雪風「いえ、一緒に戦った全ての仲間の方々です」

浦風(全員揃ったら鎮守府がえっとになって大変じゃないじゃろか……)

雪風「雪風は幸運艦です。だから、願えばきっと叶います」

浦風「……そんな願掛けしなくても大丈夫じゃ。きっと皆、艦娘になってまた会える。うちもそう願っとるけぇ」

雪風「浦風……」

浦風「――だから、雪風はスカート履くんじゃ」

雪風「嫌です!」

浦風「何でじゃ!」

雪風「今更履いたら落ち着きません!」

浦風「そのうち慣れるから我慢しんさい!」

雪風「雪風は、絶対に履きません!」




谷風「――と、いうわけで」

浜風「逆に統一感を出すために、私達が雪風の格好をしてみました」

浦風「提督さん、似合っとるか?」

提督「今すぐに着替えろ、長門と大鳳が使い物にならなくなる」




――――提督の予感は当たり、三人を見付けた長門と大鳳は一日使い物にならなかったそうな……。

850: 名無しさん 2014/06/02(月) 14:16:50.80 ID:1B5pnv5AO
あの三人が雪風の格好したら色々な意味で危ない

それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

まだ出てない艦娘の話も安価外で一本書きます

851: 名無しさん 2014/06/02(月) 14:17:20.28 ID:hDlyqVwX0

ヤンデレ化

852: 名無しさん 2014/06/02(月) 14:19:17.22 ID:ESYQlh3mo
大井に睨まれる衣笠

853: 名無しさん 2014/06/02(月) 14:21:24.05 ID:2pchUAhfo
メロンちゃんと明石さん

855: 名無しさん 2014/06/02(月) 14:45:06.08 ID:1B5pnv5AO
~次回~

・もっと私だけに頼ってね?(※番外編なので本編とは無関係です)

・紛らわしいのよ

・共同作業

・ハリセン

の、四本でお送りします

857: 名無しさん 2014/06/02(月) 15:48:15.80 ID:1B5pnv5AO
雷「ねぇ司令官、何か元気無いわねぇ、そんなんじゃダメよ」

雷「ほら、私が抱き締めてあげるから元気出して。こうしてると暖かいでしょ?」

雷「ずっと私が傍に居れば、何にも心配なんていらないんだから」

雷「ご飯、美味しい? そう、いっぱい作ったからたくさん食べてね」

雷「お風呂も一緒に入ってあげるわ、身体の隅々まで洗ってあげるわ」

雷「司令官が望むなら、ちょっと怖いけど気持ち良くだってしてあげる」

雷「――ねぇ司令官、あの時どうして電を選んだの? 何か脅されていたの?」

雷「大丈夫よ、心配しないで、あなたに危害を加えるモノは全部排除するから」

雷「何で、泣いてるの?……そう、嬉しいのね。私もあなたとずっと一緒に居られるようになって嬉しいわ」

雷「広い鎮守府に二人だけになっちゃったけど、こうして片時も離れずに居られるなら、悪くないわね」

雷「――あっ、オムツ替えないといけないわね。ちょっと脱がすわよ」

雷「ずっと、ずーっと、雷がお世話してあげるから、死ぬまで一緒に居ましょうね、あなた」

雷「……あっ、また邪魔者が現れたみたい、ちょっと行ってくるわ。大丈夫、心配しないで、私があなたを守るから」




雷「ただいま、あなた。ちょっと汚れちゃったから、シャワーを浴びてくるわね。覗いてもいいのよ?」




雷「星が綺麗……ねぇ、ずっとこのまま居られたら、あなたも幸せよね?」

雷「――泣かなくても分かってる。大丈夫、私はあなたから絶対に離れたりしないから」

雷「あなたが死んだら、私も死ぬわ」




雷「――ズッとイッショよ、アなタ」




――――その後、二人の姿を見たものは、誰も居ない。

860: 名無しさん 2014/06/02(月) 17:01:11.86 ID:1B5pnv5AO
ちょっと軽いのです

~~~~

雷「司令官、カフェオレを作ったから飲んでね!」

提督「おぉ、ありがとな」

雷「紅茶も淹れたから飲んでいいわよ!」

提督「ん? いや、カフェオレ――」

雷「緑茶も淹れたからコレも飲んでいいわ!」

提督「いかづ――」

雷「サンドイッチも作ったのよ!」

提督「い――」

雷「他の誰の者も口にしたらダメよ……だって、私が居るじゃない」

提督(言っていることは何時もとあまり変わらないのに、背筋が寒い……)

加賀「ただいま戻り……どうしました?」

雷「あぁ加賀さん。司令官のお世話をしていたのよ、ダメじゃない秘書艦が司令官の傍を離れたら」

加賀「いえ、私は頼まれた仕事をしていただけです。秘書艦としての職務は全うしていますよ」

雷「なら、仕事は加賀さんにやらせてあげるから、司令官のお世話は全部雷に任せてもらうわね」

加賀「それも私が――」

雷「邪魔しないで加賀さん。司令官は雷に頼りたいと思ってるのに、加賀さんに遠慮して言い出せないのよ。ねぇ、司令官」

提督「え? あ、いや、そんなことは……」

雷「遠慮なんてしなくていいのよ司令官、雷には何時だって頼っていいの。加賀さんでも電でも誰でもなく、私が一番司令官が頼るべき存在なんだから」

加賀「雷、私に喧嘩を売っているの?」

雷「喧嘩なんかしないわよ、私が傷付いたら司令官が悲しむもの。ねぇ司令官」

加賀「雷、少しはこっちを見て話しなさい」

雷「嫌。司令官が目の前に居るのに、目を離すなんて可哀想で出来ないわ」

提督「俺は目を離せない小さい子供か何かか?」

雷「司令官には私が付いてないとダメなの。だから、ずっと見ているし、もっと頼ってもいいのよ?」

加賀「提督は貴女の子供ではありませんよ」

雷「司令官は子供じゃないわ。――だって、子供なら私のお腹の中にいるもの」

提督「……何?」

加賀「提督、身に覚えは?」

提督「あるわけが――」

提督(いや、もしかして俺の知らない間に……?)

雷「……心配しないで司令官。“これからも全部、私がしてあげるから”」

提督「っ!?」




――――耳元でそう囁いた雷の顔は、とても可愛らしく、とても魅力的であり――とても、恐ろしかった。

866: 名無しさん 2014/06/02(月) 19:14:38.91 ID:1B5pnv5AO
衣笠「おーい、おーい!」

大井「うるさいわね! 何よ、人の名前を大声で連呼して、何か用!?」

衣笠「えっ? 私はただあそこに提督が居るから呼んでただけだよ?」

大井「――衣笠、ここ、どこだと思う?」

衣笠(笑ってる、機嫌治ったのかな)

衣笠「廊下でしょ?」

大井「そう、“私の部屋の前の廊下”ね」

衣笠「あっそういえばそうね。前に青葉の球磨多摩への取材に付き合って来たことあるわ」

大井「そうなの? 知っていてもらえて良かったわ。じゃあついでに良いことを教えてあげる」

衣笠「何? 青葉の秘密とか?」

大井「夜間警備明け、北上さんとベッドで熟睡中、廊下から大声で名前を呼ばれて起こされて――私の機嫌は最高に今悪いのよ!」

衣笠「わっ!? ちょっと大井さん、こんなとこで主砲撃ったら危ないって!」

大井「ツギ、オコシタラ、シズメルワヨ?」

衣笠「は、はい……」




大鳳「それ以来、すれ違う度に睨まれるようになったの?」

衣笠「蛇に睨まれた蛙ってこんな気分なのかなって思うぐらい、大井さんに睨まれたら背筋がゾクッてする……」

大鳳「何か大井さんが喜ぶものあげれば許してくれるんじゃないかしら」

衣笠「大井さんが喜ぶもの……北上さん?」

大鳳「それはもう大井さんのだから」

衣笠「後は魚雷と提督?」

大鳳「片方はもう持ってるし、片方はあげられないわ」

衣笠「うーん……」

大鳳「――あっ、こういうのはどう?」




――――三日後。

大鳳「ご機嫌ね、大井」

大井「えぇ、良いものを衣笠からもらったの」

大鳳「へー、何をもらったの?」

大鳳(実は何か知ってるんだけどね……)

大井「私と提督と北上さん、三人セットの縫いぐるみ。とっても良く出来てるのよ?」

大鳳「そう、良かったわね」




――――衣笠の出費、鳳翔さんへ献上する高級茶葉と高級和菓子のセット、合計十万円。

衣笠(機嫌は直してもらえたけど、今月何にも買えないよ、トホホ……)

青葉「衣笠、この前貸してたランチ代はどうなりました?」

衣笠「来月まで待ってー!」

867: 名無しさん 2014/06/02(月) 20:10:58.56 ID:1B5pnv5AO
明石「手伝って欲しいことって何ですか?」

夕張「うん、実はメカ夕張のことなんだけど、少し改造したいの」

明石「でも、提督から改造禁止されてませんでしたっけ?」

夕張「戦闘用に改造しちゃダメとは言われたけど、サポート機能の追加や基礎スペックの向上についてまでは禁止されてないわ」

明石「それなら大丈夫……かな?」

夕張「そういう方面なら明石の方が詳しいし、面白い機能も付けたいから知恵を貸してくれない?」

明石「そうですねー、最近はほとんど依頼も無くてメンテナンスを続ける日々でしたし……分かりました。私も協力します」

夕張「助かるわ。それじゃあ早速なんだけど、こういう機能を付けたいの」

明石「あっ、ちょっと面白そうですね、使えそうなソフトもありますから直ぐに取り掛かりますね」

夕張「お願いね、私は基礎スペックを向上させて機動性を確保してみるから」




――――1週間後。

?「このクソ提督!」

提督「ん? 曙か?」

?「ご主人様、気安く触るとぶっ飛ばしますよ」

提督「漣も一緒か。どうした、用があるなら入れ、それと濡れ衣だからやめろ」

?「おんどりゃー!」

提督「うわっ!? 浦風も一緒か、とにかく入れ」

?「はい、失礼します」

提督(アレ? 今の声は夕張じゃ……)

?「こんにちは、提督」

提督「何だ? 新しい兵装でも出来たか?」

夕張「――どうやら完全に成功したみたいですね」

明石「はい、会心の出来です」

提督「っ!? 夕張が二人!?」

夕張「私は一人ですよ、提督。その子はメカ夕張です」

メカ夕張「成功です、マスター」

提督(全く見分けが付かん……)

明石「後、さっき曙や漣の声を出していたのもメカ夕張ですよ。自動音声作成ソフトで出させてます」

提督「バージョンアップさせ過ぎだろ……顔や肌はどうしたんだ?」

夕張「前に作ってた保護フィルターを完成させてみたんです。顔の細部等は明石の協力で何とかしました」

提督「つくづく懲り性だなお前等」

夕張「これからも色々試してみていいですか?」

提督「通常の仕事に支障をきたさず、危なくない範囲でならな」

明石「やりましたね夕張、早速また新しい機能を付けてみましょう」

夕張「えぇ、行きましょう、メカ夕張」

メカ夕張「了解しました」

提督「……妖精並みの技術力あるんじゃないのか、あの二人」

873: 名無しさん 2014/06/02(月) 21:51:12.76 ID:1B5pnv5AO
大鳳「黒潮、飴くれない?」

黒潮「えぇよ、はい」

大鳳「ありがとう。何時も持ち歩いてるわよね、好きなの?」

黒潮「徳用を買って何時も持ち歩いてんねん。最近は高なったから困るわー」

大鳳「たまにスーパーのチラシ持ちながら遠征してるけど、大丈夫なの?」

黒潮「ちゃんと仕事はしてるから大丈夫やって、時間は有効に使わんとな」

大鳳(何か主婦みたいな子ね……)

黒潮「あっ加古や、おーい!」

加古「ん? なに、何か……用……ぐぅ」

黒潮「立ったまま寝る奴がおるかいな!」

加古「痛っ!? 何もハリセンで殴らなくてもいいだろ黒潮!」

黒潮「立ったまま寝るやなんて器用なボケかますからや」

加古「別にボケた訳じゃないんだけど……」

大鳳(今、ハリセン何処から出したのかしら……)

黒潮「やっぱりスナップがいまいち効かんなぁこのハリセン。また良いの出来るまでは前に作ったやつ使おか」

加古「それ何個目さ」

黒潮「このツッコミ君は28号やで?」

大鳳(名前付きなんだ……しかもかなり改良を重ねてるみたいね)

黒潮「大鳳さんも使ってみぃひん? 結構ハリセンって使うと癖になるで」

大鳳「いえ、私は遠慮しておくわ」

加古「……ぐぅ」

黒潮「だから寝るな言うてるやんか!」

加古「へぶっ!? 顔はやめてって!」

黒潮「あぁすまんすまん、あんまりにも良い寝顔やったからつい」

加古「鼻血でも出たらどうすんのさ」

大鳳(よくよく考えたら加古も器用よね、立ったまま寝るって)

黒潮「コレでも食べて目ぇ覚まし」

加古「何この変な袋の飴、何味?」

黒潮「食べたら教えたる」

加古「眠気覚ましならミントとか?――っ!? ゲホッガハッゴホッ!」

黒潮「ほい、ティッシュと水」

加古「んぐ、んぐ……はぁ……黒潮! 唐辛子味か何かだろコレ! 何てもん舐めさせんのさ!」

黒潮「ハバネロ味や、眠気消し飛んだやろ?」

加古「眠気どころじゃないよ! 口の中火事みたいになってるし!」

黒潮「良かったやないか、たまには昼寝せんと仕事気張りや」

加古「言われなくても今から艦隊演習行ってくる、じゃあね」

大鳳(この二人、もうちょっと見てたくなるわね)




――――黒潮の趣味、ハリセン作り、ウィンドウショッピング、誰かに変わった飴を舐めさせること。

874: 名無しさん 2014/06/02(月) 21:56:22.57 ID:1B5pnv5AO
未登場は後二人になりました

それでは安価↓1・2・4で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

875: 名無しさん 2014/06/02(月) 21:57:04.50 ID:U1tia9tSO
け〇おんのコスプレをして楽器を弾く白露型姉妹

876: 名無しさん 2014/06/02(月) 21:57:26.53 ID:xjC/3C4Uo
絶品比叡カレー

878: 名無しさん 2014/06/02(月) 21:58:38.03 ID:2xz+EYVPo

877: 名無しさん 2014/06/02(月) 21:58:10.49 ID:4YlYRY7Io
阿賀野級四姉妹の日常と戦闘

882: 名無しさん 2014/06/02(月) 22:14:06.82 ID:1B5pnv5AO
>>875
先に確認しときます

白露→デコ
時雨→スイーツ歌詞
村雨→タクアン眉毛
夕立→天才肌の姉

で、いいですか?

それともツインテだから村雨をあず〇ゃんにしときますか?

885: 名無しさん 2014/06/02(月) 22:22:52.86 ID:U1tia9tSO
>>882
はい、ありがとうございます。
あずにゃん役は…お任せします

886: 名無しさん 2014/06/02(月) 22:36:12.85 ID:1B5pnv5AO
>>885
ではいっそフルキャスティングしてこんな感じに

白露→ヘアバンド
時雨→怖がり
村雨→お嬢様
夕立→ギータに首ったけ
五月雨→あずに〇ん
涼風→じゅ〇ちゃん
天津風→完璧妹
鳥海→眼鏡会長
?→デスメタル

一人身長がおかしいし、妹の適役が見付からなかった…

884: 名無しさん 2014/06/02(月) 22:22:13.68 ID:1B5pnv5AO
~次回予告~

・しらつゆ!(※とあるキャラを使いたいので若干番外編扱いで)

・比叡、遂に大願成就する

・長女と四女に翻弄される毎日

・航空戦艦の時代

の、四本でお送りします

888: 名無しさん 2014/06/02(月) 23:26:16.80 ID:1B5pnv5AO
ドタバタしながら皆好き勝手に演奏してると思って下さい、一部分かる人には分かる歌詞ネタ入れてみました

~~~~

夕立「夕立、皆と面白いことしたいっぽい!」

――――この台詞が、全ての始まりだった。

白露「一番先に、リズムを取ります!」

時雨「練習し過ぎて指がつりそうだよ……」

村雨「キーボードって結構面白いじゃない」

夕立「夕立、結構ギター弾けるっぽい!」

五月雨「私、精一杯頑張ります」

涼風「演奏しないあたいがコスプレする意味あんのかい?」

天津風「私なんて島風の面倒見がいいからってだけで連れてこられたのよ?」

鳥海「一人だけ浮いてしまっていて、少々恥ずかしいです……眼鏡というだけなら巻雲でも良かったのでは」

夕立「じゃあ皆、演奏開始っぽい!」




白露「ワン、ツー、ワンツースリーフォー!」

時雨「――えっ歌詞は即興? 僕は演奏でいっぱいっぱいだから無理だよ?……やれってそんな無茶な……」

村雨「結構上手く弾けてるんじゃないかしらー?」

夕立「いちにっさんし、ごはんっぽい!」

時雨「雨が降る、僕の上にも君の上にも、でも、きっと雨上がりには虹がかかるから、二人で空を見上げよう……恥ずかしくて顔から火が出そうだよ」

白露「ドラムソロ、いっきまーす!」

五月雨「えっわっコードってコレで合ってるかな、涼風」

涼風「それAじゃなくてGだから! っていうか演奏中に聞いてどうすんだ!」

天津風「何で私達カスタネット持たされたの……?」

鳥海「コレで合いの手を入れろということでしょうか……」

夕立「もし時雨が帰ってきたら、とびっきりの笑顔で抱き着くっぽい!」

村雨「ハートのスキンシップで皆のハートをゲッツ!」

白露「大好きな人の為には、ハンバーグがいっちばーん!」

時雨「雨の中、君への思いを便せんに書いてみるよ」




――――この楽しい演奏会は、三時間程続いたそうな……。

霧島「野郎共ー! 準備はいいかー! 地獄に招待してやるぜー!」

提督「何で霧島だけデスメタルなんだよ!」

大鳳(ノリノリに見えるのは私だけかしら……)

那珂「那珂ちゃんを除け者にして演奏会とか、皆ひっどーい!」

892: 名無しさん 2014/06/02(月) 23:45:35.10 ID:1B5pnv5AO
エラー猫娘「にゃんと付くなら私の出番ですね!」

大和「ツインテですか、この髪型もなかなか可愛いですにゃん」

多摩「にゃーは多摩の専売特許だにゃ!」

894: 名無しさん 2014/06/03(火) 00:57:54.00 ID:LBlmmFDAO
比叡「――ついに、ついに完成しました!」

霧島「えぇ、挫けずに付き合った甲斐がありました」

鈴谷「やれば出来るじゃん!」

比叡「早速皆さんに食べて頂いてきます!」




――――金剛&榛名。

金剛「きょ、今日はお腹の調子が悪いから遠慮するヨ。そういえば、榛名がお腹空いてるって言ってた気がしマース」

榛名「お姉様!?」

比叡「絶対に大丈夫ですから一口だけでも!」

金剛「それを信じていつもカレー海に沈んできたネ……」

榛名「アレは冒涜的なカレーじゃない何かです……」

比叡「信じてください、コレでダメなら諦めますから!」

金剛「ンー……榛名、最後って言ってるし、せーので一緒に食べるネ」

榛名「……分かりました」

比叡(きっと大丈夫のはず、二人からお墨付きを頂いたんですから!)

金剛「せーの――」

榛名「頂きます」

金剛「…………エ」

比叡「え?」

金剛「エクセレント! マーベラス! ワンダフル! とっても美味しいネ!」

榛名「このコクと深み、この具材を活かす香辛料の配分……今までは殺されていた味が、ようやく産声をあげたのですね」

比叡「やった! やりました! ようやく美味しいって言ってもらえました!」

金剛「コレなら何度でも食べたいデース!」

榛名「榛名もまた食べたいと思いました」

比叡「ありがとうございます! 他の鎮守府の皆にも食べてもらってきますね!」

~続く~

896: 名無しさん 2014/06/03(火) 01:54:23.48 ID:LBlmmFDAO
――――赤城&間宮。

赤城「お代わり! お代わりを早く! 早くしないとどうなっても知りませんよ!」

間宮「私が焼き肉で注意を引くから、赤城さんに食べ尽くされる前に早く逃げて!」

比叡「あっ、ありがとうございます間宮さん! 今度は間宮さんのカレー食べに来ます!」




――――ドイツ艦娘達。

ビスマルク「ゼアーグート! カレーには馴染みが無かったけれど、美味しいわ」

Z1「程好い辛さだね、辛いのは苦手だけどコレなら大丈夫だよ」

比叡「まろやかな辛さを目指して、玉葱をたくさん入れてあるんです」

Z3「ふーん……まぁ、悪くないわね」

Z1「とか言いながら、しっかり完食してるねマックス」

比叡「しっかり食べてもらえて嬉しいです!」




――――提督執務室。

提督「ようやく来たか」

加賀「待っていましたよ、貴女のカレーが鎮守府内でちょっとした評判になっています」

比叡「ホントですか!? ずっと頑張ってきた甲斐がありました!」

提督「早速俺にもくれ」

加賀「私の分もお願いします」

比叡「はい、お二人ともどうぞ。福神漬けもありますので良ければ」

提督「いただきます。見た感じチキンカレーか……ん?」

比叡「お、お口に合いましたでしょうか……?」

提督「――美味い。すぐに食べるからお代わり用意してくれ」

加賀「私もお願いします」

比叡「……うっ」

提督「何だ? どうした比叡」

加賀「早くお代わり、お願いします」

比叡「嬉しい……です……」

提督「おいおい、何も泣かなくてもいいだろ」

比叡「何度作ってもダメで……作る度に避けられ続けて……やっと……やっとぉ……」

提督「今まで悪かったな、すまん。でも、コレは本当に美味いよ」

加賀「勝手にいただきますね」

比叡「また、作ったら食べてくれますか……?」

提督「あぁ、もちろんだ」

比叡「――はい! 気合い! 入れて! また作ります!」

加賀「ご飯が足りませんね、間宮さんにもらってきましょう」



――――比叡カレー。その認識は、この日を境に変わることとなった。時折昔のカレーが出来上がることもありつつ、更にその味はより良くなっていくこととなる。

900: 名無しさん 2014/06/03(火) 03:44:16.89 ID:LBlmmFDAO
――――朝食。

阿賀野「のしりょーごはんー」

能代「阿賀野姉ぇ、その前に服ちゃんと着て」

酒匂「すぴー……」

矢矧「酒匂、食べながら寝ちゃダメよ?」

阿賀野「ふくー」

能代「先に下着――あぁもう着せるから大人しくして!」

酒匂「醤油醤油っと」

矢矧「それ、ソースよ?」

酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!?」




――――出撃。

阿賀野「阿賀野がやっちゃうんだから!」

能代「そっちはタ級だって阿賀野姉ぇ、私達はリ級狙わないと」

酒匂「ぴゃあっ!? 砲塔が、砲塔が無い!」

矢矧「酒匂は私の後ろに、初霜もカバーをお願い」

初霜「分かったわ」

阿賀野「キラリーン、リ級沈めたよ!」

能代「分かったから、タ級の射線に入っちゃダメです!」

酒匂「酒匂、またお留守番はヤダよ?」

矢矧「ちゃんと一緒にまた出撃してあげるから、今は大人しくしてて。――撃て!」

榛名「これ以上の勝手は榛名が許しません!」

阿賀野「あっこのままだと榛名がMVP取っちゃう、もう一隻沈めなきゃ!」

能代「そんな無茶しないで、榛名さんに任せて下がりましょ? ね?」

酒匂「あっ、砲塔あった!」

矢矧「待ちなさい酒匂! 私が拾ってくるから初霜の側を離れないで!」

~続く~

901: 名無しさん 2014/06/03(火) 03:47:00.34 ID:LBlmmFDAO
――――入浴。

阿賀野「ふー、今日も阿賀野、大活躍しちゃった」

能代「そ、そうね……はぁ」

矢矧「しっかり肩まで浸かるのよ?」

酒匂「子供じゃないんだからそれぐらい言われなくたって分かるもん!」

阿賀野「能代、髪の毛洗ってー」

能代「はいはい、シャンプー泡立てるから目を瞑ってね」

酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!? 目に、目にシャンプーが!」

矢矧「擦っちゃダメ! 洗い流すからじっとしてて」

阿賀野「その辺痒い」

能代「ここ?」

阿賀野「うん、良い気持ち」

酒匂「シャンプーハットなんて使いたくないよー……」

矢矧「さっきシャンプーが目に入ったばかりでしょ、我慢しなさい」




――――就寝。

阿賀野「酒匂、一緒に寝ましょ」

酒匂「うん!」

能代「今日も一日お疲れ様、矢矧」

矢矧「えぇ、能代もね……」

阿賀野「すぅ……」

酒匂「すぴー……」

能代「お休み、阿賀野姉ぇ、酒匂、矢矧」

矢矧「お休みなさい、皆」




――――阿賀野型四姉妹の日常は、何時も大体こんな感じです。

能代「ボタン掛け違えてるって阿賀野姉ぇ」

阿賀野「ほぇっ?」

矢矧「卵かけご飯にケチャップは斬新ね」

酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!?」

903: 名無しさん 2014/06/03(火) 13:05:55.93 ID:LBlmmFDAO
伊勢「晴嵐四積み」

日向「同じく」

扶桑「私もよ」

山城「姉様と一緒」

提督「好きにしろ、どうせ出撃はバシーだから苦戦なんぞせんはずだ」

伊勢「じゃあ行きましょうか」

日向「艦載機を放って突撃、コレだな」

扶桑「伊勢や日向には負けてられないわ、行くわよ山城」

山城「はい、姉様」

提督「隼鷹、飛鷹、サポート頼む」

隼鷹「任せときな」

飛鷹「まぁ正直、私達が居なくても余裕でしょうし」

提督「俺もそう思うが、念のためだ」


――――バシー。

伊勢「昼連撃なんていらないのよ!」

日向「全艦突撃! オールハンドゥガンパレード!」

扶桑「速力では負けても、火力では負けないわ」

山城「もう欠陥戦艦なんて呼ばせないし!」

提督「コレも一応任務の為だ、悪く思うなよ深海棲艦」

隼鷹「エリートは全部先にアタシ達が落としたし、後はもうやることないねぇ」

飛鷹「戦艦か、最低でもフラグシップ級重巡でも居ないと、あの四人の装甲は貫けないもの」

提督「だからって肉薄して戦うとか、普通なら絶対にしないがな。まぁ敵が強いなら真面目に戦う奴等だし、扶桑姉妹も楽しそうだから良しとしよう」

伊勢「妖精さん特製の超硬度太刀は飾りじゃないのよ!」

日向「砲撃など常に移動していれば当たらん!」

扶桑「私達の艤装は硬いわよ?」

山城「装甲増し増しで重いけど、叩き潰すにはちょうどいいわ」

提督「船が船に白兵戦仕掛けるって、見てて面白い図だよな」

隼鷹「ウィスキー持ってきたけど飲む?」

飛鷹「飲む」

提督「暇だからって出撃中に飲むんじゃねぇよ」

隼鷹「大丈夫大丈夫、コレは燃料補給みたいなもんだから」

提督「燃料補給必要なほど動いてないだろ」

飛鷹「だってもう終わるし」

伊勢「ラス1ね」

日向「撤退しようとしているが、どうする?」

扶桑「今日は逃がしたくないわね」

山城「追撃に決まってます」


――――未来の為のマーチを歌いながら、四人の航空戦艦達は明日も晴嵐を飛ばします。

夕張「N・〇・Pっていうのを妖精さんが作ってくれたんですけど、使います?」

提督「深海棲艦は黒い月からは来てないだろ」

904: 名無しさん 2014/06/03(火) 13:12:22.97 ID:LBlmmFDAO
ちょっととあるゲームネタに走りました

先に断っておきますが、今回はエピローグ前の安価募集、つまり最後の安価となります

>>800にも書いたように、要望があれば更新はかなり遅くなりますが続けます

それでは最後の安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです

四本目はマックスと漣を予定しています

905: 名無しさん 2014/06/03(火) 13:13:10.58 ID:NBwQmgSnO
電ちゃんと提督のお昼寝

906: 名無しさん 2014/06/03(火) 13:13:53.84 ID:OJySBHBF0
駆逐艦に翻弄される長門

907: 名無しさん 2014/06/03(火) 13:15:06.86 ID:7BnDqxE4o
秋雲

908: 名無しさん 2014/06/03(火) 13:22:04.12 ID:LBlmmFDAO
~最終回~

・膝の上

・対ながもん撃退作戦

・アシスタント提督

・ご主人様

・元帥、来訪

・エピローグ

の、六本でお送りします

909: 名無しさん 2014/06/03(火) 13:56:20.17 ID:LBlmmFDAO
電「司令官、電がMVPだったのです!」

提督「あぁ、頑張ったな。何か欲しいものあるか?」

電「して欲しいこと、でもいいですか……?」

提督「出来る範囲ならな」

電「それじゃあ――」


――――提督執務室。

電「司令官、あーんなのです」

提督「ん、美味いぞ、クッキー」

電「作って良かったのです」

提督「コレじゃ俺がしてもらってるみたいだな」

電「ちゃんと膝に乗せてもらっているのです」

提督「寒いから人肌は暖かいし、それも嬉しいだけだがな」

電「電は湯タンポじゃないですよ……」

提督「拗ねるな拗ねるな。電みたいな可愛い子を膝に乗せて仕事するの、結構役得だと思うぞ?」

電「はわわ……可愛い……」

提督「どうした? 顔赤いぞ?」

電「司令官のせいなのです!」

提督「俺のせいか!?」

電「……でも、確かに司令官の身体も暖かくて……何だか……良い……気持ち……」

提督「電? クッキー落としちまう――」

提督(って寝てるし……)

電「すぅ……すぅ……」

提督「完全に寝入ってるし、朝からクッキー作って疲れてたんだろうな……ちょっと寝心地は悪いかもしれんが、このまま寝かせといてやるか」

提督(問題は仕事出来んな、この体勢……まぁいいや、俺も寝ちまおう)

提督「――お休み、電」


――――十分後。

加賀「提督、頼まれていたものをお持ち――あら」

提督「……ぐぅ……」

電「司令官……大好き……なので……すぅ」

加賀(書類は置いておいて、タオルケットを持ってきましょう)

加賀「お休みなさい、二人とも」



――――穏やかな冬の日。仲睦まじく身体を寄せ合い寝る二人の姿は、とても幸せそうだったという。

提督「おい待てどういう状況だコレ」

電「電だけだと不公平と言われたのです」

暁「一人前のレディーならベッドに一緒に入るのは当然よね」

雷「もーっと抱き締めてもいいのよ?」

響「ハラショー、腕枕は最高だ」

提督「暖かいが夜ぐらい一人で寝かせろ!」

第六駆逐隊「いや!」

910: 名無しさん 2014/06/03(火) 14:26:07.34 ID:LBlmmFDAO
陽炎「長門がA地点よりB地点に移動中。初春、準備は出来てる?」

初春「妾は何時でも準備出来ておる」

陽炎「じゃあ手筈通りに頼むわね」

初春「うむ」




――――長門、駆逐艦娘を追いかけ移動中。

長門「今日はかくれんぼか。この長門が全員を見事見つけ出して見せるぞ!」

長門(――駆逐艦娘の気配がここからするな)

長門「ここに居るのは分かっている。観念して大人しく出てくるのだ!」

初春「妾は逃げも隠れもせぬ」

長門「初春か。その古風な口調がとても似合う、品のある可愛らしさを持っているなお前は」

初春「褒めても何も出しはせんぞ?――コレ以外はな!」

長門(ビー玉!?)

初春「もし抱擁されるならば妾は愛しの君がよい、ではさらばじゃ」

長門「待て! ここは二階だぞ! くっ、ビー玉が邪魔で思うように歩けん……」

長門(窓から飛び降りるなど怪我でもしたら――カーテンで作ったロープだと……?)

長門「この長門を出し抜くとは、なかなかやるな。しかし、もう同じ手は通用せぬぞ!」




陽炎「初春、御苦労様」

初春「コレも皆の働きあってのことじゃ、妾を労うよりも次の作戦に気を配るがよい」

陽炎「分かったわ。長門はB地点からD地点へと移動中。舞風、頼んだわよ」

舞風「この舞風にまっかせなさーい」

~続く~

913: 名無しさん 2014/06/03(火) 15:45:35.31 ID:LBlmmFDAO
――――長門、廊下を進行中。

長門「早くあの愛らしい駆逐艦娘達を愛でたいな、頭を撫でるというのも良いかもしれん」

舞風「長門さーん!」

長門「どうした、隠れなくていいのか?」

舞風「私は長門さんと踊りに来ただけだよ」

長門「ダンスか……それもいいな、一緒に踊ろうではないか」

舞風「行くよ長門さん!」

長門「来い!」

舞風(ワン、ツー、スリー!)

長門「捕まえ――むっ!?」

舞風「高速スピン弾きからのジャンプでフィニッシュ! 今だよ、初風・谷風・浜風!」

初谷浜風「油爆弾投擲開始!」

長門(本命は後ろか!)

長門「待てお前達、このビッグセブンと情熱的なダンスを踊ろうでわっ!? くっ、床が滑ってうまく動けん……」

舞風「撤収ー!」

初谷浜風「了解!」



――――最終決戦。

陽炎「良くここまで来たわね、長門」

長門「ビー玉を投げられ油をかけられ燃やされ熱湯をかけられスライムまみれにされ氷漬けにされかけたが、このビッグセブンを見くびってもらっては困る」

陽炎「全部罠にはまるのはある意味称賛に値するわ、本当に」

長門「だが、もう後が無いぞ? 陽炎、その気の強さで皆をまとめるその手腕、このビッグセブンの胸の中で存分に誉め称えよう」

陽炎「心の底からお断りよ! 出来るもんならやってみなさい!」

長門(逃げ込んだ部屋に窓はない、コレで終わりだ!)

長門「陽炎! さぁ、私の胸の中に――」

龍田「いらっしゃーい」

大鳳「よく来たわね」

大和「どうぞ、ゆっくりしていって下さい」

陽炎「じゃ、そういうことで」

長門(むっ!? ドアの陰に隠れていたのか!)

長門「鍵を開けてくれ陽炎、私はただお前達への愛を伝えたいだけなんだ!」

陽炎「ノーサンキュー! そこのお三方にでも聞いてもらっといて!」

長門「――なぁお前達、話し合う気は無いか?」

お三方「無い」

長門「ふっ……私は絶対に諦めんぞぉぉぉぉぉ!」



――――やっぱり懲りないながもん。知らぬ間に耐久が何故か日に日に上がっているのは、彼女の愛が伝わらない証拠である。

長門「はっはっはっはっは!」

陽炎「演習弾じゃ全然効かないわ! 誰か実弾持ってきて!」

長門「もう遅い!」

陽炎「く、来るなぁぁぁぁ!」

915: 名無しさん 2014/06/03(火) 19:16:21.71 ID:LBlmmFDAO
提督「MVPは秋雲か。気合い入ってたのはいいが、中破してるから先に入渠を済ませて来い」

秋雲「そんなの後回しでいいから一緒に来て手伝って!」

提督「後回しってお前服ボロボロ――おい、引っ張るな!」




――――秋雲、作業部屋。

秋雲「提督、こことこことここ、ベタね」

提督「アシスタントするなんて俺は一言も――」

秋雲「早くしないと早割入稿日の締切に間に合わないの! いいからベタ!」

提督「はぁ……次からは前もって言いに来い。俺も仕事がある」

秋雲「終わったら好きなだけセクハラしていいから」

提督「いらん。明らかに鎮守府の誰かをモチーフにした同人の原稿手伝わされて、俺がセクハラ受けてる気分だ」

秋雲「今回は自分と夕雲型。拝み倒してちゃんと許可は得たよ、長波に物凄く呆れられたけど」

提督「お前度胸あるな」

秋雲「ちゃんとモチーフが分からないように、若干手を加えてるから大丈夫大丈夫」

提督(一応また加賀に検閲させとくか……)

秋雲「出来た?」

提督「あぁ、次は何したらいい? 早く終わらせてお前を入渠ドックにさっさとぶちこみたいんだが」

秋雲「ここにそこのトーン貼って。終わったらこっちにもベタ」

提督「分かった。それにしても、何で俺にアシスタント頼むんだ?」

秋雲「滅茶苦茶器用だから、頼りになるから、同人書くのを許してくれて手伝ってもくれる提督が好きだから」

提督「二つ目以外は世辞として受け取っておく」

秋雲「全部本当だって。そんな事するなって言われたり、腫れ物扱いされたりすることだってあるのに、提督はちゃんと認めてくれたし」

提督「出撃と遠征をしっかりこなしさえしていれば、趣味をやめろなんて言わんさ。こうやって手伝うのも、お前の事をもっと知って作戦に活かすためだ。何ら特別なことはしていない」

秋雲「――じゃあさ、次の同人の参考にしたいから、脱いでくんない?」

提督「協力にも限度があるわ、誰が脱ぐか」

秋雲「アタシの裸も見ていいよ?」

提督「いいからさっさと原稿書け」

秋雲「ちぇっ、何時かは絶対に提督の裸スケッチしてやる」

提督「嫌な決意を本人を目の前にしてするな!」




――――後に『提督とスケッチ艦娘の危ない関係』という同人が発売されたが、想像か実際にスケッチしたのかは、定かではない。

919: 名無しさん 2014/06/03(火) 19:48:08.34 ID:LBlmmFDAO
――――出す前。

加賀「あまりこういうものは感心しません」

――――出した後。

加賀「貴女の趣味は素晴らしいわね。次は私をモチーフに使いなさい、もちろん相手は提督です。流石に気分が高揚します」

920: 名無しさん 2014/06/03(火) 20:11:10.68 ID:LBlmmFDAO
漣「――マックス、一緒にメイド服着てみない?」

Z3「ふーん……バカなの?」

――――漣、説得中。

漣「――というわけで、ご主人様にいつも素っ気ない態度を取っているマックスも、このチャンスにグッと距離を詰めてみませんか?」

Z3「ふーん……まぁ、あの人に気に入ってもらえるのは悪くないわね」

漣「はい、きっとご主人様だってメイド服で一日接したらイチコロです」

漣(それに、マックスって物凄く似合いそうですから、着たところを純粋に見てみたいんですよね)

Z3「着るのはいいとしても、採寸などが必要ではないの?」

漣「その辺は大丈夫です。明石さんが入渠の度にチェックしてる艦娘のデータをちょっと拝借しちゃいましたから」

Z3「ふーん……個人情報を勝手に見るのは犯罪よ」

漣「悪用しなけりゃいいんです」

Z3「ふーん……まぁいいけど、もう作ってあるということ?」

漣「ちょっと待って下さいねー……じゃじゃーん! コレが私達のメイド服です!」

Z3「ふーん……ふーん……えっ、コレなの……?」




――――提督執務室。

漣「ご主人様、入ってもよろしいですか?」

提督「漣か? 入っていいぞ」

漣「では失礼しまーす」

提督「何か用――何……?」

漣「どうです? このメイド服、似合いますか?」

提督「ニーソにガーターベルトは認めてやるが着替えろ、何て恰好してんだ」

漣「鎖骨や背中も大胆に見せてみたんですが、良く考えたらご主人様は足フェチでしたね」

提督「何で知ってんだ――ってそうじゃない。とにかく早く着替えてこい」

漣「まぁまぁ待って下さいご主人様。本命が残ってますから」

提督「本命? まだ同じ恰好した奴が――」

Z3「ふーん……あなたは足が好きなのね、別にどうでもいいけど」

提督(本命ってマックスか!? いや、でもコレはなかなか……)

提督「――似合ってるな、そのメイド服」

Z3「足はおろか、何処も露出していないのだけれど」

提督「お前の雰囲気に良く合ってるよ、可愛いってより綺麗だな」

Z3「ふーん……お褒め頂き光栄です、ご主人様」

提督「っ!?」

漣(微かにはにかんだ笑顔からのご主人様呼び……マックス、なかなかやりますね)




――――その日以来、たまにメイド服を着ているマックスの姿が見かけられるようになったそうな……。

924: 名無しさん 2014/06/03(火) 21:13:11.66 ID:LBlmmFDAO
軍人らしい受け答え分からないんで、違和感あっても気にしないで下さい

~~~~

――――ある日の鎮守府。

提督「――面倒な奴が来る」

大鳳「えっ?」

提督「ちょうどいい、今回はお前に頼むとするか」

大鳳「いえ、あの、ちゃんと段階を踏んだ説明を……」

提督「客が来る。鎮守府の入口からここまで案内する。屋外と屋内でのギャップに堪えろ。以上」

大鳳(簡潔な説明から迸る嫌な予感はきっと間違いじゃないんでしょうね……)




――――鎮守府、入口。

大鳳「本日はこのような場所まで御足労頂きありがとうございます、元帥」

元帥「……出迎えに艦娘一人だけか、相変わらずアイツは礼儀というものを知らんな」

大鳳「申し訳ありません。提督は現在、重要な書類を作成中とのことで――」

元帥「言い訳はいい、さっさと案内しろ」

大鳳「承知致しました。では、こちらへ」

大鳳(歳は五十ぐらいかしら……凄い肩幅、重巡クラスとなら組み合っても勝てそうだわ。お付きの二人も提督と同じぐらいの年齢なのでしょうけど、元帥と一緒で熊みたいな体格ね)




――――鎮守府内、玄関ロビー。

大鳳(そういえばギャップがどうとか言ってたけど、どういう意味なのかしら……)

元帥「お前達、もう大丈夫だと思うか?」

お付き1「はい、ここの鎮守府に限っては間違いなく安全かと」

お付き2「元帥、もう結構ですよ」

元帥「うむ、では早速――お前は確か大鳳だったな! 生で見るのは初めてだ! どうだ、うちに来ないか? ここより金は弾むぞ? あのクソガキとのケッコンカッコカリなぞこっちで破棄してやるから安心せい!」

大鳳(ごめんなさい提督無理です顔が近いですドン引きします逃げたいです誰か助けて!)

~続く~

926: 名無しさん 2014/06/03(火) 21:48:01.56 ID:LBlmmFDAO
大鳳「提督! 元帥をお連れしました!」

提督「ご苦労さん、後は俺の後ろから動かなくていいぞ」

大鳳「はい!」

元帥「来てやったぞクソガキ」

提督「これはこれは遠路遥々このような場所まで御足労頂き真に痛み入ります元帥殿」

元帥「やめんか気色悪い、新しく着任した浦風とやらはどこだ。その子の顔を見るついでに、話を聞いてやると言っていただろう」

提督「後ろの大鳳に爆撃されんぞクソオヤジ」

元帥「ふん! まぁよいわ、お前達は間宮の食堂で何か食べてこい。楽しみにしていただろ」

お付き1「はい、ありがとうございます」

お付き2「間宮さんの作る料理は絶品だからなぁ……では元帥、また後ほど」

元帥「ゆっくり羽を伸ばしてこい、どうせ直ぐに終わるような話でも無さそうだしな」

大鳳「あの、提督……」

提督「何だ? 浦風なら遠征に出してるから心配ないぞ?」

大鳳「いえ、それもあるのですが……良いのですか? 暴言など吐いてしまうと、処罰されたりするのでは……」

提督「あぁそんなことか、それなら問題ない。一応こんなのでも俺の恩師だ、可愛い教え子を処罰するような外道じゃない」

元帥「誰が可愛い教え子だ、迎えに出て来もせんくせに」

提督「わざわざ出迎えてやったのに、アンタが艦娘の一人も連れて来んかと俺をぶん投げやがったからだろうが!」

大鳳(提督恨みます、絶対に後で埋め合わせしてもらいます)

元帥「大体加賀はどうした、何時も一緒に居ったじゃないか」

提督「“元帥の顔を見ると爆撃したくなるので、本日は自室に控えています”だとさ」

大鳳(逆に爆撃せずに我慢したのが凄いわね)

元帥「――それで、今日呼び出したのは例の件だな?」

提督「現実問題、何時になるかも分からない話ではあるが、アンタの力を全面的に貸して欲しい」

元帥「……最初は断ろうかと思っていたんだがな、幾らお前の頼みでもこの策はリスクが高すぎる。だが――息子同然のお前を慕う彼女達の為ならばやってやらんことはない」

提督「ありがとうございます……元帥……」

元帥「頭など下げるな馬鹿者が、仮にもこの世にも珍妙な鎮守府の長ならば、堂々としておれ」

提督「――はい!」




――――たった一つの鎮守府の力で、大本営の決定は覆らない。では、どうすればよいか……その答えは、これより幾つかの季節を跨いだ後に、明らかとなる。

930: 名無しさん 2014/06/03(火) 22:09:01.63 ID:LBlmmFDAO
~エピローグ~

?「――今、皆に話したような艦娘達が、世界を救ったのよ」

少年「へーすげぇじゃん」

少女「今もかんむすさん達はいるの?」

?「えぇ、いつまた深海棲艦が現れてもいいように、今日も皆の近くで見守っているわ」

少年「お姉さんは何でそんなに艦娘に詳しいの?」

?「さぁ、何故かしらね」

少女「お姉さんは街のどーぞーになってるかんむすのお姉ちゃんのことも知ってるの?」

?「“白雪像”のことね。もちろん良く知ってるわよ? 彼女みたいな艦娘達が街の皆の心を開いてくれたから、艦娘達は今もここに住んでいられるんですもの」

少年「ありがとうお姉さん、お話面白かった!」

少女「また来るからお話いっぱいきかせてね?」

?「えぇ、また何時でもいらっしゃい。暇な時はここに居るから」

?(子供に昔話を語るように私達の話を聞かせるなんて、かなり年を取ったみたいに感じるわね)

?「あっこんなところに居た。大鳳、次の秘書艦は貴女なんだから、引き継ぎしっかりしないとダメよ?」

大鳳「そういえばそうだったわね。大体年に二回しか回ってこないから、ついつい忘れてしまいそうになるわ」

?「本当はこれっぽっちも忘れてない癖に」

大鳳「……だって、何だか待っていたと思われると恥ずかしいじゃない」

?「恥ずかしがってる暇あったら、提督に甘える言葉でも考えといた方がいいんじゃない?」

大鳳「瑞鳳、貴女の時の事を参考に根掘り葉掘り聞いてもいいのね?」

瑞鳳「あっ、私は九九艦爆眺めないといけないからまたね!」

大鳳(逃げた……)

大鳳「――さて、そろそろ行きましょうか」

931: 名無しさん 2014/06/03(火) 22:12:15.52 ID:LBlmmFDAO
――――提督執務室。

加賀「大鳳、遅いわよ」

大鳳「ごめんなさい、子供達と話をしていたの」

加賀「危険人物として通報しましょうか?」

大鳳「やめて、私は純粋に遊技場の監視をしていただけなんだから」

加賀「まぁ、無駄話はこれぐらいにして――明日は貴女の日です。くれぐれも、提督をよろしく頼みます」

大鳳「えぇ、分かっているわ」




――――翌日、提督執務室。

大鳳「おはようございます、提督」

提督「おはよう、大鳳」

大鳳「今日一日、よろしくお願い致します」

提督「ははは、相変わらずだなお前も」

大鳳「提督も相も変わらず、小さい子から大人の女性まで取っ替え引っ替えして元気そうで何よりです」

提督「おいコラ、人が悩んでいる間に結託してとんでもない結論突き付けて来やがったのはお前等だろ」

大鳳「ふふ、冗談です……今日は私だけの提督なんですから、たくさん愛して下さいね?」

提督「また恥ずかしい事を……あぁ、愛してやるよ、こんな百股男を好きになったことを後悔したくなるぐらいにな」




――――あるところに、一つの鎮守府があった。

そこには変わった提督と変わった艦娘、変わった妖精、変わった施設が存在していた。

今では市民にも開放され、誰もが気軽に入れるその場所は、過去に艦娘達が冗談混じりにある通り名で呼んでいた。

大鳳「――目が覚めた? ここは私達艦娘が自由に過ごせる場所よ。建造されたばかりで色々戸惑うこともあるかもしれないけど、心配しないで。だってここは……」

――“一度入ったら抜け出せない鎮守府”、と。

~完~

932: 名無しさん 2014/06/03(火) 22:14:16.99 ID:LBlmmFDAO
お付き合い頂き誠にありがとうございました

重いの全部省いたらあっさり終了してしまいました

というわけで、ご質問ご要望等あればどうぞ、70レス残せましたし

939: 名無しさん 2014/06/03(火) 23:37:26.32 ID:LBlmmFDAO
一応エピローグに至る経緯の説明

怨念を増長させ深海棲艦を具現化させていた結晶が発見される



大規模な艦隊決戦により破壊に成功



加賀さん一時行方不明(帰ってくるのをエピローグにしようかとも考えてました)



全艦娘解体阻止作戦開始



元帥が大丈夫と判断した鎮守府の提督の協力と、街の人間への根回しによる大々的な署名、報道機関からのバッシングにより世間を巻き込み阻止成功



深海棲艦が再度出現した際に迅速な対応が出来るよう鎮守府は存続しているものの、余りにも施設が豪華なので有事の際以外は一般に開放して運営資金を調達することに



各艦娘は何故か人間と同じように成長を始めるが、結婚自体は出来ないままとなる



結果、結婚出来ないし独占出来ないならいっそ全員で提督をシェアしようと“一日秘書艦交代制度”が作られ、その日の秘書艦が事実上の恋人として提督と過ごすようになる

流れとしてはこんな感じです

941: 名無しさん 2014/06/04(水) 00:13:20.48 ID:HXNAc5dAO
~ちょっとした後日談~

提督「……暇だ」

大鳳「そうですね」

提督「間宮のところで飯でも食うか?」

大鳳「あの、良ければ私が作ります」

提督「……爆発したりしないよな?」

大鳳「お望みなら口を爆撃しましょうか?」

提督「お前ちょっと加賀に似てきたぞ」

大鳳「……えいっ」

提督「何だよ、急に抱き着いてきて」

大鳳「今ぐらい加賀のことは忘れて下さい」

提督「……悪い」

大鳳「謝るなら誠意を見せてください」

提督「――んっ……」

大鳳「んっ!? んーーーぷはっ! キスじゃなくてデートとかそういうのを要求したつもりなんですが!?」

提督「何だ、不満だったか?」

大鳳「……コレじゃ足りないので、もう少し長く要求します」

提督「来た頃のガチガチに緊張していたお前に、今のお前を見せてみたいな」

大鳳「そんなこと言う暇があるなら――」

提督「大鳳、うちへ来てくれてありがとう。出会えて本当に良かった」

大鳳「……はい」

提督「じゃあ続きは夜だ。盗み聞きしてる奴等が居ない場所でな」

大鳳「えっ!?」

?「ヤバっバレてもうた!」

?「弱味を握るチャンスだったのに!」

大鳳「――提督、ちょっと友人二人とO・HA・NA・SHIしてきますね」

提督「程々になー」




――――鎮守府廊下。

大鳳「龍驤! 瑞鳳! 人の一番楽しみにしてる時間を邪魔すると顔にまな板って書いて鎮守府の壁に張り付けるわよ!」

龍驤「ちゃんとイチャラブしとるか気になって、ちょっと聞き耳立ててただけやんか!」

瑞鳳「奥手っぽかったから気にしてあげただけなのにー!」

大鳳「余計なお世話よ! せっかくの良い雰囲気ぶち壊したんだからさっさと爆撃されて胸に油性マジックでまな板って書かせなさい!」

龍驤「そんな屈辱的なんは嫌やー!」

瑞鳳「龍驤はまな板だけど私はちょっと成長したからまな板じゃないわよー!」

大鳳「私だって今はAカップよー!」




――――やっぱり今日も、鎮守府は賑やかです。

943: 名無しさん 2014/06/04(水) 00:48:19.60 ID:HXNAc5dAO
~第六駆逐隊~

電「暇なのです……」

雷「司令官に次に最初に会うのって誰?」

暁「暁じゃないわよ」

ヴェールヌイ「私だよ」

電「ベルなのですね」

ヴェールヌイ「人を鈴みたいに言わないでくれないか?」

雷「帽子無くしちゃったから不便ね、ベル」

暁「新しく作ってもらえばいいんじゃないの?」

ヴェールヌイ「アレでなきゃダメだったみたいでね、試しに似たものを作ってもらったが戻れなかった」

電「――でも、響でもベルでも何も変わらないのです」

雷「そうよ、だからこの雷に頼ってもいいのよ?」

暁「頼るんならこの一人前のレディーである暁に決まってるじゃない。ねぇベリュ」

ヴェールヌイ「……ありがとう。だが、名前は正しく呼んでもらえないか?」

電「ベル」

雷「ベル」

暁「ベリュ」

ヴェールヌイ「もういっそこの姿でも響と呼んでくれ、悲しくなってくる」




暁→一人前のレディーを目指して日々努力している。……が、その成果は全く見られない。

響(ヴェールヌイ)→最後の決戦時に帽子を紛失、今はベルとかベリュとか呼ぶ姉妹に日々悩まされている。

雷→司令官のお世話をする日が減ったので、最近は鎮守府に来る一般人にお茶を配ったりしている。

電→良いお嫁さんになるという目標は変わらず、今も日々何かを学んでいる。その成果は鳳翔と間宮が太鼓判を押すほど。

947: 名無しさん 2014/06/04(水) 01:25:08.65 ID:HXNAc5dAO
~長門型~

長門「陸奥、そっちは異常無いか?」

陸奥「えぇ、問題ないわよ」

長門「なぁ陸奥、いつも疑問に思うのだ。私達がここを警備する必要はあるのか?」

陸奥「私達“を”守る為じゃなくて、私達“から”守る為よ」
長門「……そっちか」

陸奥「絡んだ相手に怪我させない為に、私達みたいな警備員の恰好をした艦娘が居ると抑止力になるのよ」

長門「駆逐艦娘に手を出したら私はソイツを撃つぞ?」

陸奥「貴女ねぇ……」

長門「ふっ、冗談だ。あの子達はそんなに弱い存在ではない」

陸奥「でも、未だに抱き締めようとして逃げられてるわよね?」

長門「聞いて驚け、文月がなついてくれた」

陸奥「嘘!?」

長門「肩車している親子を見て羨ましがっていたから、肩車してやったんだ。それ以来会うと向こうから抱き着いてくる」

陸奥「……良かったわね」

長門「あぁ、お前の第三者砲塔が爆発しなくなったのも本当に良かった」

陸奥「えぇ、化粧ポーチ買い直すことも無くなって助かってるわ」

長門「――不審者発見、行くぞ陸奥」

陸奥「やり過ぎないようにね?」

長門「このビッグセブンに任せろ!」

陸奥「それが心配なんだけど……」




長門→鎮守府の警備を担当。最近は文月を肩車している姿を良く見かける。

陸奥→長門と同じく警備を担当。第三砲塔が何故か爆発しなくなって喜んでいる。最近の悩みは化粧品が高いこと。

950: 名無しさん 2014/06/04(水) 02:45:39.67 ID:HXNAc5dAO
~正規空母艦娘達~

加賀「赤城さんは何処ですか?」

蒼龍「また脱走して全国名産食べ尽くしの旅をしてると思うわよ?」

加賀「またですか……」

飛龍「蒼龍、明日は貴女が秘書艦でしょ? 今から勝負下着買いに行かない?」

瑞鶴(また際どいの選ばせる気だなあの人)

蒼龍「……飛龍、また選んでくれる?」

飛龍「いいわよ、似合うの選んであげる」

瑞鶴「えっ、あの二人何かあったんですか?」

加賀「提督に飛龍が選んだ下着を可愛いと言われたらしいです」

瑞鶴「あぁ、なるほど……」

翔鶴「瑞鶴には私が選んであげるわ」

瑞鶴「翔鶴姉、紐パン一択は勘弁して」

翔鶴「私が選ぶから大丈夫よ、ね、瑞鶴」

瑞鶴「爪、肩に爪食い込んでる翔鶴姉!」

加賀(提督が黒を好きなのは内緒にしておきましょう)




加賀→鎮守府運営全般を提督と共に取り仕切っている。秘書艦担当日以外に執務室へ近付くことを、唯一全員から許されている。未だに提督の懐刀であることに変わりはない。

赤城→鎮守府を抜け出しては全国の名産を食べ歩く日々。お土産に大量の名産品を買って帰ってきては、加賀にアイアンクローをされている。

蒼龍→鎮守府防空担当。最近は提督の前でもあまり恥じらわなくなった。飛龍を怒鳴る回数が最近減ったらしい。

飛龍→鎮守府防空担当。秘書艦担当日は提督に積極的にアプローチし、それ以外は蒼龍にベッタリな日々。決戦を経て、その仲は前より更に良好となっている。

瑞鶴→鎮守府近海定期偵察担当。加賀には未だに毎日挑み続けている。最近茶道も始めたらしい。金剛とはたまに互いの淹れた茶を飲む仲。

翔鶴→遠方定期偵察担当。瑞鶴だけでなく、最近は提督にも若干依存気味。しかし、今が幸福だとは感じているのか、特に現状に不満はない様子。

大鳳→遊技場監視担当。不幸な運命からは解放されたらしく、行方不明になった加賀が帰ってきて一晩泣き続けた。浦風とは未だに同室で、本当の姉妹のように暮らしている。胸はAAからAになった模様。

952: 名無しさん 2014/06/04(水) 03:12:18.18 ID:HXNAc5dAO
~島風&天津風~

島風「私には誰も追い付けないよ!」

少女「おねえちゃんはやーい!」

島風「そうでしょ! 私、速いでしょ!」

少女「うん! わたし、足おそいから走り方おしえて、おねえちゃん」

島風「いいよ、まずは一緒にかけっこしてみよ!」

少女「うん!」

天津風(私が居なくても、もう寂しくないかもしれないわね……)

島風「天津風ー走り方ってどう教えればいい?」

天津風「私に聞いてどうするのよ……やっぱり、島風には私がついてないとダメね」

島風「あーまーつーかーぜー!」

天津風「今行くからちょっと待って!」




島風→かけっこが速いお姉ちゃんとちびっこの人気者になる。毎日楽しそうに子供達と走り回っている姿を見る限り、もう寂しくはないようだ。

天津風→相も変わらず島風の保護者をしている。ちびっこ達に島風を取られるような感覚に陥っていたが、いつの間にか自分もその輪に混じるハメになり、そんな考えは何処かへ消えた模様。

953: 名無しさん 2014/06/04(水) 03:47:20.81 ID:HXNAc5dAO
~陽炎型(天津風除く)~

陽炎「暇ね……」

黒潮「飴食べへん?」

不知火「もう騙されません。ジンギスカン飴の味は生涯忘れられない最低最悪の味でした」

黒潮「コレ、不知火の好きなイチゴの飴やで?」

不知火「頂きます!」

陽炎「アタシもリンゴ欲しい」

浜風「オレンジで」

谷風「グレープちょうだい」

浦風「梅が欲しいんじゃ」

舞風「パイン飴!」

雪風「桃が欲しいです」

黒潮「ちょー待ってな、ほいほいほいほいほいほいっと」

不知火「美味しいです……」

陽炎「あー甘いもの食べてたらちょっとは気が紛れるわー」

谷風「たまにはどっか遊び行く?」

浦風「うちはこの前姉さんと出掛けたからパスじゃ」

舞風「いいよねー浦風には大鳳さん激甘だし」

雪風「雪風は出掛けたいです!――アレ? 浜風?」

浜風「うっ……うぁっ……うぅぅぅぅぅっ!?」

黒潮「浜風大当たりや、それオレンジやのうて、辛子味や」

陽炎「アンタえげつないもの食べさせるわね……」

浦風「ほれ、ジュース飲めば楽になるけぇ!」

浜風「んぐ……んぐ……はぁ、はぁ……死ぬかと思いました」

黒潮「毎日ロシアン飴やればちょっとは退屈紛れるんとちゃう?」

犠牲者達「それだけは嫌」




陽炎→長門から狙われることが無くなり、最近は不完全燃焼気味。ちょっと文月を羨ましいと思っている。

黒潮→今日も飴を配っている。ロシアン飴の犠牲者は鎮守府内全員。ハリセンは三十八号で完成に至ったらしく、加古が良く餌食になっている。

不知火→最後の決戦では遂に重巡までも眼光で動きを封じることに成功。減っては来たものの、未だに落ち度は無くなっていないようだ。

浜風→更に胸が大きくなり、現在は肩凝りと足元が見えないことが一番の悩み。真面目な性格が災いしてか、最近は姉妹からイタズラの標的にされる日々を過ごしている。

谷風→とにかく遊び回っている。卯月と共謀して誰かにイタズラを仕掛けては、卯月共々弥生に無言で鉄拳制裁を喰らっている。

浦風→大鳳と仲良く暮らしており、今では名前すら省いて“姉さん”と呼ぶようになった。金剛ともたまにお茶を飲んだりして、可愛がられている。

雪風→他の仲間が建造されるのを待ち続けている。当然、スカートは履いていない。幸運艦の能力も最近は衰えてきたらしい。

954: 名無しさん 2014/06/04(水) 03:50:31.71 ID:HXNAc5dAO
>>953

舞風→一般人にもダンススクールの生徒を募集。かなり好評のようで、連日予約が殺到しているらしい。

956: 名無しさん 2014/06/04(水) 04:22:45.41 ID:HXNAc5dAO
~睦月型~

睦月「皆ー準備はいいかにゃー?」

ちびっこ達「はーい!」

如月「レディー……ゴー」

ちびっこ達「いっくよー!」

弥生「簡単には、捕まらない」

卯月「うーちゃんは絶対に捕まらないぴょん」

皐月「ボクの速さについてこれるかな?」

三日月「相手は普通の子供達です、本気を出してどうするんですか」

文月「文月はいつだって本気だよー?」

長月「あぁ、そうでなくては面白くない」

望月「あたしはここで捕まるから、後よろしく」

菊月「望月、ちょっとはお前もやる気を出せ」

望月「ダルい……」

卯月「望月のメガネゲットだぴょん!」

弥生「イタズラ、ダメ」

三日月「真面目にやりなさい」

望月「――卯月、ちょっとそこから動くな、その眼鏡は司令官が初めてあたしに買ってくれたヤツだ……壊したら、解体すんぞ?」

卯月「ぴっ!?」

長月(あの気迫……やはり望月も只者ではないな)

菊月「やる気さえあれば、私達の中では一番有能なんだがな」

文月「望月、ちょっと怖い……」

皐月「ぼ、ぼぼ、ボクは怖くないよ!?」

睦月(アレじゃ子供達怯えて近付けないのね……)

如月(後で日焼け止め塗り直さなきゃ)




睦月→睦月型の主催するちびっこ達との鬼ごっこ大会を取り仕切る。最近は“鬼ごっこのお姉ちゃん”と呼ばれることが多い。

如月→肌と髪の手入れは今でも欠かさない。何だかんだと睦月をサポートしながら、皆とずっと一緒に居られる時間を大事にしている。

弥生→卯月と谷風の監視役。イタズラには鉄拳制裁。最近は提督や卯月の前で笑顔を見せて驚かれている。

卯月→イタズラ、イタズラ、そしてイタズラ。弥生に鉄拳制裁を喰らうもめげず、今日も新しいイタズラを画策している。

皐月→睦月型の中では一番成長が早く、たまに可愛らしい洋服を着て“私”と言う練習をしている。ボクをやめてしまう日はそう遠くないかもしれない。

三日月→相変わらず暴走する皆のストッパー役。提督に貰った三日月のネックレスを肌身離さず身に付けている。最近は髪型をポニーテールに変えたようだ。

957: 名無しさん 2014/06/04(水) 04:33:28.59 ID:HXNAc5dAO
>>956

文月→暇な時は長門を探して引っ付いている。肩車が本当に気に入ったらしく、秘書艦の日は提督にもしてもらっているらしい。

長月→自信満々な口調と態度は今でも健在。最近は武蔵に鍛えてもらっているらしく、本当に侮れない存在になりつつある。

望月→普段は超脱力系だが、眼鏡を奪うとキレる。意外に姉妹思いで、誰か姉妹が傷付けられた時も相当怖いらしい。

菊月→約束を果たしてもらい幸せの絶頂期。三日月共々姉妹の暴走を諌める日々が続く。何気に赤城の土産を楽しみにしている。

963: 名無しさん 2014/06/04(水) 09:58:30.04 ID:HXNAc5dAO
~長良型(五十鈴除く)~

長良「今日も走り込み行って来まーす!」

名取「お姉ちゃん、行ってらっしゃい」

由良「行ってらっしゃい」

鬼怒「阿武隈ーちょっと肩甲骨の辺りほぐしてー」

阿武隈「えっ、ヤダ」

鬼怒「昨日も一日両腕に子供がぶら下がってて、腕と肩パンパンなんだよぉ……」

名取「私がほぐしてあげようか?」

由良「私、やるよ」

鬼怒「名取姉ちゃんお願い、由良は加減知らないからダメ」

名取「分かったよ、洗濯物畳むからちょっと待ってね」

由良「……えいっ」

鬼怒「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!?」

阿武隈「うわっ!? 何て声出すのさ鬼怒」

由良「大袈裟」

鬼怒「大袈裟じゃない! あの単装砲モドキを撃てるの大和型の二人と由良だけだったじゃん!」

由良「コツ、分かれば鬼怒も撃てるよ?」

阿武隈「あんなの二人も使ってたら怖くて一緒に出撃したくない……」

名取「鬼怒、洗濯物畳んだからマッサージしてあげるね」

鬼怒「名取姉ちゃんありがと」

由良「……私、そんなに力強いかな?」

阿武隈「筋力だけなら大和型って桁外れだと思う」




長良→今でも走り込みは毎日欠かさない。島風とマラソンで勝負するのが毎月恒例になっている。戦績は三勝三敗十引き分け。

名取→長良型の家事担当。心優しい性格もあって、他の五人を実質的に一人で面倒見ている。暇な時は編物や小物作りをして、姉妹や駆逐艦達にあげる日々。

由良→決戦までに単装砲モドキを完全に制御することに成功、戦艦級の装甲を次々と撃ち抜いた。最近の悩みは強く握ると物が壊れること。

鬼怒→駆逐艦娘達からは解放されたが、今度はちびっこ達から両腕にぶら下がられている。いつの間にか名前で皆から呼ばれるようになり、密かに喜んでいるらしい。

阿武隈→子供達に名前を教えて回っている。良く来る子なら他の艦娘の名前は書けなくても、阿武隈は全員書けるらしい。

968: 名無しさん 2014/06/04(水) 11:09:22.43 ID:HXNAc5dAO
~金剛型~

金剛「ティータイムが自由に取れるのは嬉しいけど、毎日がホリデーなのはちょっと退屈ネー」

比叡「私はカレー以外の料理を覚える時間が出来て嬉しいです」

霧島「またあの地獄の日々が始まるのね……深海棲艦と戦う方が遥かに計算しやすくて楽だったわ……」

榛名「霧島、頑張って下さいね。榛名は陰から応援しています」

霧島「今度は榛名も協力してください。和食なら得意ですよね?」

榛名「それならいっそ金剛お姉様も退屈そうですのでご一緒に」

金剛「ティータイムハダイジニシナイトネー」

比叡「金剛お姉様、私の為に料理を教えて下さるのですか!?」

金剛「オーワタシニホンゴワカリマセーン」

霧島「金剛お姉様も協力してくれるんですね、助かります」

榛名「流石私達のお姉様ですね」

金剛「一言もそんなこと言ってないヨ!?」

霧島「一蓮托生」

榛名「生まれし時は違えども、死す時は一緒に……」

比叡「お姉様と料理! 楽しみです!」

金剛「誰でもいいデース! プリーズヘルプミー!」




金剛→ティータイムを楽しむ日々。最近は瑞鶴の影響で日本茶にも手を広げたらしい。比叡の料理の犠牲者なのは相変わらずである。

比叡→カレーは作れるが卵焼きがうまく焼けない。焼いた卵焼きが勝手に動き出し、待機組総出で卵焼きを倒すという騒動を巻き起こした。最近作れるようになったのは目玉焼きとゆで卵。

霧島→今でも色々なデータ管理を加賀から任されこなしている。やっと解放されたと思ったらまた比叡に料理を教えることになり、あまりの予測不可能な結果ばかりを見る内、データに拘るのはやめたらしい。

榛名→決戦が終わって四姉妹が生き残っている事に安堵した瞬間、改二へと改造が可能になった。特に今は急を要する訳でもないので、そのお披露目は深海棲艦がまた現れでもしない限り無さそうだ。

971: 名無しさん 2014/06/04(水) 11:47:57.94 ID:HXNAc5dAO
~球磨型~

木曾「なぁ、あの二人知らないか?」

北上「球磨なら北海道に鮭捕りに行ったよー」

大井「多摩は屋根で昼寝中」

木曾「相変わらず完全に動物だなあの二人……」

北上「そういえば木曾ってさー提督の前でもそのまんまなの?」

大井「あっ私もちょっと気になる」

木曾「このままでいいって言われたからな。一緒に居て、“あぁ俺も女なんだな”って実感する時もあるにはあるが」

北上「へー木曾の乙女な部分とかちょっと見てみたい。ねぇ、大井っちもそう思わない?」

大井「私もそう思うわ。あんまり私達には甘えたりとかしない子だったし、提督にどんな可愛いところ見せてるのかしら」

木曾「……お姫様抱っこ、要求してみたりとか」

北上「なかなか乙女チックじゃん」

大井「たまに一般の女性からラブレター貰う子の発想とは思えないわね」

木曾「俺だって好きで貰ってる訳じゃないさ……」

北上「よし、今日は木曾に女の子らしい恰好させて遊ぼう」

大井「ゴスロリか猫耳メイド服、どっちがいいかしら?」

木曾「人で遊ぶのはやめろ。っていうか何でそんなもの持ってるんだよ」




球磨→時期になると北海道へ鮭狩りに出掛けている。現地の熊とは意志疎通に成功したらしい。

多摩→猫のような生活スタイルを満喫中。秘書艦日が近付くと発情期に入るとのこと。

北上→大井と毎日楽しく過ごしている。コンビニ等に行く際はかなり多目に購入し、群がる駆逐艦娘達にウザいと言いながらお菓子やアイスを配っている。実は満更でもないらしい。

大井→北上と提督への愛情の深さは今も凄まじい。だが、最近は木曾に可愛い恰好をさせて撮影するのにもハマっていて、木曾が若干怯えている。

木曾→球磨多摩が潜める謎技術マントを相変わらず愛用している。提督の前では少し乙女な一面を見せたりしているが、普段は全く前と変わらない。男より男らしい艦娘として、一部女性から大人気。

973: 名無しさん 2014/06/04(水) 12:45:58.86 ID:HXNAc5dAO
~天龍&龍田~

天龍「龍田ーピーマンこのぐらいでいいか?」

龍田「うん、そのぐらいあれば十分よー」

天龍「じゃあ次は……ゆで卵スライスしとくか」

龍田「お願いねー」

天龍「おぅ、任せときな!」

龍田(天龍ちゃん、最近はすっかり丸くなっちゃったわねー前は絶対料理なんてしなかったのに)

天龍「やってみると案外料理ってのもたのしいもんだな」

龍田「提督に食べてもらいたいから始めたんじゃないのかしらー?」

天龍「……否定はしねぇけどよ、戦い以外のことを覚えたいってのもあるんだ。もう敵を倒す技術なんて必要無いんだからよ」

龍田「天龍ちゃんが大人になっちゃったみたいで、私ちょっと寂しいわー」

天龍「そろそろ母親目線で物言うのやめてくれねぇか?」




天龍→龍田から教わって家事修行の真っ最中。今でも駆逐艦娘達には慕われており、部屋に遊びに来た子達に作った料理を振る舞っている。

龍田→天龍に家事を教える日々。戦っていた時より色々な面で成長している天龍を見ながら、毎日幸せそうにしている。

975: 名無しさん 2014/06/04(水) 20:59:58.74 ID:HXNAc5dAO
~ふぶ…白雪型?(朧以下四名除く)~

吹雪「ズルい!」

白雪「ズルいって言われても……」

深雪「吹雪はあんまり清掃は参加してなかったじゃんか」

初雪「基本手伝ってたの、私と深雪」

磯波「一応、私もたまに手伝ってました」

吹雪「だって、私は加賀さんに頼まれて執務室で出来ない仕事を手伝ったり、緊急時の補充要員で鎮守府で待機してること多かったし……」

叢雲「目立たないところで活躍してるわよね、吹雪って」

綾波「出撃と遠征に出た回数は一番だって霧島さんに聞きましたー」

敷波「街で銅像になったのは白雪だけど、吹雪だってちゃんと鎮守府の皆には慕われてるよ」

吹雪「みんな……ありがとう、そう言ってもらえてホントに嬉しい……」

吹雪以外一同「これからも一緒に頑張ろうね、フユキ!」

吹雪「わざと間違えるのはもうやめてよっ!」




吹雪→“白雪型”と誤認され、更に影が薄くなる。しかし、弄られキャラとして完全に定着したのか、鎮守府の皆からは愛されている。今も裏方として活躍中。

白雪→街に銅像が建てられた影の功労者。今でも街の清掃は続けており、帰って来る時には抱えきれないお土産を持たされている。

深雪→決戦では深雪スペシャル改を披露し、カットイン攻撃を連発し続けた。最近では好き故に突撃してくる電を受け止める事に成功。

初雪→磯波と共に、賑やかな姉妹を一歩引いた位置から眺めている。最近はTVゲームを皆でやるのが一番の楽しみ。

磯波→大人しい性格同士、初雪や名取と仲が良い。ガーデニングが趣味で、毎日ハーブの成長を眺めるのが何よりの楽しみ。

叢雲→吹雪をからかいながら然り気無くフォローする毎日。姉妹の中では一番吹雪を気にかけている。

綾波→ほんわかした雰囲気は今も全く変わらない。たまに鳥を追い掛けて隣町に居たりする。

敷波→目を離すと何処に行くか分からない綾波が心配で、ずっと一緒に行動している。それでも居なくなる綾波を探すのが彼女の日課。

981: 名無しさん 2014/06/04(水) 22:27:45.14 ID:HXNAc5dAO
~妙高型+初風~

那智「妙高姉さん、最近何時も機嫌がいいな」

足柄「初風が怯えなくなって、前よりもっと積極的に甘えるようになったからじゃない?」

羽黒「戦いが終わってから、ああやって毎日膝に乗せてますね」

妙高「初風、みかん食べる?」

初風「はい、妙高姉さん」

足柄「何かおばあちゃんと孫みたい」

那智「その表現は的を射ているかもしれんな」

羽黒「あの……多分、聞こえてます……」

足柄&那智「っ!?」

妙高「初風、ちょっと待っててね、妹二人に大事なお話があるから」

初風「はい、羽黒さんと一緒に待ってますね」

足柄「妙高姉さん、違うのよ?」

那智「姉妹艦の枠を超えた絆をあのような言葉で表現しただけで、他意はない。信じてくれ」

妙高「とりあえず、こっちでお話しましょうね。初風の教育に悪いから」

足柄「んに゛ゃあー! 許してー!」

那智「そんなつもりは無かったんだ、本当だ、信じてくれ妙高姉さん。私は妙高姉さんを年老いたなどと――」

羽黒「初風ちゃん、ジュース飲みますか?」

初風「頂きます」

羽黒「うん、ちょっと待っててね」

足柄&那智「――うわぁぁぁっ!?」




妙高→初風が首を気にしなくなり、前よりなついてくれてご満悦。最近は一日膝に乗せて過ごしている。何かあれば説教するのは、相変わらずである。

足柄→戦いが終わってからはすっかり大人しくなり、那智と買い物や映画など日常生活をエンジョイしている。ウェストが気になり始め、あれだけ食べていたカツは控えているようだ。

那智→足柄と買い物に出たり、軽空母組と飲み歩いたりしている。提督の前では以前に痛い目を見た酒を飲み、普段では出来ないようなことをしているらしい。

羽黒→数々の戦いを経て、常に全力で戦えるようになった。自信を身に付けることには成功したが、提督の前ではやはり恥じらってしまうようだ。何気に妙高の次に初風を甘やかしている。

初風→自分を庇い大破しながら戦う妙高の姿を見て、トラウマを乗り越えた。今では妙高の膝が彼女の定位置となっている。未だにキュウリは箸が進まない。

983: 名無しさん 2014/06/04(水) 23:37:10.24 ID:HXNAc5dAO
~阿賀野型~

能代「いい加減起きて阿賀野姉ぇ、もうお昼だよ」

阿賀野「んー後五時間……」

能代「夕方まで寝る気!?」

矢矧「酒匂、口にケチャップついてるわよ」

酒匂「ここ?」

矢矧「逆よ、じっとしてて」

酒匂「んー、ありがと」

能代「阿賀野姉ぇ、ハンバーガー作ったから早く起きて食べて、冷めちゃうから」

阿賀野「ごはん?……はんばっか……?」

能代「ハンバーガーだから、布団剥ぐよ」

阿賀野「ねーむーいー……」

矢矧「だらけすぎよ阿賀野、酒匂だってちゃんと起きてるのに」

酒匂「ごちそうさまー」

能代「あっ! 酒匂服にソース付いてる!」

酒匂「ぴゃあっ!? 何処!?」

矢矧「直ぐに染み抜きするから脱いで」

阿賀野「阿賀野のご飯はー?」

能代「ちょっと温めるから待ってね」




阿賀野→超マイペースなのは相変わらず、多分鎮守府で一番ダラダラしている。何だかんだと能代が世話を焼くのは、彼女に一切悪気が無くて憎めないからだろう。

能代→阿賀野担当。阿賀野取り扱い説明書。端から見たら完全に姉妹逆の関係である。しかし慣れすぎてしまったせいなのか、阿賀野が秘書艦で居ない日は逆に落ち着かないらしい。

矢矧→酒匂担当。最近は酒匂が阿賀野より手がかからなくなり、自分の時間も持てている。萩に矢のデザインの盃を提督から貰い、それで日本酒を飲むのが今の密かな楽しみらしい。

酒匂→決戦が終わってから少しずつではあるが、一人で色々な事を出来るようになってきている。今は多少のフォローは受けているが、いずれは阿賀野を酒匂が世話する姿というのも見られるかもしれない。

985: 名無しさん 2014/06/05(木) 01:16:44.72 ID:olkHiPeAO
~潜水艦娘+五十鈴~

168「普通の水着も良いわねー」

58「ビキニ着るの初めてでち」

19「イクはあえてワンピースなのね」

8「パレオとTシャツで完全防備です」

401「やっぱり全裸だよねー」

まるゆ「シオイは何か着てください」

五十鈴「あら? まるゆは何時もの水着なのね、私が買ってあげたのは着ないの?」

まるゆ「アレはちょっと……その……恥ずかしいです……」

五十鈴「胸も膨らんできたから似合うと思うわよ、次は着てらっしゃいな」

168「五十鈴さんに選んでもらうとサイズピッタリでビックリするわよね」

58「このビキニも選んでもらったのでち」

19「イクは自分で選んだのね」

8「パレオは選んでもらいました」

401「着ないのが一番!」

まるゆ「ちょっとは隠して!」




168→防水スマホ片手に綺麗な風景を探して全国を巡っている。夕張と明石がバッテリーを1週間継続使用可能なものに代えてくれたので、遠出も気軽に出来ると喜んでいる。

58→栽培しているゴーヤを販売して、利益を出すことに成功した。語尾の変化も“でち”だけでなく“なのね”タイプが増えている。別に危なくはないでち。

19→一般女性に向けたマッサージ店を鎮守府にオープンさせた。魚雷マッサージはかなり好評で、予約が二ヶ月先までびっしり詰まっているらしい。

8→レーベからドイツ語を学び、日常会話程度なら完璧に出来るようになった。今はヴェールヌイからロシア語を学んでいるようだ。

401→相変わらず全裸遊泳。イムヤと共に全国を巡り、運河を撮影してもらったりしている。水の抵抗が最近大きくなってきたのが悩みの種。

まるゆ→髪が伸び、体の凹凸が急激にはっきりし始める。目指しているのは木曾のような強い女性らしい。

五十鈴→決戦の際、鎮守府近海に押し寄せた潜水艦五百隻をたった一人で沈めた恐ろしい艦娘。今も潜水艦娘を愛でるのが何よりの至福らしく、毎日充実しているようだ。

986: 名無しさん 2014/06/05(木) 02:57:53.83 ID:olkHiPeAO
~航空戦艦~

伊勢「日向、何してるの?」

日向「ラジコンヘリ」

伊勢「面白いの?」

日向「なかなか自由に動かすのが難しい。そこが面白い」

伊勢「へー」

日向「お前はまた刀剣の写真を眺めているのか」

伊勢「えぇ、流石にもう振るう機会は無いだろうし、今度は見て楽しもうかなと思って」

日向「まぁ、健全だな」

伊勢「夕張と妖精さんなら凄いの作ってくれたりするかな?」

日向「夜な夜な血を啜りたくなるような刀を生み出しかねんからやめておけ」




伊勢→暇なときは各地に展示されている刀を見学して回っている。結局我慢できず夕張に作ってもらった刀には、何故か鏡と勾玉がセットで付いてきたらしい。

日向→子供が遊んでいるのを見て、ラジコンヘリに興味を持つ。今ではアクロバット飛行も出来るようになったらしく、たまに子供達が横で見学していたりする。




扶桑「山城、お茶淹れたわよ」

山城「ありがとう姉様」

扶桑「良いわね、平和って」

山城「そうですね……」

扶桑「山城、きっと私達、今幸せなのね」

山城「はい、幸せです」

扶桑「これまでの不幸な出来事なんて全て忘れるぐらい、今を楽しみましょう」

山城「きっとあの人が居るここなら、毎日を楽しめます」

扶桑「そうね……山城、時雨達を誘ってピクニックにでも行かない?」

山城「それはとても楽しそうです。扶桑姉様、私が誘って来ますからお弁当お願いできますか?」

扶桑「えぇ、分かったわ」




扶桑→妹共々幸せライフ満喫中。鎮守府に来る一般人から何度か交際を申し込まれるが、提督一筋の彼女が相手にするはずもなかった。

山城→負のオーラが無くなり、陽気な印象を受けるようになった。刺々しさも消え、美人姉妹の妹として姉同様男性に人気。但し、こちらも提督以外の男には一切興味がないらしく、玉砕して散った者は骨すら残してもらえないらしい。

987: 名無しさん 2014/06/05(木) 03:30:20.62 ID:olkHiPeAO
~川内型~

那珂「今日は那珂ちゃんのライブに来てくれてありがとー!」

ファン「那珂ちゃーん!」

ファン「今日も可愛いよー!」

那珂「ありがとー! じゃあ早速一曲目いくねー! 曲は――」




神通「照明オッケーです」

川内「警備も問題ないよ、皆マナーはきっちり守ってるし」

神通「――夜戦好きの血は、騒がなくなったんですね」

川内「今は那珂の夢だったアイドル活動をサポートするって戦いに忙しいから」

神通「実は相当姉バカですよね」

川内「最後まで私が夜戦夜戦言えてたのは、神通と那珂が私をサポートしてくれてたお陰って理解してるだけ」

神通「提督も、です」

川内「……提督の秘書艦の日は夜戦出来るってのも、確かに大きいかな」

神通「提督、姉さんに肩噛まれたって泣いてました」

川内「年に二回の夜戦日だし、提督には我慢してもらう」




川内→戦いが終わり、夜戦と騒がなくなった。今では良き姉として、神通と共に那珂のアイドル活動をサポートしている。だが、やはり秘書艦日だけは夜戦好きの血が騒ぐようだ。

神通→那珂のライブで照明を担当している。たまにバックダンサーをお願いされてステージに上がることもしばしば。神通を目当てに来ている人も、中には居るらしい。

那珂→鎮守府アイドルとしてデビュー。好きなのは提督と公言して握手も一切禁止な為、本当に那珂ちゃんの曲を聞いてライブを楽しみたいファンだけが集まっている。それでも毎回満員なのは、彼女の確かな実力によるものだろう。

988: 名無しさん 2014/06/05(木) 04:08:21.10 ID:olkHiPeAO
~軽空母~

祥鳳「鳳翔さん、熱燗もらえますか?」

鳳翔「はい、どうぞ」

千歳「私も、それと焼き鳥をお願いします」

千代田「私もお姉と同じのを」

鳳翔「ネギまとモモ、砂肝ね」

隼鷹「アタシは枝豆と冷や奴!」

飛鷹「タコわさお願いします」

鳳翔「うふふ、今日は全員揃って何だか賑やかね」

瑞鳳「私はカシスオレンジがいいかな」

RJ「うちはカルーアミルクで」

鳳翔「はいはい、今用意するわね」

隼鷹「じゃあせっかく集まったんだしさ、皆で乾杯しない?」

RJ「うちはえぇで」

鳳翔「私も参加した方がいいかしら」

祥鳳「鳳翔さんこそ参加するべきです」

瑞鳳「皆持った?」

千歳「持ったわよ」

千代田「じゃあいくよ」

飛鷹「せーの――」

軽空母一同「乾杯!」




祥鳳→鎮守府に弓道場を作り、そこでたまに教室を開いている。居酒屋鳳翔では決まって熱燗とだし巻き玉子を頼んでいる。

鳳翔→今も野菜を作ったり、服を縫ったり、縫いぐるみを作ったり、居酒屋をしたりと忙しい日々を過ごしている。秘書艦の日は提督に貸し切りで店を開き、雰囲気を楽しんでいるらしい。

千歳→最近は千代田と別行動も増え、那智と酒蔵巡りをしたりしている。しかし、夜はちゃんと千代田と二人で寝るのが約束らしく、仲の良さは健在のようだ。

千代田→姉離れという程でもないが、常に一緒でなくても大丈夫になった。千歳と別行動の日は、他の艦娘とケーキバイキングに行ったりしているらしい。

隼鷹→何かにつけては宴会している。酒を飲まない日は無いというぐらい毎日飲んでいるが、前みたいに暴走はしなくなったようだ。

飛鷹→隼鷹に付き合い毎日飲んでいる。たまに一人で出掛けて、港から出る船を眺めているらしい。

瑞鳳→部屋の九九艦爆の数が若干増えた。今でも可愛い足を眺めるのは欠かせない日課。胸は最近Bへとサイズアップしたとのこと。

龍驤→やっぱりまな板、救いは無かった。豊胸用の通販グッズを買い漁り、2ミリ大きくなったと大はしゃぎする姿は、涙を誘ったという。

993: 名無しさん 2014/06/05(木) 13:58:57.16 ID:olkHiPeAO
~朝潮型~

朝潮「荒潮、コレどうかな?」

荒潮「そうねぇ、いいんじゃないかしらー?」

大潮「小さな体に、大きめの服、どうでしょう?」

満潮「それもいいけど、こっちの方がいいと思うわ」

霰「コレ、良い」

霞「う、牛の着ぐるみ……まぁ霰がいいなら止めやしないわ」

荒潮「今度作る服はこのデザインを参考にしてみようかしらねぇ」

朝潮「その……また出来たら着せてもらえない?」

満潮「私も着てあげてもいいわよ」

霞「右に同じく」

霰「コレも、いい」

大潮「蛙の着ぐるみ、いいですね!」




朝潮→決戦が終わり、女の子らしい言動や行動をすることが更に増えた。提督に可愛いと言われ、恥ずかしさの余り左フックからの右アッパーでノックアウトしてしまったことがあるらしい。荒潮が作った服のモデルをたまにしている。

荒潮→自分が一番可愛く見える服を作るついでに、子供服ブランドを立ち上げた。提督に可愛いと言ってもらうのを生き甲斐にしており、来る秘書艦日に向け、一番今の自分に似合う服をデザインする日々。密かに姉妹に合わせたものもちゃんとデザインしていたりする。

満潮→相変わらず提督にはつっけんどんな態度。だが、その頬は常に紅潮しており、本音でないのは明らか。朝潮同様、荒潮の服のモデルを引き受けている。

大潮→姉妹の中で一番身長が小さくなった。最近は大きめの服を着て、ダボつかせるのがお気に入り。その服の中から魚雷が覗いているのは、多分気のせい。

霞→満潮同様、提督に対する態度は相変わらず。しかし、何も言わなくても望んだタイミングで飲み物や食事、手作りのお菓子等を用意して振る舞う等、秘書艦日は提督に尽くしている。モデルとしても自信満々な姿が人気。

霰→弥生並、というかそれ以上に無表情なので、提督にも未だに何を考えているのか掴めない艦娘。最近は着ぐるみにハマっている。秘書艦日はお気に入りの着ぐるみで提督に抱き着き、その時だけは笑顔を見せているらしい。

994: 名無しさん 2014/06/05(木) 15:16:02.25 ID:olkHiPeAO
~夕雲型+秋雲~

巻雲「ふぇーん、はみ出ちゃったよー」

秋雲「大丈夫、直ぐにホワイトで修正出来るから引き続き巻雲はベタ塗りね」

夕雲「トーン貼れたわよ」

秋雲「サンキュー、次こっちお願い」

長波「背景出来たぜ」

秋雲「流石長波、頼りになるよ!」

巻雲「秋雲ー締切はー?」

秋雲「明後日、この調子なら余裕」

夕雲「終わったら巻雲に大きいサイズの服着せて癒されたいわ」

長波「アタシは電にマッサージでもしてもらおうかな、腕が腱鞘炎になりそうだ」

秋雲「三人ともマジ助かったよ、ちょっと今回遅れててさ」

巻雲「まさか秋雲が少女漫画作家になるなんて、本当に予想外過ぎますよ」

夕雲「前から絵は上手だったものね、内容はアレだったけど……」

長波「二ヶ月に一度は手伝わされるのだけは勘弁して欲しいがな」




夕雲→通販で巻雲の服を選ぶ際、未だにワンサイズ大きく注文している。提督には駆逐艦らしからぬ色気で迫り、その艶っぽさは毎回進化しているらしい。秋雲を手伝う際はトーン張り担当。

巻雲→やっぱり何故か服が大きい。夏場だけは半袖を着ているが、夕雲のクーラー作戦により室内では長袖を着ることも多い。秋雲を手伝う際はベタ担当。

長波→夏に一度、白いワンピースに麦わら帽子を被り、提督にまるで別人のようだと言わせた。独特な色をした髪の手入れは大変であるものの、綺麗だと提督に言われた為、そのケアには余念がない。秋雲を手伝う際は背景担当。

秋雲→少女漫画家“aki”としてデビュー。『提督への愛は素手で龍をも殺す』が大ヒットし、締切に追われる毎日。秘書艦日は原稿を手伝ってもらった後、取材と称してデートをするのが彼女の原動力。

995: 名無しさん 2014/06/05(木) 16:22:46.09 ID:olkHiPeAO
~高雄型~

高雄「今日は皆でケーキバイキングにでも行きましょう」

愛宕「いいわねーちょうど甘いものが食べたかったのよー」

摩耶「……高雄姉ぇ、愛宕姉ぇ、最近ちょっと太――」

愛宕「うふふー私と高雄はむっちりしてるだけ、分かった?」

高雄「体型の維持には気を付けています」

鳥海(スカートが少しキツくなったと昨日言っていたような気が……)

摩耶「別にそう言い張るならいいけどよぉ……提督にプニプニの腹、見せていいのか?」

高雄「心配せずとも、秘書艦日は最高の状態で迎えます」

愛宕「一ヶ月あればどうとでもなるものよー?」

摩耶(やっぱり今はちょっと太ってるって自覚してんじゃんか……)

鳥海「それで、ケーキバイキングには行くのですか?」

高雄「行きます」

愛宕「行くわよー」

摩耶「アタシも行くの自体は賛成、食べ過ぎなきゃいいだけだしな」

鳥海「では、早速行きましょうか」




高雄→出撃しなくなり、少し太り気味。愛宕と共にウォーキングしたり、舞風のダンススクールに通ったりして、秘書艦日前には体型を戻している。秘書艦日の次の日は、少し痩せているらしい。

愛宕→プニプニポヨポヨタプンタプンバインバイン。高雄同様、秘書艦日前にはベストな体型へと戻している。チャイナやバニーガール姿で、秘書艦日は提督を誘惑しているそうだ。

摩耶→鎮守府に来たばかりの時にやらかした事件を、未だに気にしている。他に誰かが居ると喧嘩口調のままだが、提督と二人きりになると借りてきた猫のように大人しくなってしまう。普段は高雄と愛宕に痩せろとうるさく言い続けている。

鳥海→霧島の補佐をしながら、姉三人を見守る日々。高雄と愛宕の一ヶ月で出来るダイエットの秘訣は、彼女のダイエットプランにある。最近はコンタクトにしようか悩んでいるらしい。

996: 名無しさん 2014/06/05(木) 17:01:10.10 ID:olkHiPeAO
~古鷹型&青葉型~

古鷹「加古、いい加減立ったまま寝るのは危ないからやめてね?」

加古「分かってるって……ぐぅ」

古鷹「えいっ」

加古「痛っ!?」

古鷹「黒潮から貰ったの。寝たらコレ使うから」

加古「古鷹までそれはやめてよー……」

古鷹「加古が寝なければいいだけの話でしょ。ほら、映画に遅れちゃうから急ご?」

加古「分かった、分かったからそんなに腕引っ張んないでよ!」




古鷹→道でもいきなり立って寝る加古を、黒潮から貰ったハリセンで起こす日々。興奮すると目から光が出てしまうらしく、一度提督が悶絶することとなった。

加古→何処でも寝てしまうのは、戦いが終わった今も変わらない。秘書艦日に寝てしまい、提督からキスで起こされて以来、狸寝入りも使うようになった。




青葉「衣笠、取材行きますよー」

衣笠「はーい、準備出来てるわよ」

青葉「今日は街のグルメレポートですから、美味しい物が食べられちゃいますね」

衣笠「私にもちゃんと食べさせてよ?」

青葉「大丈夫ですよー衣笠に記事を書いてもらう予定ですから、ちゃんと食べてもらわなきゃ青葉困っちゃいます」

衣笠「それなら安心――ってえぇっ!? 私が書くの!?」

青葉「アレ? 言ってませんでしたっけ?」

衣笠「聞いてないわよっ!」

青葉「今言いましたから、問題ナッシングですね。それじゃあ取材にレッツゴー!」

衣笠「ちょっと青葉! 記事なんて私書けな――青葉ー!」




青葉→鎮守府から街へと取材の範囲を広げることにした。街でも販売されるようになった青葉新聞は、一般の読者からも大好評のようだ。秘書艦日は文字通り、提督に密着して取材しているらしい。

衣笠→青葉が新聞を作るのに協力することにしたようで、取材道具を抱え、街を駆け回る彼女の後を追いかける毎日を過ごしている。最近は一部の記事を任され、悪戦苦闘しながら文章を考えているそうだ。

997: 名無しさん 2014/06/05(木) 17:43:24.93 ID:olkHiPeAO
~ドイツ艦娘~

ビス子「レーベ、次焼けたわよ」

Z1「うん、分かった」

Z3「ズッペが足りなくなってきたから、追加作るわね」

ビス子「そう、お願いね」

Z1「こんなに繁盛するとは思わなかったよ」

Z3「まぁ、繁盛しないよりは確実にいいわね」

ビス子「ハチと漣とヴェールヌイも時間があれば協力してくれてるし、何とかやっていけそうね」

客「すいませーん」

Z1「はーい、今行くよ」

Z3「ふーん……まぁ、悪くない味に仕上がったわ」

ビス子「さぁ、どんどん焼くわよ!」




ビスマルク→ドイツのパンとスープを出す店を鎮守府内にオープンさせた。レーベとマックスにホールは任せ、彼女はひたすら毎日パンを焼いている。秘書艦日は提督の和食を毎回希望しているそうだ。

レーベ・リヒト・マース→ビスマルクの開いた店で働く日々。ホールで注文を取り、客にパンとスープを運ぶのがレーベの担当である。一部の女性客から絶大な人気を誇っており、たまに注文を取りに行った際、客に捕まっている。

マックス・シュルツ→他の二人と共に忙しい毎日を過ごす。ホールでレーベと共に注文を取りながら、足りなくなればスープを作り、厨房の中と外を行ったり来たりしている。たまにメイド服で漣と接客する日もあり、男性客がその日は激増するようだ。

998: 名無しさん 2014/06/05(木) 18:09:18.73 ID:olkHiPeAO
~朧・曙・漣・潮~

漣「曙、ご主人様をご主人様って呼んでみない?」

曙「く、クソ提督はクソ提督だからクソ提督でいいの!」

潮「そんなに連呼したら、提督がかわいそうです」

曙「うっ……」

朧「提督はクソ提督って言わなきゃ逆に心配すると思う……多分」

漣「クソご主人様にしてみる?」

潮「それじゃあんまり変わらない気が……」

曙「……クソ提督って呼んでないと、二人っきりだと恥ずかしくて話せないんだもん……」

朧「提督はそれも分かってるよ、きっと」

漣「私も試しにそう呼んでみたらどんな反応するか、気になりますね」

潮「やめようよ、わざわざそんなこと言うの……」




朧→暇があると蟹を捕ってきて、鎮守府の皆に振る舞っている。提督の為、秘書艦日の朝は蟹を捕ってから執務室へと出向き、蟹尽くしの昼食を用意して喜ばせているらしい。

曙→クソ提督呼びは今でも継続中。ただ、最近はようやく少し恥ずかしさを抑えられるようになったのか、提督と手を繋いで歩く笑顔の曙が秘書艦日には目撃されている。

漣→マックスの店だけでなく、メイド服姿で色々な店のヘルプを請け負っている。いずれは艦娘メイド喫茶を開こうと画策中。

潮→引っ込み思案なのは相変わらず。漣にメイド服を着せられ、一日手伝わされた時は、恥ずかしさの余りに熱を出して倒れた。洗濯機の中が回っているのをボーっと見ている時が、一番落ち着くらしい。

999: 名無しさん 2014/06/05(木) 18:39:32.93 ID:olkHiPeAO
~大和型~

大和「ここをこうして、こうです!」

武蔵「ふんっ! このように、分かっていれば受け身を取れる者も中にはいるが、大抵は一撃で撃退出来るはずだ」

大和「それでは実際に、ゆっくりと安全を確認しながらやってみましょうか」

女性達「はい!」

武蔵「――まさか、護身術教室を開くことになるとはな」

大和「“艦娘は強いというイメージが、強烈に世の女性達に印象付けられている。だから、女性達からの要望に応え、護身術を教えてやってくれないか”、そう提督に言われた時は、私も驚きました」

武蔵「まぁ、今となっては不要となった私達の力が、再び必要とされているのだ。不満はない」

大和「はい、大和も同じ気持ちです」

武蔵「……さっきのを一般人が受けたら、首が折れて死ぬがな」

大和「普通の女性の力なら大丈夫です」




大和→武蔵と共に、提督から頼まれて護身術教室を開く。たまたま通りがかった工事現場で鉄骨の下敷きになった作業員を助け、市長から表彰された。流石にその怪力を恐れ、一般男性は寄り付かないようだ。

武蔵→大和と護身術教室を開き、女性に人体の急所を教えている。鎮守府の外を歩く時は服を着ろと提督に言われ、渋々上着を着ている。だが、夏は暑いと前を全開にしている為、あまり意味はない。